アメックスの経営者向けカードといえば、
アメックス・ビジネス・カード(ゴールド)がメジャーですが、
実はワンランク下にアメックス・ビジネス・カード(グリーン)が有ります。
年会費が大きく違うけど、何が違うのか?
アメックスのグリーンカードは、コスパが高いなんて言われますが、
アメックスビジネスカードは、更にコスパが高かったです。
付帯特典の違い
アメリカンエキスプレスのビジネスカードは、
個人向けアメックス・グリーン・カードと、
事業主向けアメックスビジネスカード(グリーン)で、
年会費は12000円+税と同じ。追加カード年会費も一緒。
ただし、付帯する特典は大きく異なります。
特典比較まとめ
アメックスカード | アメックスビジネスカード | |
---|---|---|
券面デザイン | ![]() |
![]() |
年会費 | 12,000円+税 | 12,000円+税 |
追加カード 年会費 |
6,000円+税 | 6,000円+税 |
ETCカード 年会費 |
無料 ※発行手数料850円+税 |
500円+税/枚 |
空港手荷物宅配 | 往路・復路1個ずつ無料 | 帰国時に1個無料 (復路のみ) |
空港ラウンジ | 本人のみ | 同伴者1名無料 |
海外サポート | グローバル・ホットライン | オーバーシーズアシスト |
JALオンライン | – | ◯ |
クラブオフ VIP会員無料 |
– | ◯ |
ビジネスコンサルティング サービス |
– | ◯ |
ビジネスセービング | – | ◯ |
ジー・サーチ年会費無料 | – | ◯ |
ビジネス情報調査代行サービス 年会費無料 |
– | ◯ |
年会費同じだから特典も同じってわけじゃない。
その内容を深堀ります。
ビジネスカードだけに有る特典
ビジネスカードということで、
個人カードには無いビジネス特典が付帯しています。
アメックスビジネスカード(グリーン)は、
個人向けのアメックスカードに追加して多くの特典が増えています。
ビジネスカード特典
特典内容 | |
---|---|
JALオンライン | JALの出張手配サービス (国内線のみ) |
クラブオフVIP会員無料 | 福利厚生サービス |
ビジネスコンサルティングサービス | コンサルサービスの優待 |
ビジネスセービング | ビジネス関連サービスの割引 |
ジー・サーチ年会費無料 | ビジネス情報の専用検索サービス |
ビジネス情報調査代行サービス年会費無料 | 国内外の企業調査、 マーケティング情報 |
空港ラウンジ | 同伴者1名も無料 ※一般カードは本人のみ |
オーバーシーズアシスト | 海外でのトラベル・メディカル・リーガルサービス ※一般カードはトラベルサービスのみ |
アメックスビジネスカード(グリーン)の素晴らしい点は、
「オーバーシーズ・アシスト」も対応となってます。
「オーバーシーズ・アシスト」は、
通常ならアメックスゴールド以上で付与される特典。
海外トラベルサービスの「グローバル・ホットライン」に加えて、
怪我、病気等のトラブル対応の「メディカル・サービス」、
事件、法律関係のトラブル対応「リーガルアシストサービス」まで使えます。
→アメックスのオーバーシーズ・アシスト&グローバル・ホットラインが便利過ぎた話。
海外では有ると安心のサービス。
異国でのトラブル、日本語で全て対応してくれますから。
ビジネスカードには無い特典
逆に、個人向けアメックスカードにしかない特典はというと・・・
ほとんど無い。
強いて言えば、空港手荷物宅配サービスが、
帰国時だけでなく、出発時も1個無料になる事くらいかなと。
個人カード特典
特典内容 | |
---|---|
空港手荷物宅配サービス | 往路・復路で1個ずつ無料 ※ビジネスカードは復路1個のみ |
同じ年会費でビジネスカードのが圧倒的に特典が多い・・・
では、付帯特典はどうなのか?続きます。
付帯保険の違い
アメックスビジネスカード(グリーン)の付帯保険も、
一般向けアメックスカード(グリーン)とは別物になってます。
まずは、定番の海外旅行保険の比較から。
海外旅行保険比較
アメックス(グリーン) | アメックスビジネス(グリーン) | |||
---|---|---|---|---|
対象カード | 基本カード会員 | 家族特約 | 基本カード会員 | 家族特約 |
付帯条件 | 利用付帯 | |||
死亡・後遺障害 | 5000万円 | 1000万 | 5000万円 | 1000万 |
傷害治療費用 | 100万円 | 100万円 | 300万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 100万円 | 100万円 | 300万円 | 300万円 |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 400万円 | 400万円 |
賠償責任 | 3000万円 | 3000万円 | 4000万円 | |
携行品損害 | 1旅行30万円(免責3000円/年間100万円) | 50万円(免責3000円/年間100万円) |
両カードともに利用付帯となってますが、その補償内容は別物。
死亡後遺障害の補償額は最大5,000万円と一緒だけど、
傷害治療、疾病治療、救援者費用、賠償責任、携行品損害と、
補償額が全然違います。
旅行保険で重要なのは、障害・疾病治療費だからね。
※参考→海外旅行保険の選び方と重要なポイント。クレジットカードの付帯保険で得する理由。 | とりあえずバンクーバー。
また、ビジネスカードは、家族特約の内容も素晴らしい。
本会員と同等水準、家族の治療費も最大300万円補償だからね。
事業費決済可否の違い
付帯特典、付帯保険と、アメックスビジネスカードの方が優れていますが、
ビジネスカードは、事業費決済にも利用可能ということ。
あくまでビジネスカードという事で、
個人事業主や、法人代表者しか発行する事ができませんが、
逆を言えば、経営者ならアメックスビジネスカードにした方が良いのは間違い無い。
個人カードでの仕入れ決済は、カード会員規約に抵触する可能性も有りますので。
→ビジネスカード(法人カード)を使うべき理由。個人向けクレジットカードとの違い。
ビジネスゴールドカードとの違い
アメックスビジネスゴールドと比較しても、
アメックスビジネスカード(グリーン)は悪くないです。
ビジネスゴールドで増える特典は、
ミーティング・スクエアと、手荷物ホテル当日宅配サービスくらいで
あとは、付帯保険の内容がアップグレードされるくらい。
アメックスの法人カードの中で年会費はダントツ格安であり、
アメックスビジネスカードが、コスパ最強なのも間違いない。
→アメックスビジネスカード、ビジネスゴールドカード、ビジネスプラチナカードの違い
アメックスビジネスゴールドカードは、
個人向けのアメックスゴールドカードと違い、
ダイニング特典の「招待日和」が無く、
ラウンジ特典の「プライオリティパス」も無し。
家族カードの無料特典も無いからね。
まぁ、ゴールドの券面はカッコ良いんですけども。
→アメリカンエキスプレス ビジネス ゴールドカードと個人向けアメックスゴールドの比較と違い
限度額と還元率の違い
アメックスカードは、カード限度額に一律の制限が有りません。
グリーンでもゴールドでも、プラチナでも関係無し。
会員毎に限度額は大きく異なり、
年会費が増えたからと言って、限度額は変わらないという事。
私がアメックスゴールドを最初に発行した時は、
ゴールドにも関わらず、その利用枠は30万程度だったし、
グリーンでも利用していれば、無尽蔵に限度額は上がります。
アメックスにはデポジットも有るので、
事前入金すれば、限度額関係なく利用できるのも同じ。
デポジットしてマイルを貯めまくるのは、グリーンでも可能です。
限度額だけでなく、還元率も一緒。
マイル還元率を2倍(100円=1マイル)にしたいなら、
「メンバーシップリワードプラス(年会費3000円+税)」にも加入するしかない。
ただ、ANAマイルは年間4万マイルの移行制限も有るのを忘れずに。
マイル還元率を求めるなら、他のカードを推奨します。
→ビジネスカード&法人カードのマイル還元率を徹底比較してみた。
アメックスカードは、税金支払いで還元率も半減するからね。
アメックスにコスパを求めるなら
アメックスゴールドカードや、アメックスプラチナカードというと、
特典だらけのイメージが有りますが、
アメックスのグリーンカードには、元々特典らしい特典は有りません。
アメックスのヒストリーを積むだけなら、グリーンで良いわけで、
ビジネスカードは、個人向けグリーンよりも特典が多い。
アメックスをコスパで選ぶなら、
アメックスビジネスカード(グリーン)が最強だよって話。
ゴールドカード、プラチナカードと還元率も変わらないし、
券面カラーは限度額にも影響しない。
グリーンでも、アメックスのサポートはそのまま使えるわけで、
アメックスのプロパーカードが、年会費12,000円で所持できる。
入会特典で初年度無料にもなりますから。
ヒストリーはグリーンで積んで、
グリーンからプラチナへ切り替えても良いわけさ。
プラチナカードの年会費は、非常に高額ですが、
プラチナコンシェルジュデスクや、ホテル上級会員資格まで付いてくる。
ビジネスゴールドと違い、個人プラチナ同等の特典も付いてます。
→アメリカン エキスプレス ビジネス プラチナカードと個人向けアメックスプラチナカードの比較と違い
ただ、年会費13万円+税・・・コスパ云々っていうカードでは無い。
法人プラチナカードの中でも最上級に高いから。
→法人プラチナカードを比較する。オススメのビジネスプラチナカード。
そもそも特典を求めるなら、別に本家アメックスを選ぶ必要もない。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの方が年会費も安いし、
特典も補償も充実、マイル還元率も非常に高くなってます。
→セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのメリット・デメリット
なにより、事業費決済のクレジットカードが欲しいってだけなら、
他にも良いビジネスカードは有りますから。
→法人カードの選び方。オススメの法人カードと解約した法人カード。
カード年会費は損金計上できるとはいえ、
大事な利益は減るわけで・・・
年会費を気にしないくらい儲けてみたいもんですね。
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