格安SIMが実店舗で販売されるようになり、
格安SIMといいながら、大手携帯キャリアのようなプランが増えています。
友人と一緒に、格安SIMを契約しに行ったら、
納得行かないプランを勧められたので・・・
格安SIMって言葉に騙されないように。
たしかに大手携帯キャリアのプランよりも安いんだけど、
だったらワイモバイルの方が良いよねって話。
UQモバイル・楽天モバイルと比較した、Y!mobileのメリット。
格安SIMで気を付けるべきは、
その中身は、格安SIMのプランとは言い難く、完全にYモバイルに寄せる方向へ。
かけ放題(通話定額)の月額料金プランが一緒。
月額1980円で通話定額も込み料金っていう価格。
UQモバイル、楽天モバイル・・・全く同じ料金となってます。
容量 | 1GB | 3GB | 7GB |
---|---|---|---|
Y!mobile (10分かけ放題) |
2980円 (初年度1980円) (2年間2GB) |
3980円 (初年度2980円) (2年間6GB) |
5980円 (初年度4980円) (2年間14GB) |
楽天モバイル スーパーホーダイ (5分かけ放題) |
2980円 (初年度1980円) (2年間2GB) |
3980円 (初年度2980円) (2年間6GB) |
5980円 (初年度4980円) (2年間14GB) |
UQmobile おしゃべりプラン (5分かけ放題) |
2980円 (初年度1980円) (2年間2GB) |
3980円 (初年度2980円) (2年間6GB) |
5980円 (初年度4980円) (2年間14GB) |
いずれも、通話定額(かけ放題)込の割高プランであり、
2年縛りが有り、初年度だけ料金が安い、いやらしいプラン。
格安SIMを、大手携帯キャリアに似ているというよりも、
ワイモバイルの料金プランそのまま。
各社、月々1480円の料金も打ち出してますが、
これも初年度のみなので、勘違いしないように。
月額1480円となる為の条件。
- 楽天モバイル:ダイヤモンド会員は1480円→2年目から2980円
- UQモバイル:2回線目が1480円→2年目から2480円
- Yモバイル:2回線目が1480円→2年目から2480円
UQモバイル、Yモバイルは家族割引で500円割引となるので、
複数回線契約で、2回線目以降が割引となる感じ。
楽天モバイルには、家族割引は有りません。
ワイモバイルは大手キャリアSoftBankの高速回線。
格安SIM最大のデメリットは、通信速度の遅さ。
UQモバイルは、au系のMVNOという事で、
通信速度は格安SIMの中でも早いですが・・・
ドコモ系MVNOの楽天モバイルは、通信速度が遅い。
これは楽天モバイルに限った事では無く、格安SIMの宿命。
12時~13時の昼時は、1Mbps以下になるし、
午後は基本的に、速度低下するっていう・・・
どう頑張っても通信速度は及びません。
Yモバイルは腐ってもキャリア回線。
20~30Mbpsは当たり前で、遅くなっても10Mbpsとか。
ワイモバイルは、テザリングも無料で使えるから、
PC作業で高速通信を使いたい人にも悪く無いかと。
ワイモバイルは通話品質も高い。格安SIMはプレフィックス型。
格安SIMの「かけ放題」は、
大手携帯キャリアの「かけ放題」とは異なるという事。
格安な「プレフィックス」か「IP電話」を使っている為、
通話品質が劣り、専用アプリを経由での発番が必須。
楽天モバイルのスーパーホーダイも、
プレフィックス方式にて、かけ放題を可能にしているので、
「楽天でんわ」アプリでの発番が必須となります。
「楽天でんわアプリ」を使用して発信するか、音声通話の発信時に「003768」を通話番号の先頭にお付けいただいた場合。5分以降も30秒10円。楽天でんわ未使用時は30秒20円。
同じかけ放題でも、中身は別物って事。
Yモバイルは、格安SIMでは無く、
プレフィックス方式でも無いので、
従来どおり、何も気にせず電話かけまくれます。
※UQモバイルの「かけ放題」も、専用アプリは不要です。
ちなみに、「楽天でんわ」アプリは、
楽天モバイル以外でも使えるし、
「G-Call」なら、月額800円で10分かけ放題。
プレフィックス方式で良いならば、
誰でも「かけ放題」サービスは利用可能だから。
ワイモバイルの通話定額は10分かけ放題。
ワイモバイルと、楽天モバイル、UQモバイルと、
月額料金は一緒ですが、かけ放題の時間が2倍も違います。
ワイモバイルは、10分かけ放題。
楽天モバイル(スーパーホーダイ)は、5分かけ放題。
UQモバイル(おしゃべりプラン)は、5分かけ放題。
通話メインで、通話セットのプランを選ぶのだから、
通話時間が長いワイモバイルが良いに決まってる。
ちなみに、UQモバイルでは、かけ放題以外のプランも選べます。
月々最大180分(7200円分)無料の「ぴったりプラン」。
・・・あまり、需要は無いみたいですけど。
ワイモバイルなら24時間かけ放題も可能。
ワイモバイルでは、「スーパーだれとでも定額」オプションが有り、
月額料金+1000円で、時間制限無しの完全かけ放題となります。
ドコモ、au、ソフトバンクの場合、
24時間かけ放題だけで月額2700円。
最安料金で運用したとしても月額5900円。
一方、Yモバイルなら、月額3980円(初年度2980円)で、
24時間かけ放題が運用可能となります。
通話定額で選ぶなら、ワイモバイルが最強です。
→ワイモバイルとソフトバンクの違い。Y!mobileのメリット・デメリット。
電話が多い人にとって、10分という制限は意外とキツイ。
少しでもオーバーすれば、30秒あたり20円の請求。
1分=40円。25分で1000円となります。
+1000円してでも完全なかけ放題にしたい人は多いハズ。
制限時間を気にせず電話もできるようになりますから。
キャリアメール(Y!mobileメール)が貰える。
Y!mobileは、旧イーモバイル&ウィルコム。
キャリア携帯での歴史も長く、
スマートフォン専用のメールアドレスが貰えます。
貰えるメールアドレスの違い
- ワイモバイル: @ymobile.ne.jp
- UQモバイル:@uqmobile.jp
- 楽天モバイル:メールアドレス無し
ワイモバイルで貰える「 @ymobile.ne.jp」は、
携帯会社のメールアドレスという事で、
携帯会社の迷惑メールフィルタにも引っかかりません。
とはいえ、あんまり使うのは推奨しないけど。
スマホで使うなら、GメールやiCloudメールを使いましょう。
携帯会社のメルアドに依存すると、機種変更もしづらくなりますので。
→格安SIMへ移行するメリット・デメリット。大手携帯キャリア解約で不便となる点。
ちなみに、Yahoo!で無料で作れるメールアドレスは、「yahoo.co.jp」。
こちらは、迷惑メールフィルタに引っかかりがちなので・・・
あんまり多用しない方が無難ですね。
Yahoo!プレミアム for Y!mobile特典が有る。
ワイモバイルは、国内の大企業ソフトバンクグループのサービス。
「Y!」と名の付く通り、Yahoo!のサービスでも特典が有ります。
ワイモバイル会員の主な特典
- Yahoo!プレミアム(月額462円)が無料。
- ソフトバンクWi-Fiスポットが無料
- ソフトバンク光とのセット契約で月額500円割引。
Yahoo!プレミアムは、Yahoo!ユーザーには欠かせない。
Yahoo!ショッピング・LOHACOで、Tポイント+5倍。
Yahoo!カードの+3倍と併せれば、恐ろしい還元率になりますから。
→楽天市場、Yahoo!ショッピングの買い回りを比較。ポイント還元率の違いと攻略方法。
ヤフオク!への出品や、スポナビが月額980円で利用できるのも、
地味に大きなメリットです。
UQモバイル・楽天モバイルと比較した、Y!mobileのデメリット。
ワイモバイルは、大手携帯キャリアのサービス。
基本的にソフトバンクの契約方式を踏襲しています。
縛り期間の自動更新が・・・一番のデメリットかと。
ワイモバイルには、2年縛りの自動更新が有る。
UQモバイルと楽天モバイルにも、
2年~3年縛りが有りますが、縛りの自動更新は有りません。
最低期間の2~3年利用すれば、
後はいつ解約しても違約金は発生しません。
一方、ワイモバイルは、契約更新期間に申し出しない限りは、
2年単位で自動更新されます。ソフトバンクと一緒です。
契約期間は、お申し出がない限り、自動更新(継続)されます。自動更新が不要の場合(満了月での終了をご希望の場合)は、満了月または契約更新月にMy Y!mobileなどで契約期間に定めのないプランへご変更ください。
2年縛りじゃないプランは、超割高だし、
3年目からの内容は、最初の2年とは違い過ぎる・・・
契約し続けるほど、損するプランとなっているので、
2年後に解約するのが得策。
契約更新期間に解約できなければ、
別途9500円+税の契約解除料が発生するという事。
常に覚悟しておきましょう。
ちなみに、更新期間は2カ月間に延長されており、
契約満了月の翌月、翌々月の2ヵ月間が契約更新期間となってます。
データ繰り越しが不可能。
格安SIMでは当たり前となりつつある、
余ったデータ通信容量の繰り越し。
楽天モバイルも、UQモバイルも翌月繰り越しが可能ですが、
Yモバイルは、余った容量の繰り越しは不可能です。
容量超過後の通信速度が遅い。
Yモバイルは制限後の速度が遅いです。
月間容量超過後の通信速度は128kbpsなってます。
データ容量超過後速度(かけ放題プラン)
- Yモバイル:最大通信速度128kbps
- UQモバイル:最大通信速度300kbps
- 楽天モバイル:最大通信速度1Mbps(混雑時間帯は300kbps)
UQモバイル(おしゃべりプラン)は、制限後は300kbps。
楽天モバイル(スーパーホーダイ)では、
月間容量を超えても1Mbpsとなってますが、
混雑時(午前12~1時および午後6~7時の時間帯)は300kbps。
注意点としては、いずれもベストエフォートという事。
最大速度で1Mbps。最低1Mbpsでは有りませんから。
そもそも、制限後の速度を売りにするよりも、
制限前の速度を安定させてくれって話ですけど。
端末セットは、いずれも高額だから。
格安SIMでも、Yモバイルでも、
端末セットで契約する事により、大幅割引きとなってますが・・・
端末セットの価格は、月額料金に換算する際に、
よく分からない手数料も含まれているので、隅々まで確認した方が良いです。
端末セットって、分割手数料も発生したり、
元々の本体価格が高く設定されていたりと、
実際は、高くなってる事の方が多い。
例えば、スマホ一番人気のiPhone。
楽天モバイルとUQモバイルでもiPhoneが購入できるようになりましたが・・・
このiPhoneセット、
まず、基本の端末料金が、Apple Storeよりも高く設定されてます。
Apple Store (SIMフリー) |
Yモバイル (SIMロック) |
UQモバイル (SIMロック) |
楽天モバイル (メーカー認定整備済) |
|
---|---|---|---|---|
iPhone 6S Plus (32GB) |
61800円 | 50800円 | ||
iPhone 6S Plus (64GB) |
61800円 | |||
iPhone 6S Plus (128GB) |
72800円 | |||
iPhone 6S (16GB) |
56800円 | |||
iPhone 6S (32GB) |
50800円 | 72500円 | 59724円 | |
iPhone 6S (128GB) |
61800円 | 81500円 | 72684円 | |
iPhone SE (16GB) |
39800円 | |||
iPhone SE (32GB) |
39800円 | 60500円 | 44172円 | |
iPhone SE (128GB) |
50800円 | 72500円 | 54540円 |
更に、Apple StoreのようなSIMフリー端末でも無い。
いつの間にか、Yモバイルでも、YモバイルSIMロックをかけるようになり、
UQモバイルまで、iPhoneにUQモバイルSIMロックをかけるようになってます。
→SIMロック解除のお手続き|【公式】UQ mobile|UQコミュニケーションズ
更に、楽天モバイルで購入できるiPhoneは、
現行モデルがほとんど無く、メーカー認定整備済みという怪しい端末。
メーカー認定整備済 iPhoneとはどのような製品ですか?メーカーの厳しい品質基準を満たすため、事前に厳格なプロセスで再整備を受けた製品です。クリーニングと検査を行い、不具合のあったコンポーネントは純正のAppleコンポーネントに交換されています。
再整備&クリーニングって・・・要は中古端末ですよね。
選べる端末も、iPhone 6SとiPhone SEは16GBしかないって・・・
結構ツライと思う。
格安SIMを販売するMVNOで、iPhoneを購入できるのも、
楽天モバイル、UQモバイルくらい。
だから、強気で「かけ放題プラン」を押しているのだろう。
楽天モバイル「スーパーホーダイ」端末割引のカラクリ。
楽天モバイルは、ドコモ系の格安SIM。
格安SIMとしてのプランが充実しているのに、
なぜ「スーパーホーダイ」を契約するのか?
しっかりと計算してみれば、そのカラクリは見事です。
スーパーホーダイは、楽天モバイル従来のプランと比べても割高。
スーパーホーダイ3GBプランは月額3980円ですが、
楽天モバイルの従来プランの
「通話SIM(5.1GBプラン)+かけ放題」で契約した場合は、
月額3000円ほどで済んでしまうのよ。
通話SIM5.1GB+5分かけ放題
- 楽天モバイル 5.1GBプラン:2150円+税
- 5分かけ放題オプション:850円+税
- ユニバーサルサービス料:3円
従来プランの方が得なのに、
スーパーホーダイを選ぶ理由は、端末割引が有るから。
スーパーホーダイ2年縛りで端末割引10000円、
スーパーホーダイ3年縛りで端末割引20000円。
2万円も安くなるから、うっかりそちらを選ぶんだけど、
その分毎月1000円ほど、高い値段で契約しているわけです。
1000円×12カ月=12000円ですからね。
3年間で計算できないから、結局損をする。
3年後も契約し続けるから、もっともっと損をする。
気をつけましょう。
楽天モバイルも、UQモバイルも、Yモバイルも、
月額料金が安いのは1年間のみ、2年後にはデータ容量も半分となります。
もし契約するとしても、2年間で解約するのが得策。
2万円割引に惹かれて、3年縛りにするのは辞めましょう。
スーパーホーダイの場合、通話定額が含まれるというのも困る点。
通話定額の「かけ放題」が要らなくなっても、外すことができないわけ。
オプション契約なら、かけ放題を外せるし、月額料金は更に850円も安くなる。
そもそも「かけ放題」するくらい通話するなら、
無料の通話時間も長く、通話品質の高いワイモバイルを使えって事。
まとめ
格安SIMのよく分からないプランのせいで、
Yモバイルを擁護する形になってしまいましたが、
そもそも「かけ放題」したいなら、格安SIMは辞めた方が良い。
通話定額プランで劣るのが、格安SIMです。
→格安SIMへ移行するメリット・デメリット。大手携帯キャリア解約で不便となる点。
いずれにせよ、2年経ったらプラン内容は悪くなるので、
2年後には解約すべきです。2年後にどうするか?考えておく。
それができないなら、ワイモバイルも辞めておきましょう。
格安SIMを推奨するのは、電話番号で発番しない人。
逆に、電話番号で発番するなら、ワイモバイルが最強です。
ワイモバイルの通話定額は10分と長く、
スーパーだれとでも定額(月額1000円)で、
完全かけ放題にする事も可能です
24時間いくら電話しても一律料金で済みますし、
ドコモ、au、ソフトバンクと比べても断然安いです。
→ワイモバイルとソフトバンクの違い。Y!mobileのメリット・デメリット。
月額料金を最安を狙うなら、やはり格安SIM。
ドコモ系格安SIMが、一番充実しておりプランも豊富。
→ドコモ回線でオススメの格安SIM。ドコモ系MVNOの違いについて。
楽天モバイルも格安SIMとしては悪くは無いのですが、
新プラン「スーパーホーダイ」は辞めておきましょう。
かけ放題&端末セットで契約するなら、ワイモバイルの方が良いです。
au系の格安SIMは、通信速度こそ早いのですが、
au回線ゆえに、様々な制限が有ります。
同様にUQモバイルの通話定額プランも、辞めたほうが良い。
イチキュッパの料金は、初年度だけ、
ワイモバイルの通話定額にも敵いませんから。
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