- 「高いモデル=良いモデル」とは限らない
- 家の環境にマッチした一台が、最もコスパが高いとも感じた
- 一人暮らしはエントリーで十分、子育ては回転モップ、ペットはAIカメラ付きが良いかなと
Dreameは、ロボット掃除機で今最も勢いのあるブランド。
ここ数年で一気にシェアを拡大しているメーカー。
世界100以上の国と地域で展開されていて、18カ国でシェアNo.1。
品質に厳しいヨーロッパ市場でも、トップシェアを争う実力のあるメーカーとなっています。

そんなDreameは、ここ最近の進化が本当に凄まじい。
障害物を避けるのは当たり前。
段差を乗り越えるとか、自動でモップを洗浄するとか、ほんの数年前には想像もできなかったような機能が、次々と搭載されているのです。


ただ機能が増えた分、ラインナップも複雑になっており、Fシリーズ、Dシリーズ、Lシリーズ、Xシリーズと種類もかなり多い。
しかも「高いモデル=良いモデル」とは限らないのが、ロボット掃除機。
一概に「ハイエンドモデルが最高」ってわけでもない。

特にDreameは、エントリーモデルでも吸引力が非常に高く、どれを選んでも、ロボット掃除機としての基本性能が高い。
だからこそ、誰もが高いモデルを買って満足するとも思ってないし、自分の家の環境にマッチした一台を選ぶことが、最もコスパが高くなるとも感じています。
ここでは、Dreameのラインナップの違いとともに、ロボット掃除機で失敗しないためのコツや、スペックだけではわからない注意点についても書いておきます。
Dreame現行モデルとラインナップ
まずは、Dreameというメーカーを理解するために、その進化とラインナップの整理から。
最近のロボット掃除機って多機能になりすぎて、「何を基準に選んだらいいのかわからない」ってのがありますよね。
どのようにモデルが区別されており、なんで値段が違うのか?
このルールをしっかりと理解しておけば、不要な機能に惑わされず、結果的にお金も節約できると思っています。
Dreameのラインナップは、ユーザーのニーズ毎にモデルを明確に分けており、しかもエントリーモデルでも、基本スペックは非常に高い。
ラインナップも豊富であり、現代のロボット掃除機市場にある、ほぼ全ての選択肢が、このDreameで網羅できると言っても過言ではないわけで。
Dreameのモデルの違いを押さえれば、現代のロボット掃除機の選び方も、自ずと見えてくるかなと。

Dreameのモデル名は、基本的にアルファベットでランク分けされています。
F、D、L、Xの順で、徐々に多機能かつ高性能になっている。
まず、エントリーからミドルレンジを担うのがFとD。
今回使ったのは、F10とD20。
どちらも「余計な機能はいらないから、ゴミはしっかり吸い取ってほしい」という人向けの、掃除機としての基本性能に特化したモデルです。
なお、2026年5月にはF10の後継となるF20とF20 Plusも発売されていて、吸引力は20,000Paまで上がっている。

F10とD20の吸引力は同じで、違うのがブラシの性能。
D20はデュアルブラシに進化しており、2本のブラシで掻き出す構造により、より絡まりづらくもなっている。
どちらも本体に「Plus」が付くと、ゴミ収集ドックもセットになり、ゴミ捨ても自動化できるようになります。

次に、現在主流となりつつあるのが、回転モップ付きのLシリーズ。
回転モップで磨きながら床掃除ができるようになり、3Dセンサーで障害物も賢く避けられるようになっています。
F10とD20では、Plusでゴミ収集機能が付きましたが、LシリーズではPlusではなくUltraとなり、これが意味するのがモップの洗浄機能。
モップの洗浄、乾燥、給水まで全部自動となり、ゴミ収集だけでなく、水拭きのメンテナンスまで全部任せられるようになっています。

ちなみに、Proというのは上位版のこと。
たとえばL40s Pro Ultraは、障害物回避や吸引力が強化されて、カメラがついたり、温水洗浄になったり、より高性能になったモデルです。
そして、最上位モデルがXシリーズ。
X50 Ultraは、20,000Paの吸引力に、80度の温水モップ洗浄に加えて、UV除菌までもしてくれる。
しかも200種類以上の物体を認識するAIカメラまで搭載と、スペックだけでも十分化け物。
それ以上にすごいのが、変形するところ。

低い家具を検知すると、センサーが本体に格納されて薄くなったり、足が伸びて最大6cmの段差を乗り越えたり。
ロボット掃除機が長年苦手としてきた、物理的な弱点までも克服してしまったモデルとなります。
さらにフラッグシップモデルとして登場したのが、Aqua10 Ultra Roller。
名前の通り水拭きに特化したシリーズで、特化というよりも、もはや別次元。
吸引力は30,000Pa、段差乗り越えは最大8cm、モップ洗浄温度は100度。
しかも掃除中もずっとモップを洗い続けるローラー構造で、常に綺麗なモップで拭き続けられる。

Xシリーズのさらに上を行く、ロボット掃除機としても最先端のモデルです。
Dreameがすごいのが、一番安いFシリーズでも、一昔前のハイエンドモデルを軽く超える吸引力を持っているところ。
かつては4,000〜5,000Paですごいと言われていた吸引力が、今のDreameのエントリーでは軽く10,000Paを超えてくる。
エントリーモデルでさえ13,000Pa。
これが「モーターのDreame」と言われる所以。

つまりDreameでは、「安いから吸引力が弱い」ってわけではなく、「型落ちだから安い」ってわけでもない。
エントリーモデルも新モデルでリニューアルして、ロボット掃除機の基本性能は底上げしつつ、用途によってモデルを明確に分けている。
しかも上位モデルの機能も、他社よりも安価に提供していますからね。
だからDreameがシェアを急激に伸ばしているのです。

裏を返せば、自分の家に本当に必要な機能を理解しておけば、無駄に高いモデルを買う必要もないわけで。
じゃあ具体的に、どれがベストなのか?
Dreame最新モデルの違い
エントリーモデル:F10 & D20

吸引力はどちらも同じ13,000Paと、この価格帯では非常に高い数値であり、ゴミを吸う力という点では、安い方のF10を選んでも全く変わらないというのは、上述したとおり。

では何が違うのかといえば、ブラシの構造。
F10は、一般的なシングルブラシで、ブラシは一本。
対するD20は、ハイエンドモデルと同じデュアルブラシを採用している。


これにより、掃除力の違いも出てくるのかなと。
実際、私は数ヶ月使い比べてきましたが、どっちが綺麗になっているかといえば、やはりD20だという気がしている。
たとえば、節分の豆まきの掃除で、乾燥した豆を吸わせた時に、F10は、一度吸い込んだはずの豆を、コロッとこぼれ落としてしまうことがあった。
吸ってはいるんだけど、吸い込みきれてない感じ。
一方、D20はしっかりと吸い込んでいる。
2本のブラシで挟み込んで掻き込む構造や、気流の設計の違いとかも関係しているのかもしれません。


あと、カーペット掃除とかも、デュアルブラシだと繊維を広げながら吸い込んでくれるので、よりしっかりと吸引できている気がしました。
デュアルブラシは、ブラシの両端に毛が移動する構造にもなっているので、「髪の毛が絡まりにくい」というメリットもある。

次に、水拭き性能の違い。
どちらもパッドを引きずるタイプですが、ここにも微妙な差がありました。
F10の水タンクが235mlなのに対して、D20は350mlで、32段階の水量調節も可能となっています。

F10は、一人暮らしのワンルームなら足りますが、広い部屋だと途中で水切れする可能性がある。
一方、D20は広い家でも一度の給水で拭き切れますし、床材に合わせて、細かい水分量のコントロールも可能。
あと、どちらもPlusを選べばゴミ収集ドックがついてくるのは同じでも、F10 Plusは紙パック容量4Lで、ゴミ捨て不要期間は約90日。
一方、D20 Plusは紙パック容量5Lで、約150日間分のゴミを溜め込むことができる。

150日って、Dreameのラインナップの中でも最長クラス。
5ヶ月に1回って、もはや年に2回の勢いですからね。
このゴミ捨てをサボれる期間の違いは、地味に大きいと感じました。

ミドルレンジモデル:L40 Ultraシリーズ
エントリーモデルのF10やD20では、水拭きができても、モップを洗うのは人間でしたが、このLシリーズから、モップの洗浄から熱風乾燥まで自動でやってくれるようになります。
濡れたモップを外して、手で洗って擦る手間がなくなり、汚水を捨てるくらいの手間になってしまったわけ。


Lシリーズで比べるのは、コスパ特化のL40 Ultra CEと、フルスペックのL40s Pro Ultraの2つ。
見た目は似ていますが、掃除の仕方とモップの洗浄方法が大きく違います。

まず、L40 Ultra CE。
こちらは機能を絞り込んで、よりコストパフォーマンスを高めたモデル。
F10シリーズやD20シリーズは、障害物検知はLDSレーザーのみでしたが、L40シリーズは、LDSに加えて前方に3D構造化ライトを搭載しています。
iPhoneの顔認証とかにも使われている技術で、床にある物体を立体的に認識できるようになっている。


これ、実際に部屋で起動してみると、挙動が結構違う。
F10やD20は、家具や壁に対して優しくぶつかりながら、部屋の形を確かめて進んでいく。
一昔前のロボット掃除機のようにガシガシ激突するわけではなく、ソフトタッチではあるけど、やっぱり接触はする。
LDSセンサーも高い位置にあるので、低い障害物や小さいものは認識しづらく、引きずってしまうことも多い。
一方でL40 Ultra CEは、3Dセンサーで物体を立体的に認識しているので、ぶつかって確認するという動作が、エントリーモデルに比べてだいぶ少なくなっている。
下方向の障害物も認識しているようで、障害物の手前でスピードダウンしていた。

また、通常は別売りオプションの毛をカットするブラシ、トライカットブラシが、L40 Ultra CEには最初からついてくる。
絡まった髪の毛やペットの毛を、掃除しながらカットして吸い込んでくれるので、ブラシのお手入れ自体が、ほぼほぼ不要になっています。


一方、L40s Pro Ultraは、もうロボット掃除機とは思えない性能です。
まず手足が伸びる設計。
サイドブラシが伸びるサイドリーチと、モップが壁際まで伸びるモップエクステンドで、部屋の隅までしっかりと掃除ができるようになっており、足まで伸びて最大4cmの段差も超えられる。
まさに家の隅々まで掃除できるように進化しています。

モップの洗浄方法も、L40 Ultra CEが冷水でモップを洗うのに対して、L40s Pro Ultraは75度のお湯で洗うようになっています。
そして、CEとの大きな差になるのがAIカメラ。
単に障害物を避けるのではなく、床にあるものが何かを見て、掃除方法を判断できるようになっている。
LEDの補助照明も搭載されており、暗所では自動的にライトも点灯するので、暗いから障害物を認識できないこともありません。
万が一ペットの排泄物が落ちていても、認識して避けてくれるので、ペットを飼っているなら、これほどありがたい機能もないかなと。
ただ、AIカメラって良いことばかりでもなく、部屋の中をカメラが動き回るってのは、あまりよく思わない人もいるかもしれません。
廉価版のL40 Ultra CEにAIカメラが無いのは、このモデルのメリットでもあるってこと。
3D構造化ライトを搭載しつつも、あえてのカメラなし。
AIカメラを非搭載にすることで、コストを下げつつ、プライバシーにも配慮している。
L40s Pro Ultraは、機能をたくさん盛り込んでいる分、当然値段も上がるし、ここまで検討できるぐらいの予算があるなら、さらに上位モデルのX50 Ultraも射程圏に入ってくる。

ハイエンドモデル:X50 Ultra
L40s Pro Ultraでも十分ハイスペックでしたが、X50 Ultraは様々な部分でさらに上回っています。

まず吸引力。
L40s Pro Ultraの19,000Paに対して、X50 Ultraは20,000Pa。
洗浄温度も75度に対して80度。
さらにX50 Ultraのドックには、UV除菌機能が付いていて、衛生面へのこだわりが一段階高くなっている。
AIカメラの認識数も多くなっており、L40s Pro Ultraが180種類に対して、X50 Ultraは200種類以上の物体を見分けてくれる。

そして、X50 Ultraの真骨頂は変形ギミック。
まず段差。
L40s Pro Ultraは4cmでしたが、X50 Ultraは足がさらに進化したProLeapシステムで、最大6cmの段差も乗り越えられるようになっています。
実際に見てみると、これ結構衝撃的な動作で、ロボットが床に手をついて、よいしょって登るような動きをする。



この2cmの差って、思っていたよりも大きくて、ちょっとした障害物も乗り越えてくれるので、掃除できる範囲も広がったし、「段差にはまって身動きが取れなくなる」ってことも、完全になくなった。
椅子の足やデスクの足、三脚の足、ホットカーペットの盛り上がっている部分とか、本当に何でも乗り越えてくれますからね。

そして、もう一つの変形が薄さ。
ロボット掃除機って、頭の上にLDSセンサーの突起があるけど、X50 Ultraは、低い家具を検知すると、このセンサーがボディの中に格納される。
普段は入れない家具の下に潜り込んで、奥の埃まで掃除して、出てくる時にはまたセンサーを出して戻る。
ちょっとスパイ映画みたいな動きをしてくれるわけ。


しかも、このセンサーが格納できるおかげで、使ってない時もシームレスなデザインになっていて美しい。
高級感もあるし、見た目のデザインもワンランク上だと感じました。

フラッグシップ:Aqua10 Ultra Roller
最後にもう一台だけ触れておきたいのが「Aqua10 Ultra Roller」。
こちらはDreameのフラッグシップモデルで、X50 Ultraの正統進化というよりも、全く異なる設計思想で作られた、水拭き特化型のモデル。
吸引力は30,000Paで、段差乗り越えは最大8cm。
モップ洗浄温度は100度。

Xシリーズのさらに上を行く、圧倒的なスペック。
とはいえ、このモデルの本質はスペックの数値ではなく、ローラーモップ構造にある。
Xシリーズを含む多くの水拭きロボットは回転モップで床を磨き上げるのに対して、Aqua10 Ultra Rollerは、本体内で常に浄水を出し続けて、汚れた水を回収しながら、常に綺麗な水で床を拭き続けることができる。
水拭きの概念自体を変えてしまっているモデルなのです。

ただ、Xシリーズのさらに上を行くモデルだけあって、価格もかなり高い。
世界最高峰のロボット掃除機であることも間違いないけど、万人に必要かと言われると、正直そうではないでしょう。
そもそも、私は全部入りモデルが、万人に必要だとも思ってないわけで。
ロボット掃除機の選び方
ロボット掃除機の必要性
「どのモデルを選ぶべきか?」の前に、大事な話を一つ。
ロボット掃除機って、近年目覚ましく進化したとはいえ、どう頑張っても「ロボット掃除機」なんですよね。
散らかったままの部屋では、散らかった物を避けながら掃除するだけなので、散らかってる場所は綺麗にならないし、散らかっている物まで片付けてはくれません。
ロボット掃除機の性能を発揮させるためには、ある程度片付ける必要があるってのは、今も昔も変わっていない。

つまりロボット掃除機は、あくまで掃除をする人にとって便利な家電であり、日頃から掃除をしない人が、ロボット掃除機を持ったところで意味がないわけ。
では、「どういう人が使うべきなのか?」といえば、それはやはり掃除の頻度が高い人。
毎日掃除をしつつ、時間を節約したい人。
こういう人にとっては、毎日のしんどさがごっそりなくなって時短にもなるし、部屋が広ければ広いほど、その効果も大きくなります。
逆に、週に1回くらいしか掃除しないって人、人が来る時に掃除すれば良いかなって人は、正直、ロボット掃除機の価値を感じるのは難しいと思っている。
たまにしか動かさないなら、ロボットの通路は埋まりがちで、その通路を作るために、日々無駄な労力を費やすことにもなりがち。
ただ、ここで勘違いしないでほしいのが、「我が家は散らかってるから、ロボット掃除機は無理」って諦めてしまうこと。
私も昔はそう思ってたけど、これ実は逆。
ロボット掃除機は、綺麗な部屋に導入するものではなく、導入すること自体が、部屋を綺麗にする仕組み。


「どういうことか?」っていうと、ロボット掃除機を動かすってことは、床に物を置けなくなるってこと。
カバンを直置きしたら邪魔だし、配線もまとめないといけない。
家具の配置も、ロボットが通れるように動線を考え直す必要がある。
つまり、ロボット掃除機が動ける環境を作ろうとすれば、部屋のレイアウトそのものが整理されるのです。



床に物が置かれてないってだけでも、部屋はだいぶ綺麗に見えるのです。
要は、最初の部屋の設計が全てなのです。
何をするにも最初が肝心。
フレームワークさえしっかり組んでおけば、後から家具を足しても破綻しない。
でも土台がぐちゃぐちゃだと、何をやっても収拾がつかなくなる。


これは何も掃除に限った話ではないですからね。
しかも、一度その環境を作ってしまえば、「毎日ロボットが来る」っていう制約が、ある種の監視効果にもなる。
ロボットに吸い込まれたら困るから、自然と片付けるようになるってのもあるけど、意味わからないところに、そもそも物を置かなくなる。
そこ置いたらダメだよねって意識、少なからず芽生えるはず。

人間は怠惰な生き物ですからね。
掃除するっていう非常に面倒な作業を、なるべく仕組みで解決できたら、みんなハッピーになれるんじゃないかなと。
我が家はロボット掃除機を導入して、すでに10年以上になりますが、配線にこだわったり、家具のレイアウトを考え直すようになったのも、ロボット掃除機がきっかけでした。



ロボットのために片付けるのではなく、ロボットが動ける部屋を設計する。
これにより、部屋が美しくなり、日々の生活も快適になるって、信じてる。
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エントリーモデルも吸引力は高い
ロボット掃除機の機能は、どこまで必要なのか。
掃除機の値段が上がれば機能は増えるけど、機能が増えれば、サイズも大きくなり、消費電力も増える。
さらに上位モデルほど全部入りになるので、使わない機能もあったり、その使わない機能のために、メンテナンスコストまで増えたりもする。
実は、不要な機能を削ることで、お金だけじゃなく、日々の手間も減るのです。
前提として知っておいてほしいのが、今のロボット掃除機は、エントリーモデルでも相当高性能になっているということ。
私も2年ぶりくらいに新モデルを使ってみたら、正直かなり進化していてビビりました。

一番安いモデルでも、一昔前のロボット掃除機とは別物。
バシバシ家具にぶつかるとか、段差を超えられずにはまるとか、吸引力が弱くてゴミが残るとか、ドックに戻れず迷子になるとか。
少なくともDreameのロボット掃除機に限って言えば、こういったトラブルもなくなっていた。

吸引と水拭きの両方ができるハイブリッドタイプも当たり前で、ブラーバみたいな水拭き専用機も必要ない。
マッピング性能も優秀で、部屋もしっかり認識してくれるし、ちゃんとドックに戻ってくる。
つまり、従来のロボット掃除機の不満点は、ほぼ解消されている。


そしてもう一つ、Dreameに関して言えば「吸引力の数値」で選ばなくていい。
ロボット掃除機は5,000Paもあれば十分と言われていたのに、今のDreameはエントリーモデルでも13,000Pa、上位モデルに至っては20,000Pa。
もう普通の掃除機と比べても、十分すぎる吸引力となっている。

では、値段の差で何が変わるのか?
どのような機能が追加され、それらの機能は本当に必要なのか?
自動ゴミ収集機能の必要性
吸引力はどのモデルでも高いということで、最初に悩むのが「ゴミ収集機能」の必要性。
F10やD20はPlusにすることで、ゴミ収集ドックが付くけど、このPlusにするべきかどうか?


結論から言うと、一人暮らしではないなら、ゴミ収集ドックはあった方が便利です。
一般家庭には布団や洗濯物があり、家族が増えるほど、これらの数も倍々に増えていくので、ホコリや毛が、めちゃくちゃ溜まる。
本体のダストボックスも、すぐに満杯になってしまうので、ゴミの自動収集機能があるとないとでは、日々の手間が全然違う。
ゴミ収集ドックは、あるに越したことはない。
ただ、ドック付きになるとサイズが一回り大きくなるので、設置場所に制限が出てしまうってことには、気をつけてください。
ロボット掃除機って、棚の下とか隙間にスッと置けるイメージがあると思うけど、ゴミ収集ドックがつくと、そうはいかなくなる。
ちょっとしたテーブルくらいの高さは必要になりますからね。


とはいえ、以前のモデルに比べたら、だいぶ省スペースになってるってのも事実。
Dreameのドックは、昔のドック付きモデルと違って上方向に排気をしないので、ドックの上にスペースがいりません。
以前使ってた他社メーカーのものと、サイズは変わらないのに、だいぶ省スペースに設置できるようになっていました。

回転モップと温水洗浄の必要性
水拭き機能自体は、Dreameでは全モデルについていますが、その拭き方がUltraモデルでは全く変わります。

エントリーモデルの水拭きは、濡れたモップパッドを床に引きずるタイプ。
言ってしまえば「濡れ雑巾を、ただ引きずっているだけ」のような感じ。
一方、Ultraになると回転モップになる。
加圧しながらゴシゴシ擦ってくれるので、洗浄力が段違い。

しかもドックに戻れば、モップの洗浄から乾燥まで全部自動でやってくれる。
人間がモップを手洗いする必要もなくなるわけ。

この回転モップの仕上がりは結構すごくて、回転モップをかけただけで、今まで普通に掃除機かけてたのとは見違えるくらいに綺麗になる。
床がキュッキュッと突っ張る感じ。
裸足で歩きたくなるレベルで、やっぱり水拭きっていいんですよね。


ただ、ここで考えてほしいのが、「今まで自分で水拭きしてたか?」ってこと。
確かに床がピカピカなのは気持ちいいけど、そこまで私は床をピカピカにしたかったんだっけなって話。
家庭の環境にもよるとは思いますが、日本の家庭で、毎日水拭きするほど汚れるかって言ったら、稀なパターンだとも思う。
たまに水拭きしたいなってくらいで、ワンルームくらいの広さなら、エントリーモデルの水拭きでも十分綺麗になりますからね。
では、どんな家庭なら回転モップが生きてくるのかといえば、やはりまず「料理をするかどうか?」。
キッチン周りの汚れは、引きずるだけのモップでは太刀打ちできない。
あとは、サッカーとか野球とか、外で泥だらけになって帰ってくる子供がいる家庭とか。
砂や泥汚れって、どうしても吸引だけだとザラつきが残りますからね。
こういう環境だと水拭きの頻度も上がるし、水拭きモップも一瞬で汚れます。
毎回手洗いしなくて済む自動洗浄があった方が、日々の生活も楽になるはず。


回転モップが欲しいとなった場合、もう一段階悩むのが、温水洗浄機能が必要かどうか?
L40 Ultra CEは、常温の冷水洗浄。
L40s Pro Ultraは75度。
X50 Ultraは80度と、モデルによって洗浄温度が違う。

温水洗浄のメリットは明確で、油汚れや皮脂汚れって、冷水だとなかなか落ちません。
キッチンの床までしっかり水拭きして、そのモップを洗う手間までもなくしたいなら、温水対応のモデルが間違いない。
欲を言えば温水洗浄したいのだけど、「雑巾を温水で洗ってたか?」といえば、これもそんなことはないはず。
そして、これは伸縮機能も同じ。
モップやサイドブラシが伸びて部屋の隅まで掃除できるってことは、確かにすごい機能だけど、日々ロボット掃除機をかけていれば、部屋の隅だけ埃が気になるって、そうそうないとも思う。
つまり、回転モップも温水洗浄も伸縮機能も、あれば最高だけど、なくても困らないっていうのが、正直な私の感想です。
回転モップや温水洗浄って、一概にメリットばかりでもない。
自動洗浄はドックの上に水タンクが付くので、サイズがかなり大きくなる。
ゴミ収集だけのドックよりも、さらに一回り大きくなるし、しかも、この水タンクは上に引き上げて取り出す構造なので、その分上にスペースが必要。
棚の下とか隙間にスッと置くのは基本的に無理で、設置場所もかなり限られてしまいます。




さらに温水洗浄モデルだと、洗浄に1,000Wを超える電力も使います。
X50 Ultraの取扱説明書では、温水クリーニング中の定格電力が1,160W。
スマートプラグの表示でも、1,107Wとなっていました。


電気ポットや食洗機と同じで、延長コードにつなぐのは避けた方がいいので、コンセントの位置でも、設置場所が制限されてしまいます。

あと、水のメンテナンスの手間が発生することもお忘れなく。
水って、溜まったまま放置すると腐りますからね。
消臭機能があるとはいえ、放っておくと、熟成された水の匂いがなかなかやばい。

ちなみに、うちの奥さんはそういうのが別に手間じゃないってタイプで、家事の流れで、洗濯のついでに加湿器の水を換えたり、モップを洗ったりとか、手間なんだけど、そこまでストレスなくできるみたい。
でも、私にはそれが非常に難しい。
水の交換というひと手間が、どうしてもできないのです。

空気清浄機も加湿器一体型なんだけど、加湿器機能は使っておらず、加湿器は別で使っている。
以前持っていた雑巾がけ専用のロボット掃除機ブラーバも、面倒すぎて使わなくなっちゃいました。



これは性能云々の問題じゃなくて、人の性格に合うかどうかも関係しているような気がしてる。
何にせよ、機能を削ることで、本体価格だけでなく電気代も安くなるし、設置できる場所の選択肢も、だいぶ広がりますからね。

大事なのは、最初から欲張って全部入りを買うことじゃなくて、自分が無理なく使い続けられるモデルを選ぶこと。
使わない機能にお金を払うより、使う機能だけにお金をかけた方が、結果的に満足度も高くなると思っている。
AIカメラの必要性
温水洗浄や伸縮機能と同じく、上位モデルについているのがAIカメラ。
3Dセンサーだけでも障害物は避けてくれるけど、「さらにAIカメラまで必要なのか?」という話。
カメラがないモデル、たとえばL40 Ultra CEは、3Dセンサーで何かがあると検知して避けます。
これでも十分避けてはくれますが、「それが何か?」までは分からないわけ。
一方、AIカメラ付きのL40s Pro UltraやX50 Ultraは、その障害物が「具体的に何なのか?」を認識して判断して避けてくれる。
これは電源コードだから巻き込まないように大きく避けようとか、これはスリッパだからギリギリまで掃除しようとか、そこにあるものに合わせて避け方を変えてくれる。
これがAIカメラの強みです。

特にペットを飼っている人には、これが非常に重要な機能で、たとえばフンが床に落ちていた場合に、めちゃくちゃヤバい危険物と判断して、余裕を持って大きく避けてくれる。
カメラがないモデルだと障害物としてしか認識できず、突っ込んで、部屋中に広げ散らかしてしまう可能性もありますからね。
恐ろしい。

あと、カメラ付きモデルには見守り機能もあり、外出先からスマホで家の中の様子を確認したり、ペットに声をかけたりする、双方向音声通話ができたりもします。

ただ、ここでちょっと考えてほしいのがプライバシーの問題。
カメラのついたロボットが家中を動き回るわけですから、それ自体が、ちょっと気持ち悪いって感じる人もいるでしょう。
寝室や脱衣所に、カメラ付きのロボットは入れたくない。
そう考えると、生活スタイルとして、あえてカメラなしを選びたいって人もいるわけで、AIカメラ付きが、一概に優れてるって話でもないと思っています。


そしてもう一つ、「障害物を避ける」ということは、裏を返せば、「その避けた場所の埃は残る」ということでもあります。
結局、ロボット掃除機が一番綺麗に掃除ができるのは「障害物がない床」。
これは、AIカメラがあろうがなかろうが変わらないし、どんな高性能なモデルが出ても変わらない。
ロボット掃除機を使う上での大前提ってのは、忘れないようにしたいですね。


【環境別】最適なロボット掃除機
ここまで各機能の必要性について書いてきましたが、では、実際に自分の家には、どのモデルが合うのか?
具体的なケースごとに、おすすめのモデルを絞っていきます。

一人暮らし・オフィス:F10 / D20(Plus)
まず、一人暮らしやオフィスで使う場合、格安なエントリーモデルで十分かなと。
一人なら部屋数も少ないし、何か落ちていてもすぐ気づける。
オフィスのように衣類や寝具がない場合は、そもそも埃が溜まりづらい。
油汚れもなく、ペットもいないなら、AIカメラも回転モップも、いらないと思う。
格安なF10でも13,000Paの吸引力があるので、清掃能力は十分。
それでも、できることなら私はデュアルブラシのD20にしたい。
デュアルブラシは毛が絡まりづらく、ブラシ清掃の手間も少なくなる。
カーペットがある場合も、デュアルブラシの方がいいですからね。

あと、スマホアプリでの表示もD20の方が進化しており、部屋を個別に認識して、より使いやすいUIとなっていました。

ちょっと使っただけでも、F10と比べて明らかな性能の違いを感じましたし、それでいて価格は、そこまで違わないとも感じたので、私ならD20を選びたい。

D20 Plusにすれば、ゴミ収集ドックがついてメンテナンスはラクになりますが、本体は大きくなってしまうので、この辺は置くスペースと手間との兼ね合いで。
私は、あえてのドックなしの、スリムなD20をオフィスで使っています。


やっぱりロボット掃除機って、掃除機なのに非常にコンパクトに設置できるっていうのも、メリットだと思っています。
見えないように、隠すようにも設置ができる。
掃除機が見えなくなれば、生活感も薄くなりますからね。

仕事場って衣類も寝具もないので、生活空間と比べて埃も全然たまらないし、たまるのも埃くらい。
ゴミを捨てるのも、そんなに気持ち悪くもないし、2週間に1回くらいの手間なら、私もそんなに苦痛じゃなくできます。

子育て・ファミリー世帯:L40 Ultra CE
次に、家族で住む生活スペースで使う場合。
子供がいる家庭は、食べこぼしと泥汚れが日常。
これらは吸引だけでは取り切れないので水拭きが欲しくなるけど、エントリーモデルの撫でるだけのモップだと、汚れを伸ばすだけになりがちなので、Lシリーズの回転モップはあった方が良い気がします。
回転モップは擦り取ってくれるので、清掃力が段違い。

下手に自分で水拭きするよりも、本当に綺麗にしてくれますからね。
中でもL40 Ultra CEは、回転モップモデルの中で一番手が届きやすい価格で、トライカットブラシも標準装備。
髪の毛が絡まることもないので、我が家のように女性が多い家族や子育て世代には、コスパ最強のモデルだと思っています。
AIカメラは非搭載ですが、3Dセンサーはあるので、ちゃんと障害物を避けてくれるし、子供のプライバシー保護という観点では、むしろカメラなしの方が安心して使えるかなとも思いました。

ペット・料理:L40s Pro Ultra / X50 Ultra
最後に、ハイエンドモデルを選ぶケース。
とにかく綺麗にしたい人、最高峰モデルが欲しい人はもちろんですが、特にペットがいる家庭は、AIカメラが付いたモデルにした方が良いかなと。

ペットを飼っている家庭でロボット掃除機を使う最大のリスクは、排泄物を踏んでしまって、部屋中に塗り広げること。
これを防げるのは、AIカメラで物体を識別できるモデルだけ。
となると選ぶべきは、L40s Pro UltraかX50 Ultra。
どちらもAIカメラ搭載で、温水洗浄にも対応。

予算に余裕があるなら、X50 Ultraの80度洗浄とUV除菌は、衛生的にも最強な気がしています。
料理をよくする家庭も、同じく温水モデルが活きてくる。
キッチンって油はねや調味料で床が汚れやすいので、キッチンマットを敷いてる人も多いと思います。
温水洗浄モデルがあれば、いっそマットをなくして、ロボットに毎日拭いてもらった方が綺麗を維持できるし、モップについた油も温水で洗い流してくれるので、日々の水拭きメンテナンスも楽になります。
冷蔵庫の隙間も腕を伸ばして拭いてくれるし、キッチンエリアに段差があったとしても、ProLeapがあれば超えられるんじゃないかなとも思いました。

Dreameロボット掃除機まとめ
ロボット掃除機の選び方について、色々と書いてきましたが、エントリーモデルでも、ものすごく進化していたので、ロボット掃除機を試したことがない人や、以前のイメージで止まっている人も、検討してみても良いんじゃないかなと。
私自身ロボット掃除機は結構好きで、色々と新しいモデルを試してきたつもりではいたけど、ここ数年でまた大きく進化しており、時代もまた大きく変わっていた。
特にDreameは、エントリーモデルでも吸引力13,000Paと、数年前のハイエンドモデルを超えるスペック。
昔に比べたらロボット掃除機自体も、めちゃくちゃ安くなってるし、しかも3年保証もついている。
少しでも気になっているなら、試してみる価値は十分あると思うし、別にハイエンドモデルじゃないとダメってわけでもありませんからね。
上位モデルでは、汚れもより強力に落とせるようになってますが、別に頑固な汚れは、自分で拭いたっていいとも思ってる。
実際、床にケチャップが垂れていたとしても、私だったら気づくし、「これをロボット掃除機に拭いてもらいたいか?」って言えば、私は違うかなと。
大事なのはロボット掃除機に全部任せることではなく、うまく役割分担をすること。

掃除機でホコリを吸うっていう作業、これをやってもらうだけでも全然違いますからね。
掃除機をかけるっていう、たったそれだけのことでも、これを自動化できるってだけで、時間がだいぶ節約できるのも事実。
部屋が綺麗になれば、気持ちも綺麗になって、モチベーションも上がるわけで、最先端のロボット掃除機を使うことで、私の心も、もう少し綺麗になったら良いなとも思いました。

▶ 段差を乗り越えるX50 Ultraの変形ギミックや、実際に掃除している様子は、動画で見られます → YouTubeで見る
P.S.
最新のロボット掃除機は、物だけでなく、人間も認識して避けてもくれるので、なんか生き物みたいで、けっこう愛着も湧きます。
私の家族なんて、名前までつけちゃってるし、なんならペットみたいに扱っている。
まぁ、それで部屋が綺麗になるなら無問題。


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