UGREEN DXP6800 Proレビュー。NASの10GbE実測。

UGREEN NASync DXP6800 Pro本体の外観。アルミ筐体の6ベイNAS
この記事の結論
  • NASの速度は本体ではなく、ネットワーク環境で決まります
  • HDD6台のRAID 10と10GbEで、実測約1000MB/sが出ました
  • RAIDはバックアップではなく、速度と故障対策の技術です

UGREENのNAS「NASync DXP6800 Pro」。
Kickstarterで10億円以上の支援を集めて、ガジェット系インフルエンサーがこぞって紹介した、あの話題のNASです。
私も数ヶ月使い込んできましたが、スマホで操作できて設定も簡単とはいえ、やっぱり「NAS」は「NAS」。
この高性能なスペックを生かすには、少なからず知識が必要でした。

なかでも効くのが、10Gbps環境の作り方です。
ここを整えるかどうかで、同じNASがまるで別物の速さになる。
この記事では、その10Gbps化を軸に、BitとByte・WANとLANといったつまずきやすい基礎知識、RAID構成やSSDキャッシュ、Wi-Fiまで含めた実測値、そしてNASを買う前に知ってほしい勘違いと注意点まで、動画で検証した内容を余さず書いています。

動画ではベンチマーク画面や、実際のデータ転送の様子まで見られます。
数値の細かい変化はグラフより実画面の方が伝わるので、検証の過程は動画でどうぞ。

目次

私の検証機材

検証に使っているのは、UGREENの6ベイ上位モデル「NASync DXP6800 Pro」。

CPUIntel 第12世代 Core i5(10コア12スレッド)
メモリ8GB DDR5(最大64GBまで増設可能)
システムSSD128GB内蔵
ドライブベイSATA×6+M.2 NVMe SSD×2(ストレージ/キャッシュ両用)
LAN10GbE×2(リンクアグリゲーションで最大20Gbps)
USBUSB 3.2 Gen2×2・USB 2.0×2
その他ポートSDカードスロット(UHS-II)・8K対応HDMI・Thunderbolt 4×2
価格定価169,880円(HDD別売り)

インターフェースはNASとしては異例の豊富さで、カメラのSDカードを直接取り込めるし、HDMIでモニターに映像も映せる。
Thunderbolt 4ポートも2つ付いています(※ホストモード専用。PCとつないで外付けドライブ化はできません)。

筐体はアルミニウム合金。
防塵フィルターはマグネット固定でサッと外せて、ハードディスクはネジ不要、押すだけで脱着できます。
他社と違って指定ハードディスクの縛りがなく、手持ちのHDD・SSD・メモリを流用できて、OSを入れ替えてもハードウェア保証が継続するという、珍しい仕様です。

一方で、独自OS「UGOS Pro」はまだ発展途上です。
収録時点(2025年夏)で対応アプリは30種類ほどで、老舗Synologyの数百とは差があります。
クラウドバックアップも収録時はGoogle DriveとOneDriveのみでしたが、2026年のアップデートでDropboxに対応し、この点は解消されました。
日本語訳が怪しい箇所や、エラーではないのにエラーと表示される場面など、細かい粗は残っています。

UGOS Proのアプリセンター画面

なお、UGREENは中国メーカーです。
中国企業のOSに不安を感じる人がいても不思議ではないし、私も懸念しているその一人。
ただ、TÜV SÜDによる「ETSI EN 303 645」(EUのIoTセキュリティ規格)と、TrustArcのプライバシー認証を取得しており、勝手なデータ収集やバックドア的な挙動がないかは第三者機関がチェック済み
この基準をクリアしているから、アメリカやヨーロッパでも販売できているわけです。
このあたりのリスクの考え方は、後半の「NASを買う前の勘違い4つ」で詳しく書いています。

10Gbps環境を作る理由

NASを買って、LANケーブルを挿す。
これで速くなったはず、と思いますよね。

私が使っているUGREEN NASync DXP6800 Proは10GbE対応なので、10Gbpsの通信環境で使うことで、データを超高速に転送できるようになります。
ただ、その前に「10Gbpsって何なのか?」という基本を押さえておかないと、後々つまずくことになる。
ここ、順番を飛ばすと本当に痛い目を見ます。

NASの挫折ポイントは「速度」

というのも、NASを使う上で一番挫折しやすいポイントが「思ってたほど速度が出ない」ってことなんですよね。

速度が出ないのは、NASが悪いわけではなく、ネットワーク環境が整っていないから。
私も初めてNASを使った時は、あまりの遅さに絶望して、結局使わなくなったこともありますからね。

NASync DXP6800 Proを設置しHDDを開封しているデスク

ここで引っかかるのが、10Gbps対応というのは、NAS本体だけが対応していてもダメだということ。
接続するパソコン、LANケーブル、スイッチングハブ。
すべての機器が10Gbps対応でないと、10Gbpsにはなりません。

どこか1箇所でも1GbEの機器が混ざっていれば、そこがボトルネックになって全体が1Gbpsに落ちる。
水道管と同じで、一番細いところに合わせられるわけです。

まぁ、10Gbpsじゃなくても、5Gbpsや2.5Gbpsでも十分に速い。
とにかく、まずは1Gbpsの壁を超えることが大事です。

BitとByteの違い

その1Gbpsという速度、なんとなく理解はしていると思いますけど、なんとなくで勘違いしている人も多いと思う。

混同しがちなのが、Bit(ビット)とByte(バイト)の違いです。

bps(ビット毎秒):通信速度の単位
B/s(バイト毎秒):データ転送量の単位
1バイト = 8ビット

通信速度はbpsで表記されますが、実際のデータ転送で目にする速度はB/s。
メガとかギガとか同じ言葉を使うので、私もよく混同するんですけれども、1Byteは8Bitなので、1Gbps=1000Mbps÷8で、ざっくり毎秒125MBのデータ転送ができるって話。

通信速度データ転送速度(理論値)
1Gbps約125MB/s
2.5Gbps約300MB/s
5Gbps約600MB/s
10Gbps約1,250MB/s

「1Gbpsの回線なのに、ファイル転送が100MB/sしか出ない!」というのは、遅いのではなく、そもそもそういう単位。
ここを知っておくだけで、無駄な絶望をしなくて済みます

WANではなくLANの速度

で、次にありがちな勘違いが「家のネット回線も10Gbps対応じゃなきゃ意味がない」というもの。

実は、NASを使う上で効いてくるのは、外へ接続するインターネット速度=WANの速度ではなく、家の中のネットワーク速度、つまりLANの速度のほうなのです。

例えば、隣の部屋にあるNASへ、PCからアクセスする場合。
データはインターネットを経由しません。
完全にローカルネットワークだけで完結しているわけ。

だから、光回線の契約が1Gbpsであっても、LANの中で10Gbpsの環境を作ってしまえば、PCからNASへのアクセスは爆速にできるのです。

ここがクラウドストレージとの決定的な違い。
NASはクラウドと違って、ローカル環境だけで完結できる。
インターネット回線がなくとも使えるし、インターネットを経由しないので、クラウドよりも圧倒的に高速。

要は、外付けハードディスクよりも速くて、SSDよりも大容量で、さらにデータの冗長性も確保できるということ。

Wi-Fiでは速くならない

さらにもう一つ多い誤解が、「Wi-Fiでも高速に使えるんじゃないの?」というもの。

実際のところWi-Fiは、最新の規格を使ったところで、有線LAN接続の足元くらいにしか及びません。
Wi-Fi 6EもWi-Fi 7も理論値は高いのですが、実測で1Gbpsも出れば良い方。

しかもこれ、割と理想的な環境下で使った場合の話です。
Wi-Fi 6からWi-Fi 7に買い替えても、大して変わらなかったって人も多いんじゃないかなと。

Wi-Fi 7対応ルーターとメッシュWi-Fiの実物

我が家での実測値は記事の後半に載せていますが、結論だけ先に言えば、高速に使いたいなら有線一択です。

ルーターに10GbEは必須ではない

「じゃあ、10GbEのLANポートがあるルーターが必要なんだ」と思うかもしれませんが、これもちょっと違いまして。

ルーターに10GbEポートは、必須ではありません

確かに10GbE対応ルーターは、あるに越したことはないのですが、これを搭載するルーターは価格が高いし、10GbEポートも1個か2個しか付いていませんからね。

しかも、ルーターを経由することで、そのルーターがボトルネックになる可能性もあるわけで。
スイッチングハブを使って、PCとNASを直接つなぐのが無難かと思います。

ONU・ルーター・スイッチングハブ・NAS/PCの接続構成図

PC側の10Gbps化

機器を全部10Gbpsで揃える。
そう言われて最初に詰まるのが、たいていPC側です。

NASもハブもケーブルも買い足せば済みますが、PCのEthernetポートだけは、PCごと買い替えないとどうにもならない気がしてしまう。
そんなこともなくて、内蔵で済ませる手も、拡張する手も、外付けで足す手もあります。

10GbE搭載PCを使う

一番手っ取り早いのが、最初から10GbE内蔵のパソコンを使うこと。

高性能PCなら10GbE標準搭載のモデルも増えてきましたし、ミニPCでも2.5GbEや5GbE対応モデルが増えているので、NAS目的でEthernet内蔵モデルを選ぶのも十分ありでしょう。

先ほど1Gbpsが125MB/sと言いましたが、2.5Gbpsの理論値は約300MB/s、5Gbpsで約600MB/s。
これだけでも1GbEとは体感が変わります。
新しくPCを買うなら、最低でも2.5GbE以上は欲しいところ。

Macを使っている人は、ちょっと事情が違います。

Mac StudioとMac Pro:標準で10GbE搭載
Mac mini:デフォルトは1GbE。購入時に15,000円ほどで10GbEにアップグレード可能

10GbEって、後から対応させると結構高額になっちゃうんですよ。
後述するアダプターだと3万円コースですからね。
Mac miniを購入するなら、最初につけておきたいオプションだなと思っております。

10GbE標準搭載のMac StudioとMac mini

PCIe拡張ボードを追加する

とはいえ、PCの買い替えまではしたくない。
今使っているデスクトップPCが拡張できるWindows PCなら、PCI Express拡張ボードがお手軽です。
これなら1万円程度で、10Gbps対応のPCが作れます。

私が使っているのは、TP-Link TX401
Amazonで1万円くらいで売っています。

なぜこれを選んだかというと、他社製品より安く、TP-Linkは実績のあるメーカーで安定していて、ヒートシンク付きで発熱も少ない。
この価格帯で不安要素が少ないのが理由ですね。

グラフィックボードを挿したことがある人なら、難しいこともないはず。

1. PCの電源を切る
2. ケースを開ける
3. PCI Expressスロットに挿す
4. ネジで固定する
5. ケースを閉じて起動
6. ドライバーをインストールする

これだけ。
10分もかかりません

注意点としては、TX401はPCIe x4に対応したスロットが必要だということ。
とはいえ、PCI Expressの規格は上位互換なので、

・x4のカードは、x4、x8、x16のどれでもOK
・x16スロットに小さいカードを挿しても動く

グラフィックボードで使いがちなx16スロットに挿しても動作します。
私自身も、PCIe x16スロットで使っているのでした。

もう一つの注意点が、グラボとの物理的な干渉。
最近のグラボって、2スロット占有、3スロット占有とデカいじゃないですか。
いざ挿そうとしたら「グラボのヒートシンクが邪魔で入らない!」ということもあるので、スロットの空き位置は事前に見ておいてください。

Thunderboltアダプターを使う

ノートPCだと、そもそも拡張カードを挿す場所がありません。
そこで使えるのが、ノートPCユーザーやMacユーザー向けの方法。
Thunderboltポートがあれば、10GbEに対応できます。

仕組みは簡単で、LANケーブルをThunderboltに変換するアダプターを使うだけ。
私が使っているのは、CENTURYのThunderbolt 3 10GbEアダプター
OWCやQNAPでも似たような商品は販売されています。

これ、ちょっと高くて3万円くらいするんですけれども、Mac miniやMacBook、Thunderbolt対応のWindowsノートPCでも、挿すだけで10Gbpsに対応できるようになります。

特に難しい設定も必要なく、ほんと挿すだけ。
ただ、この手のEthernetアダプターって、結構発熱するんですよね。
私の使っているCENTURYの製品も漏れなく発熱するので、放熱対策は考えた方が良い気がしました。

Thunderbolt接続の10GbEアダプター(CENTURY製)

ネットワーク側の10Gbps化

PC側が10GbEになっても、それだけでは速度は変わりません。
PCとNASのあいだにあるケーブルと機器が、まだ1Gbpsのままだからです。

LANケーブルはCAT6A以上

まず最初に用意すべきは、対応するLANケーブル。
パソコンとNASが10Gbps対応でも、ケーブルが対応してなかったら意味がありませんからね。

10Gbpsに対応しているのは、カテゴリー6A以上のEthernetケーブル。
具体的にはCAT6A、CAT7、CAT8になります。

対応速度家庭での位置づけ
CAT5e1Gbps10Gbpsには非対応
CAT61Gbps(短距離で10Gbps)基本的に非推奨
CAT6A10Gbps必要十分
CAT710Gbpsメーカー推奨・ここが無難
CAT840Gbps一般家庭ではオーバースペック

メーカーはカテゴリー7以上を推奨しているので、CAT7を使っておけば間違いないかなと。

LANケーブルは下位互換性があるので、先を見越して「最新のCAT8を買っておく」ってやりがち。
私もその一人なんですけれども、一般家庭でカテゴリー8は正直オーバースペックです。

しかも、無理してカテゴリー8で安いケーブルを買うと、逆に不安定になったりすることもありますので気をつけて。
カテゴリー8ケーブルは太くて硬くて曲げにくいし、無駄に高額にもなりますからね。

まぁ、私はUGREENのカテゴリー8ケーブルを使っていますが、これは前から使っていたもの。
安くて質が高いので、悪くはないと思います。

そして、わざわざ買わなくても良い可能性もあります。
カテゴリー6Aやカテゴリー7って10年以上前からある規格なので、過去に購入した通信機器に普通に付属していたりするんですよ。
ケーブルには「CAT6A」「CAT7」と規格が印字されていることも多いので、勢い余って購入する前に、一旦家で探してみることをおすすめします。

NASとPCを直結する(ブリッジモード)

ケーブルが揃っても、次はつなぎ方で迷います。
最も簡単なのが、PCとNASを直接つないでしまうことです。

DXP6800 Proには10GbEポートが2つあり、しかもブリッジモードにも対応しています。
要は、NASをハブみたいに使えるってこと。

先ほども言いましたけど、ローカルで10Gbpsを使うならルーターを挟む必要がないわけで、直接PCとNASをLANケーブルでつなげば良いのです。

LAN1 → ルーターに接続(インターネット用)
LAN2 → PCに接続(10GbE高速転送用)

これでインターネット接続を維持しながら、PC-NAS間は10Gbpsで通信できる。

ネットワークブリッジの設定も簡単です。

1. NASの管理画面にアクセス
2. ネットワーク設定を開く
3. 「ネットワークブリッジ」を有効化
4. LAN1とLAN2をブリッジ接続

これだけ。

注意点としては、ブリッジモードで使っている場合、NASの電源を切るとPCのネット接続も切れること。
PCのインターネット接続がNAS経由になっているから、まぁこれは当たり前っちゃ当たり前の話ですね。

PC背面の10GbEポートにLANケーブルを接続

スイッチングハブを使う

直結の弱みは、その注意点がそのまま残ることです。
NASの電源を落とすと、PCのネットまで道連れになる。

そこで一番定番な方法。
スイッチングハブを使う接続です。

このNASにはEthernetポートが2つしかないので、複数のPCで使うならスイッチングハブが必須となります。

私が使っているのは、TP-Link TL-SX105
10Gbps対応のEthernetポートが5つもあって、価格は約3万円。

これがあれば、

・NAS × 1台
・ルーター × 1台
・PC × 最大3台

全部10Gbpsで接続できるようになります。

NASを複数台使う場合も、スイッチングハブは必須。
私はNAS2台、PC2台で使ったりもしています。

設定は不要で、繋ぐだけ。
スイッチングハブは自動的にデバイスを認識してくれるので、電源を入れてケーブルを挿せば、IPアドレスも勝手に振られます。
ルーター用に1ポート使って、あとはPCとNASを並列で繋げばOK。

スイッチングハブは色々なメーカーから出ているので好きなものを使ったら良いと思うのですが、選ぶ際に効いてくるのが、必ず「RJ45」対応のものを選ぶこと。

RJ45って、普通のLANケーブル端子、Ethernetポートのこと。
みんなが使っている、あのカチッとはまるやつですね。

なぜこれを見ておくかというと、10GbE対応スイッチには2種類あるからです。

RJ45タイプ:普通のLANケーブル用
SFP+タイプ:光ファイバー用

SFP+タイプは安いものもあるのですが、これはデータセンター向けの規格
一般家庭ではほぼ使わないので、間違えてこっちをメインで買わないように気をつけてください。

SFP+をRJ45に変換することもできますが、

・変換モジュールが1個1万円くらいする
・発熱しがち
・相性問題もあり、認識しないこともある

安く上げたつもりが、手間だけが増えていく。
家庭用ならRJ45一択でいいと思います。

もう一つの注意点として、先ほどのブリッジモードのまま使用しないように。
スイッチングハブを使う場合は、ブリッジモードはオフにして、NASもPCもスイッチングハブ経由で接続してください。

なお、ルーターは1GbEのままでOK
スイッチから先が全部10Gbpsになります。

ハブを1台挟むと、できることはこれだけ増えます。

・複数台を同時に10GbE接続できる
・NASの電源を切ってもPCのネットは切れない
・PCを増やせる拡張性
・普通のネットワーク構成なので管理が楽

直結でひっかかった弱点も、そのまま消えます。
デメリットは購入費用ですが、3万円で快適環境が作れるなら安いもんだと思います。

TP-Link TL-SX105(10GbE対応5ポートスイッチングハブ)のパッケージ

転送速度の実測値

ここまでの数字は、どれも理論値です。
実際にどれくらい出るのかは、測ってみないとわかりません。

10GbE有線の実測値

まずは本命、10GbEの有線LAN接続から。

10Gbpsの理論値は1250MB/sなんですけれども、実際の数値でも1000MB/sくらいは出ていました。
1秒あたり1GBも読み込めるってことです。

よくある1GbE環境だと100MB/sくらいなので、約10倍
もうこれは体感で全然違いました。

計測はWindows PCのPCI Express拡張ボード経由と、MacのThunderbolt Ethernetアダプター経由の2パターン。
ランダムアクセスの数値は微妙に異なりましたけど、どちらも同じくらいの速度は出ていました。
接続方法で大きな差は付かない、と考えて良さそうです。

外付けストレージとの速度比較

この1000MB/sがどれくらいの位置づけなのか。
手持ちの外付けストレージと比べてみると、わかりやすいと思います。

ストレージ実測値
外付けHDD266MB/s
SATA接続SSD437MB/s
USB 3.1 Gen1接続SSD554MB/s
USB 3.2 Gen2接続SSD937MB/s
NAS(10GbE・HDD6台のRAID 10)約1000MB/s
Thunderbolt 4接続SSD3758MB/s
Thunderbolt 5接続SSD6955MB/s

さすがに直付けのThunderboltには敵いませんが、中身はハードディスクなのに、USB 3.2 Gen2で接続したSSD並みの速度が出ているわけです。

Thunderbolt 4ケーブルを接続したポータブルSSD

「NASもHDDなのに、なんで外付けHDDよりも高速なの?」といえば、RAID 10を使っているから

この辺のところは後半で詳しく話をしますが、端的に言ってしまえば、複数のHDDに同時に読み書きをすることで、単体のHDDで使うよりも圧倒的に速くできるということ。

Wi-Fiの実測値

有線に対して、無線はどこまで出るのか。
我が家のWi-Fi環境で計測した数値がこちらです。

実測値ビット換算
Wi-Fi 6131MB/s約1Gbps
Wi-Fi 6E(6GHz帯)156MB/s約1.2Gbps

残念ながら、我が家にはWi-Fi 7に対応するPCがないのですが、おそらく多くの家庭では、どんなに頑張っても無線で1Gbpsを超えるのは難しいんじゃないかなと。

Wi-Fi 5やWi-Fi 6に比べて、6GHz帯のWi-Fi 6EやWi-Fi 7が高速だと言われるのですけど、実測値はそこまで大差ないと感じています。

規格理論値(最大)
Wi-Fi 5(802.11ac)6.9Gbps
Wi-Fi 6(802.11ax)9.6Gbps
Wi-Fi 7(802.11be)46Gbps

Wi-Fi 7の最大46Gbpsというのは、16×16のMIMOで320MHz帯域という、現実的に無理な話
この理論値というのも、電波干渉や障害物もなく、超至近距離というのが前提ですからね。

さらに、Wi-Fi 6EやWi-Fi 7の6GHz帯は、5GHz帯に比べて遮蔽物にも弱く、高速に通信できる距離も短い。
「思ってたより速くならない」ってのは、皆さんも薄々感じているんじゃないかなと。

そもそもWi-Fi 7に対応したデバイスもまだまだ少なく、私もスマホくらいしか持っていませんからね。

ただ、勘違いしてはいけないのが、無線で1Gbpsというのは十分高速だということ。

無線といえどローカルネットワークなので、固定回線やモバイル回線の速度は関係ありません。
一方、インターネット経由で使うクラウドストレージは、光回線やモバイル回線の速度に大きく左右されてしまいます。

・賃貸では光回線でも1Gbpsが限界のことが多く、実測値では良くて500Mbpsくらい
・集合住宅では、100Mbpsも出ないという家庭もあるでしょう
・モバイル回線ならもっと遅く、せいぜい80Mbpsも出れば良い方

これも「5G回線だから速い」ってわけでもないのは、皆さんご存知の通りかと。
NASのリモートアクセスが思ってたより遅いのも、つまりはそういうことです。

Thunderbolt 4の実測値

このNASには、Thunderbolt 4ポートというユニークな装備があります。
PCと直結して、NASを外付けドライブのように使えるのでは、と思いますよね。

ただ、このポートは万能ではありません。
このThunderbolt 4ポートは、ホストモードにのみ対応であり、DASモードには未対応です。

・できること:NASに外付けSSDやHDDを接続してデータ転送(NASがホスト)
・できないこと:PCと直接つないで、NASを外付けドライブとして認識させる(デバイスモード/DASモード)

つまり、NASを外付けHDDみたいに使うことはできないんですよ。
NAS/DAS兼用モデルとして使えたら最高だったんですけど、これは今後に期待ですね。

NASにThunderbolt 4対応の外付けSSDを接続して、転送速度を計測してみました。

NASに表示される数値を確認したところ、リアルタイムで500MB/sくらい
ちょっと具体的な数値を測る術が浮かばなかったので、大体の数値で恐縮なのですが、10GbE接続の約1,000MB/sには届いていません。Thunderbolt 4は40Gbpsで転送できるとのことでしたが、NAS側がその速度を活かしきれていない印象です。

この辺のところは、測り方も含めてなんとも言えないところ。
DASにも対応していないので、高速データ転送の使いどころも限られるかなと。

ただ、カメラなどは直接USB-Cケーブルで認識してくれるので、Thunderboltというより「Type-Cに対応している」ってのが便利だと感じました。

Thunderbolt対応の外付けSSDをNASに直結してデータ転送

USB-AとSDカードの実測値

最後に、フロントのUSB-AとSDカードスロット。

このNASには2種類のUSBポートがあります。

数・位置理論値実測値
USB 3.2 Gen2フロント×1・背面×110Gbps(1,250MB/s)書き込み約300MB/s
USB 2.0背面×2480Mbps(60MB/s)約40MB/s

合計4つもUSBポートがあるわけです。

フロント側はUSB 3.2 Gen2なので理論値は10Gbpsですが、まぁそんなに出ないだろうなと。
実際に外付けSSDをつないでNASにコピーしてみると、書き込みは約300MB/s
これまた正確な数値ではないので恐縮ですが、一般的なUSB 3.2 Gen2の速度はこんなもんかなと思います。
とりあえず、十分速いことは確かです。

こちらもThunderboltケーブル同様、カメラと直接つなげばデータ取り込みが可能でした。
Type-Cに対応していないデバイスでも、Type-Aで取り込めるってのは良いですね。

そして最後がSDカードスロット。
これ、個人的にめちゃくちゃ重宝しているんですよ。

このSDカードスロットはUHS-IIに対応しています。

理論値実測値
UHS-I104MB/s約90MB/s
UHS-II312MB/s約150MB/s

SDカードの容量規格は、大きく2つに分かれます。

SDHC:4GB〜32GB(昔のカメラでも使える)
SDXC:64GB〜2TB(最新の高画素カメラ向け)

ThunderboltやUSBに比べれば低速ですけど、データはSDカードでやり取りすることも多いですからね。
SDカードリーダーって、あんまり使わないけどないと困るし、ここに挿すことでデータを取り込める。
デスクからカードリーダーが消えるのも最高なのです。

「実際どれくらい速いの?」への答えが、この一覧です。

接続方法実測値(目安)
10GbE有線(10Gbps)約1000MB/s
1GbE有線(1Gbps)約100MB/s
Wi-Fi 6E(6GHz帯)156MB/s
Wi-Fi 6131MB/s
Thunderbolt 4接続の外付けSSD→NAS約500MB/s
USB 3.2 Gen2(書き込み)約300MB/s
USB 2.0約40MB/s
SDカードスロット(UHS-II)約150MB/s

Thunderboltの転送速度はちょっと怪しいのですけれども、中身がハードディスクなのに、外付けSSDやSDカードといったフラッシュメモリと同等以上の速度が出ている。
そして、それら外部メモリを直接NASに取り込めてしまう。

ネットワーク環境さえ整えれば、NASはここまで速くなります。

RAIDの基礎知識

転送速度さえ上げれば、NASは速くなる。
ここまでの話は、そう読めてしまうかもしれません。

けれど、あの数字を作っているのは転送速度だけではありません
NAS本体の処理スペック、ハードディスクの構成、SSDキャッシュ。
さまざまな要素が絡み合って、あの数字が出ているわけです。

中でも、特に理解しておきたいのがRAIDという技術。
そして、いちばん誤解されている技術でもあります。

RAIDはバックアップではない

「RAIDを組んでいるから大丈夫」。
NASの話でいちばんよく聞くのが、この安心の仕方です。

でもRAIDが狙っているのは「速度向上」と「故障対策」の両立であって、バックアップではありません。
冗長性を持たせられるので、結果的にバックアップ的な用途にも活用できる。
そういう話であって、少なくともバックアップが目的ではないのです。

間違って消したファイルは、ミラー側でも同時に消えていますからね。
だから「RAIDを組んでいるから大丈夫」という考え方は、ちょっと危険なのです。

じゃあRAIDは何のためにあるのか。
確実に言えるのは、RAIDを組むことで単体のハードディスクよりも圧倒的に高速に使える、ということ。

一般的なSATA接続のハードディスクの実測値は、200MB/s程度。
10Gbpsの理論値である1250MB/sには、全然届いていません。
どんなに速いネットワークを用意しても、ハードディスク1台では宝の持ち腐れ
だからRAIDが必要なのです。

RAID 0とRAID 10

速くするだけなら、話は単純でした。
RAID 0構成では複数台のハードディスクに同時にアクセス(ストライピング)ができるので、台数が増えるほど高速になっていきます。

ただ、RAID 0は1台でも故障すると、すべてのデータが失われてしまう。
冗長性は、まったくありません。
読み書きが速くても、冗長性がなければ意味がないのです。

というわけで、私が実際に使用しているのがRAID 10という構成です。
これはRAID 1のミラーリングと、RAID 0のストライピングを組み合わせた構成。
読み込みは高速、書き込みも並列処理されつつ、冗長性が確保されるのが特徴です。

RAID 10の仕組み(ストライピング×ミラーリング)の図解

ミラーリングのために偶数台数のペアで使うのが必須ですが、4台、6台、8台と増やしていくことで、複数のミラーに対してストライピングも使えるようになる。

私の場合は、6台のハードディスクでRAID 10を構成しています。
これは3組のミラーペアをストライピングしている状態。
各ミラーペアは同じデータを持っているので、読み込み時の速度は最大6倍
一方、書き込みの時は各ペアに同じデータを書く必要があるので、最大3倍となります。

計算理論値
読み込み速度200MB/s × 6台最大1,200MB/s
書き込み速度200MB/s × 3組最大600MB/s

もちろん6倍というのは、あくまで理論値。
それでも実測値は、少なからずこの数値に近いところまで来ていました。
書き込み速度が読み込みのほぼ半分になっていたのも、こういう理屈だったわけですね。

RAID 5・RAID 6を選ばない理由

容量効率で言えば、RAID 5やRAID 6に分があります。
だから選びがちな構成でもあるのですが、私はこれを選んでいません。

これらはミラーリングではなく、パリティによる保護方式を採用しています。
ミラーリングがデータの完全コピーであるのに対し、パリティはデータをバラバラに分散して、復元情報も一緒に保存するようなイメージ。

ちょっとややこしいので、私も何を言っているかわからないんですけれども、この複雑さゆえに、信用してないんですよね。

ミラーリングより複雑ということは、リビルドにも時間がかかる。
パリティの精度も、RAIDコントローラーに依存する
そのRAIDコントローラーが故障したら、データはどうなっちゃうのよ?という恐ろしさもあるわけです。

まぁ、あくまで万が一の話ではあるのですが、複雑にすることで速度も遅くなるのは間違いない。

保護の仕組み冗長性速度の傾向
RAID 0なしなし。1台壊れたら全滅台数を増やすほど高速
RAID 1ミラーリングあり(完全コピー)読み込みは速い
RAID 5・6パリティ1台/2台の故障まで計算処理が入るぶん落ちる。リビルドも長い
RAID 10ミラーリング+ストライピングあり(ペアごとに1台まで)読み込み最大6倍・書き込み最大3倍(6台時)

私は、速度と冗長性のバランスでRAID 10を選んでいます。

SSDとメモリはどこまで必要か

HDDとSSDの違い

じゃあSSDでRAIDを組んだら、もっと速くなるんじゃないの。
そう考えるのは自然ですよね。
私も最初はそう思っていました。

ただ、いくらSSDで読み書き速度が高速になったところで、NASではネットワーク速度がボトルネックになってしまうのです。

たとえば最新のNVMe SSDでは、読み取り速度が7000MB/sを超えることもあります。
対して10Gbpsの理論上の上限は、1250MB/s。
つまり、どんなに高速なSSDを使ったとしても、10GbE環境では1000MB/sあたりが天井となるわけです。

仮に20GbEを導入したとしても、理論値で2500MB/s、実効で2000MB/s前後が限界。
結局のところネットワークの速度に頭を押さえられてしまうので、SSDの性能をフルに活かしきれません

この点を踏まえると、NAS用途ではPCIe 4.0を選ぶ必要もなく、PCIe 3.0で十分という判断になります。
PCIe 3.0でも最大3500MB/sに対応していて、10Gbpsの転送速度は十分にカバーできる。
あえて高価なPCIe 4.0のSSDを選ぶ意味は、薄いのです。

NAS底面を開けてM.2 NVMe SSDを取り付ける準備

とはいえ、SSDが無意味というわけでもありません。

ハードディスクと比較すると、SSDはランダムアクセス性能が高いという利点がある。
特に小さいファイルが大量にある場合に、高速に処理ができるのです。

・大量の写真を管理する
・サムネイルの生成や検索処理
・データベース的にファイルを断片的に読み書きする

このあたりの用途では、SSDにした方が良いと思っています。

まぁ、あーだこーだ言っててもよくわからないので、実際にSSDで検証してみました。

ベンチマークの読み込み速度大差なし
ベンチマークの書き込み速度SSDが約2倍
SMB経由の動画データ転送SSDが約1.5〜2倍
SMB経由の写真データ転送SSDが2倍以上
NAS OSのファイルマネージャー経由ほぼ変わらず(書き込みが少し速い程度)

読み込み速度は大差ないのに、書き込み速度で2倍ぐらい違いが出てしまいました。
一方、NAS OSのファイルマネージャー経由の場合はあんまり変わらず。
ちょっと想像していた結果とは違ったので戸惑っているんですけれども、やはり速度の面で、ハードディスクはSSDに敵わないということですね。

ハードディスクは、ヘッドを物理的に動かしながらファイルを読み込むという性質のため、あっちゃこっちゃデータを探すのは苦手なんですよね。
1つのファイルを読むたびに、ヘッドの移動が発生する
ファイルの数が多くなるほど、この移動の時間が積み重なり、読み書き速度が大きく低下する。
SSDにはこのヘッド移動が存在しないので、差が出るのは当たり前なのです。

SSDキャッシュの効果

ハードディスクの弱点がヘッド移動なら、その手前にSSDを挟めばいい。
だったらSSDをキャッシュにすれば高速化できるはずです。

そうです、このNASのM.2 SSDは、通常のストレージだけでなくキャッシュとしても使えるのです。

キャッシュモード:SSDをハードディスク全体の高速化用として使う
ストレージモード:SSDを通常の保存用ディスクとして使う

なお、この2つのモードは併用できず、どちらか一方を選ぶ必要があります。

キャッシュモードでは、アクセス頻度の高いデータを一時的にSSDへ保存することで、NAS全体の読み書き性能を引き上げられます。

たとえば、頻繁にアクセスされる写真のサムネイル。
よく開くフォルダの情報とか、最近使用したファイルのインデックスとか。
こういったデータをハードディスクではなくSSDから読み込めるようになるため、表示速度が向上するというわけ。

特に小さなファイルが大量にあるケースで恩恵が大きくなるのは、先ほど話した通り。

ただ、SSDキャッシュが常に効果的だとは限らないのも事実です。
効果が薄いのは、連続的にファイルを読み込むシーケンシャルリード。
動画データのような大容量ファイルの転送とか、一方向に流れるバックアップ処理とか。

まぁ、これも本当かどうかわからない。
ということで、実際に検証してみました。

本体底面のM.2スロットにNVMe SSDを装着する様子

まずベンチマークソフト。
確かに読み書きともにランダムアクセスは向上していましたが、微妙に上がったかな程度で、ちょっとおかしい数値
おそらくベンチマークソフトでは毎回ランダムなデータを使うため、キャッシュ効果が判定しにくいのかなと。
特に「最近使われたデータを優先してキャッシュする」みたいな仕組みでは、正確な評価も難しいはずです。

というわけで、実際のデータ転送速度も計測してみました。

キャッシュなしキャッシュあり
動画データの転送200〜250MB/s400〜450MB/s
写真データ(ランダムアクセス)約200MB/s約400MB/s
ファイルマネージャー経由ほぼ変化なしほぼ変化なし
SSDキャッシュ有効時のデータ転送速度(400MB/s超)

動画データも写真データも、きっちり倍増
念のためファイルマネージャー経由でも転送してみましたが、やはりあんまり変わっていません。
SMB経由の方が転送速度は速くなる、というのも間違いなさそうです。

SSDをストレージとして使う場合ほどではないですが、SSDキャッシュの効果があるのは間違いない
写真のような小さなデータに限らず、読み書きともに速度が倍増していますからね。
動画のような大きいデータをメインで扱う場合でも、余裕があるなら導入した方が良いと思いました。

メモリ増設の効果

では、キャッシュの次に効くのは何か。
NASのパフォーマンスに影響するもう一つの要素が、RAM(メモリ)の容量です。

私が使っているNASは、標準で8GBのメモリを搭載していて、最大64GBまで増設できる仕様。
この容量を増やすことで、どれぐらい処理が速くなるのか。
SSDキャッシュとメモリ、どちらを優先すべきなのか。
気になりますよね。

まずメモリって何なのか。
一時的に作業を展開しておけるスペースです。
よく机に例えられますが、メモリは作業そのものを展開するスペースであり、対してキャッシュは、よく使うデータを広げておける場所。
どちらも「出しておける場所」ではあるのですけど、目的が違うのです。

メモリ増設が効くのは、NASに重い処理をさせる場面。

・複数人による同時アクセスが発生する環境
・NAS上で直接動画を再生し、トランスコード処理を行う場合
・仮想マシン(VM)を立ち上げて利用する場合
・Dockerなどのアプリケーションを複数同時に実行する場合

逆に、以下のようなシンプルな使い方では、メモリを増やしてもあまり違いは感じられません

・1人で使う場合
・単純なファイル転送やバックアップ用途
・ネットワークドライブ的な利用に限定されるケース

このようにメモリが効くかどうかは、NASにどれだけ処理をさせるかに大きく関わっている。

筐体内部のメモリスロット位置

SSDキャッシュとメモリのどちらを優先すべきかは、完全に用途次第です。

大容量ファイルを一方向に読み書きするだけなら、キャッシュもメモリも効果は限定的。
この場合はRAID構成やネットワーク帯域の確保を優先した方が良いでしょう。
一方で小さなファイルが大量にある環境では、SSDキャッシュの効果が大きくなる。
NASに負荷をかける処理もさせるようなら、メモリも検討した方が良いかなと。

とはいえ、このNASは初期状態でも8GBメモリと、NASとしては高性能
処理が遅いと感じてから拡張するのでも、遅くはないと思います。

というのも私、以前使っていたSynologyのNASではメモリを64GBまで増やしたんですけれども、正直あんまり違いを感じられなかったんですよね。
なので今回は、8GBのまま運用するつもりです。

結局のところ、最も大きなボトルネックは通信速度
まずは10GbE環境を整えることを優先した方が、体感としては大きな改善につながると考えています。

NASを買う前の勘違い4つ

NASを初めて使う人が、特に誤解しやすいポイントが4つあります。
どれも便利さの裏側にあるデメリットの話です。

NASとDASは別物

実は私自身、初めてNASを導入した際に「家のどこからでも使えるHDD」って誤解をしていたんですよね。
「外付けハードディスクと似たようなもの」という勘違いです。

USBポートがあるからパソコンに直接つないで、外付けハードディスクみたいに使えると思っていたのですが、この2つは根本的に別のものなのです。

USB接続の外付けハードディスクやSSDなどは、DASと呼ばれます。
これはDirect Attached Storageの略で、文字通りパソコンに直接つなげて使うストレージデバイスのこと。
パソコンに接続すればローカルドライブとしてそのまま認識されるので、特別な設定も必要ありません

NAS天面に外付けストレージを並べて接続(DASとの対比)

一方NASは、Network Attached Storage。
ネットワーク越しにアクセスする、独立したコンピューターなのです。

パソコンからフォルダとして表示させるには、SMBやAFPといったプロトコルの設定が必要。
パソコンやスマホからアクセスする場合も、ネットワーク経由となります。

どちらかというとNASは、外付けHDDというより、別のPCを遠隔操作するようなもの。
私としては、リモートデスクトップのイメージに近い。

ですので、いくら設定しやすくなっているNASだとしても、NASという仕組みそのものは変わっていません。
UIも設定画面も管理画面もPCとは違うので、PCのように使おうとすれば戸惑ってしまう

私はこれまでBUFFALOからNETGEAR、Synologyと10年以上、それなりにNASを使ってきたつもりですが、どのメーカーも基本的な部分は大差なくて、結局NASを使うための知識は必要だったということ。

スマホネイティブの人がパソコンを使えないように、NASもPCのようには使えない。
まぁこの辺は目的が違うので仕方ないんですけれども、私もiPadをMacのように使おうとして、何度も挫折していますからね。

あと、NASはOSも違うので、ハードディスクのフォーマット形式も異なります
WindowsのNTFSやMacのAPFSとも違うので、ハードディスクを取り外してパソコンに接続しても、そのまま読み取ることはできません。

さらにRAIDという複雑な仕組みもあるので、別のNASに差し替えても読み込めないことが多い。
特に異なるメーカー間では、互換性に注意が必要です。

ハードディスクを抜けばデータを取り出せる、という感覚もNASでは通用しないわけです。

速度はネットワーク次第

ネットワーク系の製品って、理論値が書いてあるので勘違いしがち、勘違いさせがちなのですが、あれはあくまで「環境を整えれば出るかもしれないよ」という最大値。
ベストエフォートというのは、結果や性能を保証するものではないのです。

私も「10Gbps環境を作れば1000MB/s出る」と言っちゃいましたけど、おそらく多くの人にとって、この環境を整えるハードルはめちゃめちゃ高い

もちろん私だって、初めてNASを使った時は想像していたよりも速度が出なくて、「外付けハードディスクより全然遅いじゃーん」ってなりましたからね。
そのまま、しばらくNASを使わなくなった時期もあります。

この辺はルーターや光回線を含め、ネットワーク云々の話が複雑というのがある。
NASって本体にWi-Fiも内蔵していないので、無線で高速な通信環境を整えようとすれば、高性能なルーターも必要。
知識がないと、無駄に関係ない商品も買いがちです。

ONUにルーター、NASにDAS、ByteにBit、LANにWAN。
こういった暗号みたいなワードだって、いきなり分かるはずもなく。
私もブロードバンドの回線販売やキャリアの携帯販売に関わって、SIMも色々使ってきました。
それでも、どんどん分からなくなっているのが私です。

で、結局のところ、無線で高速化するなら電波強度が最重要
私はWi-Fi 6やWi-Fi 7といった最新規格を使っていますが、それでも有線の10分の1にも届きません
しかも一般家庭では、10MB/sも出ないようなWi-Fi環境も珍しくないはずです。

家中で高速に使いたいなら、複数台でのメッシュWi-Fiも必要
さらに外からのリモートアクセスともなると、固定回線の速度やモバイル回線の速度も関わってくるので、「どこでも快適に使えるか?」というのは、ちょっと一概には言えないのです。

この辺は、動画配信サービスやクラウドゲーミングで考えれば分かりやすいかなと。
モバイル回線で4K動画をストリーミング再生するのは意外と難しく、クラウドゲーミングもモバイル回線ではラグってばかりでしたからね。

「20Mbps(約2.5MB/s)くらいあれば快適にプレイできる」とは伺っていましたけど、私はモバイル回線で快適にプレイできた試しもありません。
家のWi-Fiの場合でも、Steam LinkやPS Remoteといったリモートプレイで遅延なくプレイするのは、なかなか難しい。
100Mbps(約12.5MB/s)以上の安定した通信が必要ですが、無線LANで安定して100Mbps出ますか?という話です。

いずれにせよ、NASもまたネットワークありきのデバイス
環境次第で使い勝手は大きく変わってしまうということは、しっかり理解してから導入した方が良いと思いました。

NASは格安ではない

NASを使えばデータ管理コストが安くなる。
これも、勘違いしがちなところです。

確かにNASを活用することで、長期的なデータ管理コストを抑えることは可能です。
ただ、NASが安いかと言われれば、これは一概には言えません。

多くの方が使っているクラウドストレージと比較されがちですが、両者はまったく異なるもの。
少なくとも費用面では、単純に比較はできないのです。

NASには初期費用が必要。
NAS本体だけでなくハードディスクの費用もかかりますし、大容量にすればするほどコストもどんどんかかっていく
もちろん高速化したいなら、通信機器の費用もかかります。

・NAS本体:10万円前後
・12TBのHDD×4台:20万円以上
・10GbE対応の環境構築:5万円ほど

この時点で「クラウドストレージの何ヶ月分」どころの話でもなくなっていますからね。

さらに見落とされがちなのが、ランニングコスト。
意外と甘く考えがちなのが、消費電力です。

実測中の消費電力表示(72W)
状態消費電力
起動時約50W
読み書き時最大80W
アイドリング時約30W

ハードディスクが増えるほど電力も消費するし、24時間PCを稼働しているようなものと考えると、電気代もバカになりません
そして電気を食うということは、熱への対策も必要となるわけです。

参考までに、私の室温25度の部屋でNASを使用すると、CPU温度は約50度、ハードディスク温度は40度ほど。
この温度自体はまったく問題のない数値なのですが、温度を維持するためにファンも稼働していますし、ハードディスクは物理動作もするため、書き込み音も発生しますからね。

そして忘れてはいけないのが、ハードディスクには寿命があるということ。
一般的にハードディスクの寿命は20,000〜50,000時間。
つまり早ければ2年、遅くとも6年くらいで交換しないとマズいわけです。

ハードディスクは物理的に書き込む都合、突然電源が遮断されると壊れるリスクも高い。
SSDキャッシュも使うなら尚更、無停電電源装置(UPS)はあった方が良いでしょう。
そこに災害の備えまで足していくと、考え始めたらキリがない。
こういったことを考え始めてしまうというのも、一つのリスクかなと。

じゃあクラウドストレージが最強かというと、それも違いますよね。

クラウドストレージの利点は、何も考えなくともちゃんと使えること。
セキュリティやメンテナンスを考える必要も手間もありません。
ただ、クラウドゆえに転送速度は遅く、データ容量に応じて月額料金も上がるため、大容量データの保存には向いていない

だからこそ、クラウドストレージとNASは用途に応じて使い分ける。
どっちが良くてどっちがダメって話でもないのです。

まぁ、これはデータに限らず、物の収納でも同じ話ですよね。
カメラは防湿庫、食材は冷蔵庫、洋服はタンス、布団は押し入れ。
データにも、適材適所があるのです。

あと、NASのデメリットとして「管理コストがある」と言いましたが、自分でデバイス管理やデータ管理ができるということは、一概に悪いことでもないんですよね。

ストレージ容量を自由に拡張できるのもそうですが、「データの所在がわかる」というのも良いところ。
フォルダ単位でまとめて移動したり、完全に削除したり。
クラウドストレージではデータの場所が、わかりづらくなっていますからね。

「誰でも直感的に使えるUI」といえば聞こえは良いですが、データ管理がしづらい仕組みがあるのも間違いない。

まぁ、Apple信者みたいな私ですが、iCloudは無料でしか使ってませんからね。
iCloudは1回使い始めたら最後、抜け出しづらい仕組みもあるので気をつけてください。

セキュリティリスクがある

自宅に置いてあるだけのハードディスクが、世界中から狙われている。
そう言われても、あんまりピンときませんよね。

でも実際、世界中でNASを狙ったランサムウェア被害が報告されており、データが人質のように扱われるケースも増加中。
これは特定メーカーに限った話ではなく、SynologyやQNAPといった老舗メーカーでも同様です。
NASという製品そのものが、狙われやすいのです。

そもそもNASって単なる外付けストレージではなく、ネットワークに接続された常時稼働するサーバー
大事なデータがネットワーク上にあるということは、インターネット経由で攻撃されやすいということでもあります。

NASはとても便利な反面、セキュリティ面での配慮を忘れてしまうと、思わぬリスクにつながる。
近年、NASの普及が急速に進んだことで、こういったリスクを知らないまま使っている人も多いんじゃないかなと。

たとえばNASで便利な機能である、リモートアクセス。
外出先からでも自宅のNASにアクセスできるのは魅力的なんですけれども、インターネット経由でアクセスできるということは、外部からの侵入経路にもなっちゃうんですよね。

便利だからって全部のデータをNASに置いて、しかも外からアクセスできる状態にしたら、利便性と引き換えに背負うリスクもそれだけ大きくなるのです。

クラウドストレージもリスクゼロではありませんが、MicrosoftやGoogleなどが提供するサービスでは、高度な暗号化や障害対策、復元機能が標準で実装されており、運用は完全にプロの手に委ねられています

一方NASでは、ユーザー自身が対策を講じる必要がある。

・二要素認証(2FA)を必ず有効化する
・ファームウェアを常に最新の状態に保つ
・不要な機能はすべてオフにする
・定期的なバックアップをする
・管理者アカウントとは別に、リモートアクセス専用のアカウントを設ける
・なんならリモートアクセス機能を使わない

特に最後。
リモートアクセス機能を無効にするだけで、リスクは大幅に下げられるとも言われています。

UGOSの二要素認証設定ダイアログ

NASメーカーのリモートアクセス機能に不安があるなら、Tailscaleといった透明性の高いサードパーティー製VPNアプリを利用したって良いとも思います。

まぁ、めんどくさいことをやればやるほど、侵入する人もめんどくさくなるというのは言うまでもなく。
かといって、私はそこまでやるのも考えるのもめんどくさいので、基本的にNASはローカルメインで使うようにしています。

便利だからといって適当に使ってデータ漏洩したら意味はないし、バックアップしすぎて手間が増えたら、それはそれで残念ですからね。

この辺の利便性とリスクとコストを考えて、どうやったらデータをうまく管理できるのか。
そう考えるスキルが必要であり、このスキルを養うためにNASは使った方が良いとも思っています。

スマホやPCのストレージ容量を抑えるだけで本体価格が抑えられるのは、皆さんご存知の通り。
だからといってクラウドストレージを増やしたら本末転倒
もっとコストがかかって、どんどん抜け出せなくなっていきますからね。

膨大なデータを扱うならNASは使えた方が良いし、NASという選択肢が増えることで、結果的にお金が浮くのも間違いないと思うのでした。

私のNAS活用法

じゃあ具体的に、どのようにNASを使うと便利なのか。

データで一番大事なのは何か?と聞かれたら、自分を含む家族の写真や動画
私に関わる人がどのように生きてきたのか?という記録ですね。

仕事のデータは「どうにもならない」と言いつつ、どうにでもなって良いもの。
でも子供の成長記録は、二度と撮り直せません
しかも容量が一番大きいのも、これら撮影データなんですよね。

カメラデータを直接取り込む

私が扱うデータの中で容量が多いのも、フルサイズカメラで撮影した写真や動画。

このNASの良いところは、カメラデータを取り込む選択肢が豊富なこと。
SDカードをNASに挿すこともできるし、USB-Cでカメラを直接つなぐこともできる。
USB-AでもThunderboltでもOKです。

普段は撮影を終えたら、カメラを直接USBケーブルでNASに接続して、データを取り込んでいます。
そしてNASに取り込んでからパソコンにデータを移行することで、自動的にバックアップも完了する。
めちゃくちゃ便利ですね。

ミラーレスカメラをUSB-CでNASに直結してデータを取り込む

もう一つ便利なのが、大容量データを一括で扱えるということ。
外付けハードディスクにありがちな「あれ、どのドライブに入れたっけ」も、「容量足りないから別のドライブに移すか」という煩わしさもありません。

カメラの写真をまとめて一箇所で管理できるし、容量の大きいRAWデータもサムネイルに対応していて、サクサク表示できるのも助かります。

さらに写真の共有も簡単。
任意のファイルを右クリックするだけで、外部ユーザー向けの暗号化リンクも生成できるのです。
QRコードでの共有もできますからね。
もちろん私の家族なら、共有フォルダで直接アクセスも可能。

こういったことができるおかげで、LINEで画質の落ちた写真を送らずに済むようになったし、LINEのアルバム数やアップロード制限を考える必要もなくなりました。
高画質の写真を高画質のまま家族全員が見られて、欲しい写真を勝手にダウンロードしてくれる。
「あの写真、送って」と言われる手間も、大幅に減ったわけです。

スマホ写真の自動バックアップ

そして、個人的に一番重要だと思っているのが、スマホ写真の自動バックアップ

UGREENのNASはスマホアプリに力を入れており、スマホとの連携もスムーズ。
写真も動画も、簡単に自動バックアップしてくれます。

これもやっぱり便利なのが、家族のスマホ写真も自動バックアップできる点。

自分の親や子供のスマホの管理は、どう頑張っても難しい。
しかも私よりも雑に使うので、いつ壊れるかもわからないじゃないですか。
でも自動アップロードしておけば、一番重要な写真データは残るし、「スマホの容量が足りないんですけど」という小言にも悩まされなくなるのです。

自分が管理できないデータのバックアップ場所として、NASは本当にあると助かるのですよね。
いちいち「バックアップしてちょうだい」と頼む必要もなく、自動化しておけば、日々の手間なくデータを守れる

スマホアプリからNASへの自動バックアップ設定

私は楽天モバイルの無制限SIMも使っているので、外出先でもNASにモバイル回線経由で自動アップロードしています。
いつでもどこでもNASにバックアップできるから、スマホの容量を気にせず動画も撮りまくれる。
実は私のiPhone、256GBのモデルですからね。
スマホを安く済ませられるのも、NASのおかげというわけです。

AI画像認識で写真を探す

で、さらにすごいのが、このNASにはAI画像認識機能も搭載されているということ。

私はこういった類の認識機能はちょっと気持ち悪くて、あんまり期待もしていなかったんですけれども、試しに使ってみたところ、その認識精度の高さと便利さに驚きました。

人物の顔はもちろん、物やシーンの分類とかも自動で判別してくれるんですよね、これ。
人物はほぼ完璧に認識しているし、人だけじゃなくてペットや特定の場所、建物の種類とかも識別可能。
温泉、飛行機、ネコ、ケーブル、画面。
膨大に撮ってきた過去の写真から、即座に探し出せるのです。

スマホから自動アップロードしておけば、日付とGPSデータ、AI分類の3軸で写真を検索できるようになるので、写真を探し出すという作業が、だいぶ短縮できるようになりました。

UGOSのAI画像認識による人物ギャラリー画面

私は仕事でもプライベートでも、アホみたいに写真を撮りまくるんですよね。
旅行の写真なら、たとえば飛行機とかホテルとか。
あとは医療記録、歯の矯正記録とか。
趣味の記録では、畑の栽培記録とかとか。

今年はNASだけでなく、ナスの栽培にも挑戦してみたんですけれども、農園の写真を抽出するなんてこともできちゃうのです。

しかもこれ、外部にデータを送って処理しているんじゃなく、ローカルでAIが処理していますからね。
クラウドサービスの画像認識にはちょっと抵抗がある、という人にもいいんじゃないかなと思いました。

PCデータの同期

では、普段のパソコン作業ではどう使うのか。

当然ながらSMB接続に対応しているので、Macでは「サーバへ接続」、Windowsでは「ネットワークドライブの割り当て」で、通常の外付けドライブのように扱えるようになります。

さらに、双方向同期にも対応。
Dropboxのように、PC側とNAS側のデータをリアルタイムで同期することも可能です。

双方向同期って、パソコンで間違ってファイルを削除したらNAS側でも削除されるという人的リスクもあるのですけれども、そういった時のために、スナップショットやバージョン管理機能もちゃんと搭載されています。
古いバージョンに戻したり、誤削除から復元したりも簡単。

もちろん、一方向同期にも対応。
パソコンのデータをNASへ片方向で同期して、バックアップ的な運用をすることもできます。

PCとNAS間のファイル転送が進行中のデスク

そして何より素晴らしいのが、データの同期スピード
クラウドストレージとは違い、ローカルネットワーク内で同期できるので、大容量データも数秒で反映してくれます。

Dropboxでは数分かかっていた作業も、一瞬で完了。
特に大きいファイルでは、その差は歴然
データの共有も一瞬で終わるし、画像や動画もサクサクチェックできるし、直接編集してもローカルファイルのように扱える。

日々の業務スピードも格段に上がった、ような気がする。
何にせよ、速度は速いに越したことはないと思うのでした。

NASの高速化まとめ

UGREEN
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楽天市場

NASって「どこからでも使えるハードディスク」というイメージがありますが、そう簡単な話ではありません

クラウドストレージと似たことができるといっても、その使い方や使い勝手は別物。
単純に値段だけでは、比較もできないのです。

そしてNASは、持っているすべてのデータを一元管理する場所でもありません。

外付けハードディスクやSSD、クラウドストレージに加えて、NASという選択肢が増える。
そこが素晴らしいのです。

スマホやクラウドストレージの容量が足らないからといって、安易にアップグレードし続ければ、出費はだるま式に増えていってしまいますからね。
データの保存先の選択肢が増えることで、クラウドに依存しすぎることもなくなるし、ローカルデバイスの空き容量も増え、お金も自ずと増えていくはず。

まぁ、こういったデータを扱うデバイスって、使う人が増えるとデータ管理の手間も増えるし、それらを全部一人で管理するというのも、無理があるのですよね。
だからこそクラウドストレージを使いがちなんですが、それをNASで代用できるなら、悪くはない。

特に厄介なのが、スマホしか使わない家族
子供や親のスマホデータとか、これら見たくもないデータを自動的にバックアップしておけるし、ユーザーごとにアクセス制限も設定できる。
家のどこからでもアクセスできるデータ保管庫が一家に一台あると、本当に便利なのです。

DXP6800 Proを机に設置する様子

NASに何のデータを入れるのか。
何を入れると便利なのか。
これは使ってみて気づくことも多いし、やっぱり使えるようになることで得られるメリットも、計り知れないのですよね。

機能や速度、セキュリティ云々の話も、結局のところは使う人のスキル次第

RAID 10も、SSDキャッシュも、10GbEの環境も、突き詰めれば守りたいものは一つでした。
二度と撮り直せない家族の写真と、「容量が足りない」と言われ続けるスマホ。
この2つが片付くだけでも、NASを置く理由としては十分だと思っています。

NASとしっかり向き合うことで、きっとデータへの考え方も変わるはず。
これを機に、データの管理方法も根本的に見直してみても良いんじゃないかなとも思いました。

※定価169,880円。公式ストア・Amazonともセールで大きく変動します。最新の価格・在庫は公式サイト・Amazonでご確認ください。

▶ ベンチマークの実画面や検証の一部始終は動画で解説しています → YouTubeで見る
チャンネルではデスクセットアップ・ホームシアター・賃貸DIYのレビューを続けています。よろしければチャンネル登録もどうぞ。

P.S.
スマホで写真も動画も撮れるようになってから、便利な反面、撮れ過ぎて困りますね。
何も考えずに撮っちゃうし、何も考えてないから管理もできなかったりする。
データは見えない故に、無限に保管できると思いがちですからね。
ちなみにAI画像認識は、畑の栽培記録もちゃんと「ナス」で探し出してくれます。
フォルダ名の付け方、誰か正解を教えてください。

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この記事を書いた人

KJ新谷のアバター KJ新谷 小さな会社の取締役

平成21年に輸入物販で起業して、既に起業17年目。
法人12期目。小さい会社の代表です。

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