法人化するにあたり、まず必要となるのが法人用の銀行口座。
法人口座の手数料は、個人の口座とは手数料が大きく異なるので、
うっかり適当に口座開設すると、結果的に高くつきます。
信用が欲しいなら、大手の都市銀行・・・っていう時代でもないからね。
大手銀行の法人口座は、審査が非常に厳しく、各種手数料も非常に高い。
ネット専門の金融機関も、個人向けの口座とは手数料も異なります。
毎度、振込手数料を調べるのも面倒だから、まとめておきます。
本日の構成
口座維持費は無料だけど、ネットバンキング基本料金は有料。
法人口座も、口座開設費用は基本的に無料であり、口座維持手数料も無料。
ただ、法人口座の場合だと、ネットバンキングが有料となる金融機関も多いです。
ネットバンキングが無料で利用できるのは、
ネットバンクと、ゆうちょ銀行の「ゆうちょダイレクト」のみ。
法人口座のネットバンキング月額利用料
名称 | ネットバンキング月額料 | |
---|---|---|
ゆうちょ銀行 | ゆうちょダイレクト | 無料 |
ジャパンネット銀行 | JNBビジネスアカウント | 無料 |
楽天銀行 | 法人ビジネス口座 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 住信SBIネット銀行(法人) | 無料 |
イオン銀行 | ビジネスネットサービス | 無料 |
三菱東京UFJ銀行 | BizSTATION | 1,728円 BizSTATION Lightは無料 |
三井住友銀行 | パソコンバンクWeb21 (デビュータイプ) |
2,160円 ※4か月無料 スマホアプリ版は無料 |
みずほ銀行 | みずほビジネスWEB | 3,240円 ※6か月無料 ビジネスモバイルは月額2,160円 |
りそな銀行 | りそなビジネスダイレクト | 5,400円 |
横浜銀行 | ビジネスサポートダイレクト | 2,160円 |
実店舗型の金融機関だと、毎月2000円~5000円の固定費が発生するわけ。
年間2万~5万円って・・・高いです。
しかも、料金が高いから優れているわけでもなく、利用毎の手数料も全然違う。
使う頻度が高ければ高いほど、ネット専門の銀行を利用した方が良い。
ネットバンキングの振込手数料の違い。
ネットバンキングを利用する最大のメリットは、手数料を大幅に抑えられる事。
ただ、そのネットバンキング手数料も、法人口座の場合は高く設定されており、
金融機関により、その手数料も大きく違います。
一番頻度が高く、一番料金が違うのも振込手数料です。
インターネットバンキング振込手数料の比較
他行宛 3万円以上 |
本支店 3万円以上 |
同一支店 3万円以上 |
他行宛 3万円未満 |
本支店 3万円未満 |
同一支店 3万円未満 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
ジャパンネット銀行 | 270円 | 54円 | 54円 | 172円 | 54円 | 54円 |
楽天銀行 | 258円 | 51円 | 51円 | 165円 | 51円 | 51円 |
住信SBIネット銀行 | 258円 | 51円 | 51円 | 165円 | 51円 | 51円 |
イオン銀行 | 432円 ※5万円以上 |
無料 | 無料 | 216円 ※5万円未満 |
無料 | 無料 |
ゆうちょ銀行 | 432円 ※5万円以上 |
月5回まで:無料 月6回目以降:113円 (電信振替) |
216円 ※5万円未満 |
月5回まで:無料 月6回目以降:113円 (電信振替) |
||
三菱東京UFJ銀行 | 756円 | 324円 | 200円+税 | 540円 | 108円 | 無料 |
三井住友銀行 | 756円 | 432円 | 200円+税 | 540円 | 216円 | 100円+税 |
みずほ銀行 | 756円 | 432円 | 無料 | 540円 | 216円 | 無料 |
りそな銀行 | 648円 | 324円 | 無料 | 648円 | 324円 | 無料 |
横浜銀行 | 648円 | 324円 | 無料 | 432円 ※1万円未満は324円 |
108円 | 無料 |
法人口座を使ってビックリしたのが、同行間振込でも有料ってやつ。
法人となると、法人専用のネットバンキング料金となるので、
同行間だけでなく、他行宛て振込手数料も大幅に高くなります。
例えば、三菱東京UFJ銀行は、法人では「BizSTATION」となり、
個人向け「三菱東京UFJダイレクト」の料金より、金額も2倍くらい上がります。
ネット専門の金融機関でも、個人と手数料が大きく違うのが住信SBI銀行。
個人だと1回154円で振込できましたが、法人となると1回258円となってしまいます。
個人では最強だったんですけどね。
※ジャパンネット銀行、楽天銀行は、個人も法人も他行宛て振込手数料は一緒です。
いずれにせよ、個人口座にありがちな、毎月の振込手数料無料サービスも無いので、
振込手数料の違いで、ダイレクトに損します。
小規模法人なら、個人向け口座を法人専用口座として使うのも有りなんじゃないかな。
それほどに、手数料が違いますから。
ネットバンキング利用可能時間と対応端末の違い。
ネットバンキングって24時間365日、年中無休が当たり前では有りません。
大手金融機関のネットバンキングは、WEB上でも営業時間が短いです。
ネットバンキング利用時間&Mac対応の比較
利用可能時間 | MacOS(Macintosh) | |
---|---|---|
ジャパンネット銀行 (JNBビジネスアカウント) |
年中無休(24時間) | 利用可能 |
楽天銀行 (法人ビジネス口座) |
年中無休(24時間) | 利用可能 |
住信SBIネット銀行 (法人口座) |
年中無休(24時間) | 利用可能 |
イオン銀行 (ビジネスネットサービス) |
年中無休(24時間) | 利用可能 |
ゆうちょ銀行 (ゆうちょダイレクト) |
0:05~23:00 第3月曜日7:00~23:00 年始、GWは利用不可 |
利用可能 |
三菱東京UFJ銀行 (BizSTATION) |
8:00~23:55 祝日、1月1日~3日、 5月3日~5日は利用不可 ※24時間サービスは別途申込 |
利用不可能 |
三井住友銀行 (パソコンバンクWeb21) |
月~土曜日の8:00~24:00 日曜日・祝日の10:00~16:00 |
macOS(Sierra、High Sierra) 要ICカードリーダー |
みずほ銀行 (みずほビジネスWEB) |
平日の8:00~23:00 土曜日の8:00~22:00 日曜日の9:00~17:00 祝日、振替休日、 1月1日~1月3日は利用不可 |
利用可能 |
りそな銀行 (りそなビジネスダイレクト) |
平日7:00~23:55 土日祝:8:00~22:00 |
利用可能 |
横浜銀行 (ビジネスサポートダイレクト) |
24時間利用可能 毎月第1・3月曜日2:00~6:00、 1月1日~3日、 5月3日~5日は利用不可 |
利用可能 |
WEBなのに、24時間利用できないし、
Windowsのみで、Macに未対応の金融機関も有る。
明細の確認だけでなく、振込手続きをしておくことも不可能。
使いたいときに使えないんじゃ、
ネットバンキングの意味ないんじゃないかっていう。
取引明細(入出金明細)の照会可能期間の違い
インターネットバンキングで、主に使う機能といえば、過去取引明細の確認。
オンラインで確認できる入出金明細も、銀行により大きく異なります。
取引明細の照会可能期間比較
取引明細の照会可能期間 | |
---|---|
ジャパンネット銀行 (JNBビジネスアカウント) |
照会日より5年間 |
楽天銀行 (法人ビジネス口座) |
過去1年間分 最大3000件分 |
住信SBIネット銀行 (法人口座) |
7年前の1月1日以降 |
イオン銀行 (ビジネスネットサービス) |
前々月1日から当日まで (最大表示件数999件) |
ゆうちょ銀行 (ゆうちょダイレクト) |
最大2か月(前月1日が照会起算日) 直近最大100明細 |
三菱東京UFJ銀行 (BizSTATION) |
前月1日から当日まで |
三井住友銀行 (パソコンバンクWeb21) |
6ヵ月前の月初1日以降 |
みずほ銀行 (みずほビジネスWEB) |
当日を含め、過去300日間 |
りそな銀行 (りそなビジネスダイレクト) |
最大2か月分 |
横浜銀行 (ビジネスサポートダイレクト) |
3か月前から当日まで (5,000明細まで) |
照会期間の短いと困るのが会計業務。
ネットバンキングは、クラウド会計の自動取り込みできる期間にも影響してきます。
クラウド会計を利用しなくとも、データ出力が微妙。
CSVエクスポートや、PDF出力もできなかったりと難が有る。
結局のところ、大手金融機関は、店舗にてサービスを提供するのがメイン。
過去の入出金明細を請求すれば、発行手数料も取られますので気を付けて。
日々通帳印字して、クラウド会計にも日々同期しておきましょう。
法人口座の審査は金融機関によって大きく異なるから。
口座間で資金移動する事も多くなったので、
手数料関係をまとめてみましたが、だいぶ違いましたね。
事業で振込を多用するなら、
メインバンク変えてでも、ネット専門の銀行を使った方が良いなと。
オススメなのは、法人もネットバンク。これは個人と変わりません。
ただ、法人口座は個人口座とは違い、簡単に口座開設ができません。
必要書類も非常に多く、審査期間も非常に長いです。
とりあえず、法人口座開設できないと意味無いんだけど、
金融機関により、手続きも大きく異なり、
大手の都市銀行は維持費高いだけでなく、審査も非常に厳しいから。
そういった意味でも、大手金融機関は、まず選択肢から外れるんじゃないかと。
ネットバンキングは、審査も大手金融機関よりも優しいです。
ジャパンネット銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行・・・
意外と使えるのが、ゆうちょ銀行。
即日口座開設をするなら、地方銀行も悪く無い。
私は、ジャパンネット銀行を長く愛用しています。
手数料も安いし、トークンで手間なしセキュリティが最強です。
メール認証とか、端末認証とか、面倒な手間が無いのが最高。
セキュリティの為に、強制的にログインパスワードを変更させるっていうやつ。
過去の同じパスワードは利用不可能とか、ちょっと苦手です。