せっかく仕事で使うなら、ステータスカードを使いたい。
ステータスといえばアメックスであり、
経営者向けの定番カードといえば、アメックスビジネスゴールドカード。
ただ、所持して気付いたんだけど、
一般向けのアメックスゴールドとは、年会費も特典も大きく違う事。
ゴールドって事で特典がウジャウジャなんだけど、
個人用のアメックスゴールドとは全く別物でした。
アメックスゴールドにビジネス要素をプラスしたカード・・・
そう思っていたのですが、全然違ったから。
年会費と券面デザインの違い
アメリカンエキスプレスのビジネスゴールドは、
個人向けのアメックスゴールドよりも年会費が約4,000円ほど高いです。
追加カードの年会費は同じですが、
個人用のアメックスゴールドは、1枚目が無料となってます。
アメックスゴールド | アメックスビジネスゴールド | |
---|---|---|
券面 | ![]() | ![]() |
年会費 | 31,900円 | 36,300円 |
追加カード 年会費 | 13,200円 ※1枚目無料 | 13,200円 |
ETCカード 年会費 | 無料 ※発行手数料935円 | 550円/枚 ※発行手数料無料 |
アメックスゴールドカードといえば、ローマン兵士のマーク。
2021年には、ビジネスゴールドカードのデザインも一新され、
プラチナカード同様に、メタル製カードになりました。
ビジネスカードの場合は、AMERICAN EXPRESSの文字の下に、
BUSINESSが入るデザインとなります。
以前は、法人名の記載もありましたが・・・
メタルカードになり、法人名の記載も無くなってます。
→会社名が刻印される法人カード。カードに記載する英語表記に悩む。

付帯特典の違い
ビジネスゴールドカードだけに有る特典

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードって事で、
個人向けアメックスには無い特典も多く有ります。
ビジネスゴールドにしかない特典は有りますが、
使えるサービスが有るかというと・・・微妙です。
新たに「ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン」が追加されましたが、
ゴールドカードの「ゴールド・ダイニング by 招待日和」に比べると、
全国200店舗と対象店舗が少なめで、
前半年間に1回以上のカード決済という利用条件も有ります。
サービス利用条件
・2021年10月1日以降:毎年10月~3月、4月~9月の各期間にアメリカン・エキスプレスのビジネス・ゴールド・カードを1回以上ご利用いただいた場合に、翌半年間(例:10月~3月にカードをご利用いただいた場合は翌年4月~9月)本サービスをご利用いただけます。各期間にカードを1回以上ご利用いただけなかった場合は、翌半年間に本サービスをご利用いただくことはできませんので、ご注意ください。
接待をサポート|ビジネス・ゴールド・カード – アメリカン・エキスプレス(アメックス)
ゴールドビジネス特典
特典内容 | |
---|---|
ミーティング・スクエア ※2020年3月31日終了 | 月会費22,000円で、 帝国ホテル東京ビジネスラウンジが利用可能 |
ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン | 所定コース料理2名以上の利用で、1名分のコース料金が無料 ※利用条件有り |
ヘルスケア無料電話相談 | 無料の電話健康相談窓口 |
アメリカン・エキスプレス JALオンライン | JALの出張手配サービス(国内線のみ) |
クラブオフVIP会員無料 | 福利厚生サービス |
ビジネス・コンサルティング・サービス | コンサルサービスの優待 |
ビジネス・セービング | ビジネス関連サービスの割引 |
「ジー・サーチ」の月会費無料 | ビジネス情報の専用検索サービス |
「ビジネス情報調査代行サービス」の年会費無料 | 国内外の企業調査、マーケティング情報 |
ビジネスカード会員限定イベント 「DISCOVERY」 | ビジネスゴールド、ビジネスプラチナカード会員限定 特別イベントの参加権(有料) |
上記の赤字の特典が、ビジネスゴールドならではの特典であり、
他の特典は、アメックスビジネスカード(グリーン)でも利用可能。
クラブオフのVIP会員も、アメリカン・エキスプレス JALオンラインも、
緑色のアメックスビジネスカードでも使えるんだよね。
→アメックスビジネスカード(グリーン)はコスパ最強、個人向けアメックスカードの比較と違い
ビジネスゴールドカードには無い特典
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの年会費は、
アメックスビジネスゴールドよりも格安ですが、
個人向けのアメックスゴールドの方が、特典が充実しています。
ビジネス関係の特典は無くなるけど、使いたい特典が多い。
アメックスゴールド特典
特典内容 | |
---|---|
ゴールド・ダイニング by 招待日和 | 2名以上の予約で1名無料 |
プライオリティ・パス | スタンダード会員が無料 年間2回まで無料 ※レストラン利用不可 |
国内ホテル優待 | 「一休.com」で毎月先着100名に3,000円割引 |
家族カード特典 | 家族カード1枚まで年会費無料 ※2枚目以降は13,200円 |
ダイニング特典でメジャーなのが「ゴールド・ダイニング by 招待日和」。
高級レストランのコース料理が、2名様以上の予約で1名無料となります。
ビジネスゴールドの「ビジネス・ダイニング・コレクション by グルメクーポン」とは違い、
国内外の約250店舗で利用可能、利用条件も有りません。
招待日和は、プラチナ級カードで付帯する魅力的なサービスですから。
また、アメックスゴールドには、
ビジネスゴールドには無いプライオリティパスも付いており、
スタンダード会員の年会費無料(通常99米ドル)、
アメックスゴールドは特別に年間2回までは無料で利用できます。
家族カードでもプライオリティパスが発行できるし、
家族カードが1枚無料ってのもビジネスゴールドには無い特典。
→アメリカンエキスプレス ゴールドカードのメリット・デメリット。
ただ、アメックスゴールド発行のプライオリティパスは、
あくまでスタンダード会員という点に気をつけて。
3回目から32米ドルが発生するので、使い放題では有りません。
また、アメックス発行のプライオリティパスカードは、
2019年8月よりレストランで利用不可能となりました。
関西空港の「ぼでぢゅう」でも使えなくなったわけです。
プライオリティパス発行カードとしては微妙・・・
プライオリティパス狙いなら、やはり楽天プレミアムカードがコスパ最強。
カード年会費11,000円で、どこでもプライオリティパス使いまくれます。
→楽天プレミアムカードはゴールドカードでは無い。メリット・デメリットと本当の使い方。

共通の特典
アメックスゴールド、アメックスビジネスゴールドは、
両方ともにゴールドカードという事で特典は多いですが、
共通の特典となると意外と少ない。
ゴールドカード共通の特典
特典内容 | |
---|---|
空港ラウンジ (カードラウンジ) | 国内外29空港 同伴者1名で無料利用 |
空港手荷物宅配サービス | 往路・復路共に1個ずつ無料 |
エアポート送迎サービス | 一律料金で自宅⇔空港送迎サービス 成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港 ※アメリカンエキスプレスゴールドカードは、羽田空港(国際線)も対象 ※要アメックス経由での旅行予約 |
空港パーキング | 料金割引・ご優待 |
無料ポーターサービス | 空港駅改札口・バス停⇔カウンター間の荷物運びサービス 成田国際空港(第1/第2共通)、関西国際空港の2空港 |
空港クロークサービス | 乗継便等の待ち時間で荷物預かりサービス 中部国際空港の1空港 |
オーバーシーズ・アシスト | 海外での日本語サポート |
ゴールド・ワインクラブ | ワインの販売・相談 |
ゴルフ・デスク | 提携コースの予約・手配 |
コットンクラブ | カード会員限定特典の提供 |
新国立劇場 | カード会員限定特典の提供 |
京都特別観光ラウンジ | 圓徳院「京都特別観光ラウンジ」の利用 |
空港手荷物宅配、オーバーシーズ・アシストあたりが使える特典かな。
海外情報サポートだけでなく、緊急時にもサポートしてくれます。
空港ラウンジで同伴者1名も無料で利用できるってのは、
アメックスカードならではの特徴ですが、
空港ラウンジってのは、
プライオリティパスラウンジとは違いますので気をつけて。
多くのクレジットカードで使える、
いわゆる「カードラウンジ」というラウンジ。
海外ではハワイのホノルルで使えますが・・・ちょっと微妙です。
まぁ、いずれもゴールド会員の対応してくれるってのが、一番の特典かなと。
コールセンターの電話番号も、カードグレードにより異なりますから。
付帯保険の違い
ショッピング保険、旅行保険は変わらない
アメックスは特典だけでなく保険も手厚いカード。
個人向けゴールドカードも、ビジネスゴールドカードも、
ショッピングに関わる保険も多く、
ゴールドになるとキャンセルプロテクションが登場します。

ショッピング保険
プロテクション内容 | |
---|---|
ショッピングプロテクション | 購入から90日間、1名様年間最高500万円まで補償 |
リターン・プロテクション | 購入日から90日以内なら、購入金額を払い戻し |
キャンセルプロテクション | 予約キャンセル費用の損害を補償。年間最高10万円まで |
オンライン・プロテクション | インターネット上での不正使用による損害を全額補償 |
また、旅行保険の内容も大差無し。
海外旅行保険は最高1億円でアメックスゴールドも、ビジネスゴールドも内容は、ほぼ一緒。
細かい違いとしては、アメックスビジネスゴールドの方は、追加カードにも家族特約が付与されてます。
アメックスゴールド 海外旅行保険
基本カード会員 | 家族特約 | 家族カード会員 | |
---|---|---|---|
付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | |
死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高1000万円 | 最高5000万円 |
傷害治療費用 | 300円 | 200万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 200万円 | 300万円 |
救援者費用 | 400万円 | 300万円 | 400万円 |
賠償責任 | 4000万円 | ||
携行品損害 | 1旅行50万円(免責3000円/年間100万円) |
アメックスビジネスゴールド 海外旅行保険
基本カード会員 | 家族特約 | 追加カード会員 | 家族特約 | |
---|---|---|---|---|
付帯条件 | 利用付帯の場合 | 利用付帯 | ||
死亡・後遺障害 | 最高1億円 | 最高1000万 | 最高5000万円 | 最高1000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 | 200万円 | 300万円 | 200万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 200万円 | 300万円 | 200万円 |
救援者費用 | 400万円 | 300万円 | 400万円 | 300万円 |
賠償責任 | 4000万円 | |||
携行品損害 | 50万円(免責3000円/年間100万円) |
国内旅行保険はというと、
アメックスゴールドもアメックスビジネスゴールドも、
利用付帯で傷害死亡・後遺障害の補償のみ。
入院、手術、通院の保険は付いてません。
アメックスゴールド 国内旅行保険
本会員 | 家族特約 | 家族カード会員 | ||
---|---|---|---|---|
付帯条件 | 利用付帯 | |||
死亡・後遺障害 | 最高5000万円 | 最高1000万円 | 最高5000万円 | |
アメックスビジネスゴールド 国内旅行保険
本会員 | 家族特約 | 追加カード会員 | 家族特約 | |
---|---|---|---|---|
付帯条件 | 利用付帯 | |||
死亡・後遺障害 | 最高5000万円 | 最高1000万円 | 最高5000万円 | 最高1000万円 |
海外旅行の保険は充実していますが、
国内旅行保険の内容は、ちょっと弱いですね。
国内旅行保険で選ぶなら、JCBカードが強い。
JCBゴールド法人カードには、入院、手術、通院、国内航空便遅延保険まで付いているからね。
航空便遅延保険が違う
両カードともに航空機遅延費用保険が付帯しているのですが、
アメックスゴールド、ビジネスゴールドで内容が大きく異なります。
航空便遅延保険の違い
アメックスゴールド | アメックスビジネスゴールド | |
---|---|---|
付帯条件 | 利用付帯 | 利用付帯 |
対象エリア | 海外 | 国内 |
対象カード | 基本カード会員のみ(家族カード、追加カードは対象外) | |
乗継遅延費用 | 1回の到着便の遅延について 最高20,000円 |
|
出航遅延、欠航、搭乗不能費用 | 1回の出航遅延、欠航もしくは運休または搭乗不能について 最高20,000円 |
|
受託手荷物遅延 | 1回の受託手荷物の遅延について 最高20,000円 |
|
受託手荷物紛失 | 1回の受託手荷物の紛失について 最高40,000円 |
アメックスゴールドの航空機遅延補償は、海外のみ対象。
アメックスビジネスゴールドの航空機遅延補償は、国内のみ対象となってます。
ビジネスゴールドは国内専用で、利用しないと補償適応にもなりません。
ビジネスゴールドカードの違いまとめ
アメックスビジネスカードには、
グリーン、ゴールド、プラチナとランクが有りますが、
アメックスビジネスゴールドカードが、一番内容が異なるように感じました。
→アメックスビジネスカード、ビジネスゴールドカード、ビジネスプラチナカードの違い
今では、プラチナカードもイキナリ申し込めるようになったので、
特典を考えると・・・ちょっとビジネスゴールドは微妙ですね。
個人向けアメックスゴールドカードにも劣るし、
ビジネスゴールドならではの魅力的な特典も薄いかなと。
アメックスにはビジネスカード(グリーン)も有り、
法人カード決済という点で考えるなら、こちらがコスパ最強。
グリーンの場合は、事業主向けビジネスカードの年会費も同じであり、
特典内容もダントツに優れていますので。
→アメックスビジネスカード(グリーン)はコスパ最強、個人向けアメックスカードの比較と違い
法人カードの中で、真っ先に作ったのもアメックスカードです。
→アメックスビジネスゴールドカードの審査と必要書類。申込みの流れ。

ビジネスカード最高峰のアメックスプラチナビジネスも目指せるし、
ビジネスプラチナカードは、個人向けプラチナカードに特典も大差ないのも素晴らしい。
→アメリカン エキスプレス ビジネス プラチナカードと個人向けアメックスプラチナカードの比較と違い

アメックスのデメリットは・・・やはり年会費。
年会費やコストパフォーマンスで躊躇するなら、
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードも有るから。
こちらはアメックスゴールドよりも格安で、特典が満載。
→セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのメリット・デメリット。
プライオリティパス特典も付いていますし、
付帯保険もプラチナ級だし、マイル還元率も法人カード最高クラス。
まぁ、個人事業主や新設法人で発行できるカード増えてます。
年会費は所詮経費なんで・・・色々悩んで下さい。
→個人事業主、中小企業の経営者におすすめ法人カード(ビジネスカード)
後ろ盾が無い経営者、ステータスって言葉に弱い気がする。
だからこそのアメックス。私もその一人なんだな。
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