社会保険関係の書類を貰うたびに、
電子申請してねって書類を貰うわけで、
やってみましたけど、これとても複雑ですね。
GビズID取得して、算定基礎届の電子申請にも挑戦しましたけど・・・
まぁ、ビックリするほど分かりづらい。
私が混乱した部分をまとめておきます。
e-GovとGビズIDの違い
従来から有る電子申請のシステムが、
「e-Govアカウント」を使った「e-Gov電子申請」であり、
電子申請簡略化の為、新たに始まったのが「GビズID(gBizID)」です。
e-Govで必須だった電子証明書が、GビズIDでは不要となったわけ。
電子証明書から、ID・パスワード方式へ。e-TAXと同じ流れ。
- e-Gov:総務省運営の行政ポータルサイト
- e-Gov電子申請:e-Govでの電子申請手続き
- e-Govアカウント:e-Gov利用に必要
- GビズID:行政サービスを使う為の認証システム ※電子証明書不要
「GビズID」を使って、使える行政サービスも増えており、
既に「e-Gov電子申請」も「GビズID」で使えるのです。
※参考→GビズID | GビズIDで利用できる行政サービス一覧
ただ、「e-Gov電子申請」での手続きには、
原則的に電子証明書が必要というのは変わらず、
GビズID(gBizIDプライム、gBizIDメンバー)で、一部省略できるという話。
gBizIDプライム、gBizIDメンバーの場合、原則として電子申請対象手続所管行政機関の
利用準備 | e-Gov電子申請
指定により、電子署名を省略できることがあります。
よって、GビズIDでは電子申請できない手続きも多く、
従来のe-Govアカウントも無くならないわけ。
2021年7月現在、GビズIDで可能な電子申請手続きは、
主に社会保険関係の手続きのみとなっています。
※参考→GビズID|日本年金機構
- 資格取得届
- 資格喪失届
- 算定基礎届
- 月額変更届
- 賞与支払届
- 被扶養者(異動)届
- 国民年金第3号被保険者関係届
GビズIDの種類
GビズIDには、プライム、メンバー、エントリーという、
3種類のアカウント有りますが、
社会保険の手続き等、電子申請するなら「gBizIDプライム」が必要です。
- gBizIDプライム:書類審査が必要
- gBizIDメンバー:gBizIDプライム組織の従業員
- gBizIDエントリー:書類審査が不要
まず、名称表記が統一されて無いのがややこしい。
「GビズID」は、アカウント名になると「gBizID」となる。
「GビズIDプライム」ではなく「gBizIDプライム」なのです。
「gBizIDエントリー」は、オンラインで即日発行可能ですが、
エントリーでは、できることなんてほとんど有りません。
なんの為にあるのかも分かりませんので、
迷わず「gBizIDプライム」で申請しましょう。
GビズIDプライムの取得方法
gBizIDプライムの申請に必要な物は、
メールアドレス、携帯電話番号(SMS可能)、印鑑証明書です。
WEBで申込書を作ってから、
印鑑証明書と一緒に送付するという流れ。
書類審査が必要なので、手続きにも数週間ほどかかります。
まず、GビズIDのWEBサイトで、
gBizIDプライム作成を選択する。
必要な情報を入力します。
法人の場合は、法人番号を入力→法人情報取得で、
自動的に法人情報入力してくれます。
入力完了したら、印刷画面へ。
印刷した書類が、申込み書類となるので、
日付を記入して、印鑑証明書を添付して送付するだけ。
WEBでの手続きは、あくまで申込み書類の作成だけ、
受付というわけでも無いので、確認メールも届かないのですね。
封筒代をケチるため、定形郵便サイズ(長形3号)で郵送しました。
A4書類は、折った方が切手代安くなる。
発送の約1週間後、登録したメールアドレス宛に
「【GビズID】gBizIDプライム登録申請の受付のお知らせ」
というメールが届く、登録用のURLも記載されてました。
なぜか、メール内リンクではエラー。
コピペでURLを直打ちで、上手くいきました。
SMSの二段階認証からの、パスワードの設定。
無事、gBizIDプライムの登録が完了。
登録後は、またメールアドレスに、
「【GビズID】アカウント登録完了のお知らせ」も届きました。
算定基礎届の電子申請方法
GビズIDを取得して混乱したのが、電子申請の方法。
GビズIDは、あくまで行政サービスを使う為のモノ。
GビズIDのWEBサイトでは、電子申請はできません。
GビズIDを使った、社会保険の手続き方法(電子申請)は、
「届け出作成プログラム」を使う方法と、
「e-Gov」を使う方法の2つが有り、
電子申請可能な届け出も異なります。
算定基礎届の場合は、いずれの方法でも可能。
というわけで、試してみましたけど・・・どちらもキツイ。
どちらか使うなら「e-Gov電子申請」の方かなと。
届書作成プログラムの場合
届出書作成プログラムを使った電子申請の場合、
PCへ専用ソフトのインストールが必要です。
届書作成プログラムは、また別のページにてダウンロード。
「届出書作成プログラム」ってやつをクリックです。
InstallShield Wizardが起動。
この時点でヤバい予感しかしない。
インストール後は、事業所情報の入力が必要。
届出書作成プログラムから、算定基礎届も作成できます。
ここで入力した情報を元にcsvファイルが作成されるわけですね。
csvファイルは、届出書の申請で提出。
GビズID認証基本情報で、法人番号を入力。
申請データを選択で、
先程つくったCSVファイルを添付して提出という流れです。
ちょっと、これは使う気になれませんね。
電子申請(e-Gov)の場合
e-Govで電子申請を使う場合、
「e-Gov電子申請アプリケーション」が無いと、
入力画面へアクセスできません。
というわけで、こちらも事前にPCへインストールが必要でした。
インストール後に「マイページへ」をクリックすると、
「e-Gov電子申請アプリケーションを起動」でログイン画面が表示されます。
e-Govアカウントログインが表示されますが、
下の方にある「GビズIDでログイン」をクリック。
手続き検索から「算定基礎届」と入力すると、
関係する届け出が表示されます。
直接入力方式とCSV添付方式が有ります。
直接入力では、段落、半角全角、文字制限と、ものすごく入力しづらい。
記載要領をご覧くださいって、どこにあんの?
入力したら、提出先の年金事務所を選択で、
そのまま提出できるみたいですけど。
直接入力で頑張りましたが、入力方法の正解が分からず、
エラー出ちゃったので諦めました。
CSVファイル添付方式では、
年金事務所から届いた書類をPDF化して、添付して提出も可能とのこと。
ただ、「統括表の提出も必要」って文言を見かけたので辞めました。
統括表って2021年度から無くなったよね?
すいません、理解できませんでした。
GビズIDまとめ
電子申請でラクになるならと思って挑戦しましたけど、
ホント理解に苦しみましたし、理解できませんでした。
マニュアル見ないと分からないってのも問題ですけど、
マニュアル見ても分からない。
WEBサイトもぐちゃぐちゃで、ネーミングも不親切。
e-Gov、e-Gov電子申請、e-Govアカウント、
GビズID、gBizIDプライム、届書作成プログラム・・・
問い合わせ先はナビダイヤルって、正にダークパターン。
よくもまぁ、ここまで煩雑にしたよね。
導入までのステップと、入力の手間、理解する手間、
簡略化できておらず、むしろ複雑化。
PCに専用ソフトが必要ってのも問題ですけど、
イチイチ入力するなら、GビズIDって要らなくね?
私も1日頑張って理解しようとして、
郵送が安心だと判断しました。
月額変更届を出したばかりで、不要な項目も多いわけで、
最初から郵送にしておけば良かった。
→給与変更後に必要な社会保険の手続き。月額変更届(随時改定)の書き方。
算定基礎届なら、事前に記載された書類も送付されてくる
切手代の負担があるくらいで、
手書きして提出する方が、間違いなく手間無し。
電子化は、ギリギリまで様子見です。
コメント
コメント一覧 (1件)
ほんと何でも記事にしてくれて助かります。
今ちょうど使ってみようと思ったのですが、書類郵送が必要みたいで「おっ」と思ったのですが、この記事を見て確信しました。
「これは手間だ」とw
もう少し簡略化して欲しいですよね。
今回は郵送で手続きしたいと思います。ありがとうございます!