パソコン専用メガネを作るべき理由。デスクワークに中距離用の単焦点レンズ。

パソコン専用メガネを作るべき理由

1日中パソコンを使うなら、目の酷使は避けられない。
視力が良かった私も、眼の不調を繰り返すようになり、
デスクワーク専用メガネを作るようになりました。

目が正しく使われていないことで、眼精疲労は起こりやすくなり、
加齢とともに、間違いなく劣化していくのも眼。
徐々に劣化していくので、自分では気づくのも難しく、
目を酷使する我々は、30代から近方視対策も必要だったいうこと。

正しく見えていたのは、既に過去の話であり、
視力が高い人ほど、メガネって勘違いしている人も多いと思う。

いや、ホント目が機能しなくなってからでは遅いので、早めにメガネを作る・・・
というより、まずは眼科へ行った方が良い。
えぇ、マジで見えてない自分にビックリしますよ。

目次

目の仕組みと眼精疲労の関係

目が見えるしくみ

視力というのは、あくまで判別できているかどうかを評価する数値。
ハッキリ見えてるかどうか?は、視力とは別問題だということ。

目のメカニズムを理解することで、見えない理由もよくわかる。
角膜、水晶体、網膜・・・聞いた事あるけど、
よく分かってませんよね。きっと。

光を取り込む部分のレンズが「角膜」であり、
その奥のレンズ「水晶体」の厚みを調整することで、
脳に映像を伝える「網膜」で焦点が合うようになる。
網膜上で最も見えている部分が、黄斑部の「中心窩」です。

※参考→眼の構造:日本眼科学会

この中で、主にピント調整の役割を担うのが「水晶体」です。
目の筋肉を使って、水晶体の厚みを変えることで、焦点距離も変わる仕組み。

水晶体を薄くすると、遠くが見え、
水晶体を厚くすると、近くが見える。

もちろん、水晶体を調整できる範囲には限界があるわけで、
この調整力を超えた場合に、ぼやけた状態「見えない」になるというわけ。

カメラで例えると「角膜」と「水晶体」がレンズで、
「網膜」がイメージセンサー。
カメラの絞り、露光時間を制御するのが「虹彩(瞳孔)」ですね。

カメラのズームレンズは、前後に並行移動させてピントを合わせますが、
目の場合は「水晶体」の屈折力だけでピント調整しているのです。
人間の眼って凄いですね。

目が疲れる理由

デスクワークで目が疲れる主な原因は、
「水晶体」の厚みを調整する為に、目の筋肉を酷使するから。
この筋肉が内眼筋の「毛様体筋」です。

遠くを見る時(水晶体が薄い時)は、毛様体筋を緩めるだけですが、
近くを見る時(水晶体が厚い時)は、毛様体筋に力が入るのです。
引っ張るではなく、収縮させる力が働いて、レンズを膨らませているのです。

よって、眼がリラックスしている状態が、遠くを見ている時であり、
近くを見ると目が疲れるというわけです。

水晶体と毛様体筋の関係

  • 遠くを見る:毛様体筋が弛緩→水晶体薄くなる→ラク
  • 近くを見る:毛様体筋が収縮→水晶体厚くなる→疲れる

また、近くを見る時は、両目を内側に寄せる力(輻輳力)も必要となります。
遠く(無限遠)を見ているときは、目は中央にありますが、
近くを見る時は、外眼筋の内直筋(内側直筋)を使って内側に寄せるわけ。

外眼筋は、眼の外側にある筋肉で、
眼を動かすだけでなく、眼球の形状も調整していると言われています。
「角膜」の形や「眼軸長」も関わっていわけで、
視機能と関係ないとも言い難いのです。

内眼筋と外眼筋

  • 内眼筋:毛様体筋、虹彩筋(瞳孔括約筋、瞳孔散大筋)
  • 外眼筋(直筋):上直筋、下直筋、外直筋、内直筋
  • 外眼筋(斜筋):上斜筋、下斜筋

そして「よく見えない」というのも眼精疲労の原因。
目を調整しても見えなければ、調整しようと更に目に負荷がかかり、
見ようとしているのに「見えない」こともストレスになる

網膜の情報を映像に変換するのは脳であり、
情報が正しくなければ、頭痛や肩こりといった全身疲労にも繋がるわけです。

いずれにせよ、我々の眼は、遠くを見ることを想定して造られており、
近くを見続ける行為が異常事態なのは間違いない。
本来人間は、1日中座って作業するような生物では無いってことです。

近視と遠視と乱視と老眼の違い

俗に「目が悪い」=「近視」として扱われますが、
近視も遠視も乱視も、目が正常では無い状態(屈折異常)なので、
いずれも「目が悪い」状態であるのは同じです。
そして、老視(老眼)は「近くが見えない」ってだけでは無く、
全ての視機能異常に関わっているのです。

目が正常な状態が「正視」。
調整休止状態のときに網膜上で焦点を結べます。

「近視」は、網膜より前方で焦点を結んでしまうので、
遠くは見えづらく、近くの方が見えやすい状態です。

「遠視」は、網膜より後方で焦点を結んでしまうので、
どちらかといえば、遠くが見えやすく、
実は、遠くも近くも見えづらいという状態です。
近くを見る時ほど、より調整力が必要となるので、デスクワークは負担も大きい。
遠視って、若い時は調整力で補えてしまうし、
視力検査の距離でも見えやすい為、気づきにくいのも厄介です。

「乱視」は、角膜や水晶体の歪みにより、映像がブレてしまう状態です。
遠くも近くも映像はブレますが、遠くほどブレ幅が大きくなります
球面が楕円状に傾いた状態が「正乱視」。
球面が凸凹したり歪んでいるのが「不正乱視」。
正乱視には、直乱視(縦方向)、倒乱視(横方向)、斜乱視(斜め方向)があり、
正乱視ならメガネで矯正可能です。

「老眼」は、老化により目の調節力が低下した状態です。
老化により、毛様体筋が衰え、水晶体も硬くなり、
調整範囲が狭くなっちゃって、
特に調整力が必要となる「近く」が見えなくなっているわけです。

近視と遠視と乱視と老眼の違い

  • 正視:調整せずとも網膜で結像する状態
  • 近視:網膜より前方で結像する状態
  • 遠視:網膜より後方で結像する状態
  • 乱視:角膜や水晶体の歪み
  • 老視:加齢に伴う目の調整異常

そして、老化による、視機能の低下は、
毛様体筋の衰えによる調整力の低下だけでも有りません。

虹彩筋の衰えによる暗順応の低下
外眼筋の衰えによる輻輳力(眼球運動)の低下
涙液量の減少によるドライアイ
水晶体の透過率の低下と弾性低下により、白内障にも近づいていくのです。

実際のところ、歳を重ねるほど、遠くも近くも見えづらくなるし、
ドライアイで角膜や結膜も傷つきやすくなる
水晶体や角膜が劣化すれば、乱視も避けられません
はい、マジで老化って恐ろしいですね。

よって、矯正するためのメガネが複数必要となる。
乱視矯正のある近距離メガネだけでなく、中距離、遠距離・・・と、
眼が衰えるほどに、メガネを使い分ける必要も出てくるのです。

一般論として、40歳頃から、眼前30cmあたりの調節が困難になります
10~20代では、10~15Dあった調節力も、
30代で6~7D、40代で4~4.5D
50代で2~1.5D、60代では1Dまで減少するといわれています。
※D(ディオプトリー)=屈折力(調整力)の単位

近代では、調整域の平均値も下がっており、
目を酷使しているデスクワーカーほど、目の劣化は早く進行するのは間違いないでしょう。
夕方ごろから見づらくなったり、ピント調節に時間がかかったり、
いわゆる「疲れ目」の症状も、老眼の初期症状と考えれば腑に落ちるハズです。

メガネを作るべき理由

見えることで作業効率は上がる

見えなくなって、見えないことの不便さを思い知りました。
「見えない」って、入って来る情報の量だけでなく、
情報も正確ではなくなるので、情報処理のスピードも遅くなるのです。
デスクワークでは、仕事≒情報処理と言っても過言では無いですからね。

例えば、情報処理に欠かせない文字を読むって作業。
読解って、1文字1文字読んでいるわけでも無く、
複数の文字を1度に認識して、文章を理解しているんですよ。
面で情報を取っているイメージですね。

文字がハッキリ認識できないと、
文字の誤判別も多くなり、意味を取り違えることも増えるし、
同じ文章をくり返し読むことにもなる。
あれ?こんなに文章読むの苦手だったっけ?って。

PC作業で見えなければ、ディスプレイ解像度も下げる必要があり、
大画面ディスプレイやマルチディスプレイも使えなくなる。
端から端まで見えないし、マルチタスク作業もできなくなる。
首の動きだけでなく、目の動きでも負担を感じるので、
縦ディスプレイも、上と下の方は、既にしんどいわけです。

日常生活でも、少しボヤっとするだけで、物も探せなくなる。
周りに何が有るのか判別も遅れるから、イチイチ行動も遅くなる。
人の表情の判別も付かないから、空気も読めないのですね。

今まではスーパーで、遠くから半額シールを認識できてたし、
肉のグラム単価も一瞬で処理して、安い商品を判別できていたのに。
それが今では、米粒と牛乳のシミを間違っちゃってビビる。
いや、ホント触ってから気づく衝撃、
見えないこと勝手に変換、脳みそも錯覚しちゃってるんです。

もちろん、見えないことで、眼や体に不自然な力も入るようになり、
体の様々な不調にも繋がるわけで、
今考えれば、頭痛、首コリ、肩こりの原因も、眼が関係していたのかなと。

子供の成績が悪いのは、実は乱視が原因だったとか、
今となっては、納得しかないので、
お子さんの視能力も、早いうちにチェックした方が良いね。

メガネの役割、眼鏡で目は悪くならない

既に「見えない」「見えづらい」人は、
間違いなくメガネを作るべきですが、
現状「見えている」人も、メガネは検討した方が良いです。

視力が悪いからメガネをするのではなく、
目の負担を軽くする為に、メガネをかけるということ。

日本では、目が良い≒視力が高いというイメージもあるので、
視力に問題が無いから、眼の屈折異常に気づいていない人は多い
特に「遠視」の人は、軽い調整力で遠くも見えるので、
「目が良い」と錯覚しがちです。

そして、遠くがよく見える人ほど、
遠点位置が遠い(遠くに焦点が有る)ので、
デスクワークでは、近視の人以上に負担がかかっているのです。

というわけで、現代では一概に「近視」が悪とは言えないってこと。
むしろデスクワークでは、遠くを見ることの方が稀であり、
近視の人の方が、目の負担も少ないとも思っています。
※もちろん近視の度合いにはよりますけど。

そもそもの話、視力検査で計測する「視力」というのは、
遠見視力(遠方視力)であり、眼から5m~無限遠の認識力を数値化したもの。
近くを見る作業やデスクワークは、全く想定しておらず、
近視用メガネも、遠見視力に合わせて作成しているのです。

我々がデジタル環境で使う50cm〜1m前後の距離では、
5mの距離に合わせた常用メガネは過矯正となるから、むしろ疲れる。
視力1.0に矯正するよりも、0.3〜0.6くらいで良いし、
視力1.0というのも、直径7.5mmの「C」の記号(ランドルト環)の方向を、
5mの位置から認識できる能力。
なんの指標にもならないというのは、上述したとおりです。

「メガネで目が悪くなる」っていうのも、
メガネを正しく使っていないから。
遠用メガネで近くを見れば、より調整力も必要となり、
目の負担もより大きくなるから、更に目も悪くなる。
これが調整ラグ理論。

逆に、正しくメガネをかければ、目の負担は軽減され、
眼が悪くなるのも抑制できる

ちなみに「目が悪い」という言葉の意味として近いのが、
「軸性近視(眼軸近視)」だと思っています。

近視には「屈折性近視」と「軸性近視」があり、
水晶体の屈折異常でなるのが「屈折性近視」。
一方、眼球の眼軸長が長くなって近視になるのが「軸性近視」。

眼軸長が長くなる原因(環境要因)は諸説あり、
明確には断言できないのですが、
近くを見続けることで、眼球が歪む可能性は高いです。
目の調整力を補おうとして、眼球が長くなるってこと。

近視原因の有力説

  • 調整ラグ理論:近く見続けると焦点は網膜後方へズレる→ズレ解消のため眼軸長が伸びる
  • 軸外収差理論:黄斑のみ焦点が合い、周辺はぼやける→ぼやけを解消するため眼軸長が伸びる
  • 機械的緊張理論:目に調整力が加わると前後に押しつぶされる→眼軸長が伸びる

視力回復する可能性があると言われているのは「屈折近視」の方。
眼球が長くなる「軸性近視」では、視力は回復しないし、
眼球が歪むことで、目も正常に機能しなくなる。

強度近視の人ほど、白内障、緑内障、網膜剥離になりやすいってのは、
眼球の歪みが大きく影響しているというわけです。

眼鏡の作成費用は安い

メガネって高額なイメージがありますが、メガネの作成費用は意外と安いです。
メガネ店の販売価格には、視力検査費用も、矯正レンズ費用も含まれており、
目が悪い(矯正度数が高い)場合でも、料金は変わりません
メガネフレームの料金だけで、矯正メガネが作れるってことです。

遠視、近視、乱視の単焦点レンズなら、どれも価格は一律。
JINSやZoffといった大手メガネチェーン店なら約6,000円〜
セール価格の商品なら3,000円〜4,000円前後で作れてしまいます。
自宅で使うだけなら、フレームデザインも無視できるからね。

眼科で眼鏡処方してもらう場合は、
初診料や検査費用で、2,000円〜3,000円必要ですが、
既に通院している眼科で、初診料や検査費用が不要の場合、
眼鏡処方箋だけなら格安です。私は約1,000円で済みました。

眼鏡処方箋は、矯正情報が書いてある用紙。
メガネ店で視力検査する必要ありません。
メガネ屋も自由に選べるし、複数店舗で使い回しも可能です。

メガネ店では、メガネのかけ心地、ズレないように調整するくらい、
メガネを選んでから30分程度で作成できてしまいます。

単眼の視力検査方法は、眼科やメガネ店により異なりますが、
メガネ作成に必要な矯正情報、眼鏡処方箋のテンプレートは一緒です。

ZoffやJINSでは自分で数値を入力してもメガネ作成できるので、
実際のところ、処方箋は無くてもメガネは作れます
メガネの仕組み、自分の眼の状態を理解していれば、
微調整して度数カスタマイズもできてしまのです。※後述します。

眼科か?メガネ屋か?なら、優先順位が高いのは眼科でしょう。
目の屈折異常って、レンズや理論値だけの話だけでも無い。というのは上述したとおり。
視力は、角膜や水晶体だけでなく、眼球の状態も大きく関わっており、
内的要因(病気)も関わっていることが多い。

例えば、オフィスワーカー定番の疾患「ドライアイ」とか、
目が乾けば角膜も傷つき、視力低下も頻繁に招きますからね。
目が正常な状態でなければ、正しい眼鏡処方箋も作成できないのです。
よって、視力検査するなら、目が万全の状態で、なるべく目を酷使する前の午前中が良い。

一部のメガネ店では、両眼視機能検査(ハーゼ流眼位補正法 等)も可能ですが、
両眼視の仕組みを元に、様々な理論があるわけで、
眼科にもメガネを作るのが上手い人だって居る。
結局のところ人に依る。それは作る側、作らせる側も同じこと。

見えるか見えないか?の判断は、最終的には自分がしなければならないし、
適切なメガネも作るために、使う側も最低限理解は必要なんだなと思っています。

よって、とりあえず負担無く行ける場所に行くべきですね。
色々と相談することで、理解も深まりますし、
目の状態や視力って日常的に波も有るから、作って終わりでも無い。
何本か作って見ないと理想のメガネも作れないとも思っています。

参考までに、私が行った眼科(大学病院も含む5~6カ所ほど)では、
実際に、5m先に視力検査表を置いた視力検査であり、
デスクワーク用メガネを作る場合では、自分が移動して検査するというアナログ調整になります。
一方、大手眼鏡チェーン(JINSやZoff等)では、全て機械を覗き込む視力検査であり、
デジタルで使う距離を細かく調整して視力検査となっていました。

あくまで、私の主観となりますが、視力検査の機械は、
メガネ屋の方が細かな微調整が効き、より正確に計測できるのではないかなと。
いずれにせよ、眼科で処方箋を貰ったとしても、
眼鏡店では無料で視力検査をしてくれますし、
目の状態は、日々変化するので、日々視力も異なるのだということ。
視力の情報も多いに越したことはないと思っています。

ちなみに、欧米ではメガネ処方には資格が入りますが、
日本のメガネ処方には、資格が入りません。
誰でもメガネを売ることもできるのが日本であり、
メガネの国家資格「眼鏡作製技能士」が登場したのも2022年末。
国家資格を持つ人も、まだまだ少ない現状です。

※参考→最寄りの在籍店を探す|【公式】メガネの国家検定資格・眼鏡作製技能士|かけごこち

目の定期検診が最重要

目が見えないことってのは、目の異常も大きく関わっています。
特に目を酷使するデスクワーカーは、そのリスクも高く、
40代からは、眼球異常の発症率も高くなる

かくいう私も、ここ半年間は目のトラブルに悩まされており、
丸々2ヶ月以上も、仕事ができない状況にまで陥りました。
マジ絶望で、セカンドどころかセブンスオピニオン。

今は、こうやってなんとか文字を打っていますが、
以前のような視力はすでに無く、今も点眼薬は欠かせません。

私は、いわゆる目の良かった人間であり、
直近の健康診断でも視力1.5。
自覚症状もなく突然発症なんで、まさかまさかの瀬戸朝香。
人間の体って、そういうことが多いとも感じています。
通院歴や服用歴については、また機会があれば・・・ですね。

というわけで、目を酷使しているなら是非とも眼科へ。
定期的な視力検査だけでなく、
視機能全般でチェックした方が良い。
社会保険料払ってるなら、病院は活用すべきです。

メガネ作成で知っておくべきこと

デスクワークの遠点(焦点距離)

デスクワーク用メガネのキーワードが「遠点」。
調筋を使わない状態が、最も遠くを見ている状態であり、
この時、ハッキリ見える位置を「遠点」と言います。
この「遠点」の距離を調整して、目の負担を軽減するのがメガネです。

遠点から手前の部分は、人間の調整力で合わせられるので、
メガネは、最長焦点距離を変化させる屈折矯正レンズというわけ。
例えば、近視用メガネは、
視力検査の距離(5m)に「遠点」を合わせているのです。

  • 遠点:調筋を使わず網膜に焦点が合う最も遠い点
  • 近点:調筋を使って網膜に焦点が合う最も近い点
  • 調整域:遠点から近点までの距離≒調整力(屈折力)
  • 調節安静位:ボーっとした状態で網膜に焦点が合う場所、正視眼で1m付近

デスクワークといっても、
デスクや姿勢、ディスプレイサイズで眼前距離も変わります。
マルチディスプレイ、大型ディスプレイを使う場合、
中央と端(左右、上下)では、眼からの距離が違うのです

私の場合、前傾姿勢、後継姿勢、立ち姿勢と、
使うデスクによって頭の位置も大きく変わっているので・・・
複数本のメガネも必要になるというわけ。

スマホやタブレットの距離は、眼前40〜50cm
一般的なパソコン作業では、40cm以上と言われますが、
これはノートパソコンや、ディスプレイサイズの小さい場合。
マルチディスプレイや大型ディスプレイだと、70~80cm前後の距離、
後傾姿勢だと、更に+50cmくらい必要かと。

私は、眼前距離100cmと眼前80cmと眼前距離50cmで作りましたが。
この3本の中では、眼前100cmが一番使い勝手が良かったです。

遠点(最長距離)より手前側は調整力で補えるし、
遠視の人は、遠点を手前にするほどに矯正力が増すということ。

眼前100cmに合わせたメガネとはいえ、
スマホ等で近くを見る場合も、裸眼よりだいぶ見やすいし、
100cm以上の遠くを見る場合も、多少ボヤけるくらいで負担も少ない。
デスクワークしているとはいえ、ずっとディスプレイ見ているわけでも無いし、
メガネを外したり付けたりを繰り返すことで疲れるとも感じています。

視力を矯正することに慣れていない人は、
矯正度数が強くなればなるほど、脳に負担もかかりますし、
乱視がある人は、距離が遠くなるほど、調整も難しくなるかと思います。
もちろん、この辺は、人にも依るとも思いますし、
その辺を含め処方する方とは、よく相談できる人が良いですね。

ちなみに、デスクワーク用メガネを作りたいなら、
「特定の距離でメガネを作りたい」と申し出る必要があります。
常用でも老眼用でもないメガネはイレギュラー。
なにも言わなければ、5mの距離でメガネも作られてしまいますので。

高額な眼鏡は要らない、メガネは消耗品

デスクワークに限っていえば、高額なメガネは不要です。
高額なメガネの代表格といえば、
遠近両用や中近両用の累進レンズ(累進多焦点レンズ)。

累進レンズは、上部と下部で、徐々に度数が変化しており、
遠くと近くの両方に使えるレンズ。
見る場所によって度数も変わってしまうので、
決まった距離で使う場合は、むしろ都合が悪いです。

複数の度数を、1枚のレンズに組み合わせるのは無理があり、
歪みやボケが発生するのも避けられません。
レンズの仕組みも複雑になる都合、レンズ価格も高額になります。
レンズメーカーの選択肢があるのも、主に累進レンズの話です。

遠近や中近といった高額メガネを作るなら、
使う距離に合わせた単焦点眼鏡を2本作った方が良い。
そもそもメガネって消耗品、視力も日々変化するわけで、
定期的に検査して、作り替える方が理想に近づきます。

また、遠近両用メガネを作るなら、
レンズを2枚使うという選択肢もあります。
近くはコンタクトで、遠くはメガネで調整するという方法。
室内での生活が多い現代では、
近くを見える時間を長くした方が、目の負担も少なく実用的です。

遠近両用メガネが必要となるのは、
近くと遠くを交互を見なければいけない場合。
例えば、黒板を見ながら、ノートを取る時とか。
ただ、これも遠近両用の仕組みを理解して使わないと、
目の負担になる可能性が有るのは言うまでも無く。

ちなみに、メガネのオプションである、
UVカットやブルーライトカット。
紫外線カットは、室内では不要だし、
ブルーライトも、化学的に根拠ありません。

PC作業で、ブルーライトよりも目に悪いのは、
明暗差(コントラスト)反射(グレア)であり、
特に気を付けるべきは点滅(フリッカー)です。

ディスプレイサイズや性能だけでなく、
ディスプレイ位置や照明も、目の疲れに関係してくるわけで、
まぁ、考えだしたらキリがないのだけども、
デスクワーカーなら、安いディスプレイは辞めた方が良いです。

眼鏡処方箋の見方

メガネの処方箋の見方がわかれば、
どのように矯正しているのか?理解できるので、
自分の目がどれくらい見えているのか?
以前と比べて、どれくらい見えなくなったのか?
実用視力を判断したり、今後の指標にもなります。

メガネをオンライン注文する場合、
自分で眼鏡処方箋の情報も入力することになるので、
用途に合わせて、矯正度数もカスタマイズしたりもできるのです。
乱視補正だけのメガネを造ったりとかもできる。
※私は眼科医や眼鏡屋に相談の元、矯正度数を微調整して造ったりもしています。

矯正度数は、0.25ピッチで表記され、
+-の数値が大きくなるほど、度数が高くなります
遠視補正の場合は、プラス(+)の凸レンズ。
近視補正の場合は、マイナス(-)の凹レンズ。

例えば、-0.25D~-3.00D未満が「弱度近視」、
-3.00D~-6.00D未満が「中等度近視」、
-6.00D以上が「強度近視」。

メガネのレンズは、-30D〜+25Dあたりまで作成可能ですが、
一般的な用途では、-12D〜+10Dあたりが限界値。
乱視も-3Dあたりまでが常用の範囲かと。

視力が悪くなりすぎると、
レンズだけの要因じゃない可能性も高いので、
いくら度数を上げたところで見えない。
矯正視力も出なくなるってことです。

眼鏡処方箋の見方

  • 遠用(for distance):遠く用のメガネ、常用メガネや運転用メガネ
  • 近用(for reading):近く用のメガネ、デスクワークや読書用メガネ
  • SPH(S):球面度数、+は遠視度数、-は近視度数、0.25ピッチ
  • CYL(C):円柱度数、乱視のレンズ度数の強さ
  • AXIS(AX):乱視方向(乱視軸度、乱視角度)、0~180゜
  • P.D:瞳孔間距離、左右眼の瞳孔距離、レンズ位置
  • PRISM(プリズム or △):斜位の程度
  • BASE:基底、基底方向、プリズム度数の方向

一般的な視力矯正では、PRISMとBASEは使いません。
眼位異常の斜位(複視、視線ズレ)がある場合、
プリズムレンズにて調整となり、
PRISM、BASEの情報が必要となります。
※大手メガネチェーン店では、プリズム処方は不可能です。

また、レンズの度数(球面度数)を表す「D(ディオプトリー)」は、
「焦点距離の逆数」となっています。

1÷矯正度数(D)=遠点の逆数(cm)なので、
度数-1Dの近視の人の裸眼遠点は1m。
度数-2Dの近視の人の裸眼遠点は50cm。
度数-3Dの近視の人の裸眼遠点は33.3cmと逆算できるわけです。
※あくまで理論値です。

裸眼でどれくらいの距離まで見えるのか?
裸眼遠点はどれくらいなのか?って、
今の時代、視力よりも重要な気がするのですけどね。

デスクワーク用メガネまとめ

見えないことで、判断力が低下し、作業は遅くなるし、
その状態で目を酷使すれば、
目の状態は更に悪化する負のスパイラル。

そして、誰しも遅かれ早かれ、見えなくなってしまうということ。
早いうちに目の負担を軽減できれば、
少なからず進行を遅らせられる。
その為に、レンズを1枚追加するのです。

メガネって、ディスプレイやパソコンより圧倒的に安いし、
見えなくなってしまっては、全ての機器は無用の産物。
4Kの高精細映像やVRの両眼視映像も、正常な眼がなければ楽しめないですからね。

逆を言えば、PC環境に投資する前に、
まず眼科で検査した方が良いとも思ってる。
負荷なく見える距離が分からなければ、最適なディスプレイも選べない。
解像度を上げても見えないし、
サイズを大きくしても、体の負荷が増加するだけ。
必要以上のディスプレイ領域は、首と目を壊すから。

仕事に最適なモニターサイズと解像度。疲れづらいディスプレイ位置。

そして、ディスプレイを正しく設置する為には、適切なデスクも前提です。
デスクサイズが小さければ、ディスプレイ距離が取れず、
重要なのは「デスク広さ」ではなく「デスク高さ」。
日本で売られているオフィスデスクは、パソコンワークには不向きです。

パソコン用オフィスデスクの選び方。仕事に最適な天板サイズとデスク高さ。引き出し、デスク棚の必要性。

正しいデスク姿勢を取る為には、少なからずデスク調整する必要があり、
デスク高さを微調整できれば、様々な姿勢にも対応できる。
電動昇降デスクは、スタンディングだけが目的でも無いってこと。

スタンディングデスクのメリット・デメリット。昇降デスクの正しい使い方、立ち姿勢のデスク高さ。

デスクは、パソコン作業に合わせてカスタマイズするもの。
デスク自体もカスタマイズできた方、長く使えるからね。
昇降デスクも自分で造れば安い、デスクフレームはFlexiSpot一択です。

最高の電動昇降スタンディングデスクを自作する。FlexiSpot脚フレームの選び方、おすすめ天板、鬼目ナットの活用方法。

最強のスタンディングデスクを自作する方法

いつまでも有ると思うな健康な体。
無理ある姿勢で作業できるのは若いうち。
無理すれば、いずれ体に支障がでる・・・
さすがに眼もショボショボしてきましたので、本日はこの辺で。

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この記事を書いた人

KJ新谷のアバター KJ新谷 小さな会社の取締役

平成21年に輸入物販で起業して、既に起業15年目。
法人10期目。小さい会社の代表です。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは POVOの記事を探していてここに釣られてきました(笑)ここ半年で眼が悪くなってしまって眼科に行かねば 行かねば と思いつつ…なんとか 年内に行こうと思います あと歯科検診もしないとならないしなあ~ 帯状疱疹の予防注射もなあ~ 年末にどこまでこなせるでしょうか?

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