パソコンに必ず付いているキーボード。
キーボードのショートカット機能は、無料なので軽視もされがちですが、
ショートカットキーを覚えることで、作業時間は大幅に削減できます。
WindowsもMacもiPadも・・・キーボードなら基本的に同じ。
必要なのもキーボードだけ故に汎用性も高い。
1度覚えてしまえばずっと使える、これ以上コスパが高いスキルも無い。
ただ、ショートカットキーは多すぎる為、
何から覚えれば良いのか?分からない人も多いハズ。
大量にあるショートカットキー、別に全部覚える必要もないわけで、
その使い方、覚え方。まとめておきます。
ショートカットキーが時間短縮となる理由
まず、ショートカットキーを覚えることで何ができるのか?
ってとこを理解すると、脳みそに入れるのも速い気がします。
パソコンって、キーボードとマウス(タッチパッド)で操作すると思ってますけども、
ほぼ全ての操作は、キーボードだけで可能です。
マウスはキーボードで代用できるし、むしろキーボードだけのが早い。
マウスって、カーソルを動かしてクリックするって2つの動作が必要であり、
カーソル移動の時間だけでなく、カーソルを探すを手間が有る。
マルチディスプレイや4Kディスプレイと、
操作領域も増やせば、カーソルの移動距離も増えるからね。
トラックパッドなら尚更、カーソル移動も大変。
一方、キーボードだけなら、手も顔も最小限の動きで済む。
カーソル探さなくて良いし、カーソルを動かさなくて良い。
身体的な負担、腱鞘炎や首ヘルニアのリスクも抑えられるのです。
また、マウス不要になれば、物理的なデスクスペースも省スペースで済む。
マウス持ち運ぶ必要もなくなるし、作業開始も早くなる。
マウス携帯するのも嫌じゃない?。曲線デザインでカチカチする。
多ボタンマウス、トラックボールマウス、マウスジェスチャーと、
ショートカットキーを覚えることで、より効果的に使えるようになる。
WindowsにもMacにも、仮想デスクトップ機能が有るので、
ディスプレイ切り替えもキーボードで一瞬、マルチディスプレイ無くてもなんとかなる。
少ない作業領域で仕事する人。ノートパソコンで作業する人も覚えた方が良いかと。
ちなみに、ショートカットキーを使う上で、
タッチタイピング(ブラインドタッチ)は、できる前提。
パソコン使うなら、何を差し置いてもタッチタイピングはマスターすべき。
無料のウェブアプリ「寿司打」で、1日頑張ってください。
※参考→寿司打
テンキー入力も見ないで打てると、数字の計算早くなる。
電卓のタッチタイピング・・・出来たらかっこよい。
ショートカットキーの覚え方
必ず覚えるべきショートカットキー
問答無用に覚えるべきショートカットキーから。
何を覚えたが良いのかというよりも、これは覚えてくれないと困る。
定番ショートカットキーは、ほぼ全てのアプリで使えますし、
Windowsで使えるなら、Macでも当たり前にできる。逆も然り。
以下、絶対に覚えるべきショートカットキーです。
必須のショートカットキー
操作 | Windows | Mac |
---|---|---|
切り取り(Cut) | Ctrl + X | command + X |
コピー(Copy) | Ctrl + C | command + C |
貼り付け(Paste) | Ctrl + V | command + V |
元に戻す(Undo) | Ctrl + Z | command + Z |
やり直し(Redo) | Ctrl + Y | shift + command + Z |
全選択 | Ctrl + A | command + A |
文字列検索 | Ctrl + F | command + F |
上書き保存 | Ctrl + S | command + S |
スクリーンショット | Windows + PrintScreen Windows + shift + s | Shift + Command + 3 Shift + Command + 4 |
パソコンを使う上で「情報を扱う」ことは避けられない。
よって、文字のコピペ、ファイルのコピペは一番使う。
「文字列の検索(Ctrl + F)」を覚えれば、WEB検索、ファイル検索・・・と、
「情報を探す時間」を大幅短縮できます。
コピーと切り取りの違いですが、
コピーは「複製」したい場合、切り取りは「移動」したい場合に使う。
切り取りをコピーで代用してしまうと「戻って削除する」手間が増えるので。
「やり直し(Ctrl + Z)」は、一瞬で一つ前の作業へタイムスリップできるから、
現実世界でもうっかり脳内で押しそうになるくらい便利。
文字入力では、変換ショートカットも覚えるべき。
一瞬でひらがな、カタカタ、英字にするボタン。
文字入力
Windows | Mac | |
---|---|---|
ひらがなに変換 | F6 | F6 Control+J |
カタカナに変換 | F7 | F7 Control+K |
半角カタカナに変換 | F8 | F8 Control+セミコロン(;) |
全角英字に変換 | F9 | F9 Control+L |
半角英字に変換 | F10 | F10 Control+コロン(:) |
あと、クラウド化で、WEBブラウザでなんでもできるようになっているので、
ブラウザ(ウィンドウ)のショートカットも必須。
Chrome、Safari、Edge、検索アプリ問わず使えますから。既に常識。
検索ブラウザのショートカット
Windows | Mac | |
---|---|---|
戻る | Alt + ← | command + ← |
進む | Alt + → | command + → |
タブ追加 | Ctrl + T | command + T |
タブ切替 | Ctrl + Tab Ctrl + Shift + Tab | option + command + → option + command + ← |
タブを閉じる | Ctrl + W | command + w |
1ページスクロール | スペースキー | スペースキー |
アドレスバー移動 | Ctrl + L | command + L |
新規タブを開く | Ctrl + T | command + T |
タブを閉じる | Ctrl + W | command + W |
閉じたタブ復元 | Ctrl + Shift + T | shift + command + T |
新規ウィンドウ | Ctrl + N | command + N |
ウィンドウ切替 | Alt + Tab Alt + Shift + Tab | command + tab command + shift + tab |
新規タブで リンクを開く | Ctrl + クリック | command + クリック |
ウィンドウ移動、タブ移動が、マウスレスになると超早い。
それだけカーソル移動に時間がかかるってこと。
日々の業務からショートカットキー抽出
多すぎるショートカットキー。漠然と覚えていても意味は無いし、
覚えたいショートカットキーが分からないって人も多いハズ。
どれを覚えて、どれを覚えないのか?
それを、どう判断するのか?って話。
実際のところ、WindowsやMacのショートカットキーは、大量に有り、
これを全て覚えたところで、仕事が早くなるわけでも無いです。
使わないショートカットキーを覚えるのも時間の無駄であり、
自分がよく使うショートカットキーだけ覚えれば良い。
よく使うものだけ、使いながら徐々に覚えれば良いのです。
で、使うものが分からないって人。
日々の業務でどんな作業をしているのか?やりながらメモを取る。
とにかくリストアップ。
自分がパソコンで、どういう操作をしているのか?
メモアプリ、Notion、Evernote、Googleドキュメント・・・
気づいた時にタブ切替(Ctrl + Tab)でメモしたらよい。
リスト化したら、ショートカットキーを探す作業。
「アプリ名 + ショートカットキー」で調べれば、
ほとんどの操作にショートカットキーが有ることに気づくハズ。
例えば、「検索する」という行為。
WEB検索は、アドレスバーに直接入力で検索できるので、
Ctrl + Lを押して、 調べたい文字を入力する。
Ctrl + Tで、別タブ開いてから検索すれば、現在の作業も中断する必要も無い。
調べた後は、Ctrl + Tabでタブ移動して作業に戻れる。
実際のところ、新規タブを開けばアドレスバーにカーソル移動するので、
Ctrl + T → 検索 → Ctrl + Tabという流れ、1日千回くらい使ってる。
検索ワードも、コピペ検索が多いので、
マウスダブルクリックで単語選択 → Ctrl + C → Ctrl + Vで、文字入も省略。
開き過ぎたタブはCtrl + Wで削除、タブを閉じすぎた場合はCtrl + Shift + Tで復元。
これ知らないで再検索してた自分を呪いたいくらい便利だから。
検索でもよく使うのがコピペ。
コピーをする際に行う「範囲選択(ハイライト)」は、
「コピーしたい文字列をドラッグする」以外にも方法が有るのです。
ドラッグだと、コピーしたい範囲が思うように選択できない事が多いし、
ドラッグしないことで、断然早くコピーもできるのでした。
範囲指定の操作
Windows | Mac | |
---|---|---|
1つの単語を選択 | ダブルクリック | ダブルクリック |
段落まとめて選択 | トリプルクリック | トリプルクリック |
範囲選択 | 開始位置「クリック」 → 終了位置「Shift+クリック」 | 開始位置「クリック」 → 終了位置「Shift+クリック」 |
範囲選択の微調整 | Shift+矢印(左右) | Shift+矢印(左右) |
複数選択 | Ctrl+クリック | Command+クリック |
全て選択 | Shift+A | Command+A |
最初は、ショートカットキー有るんだっていう気づき。
ショートカットキー慣れしてくると、なんとなくルールも見えてくるし、
この操作ショートカットキー有りそうだなって、むしろ探すようになる。
ショートカットキーの世界へ視野が広がる。これ非常に大きいです。
この記事もWordPressはブロックエディタで入力してますけども、
ワードプレスのショートカットキーって多々あるし、
よく使う操作、スラッシュ(/)、ブロックの複製、ブロック削除あたりは、
使えるだけでだいぶ記事書きも早くなる。
動画編集なら、不要な部分を削除するショートカット。
編集点追加、リップル削除とか、尺カット作業はショートカット必須。
Youtubeで情報収集する場合も、再生速度を上げる(Shift + .)とかとか、
わずかな操作の差を繰り返していることを気づくべき。
チリ積もる。どんどん使う時間には差が付くのです。
ショートカットキーを目のつく場所に貼る
ショートカットキーは覚えてから使うのではなく、使って覚えて下さい。
繰り返し使うことで勝手に覚えるし、無意識にも使えるようになる。
繰り返し使わないなら不要であり、不要だから忘れるのです。
そもそも記憶ってそういう仕組み。覚える時間は不要なの。
人間は優秀。見ながらでも使っていれば覚えてます。
ただ、見ながら使う為に、事前準備が必要であり、これがちょっと面倒。
見える位置に覚えたいショートカットキーを貼っておく。
覚えたら剥がす。ディスプレイに貼っておけば嫌でも目に入る。
付箋(ポストイット)ならテープの後も残らない。便利。
最初は、メモアプリをイチイチ表示して確認してましたけども、
あー起動するのが面倒だなって思ったら、やらなくなりました。
書いて貼っておくのがベスト。アナログですけどもこれ最高です。
WindowsとMacを両方使う際の注意点
キーボード配列が異なる
私は、Windowsネイティブなので、Macのキーボード配列に混乱。
微妙な位置の違いも命取りになるりました。
両方使えるキーボード、両方表記されるけど・・・同じキーで役割は異なるのです。
- 共通キー:Ctrl(Control)、Shift
- Windowsのみ:Backspace、Windowsキー、半角/全角
- Macのみ:cmd(command)、option
WindowsではCtrlを多用し、
MacではCommandキーが、WindowsのCtrlと同じ役割を担う。
そして、MacのControlキーは、WindowsのCtrlとは別物なのです。
ほぼ同じ意味を持つのは、Shiftキーだけですね。
AltとOptionも似ているようでなんか違う。
- Windows Shift≒ Mac Shift
- Windows Backspace≒Mac Delete
- Windows Ctrl≒Mac Command
- Windows Alt≒Mac Option
Windowsでは、ファイル削除はDeliteですが、
Macでは、Command + Deleteでゴミ箱に入ります。
あと、Macのキーボード表記も混乱した。
Macのキーボードやアプリ上では記号表記。
例えば、controlは「⌃」となってたりする。理解に苦しんだ。
- control (または ctrl) :⌃
- option (または alt) :⌥
- command (または cmd): ⌘
- shift:⇧
- caps lock: ⇪
キーボード配列を統一する
上述したように、WindowsとMacではキーボード配列が異なるので、
キーボード設定をいじらない限り、いつまでたっても誤入力は無くなりません。
ほぼ同じ役割を持つ、CntlとCommandの位置が異なる時点でアウト。
面倒でも入力方法は統一すべきです。
というわけで、必須なのはMacのキーマッピングソフト。
Karabiner-Elementsという無料アプリです。
Macで外部キーボードを使う場合もコレ一択になるかと。
Macのキーボード配列を、Windows側に寄せることもできるし、
日本語配列、英語配列も関係無しにカスタマイズ。
Windows用キーボードだって、Macで完璧に使えるようになるのです。
ただ私は、あまり基本設定をいじるのは好きではない、変更するのは最小限。
CommandキーをCaps Lockの位置へ、WindowsのCtrlと同じ場所に設定。
あと、Windowsキーボードを使っているなら、
スペース脇の無変換キー → 英数、変換キー → かなに変更する。
Windows側の半角/全角切替は使いづらいので、Mac側に合わせた方が良い。
WindowsのMicrosoft IMEの設定→キーとタッチのカスタマイズから変更できます。
無変換キー→IMEオフ(半角)、変換キー→IMEオン(全角)に設定変更しています。
Macのショートカットアプリ
Macには、CheatSheetという、ショートカットキーを全て表示するアプリが有るので、
ショートカットキーを覚えるという点で、Windowsよりラクでした。
Commandキー長押しでショートカット表示、アプリ毎に調べる手間が無い。
→CheatSheet – Know your short cuts
Macには、クリップボードマネージャーの「Paste」という神アプリが有るのも良い。
Clipboard拡張の域を超える作業を保存して呼び出せるので、
ショートカットキーよりもショートカットできる。
これ有ると無いのでは、作業効率は大幅に変わるかと。
テキスト、ファイル、画像だけでなく、動画編集パーツまでセット保存。
有料サブスクアプリですけど、料金以上の価値もあると思ってます。
→「Paste – Clipboard Manager」をApp Storeで
Macって、マウスではなくトラックパッド操作が主流であり、
トラックパッド以上に優れたジェスチャー操作端末も無いわけ。
マウスもトラックパッドも使えるMacの方が、ショートカットする余地も有る。
マウスよりも使いやすいトラックパッド、これが有る利点も大きいと感じました。
→WindowsからMacへ移行して気づいた違い。Macのメリット・デメリット。
ショートカットキーまとめ
ショートカットキーを覚えるのは、面倒なのですが、
覚えることで日々の面倒な作業、どんどんショートカットできます。
ショートカットキーには、ルールが有るので、覚えるキーも似ている。
WindowsとMacで似ているように、
一つ覚えれば、他アプリでも同様に使えることが多い。
そして、1度覚えてしまえば、あとは無意識。人間の脳みそは偉大です。
作業効率化アイテムと併用すれば、一人でも圧倒的なパフォーマンス。
マルチディスプレイとショートカットキーで鬼に金棒。
→PCのマルチディスプレイ出力に必要な物。グラフィックボード、ディスプレイ、ケーブルの選び方と注意点。
ショートカットキーを使えるだけで、パソコンに詳しくなったように見える。
カーソル動かさず、バスバスっと作業。
知らない人には、ちょっとした魔法にも見えますから。
遅いのは最初だけ、覚えたら数倍早い。
慣れたら、数十倍速い。分かっているならできるハズ。
最初は遅くても良い。だからキーボードは見ないで欲しいのでした。
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