- 私の中の超短焦点の概念が覆るほど、テレビと錯覚するほど綺麗だと感じた
- 超短焦点プロジェクター特有の弱点が、ほぼ無くなっている
- テレビと全く同じではないが、代わりに検討する価値は十分あると思った
AWOL Visionの「Aetherion Max」は、2026年1月にラスベガスのCESで発表された、超短焦点プロジェクター。
Kickstarterでクラウドファンディングをしていた段階で、デモ機を先行レビューしました。
結論から言うと、私の中の超短焦点プロジェクターの概念が覆るほどのすごいプロジェクターだと感じています。
いや、これホント。
画像を見てもらえれば分かるかと思いますが、普通にテレビと錯覚するほど、めちゃくちゃ綺麗に投影できてしまっていますからね。



まぁ、超短焦点プロジェクターって、どうしても画質がイマイチっていうイメージがあった。
それが綺麗に投影できるのであれば、大画面テレビみたいにも使えてしまうわけで、これは、ちょっと革命的なデバイスなんじゃないかと思っています。

この最先端の超短焦点プロジェクターがどんなものなのか?
何がすごくて、どこまで進化しているのか?
私も色々と気になっていたこともありますので、実際に数週間ほど検証してきた記録を、ここに残しておきます。
AWOL Visionについて
まず「AWOL Vision」って何なのか?
馴染みのない人も多いかと思うので、サクッと触れておきます。
AWOL Visionは、2020年に設立された、USTプロジェクターに特化したブランド。
USTってのは「超短焦点」、スクリーンのすぐ近くから投影できるプロジェクターのこと。
例えば、壁際に置いても大画面に投影できるプロジェクターです。

実はこのAWOL Visionは、あの「Valerion」の親ブランドなのです。
どちらもプロジェクター業界では、トップを突っ走っているメーカーであり、AWOL Valerionといえば、やはり言及せずにはいられないのが最高峰の黒表現。
その技術を超短焦点に落とし込んだのが、今回紹介するAetherionシリーズってわけ。

Aetherion ProとMaxの違い
このAetherionシリーズには「Aetherion Pro」と「Aetherion Max」の2つのモデルがあるけど、実は解像度も、最大サイズも、コントラスト比も、処理スペックも、使える機能も一緒。
基本性能は全く同じで、違うのは明るさだけとなっている。

Proが2,600 ISOルーメンに対して、Maxが3,300 ISOルーメン。
ネイティブコントラスト比は、どちらも6,000:1。
明るさこそ違いますが、どちらも超短焦点プロジェクターとしては異次元のスペックになっています。

ちなみに、AWOL ValerionのStreamMaster Plus2が2,000 ISOルーメン、VisionMaster Pro2が3,000 ISOルーメン、VisionMaster Maxが3,500 ISOルーメン。
今回のAetherion Maxは、AWOL Valerionの最高峰モデルと同等の明るさで、しかもコントラスト比は、さらに高くなっている。

ネイティブコントラスト比6,000:1に加えて、AWOL Valerion VisionMaster MaxのNoir Scene Systemをさらに進化させたバージョン2を搭載。
EBLと7段階のアイリスで、ダイナミックコントラスト比は60,000:1という驚異的な数値です。
→ 関連記事:AWOL Valerion VisionMaster Maxレビュー
ただ、長焦点プロジェクターと超短焦点プロジェクターでは映り方も変わってくると思ってるし、映像の美しさって、スペックだけでは分からない。
これは、何台ものプロジェクターを使ってきて、身に染みて感じていること。
この最高峰と言われる超短焦点プロジェクターの映像は、どんなものなのか?
Aetherion Maxのメリット
まずは、実際に使って感動したポイントから。
UST史上、最高峰の映像美
最初に言いたいのが、これ、超短焦点プロジェクターなんですよね。
ものすごく近くから投影できるのに、ものすごく近くから投影してるとは思えないほど、歪みがなくて、とにかく綺麗。
本当、投影しているってことを忘れてしまうほどの映像となっている。

超短焦点プロジェクターって、その名の通り投影距離が非常に短いので、通常のプロジェクターに比べて、投影角度がものすごく急なのです。
斜めから光を当てる都合、端の方、特に上の方の映像が歪んだり、フォーカスが合わずにボヤけたりするものだったはず。
それが、このプロジェクターは、全くそんなことを感じない。
端から端まで非常にくっきり鮮明で、しかも、この至近距離投影で最大200インチと、従来の超短焦点プロジェクターよりも大画面に投影できるようになっています。


「なんでこんなことができるのか?」って言ったら、まずレンズがすごい。
透明度の高いサファイアガラスに、レアアースコーティングを施すことで、色収差を、ほぼゼロに抑えている。
光の透過率、コントラスト、色の正確さを大幅に向上させており、さらにすごいのがPixelLock Technology。
これはAWOL Visionの独自技術で、光学設計、機械構造、デジタル技術の3つを組み合わせて、投影映像のすべてのピクセルを、スクリーン上の正しい位置にピタッと揃えてくれる。
急な角度でズレやすい映像を、自動で補正して、端から端まで正確に並べてくれる。
これにより最大200インチという超大画面に投影しても、画面の端から端まで色ズレやぼやけのない、非常にシャープな映像を投影できるわけです。
実際私は、120インチという、日本の賃貸住宅で投影できるであろう最大級のサイズにも投影してみましたが、画面の上の方まで解像感が変わらず、バッキバキに投影できている。
こんなにデカいのに、全然ボケてないですからね。

そしてやはり、色の濃さ、黒の暗さが圧倒的。
このAetherion Maxは、デフォルトの状態でもネイティブコントラスト比6,000:1と非常に高く、そこにAWOL Valerionでもお馴染みのEBL技術も搭載している。
暗いシーンで余計な光をカットして、黒より黒く表現できる技術ですね。

さらに、このAetherionには物理的なアイリス、絞りを調整する機能までも搭載しています。
レンズを絞って、よりコントラストを高めることができる。
AWOL Valerion VisionMaster Maxでは6段階のアイリス制御でしたが、Aetherion Maxでは7段階のアイリス制御と、進化もしている。


このEBLとアイリスを併用することで、ダイナミックコントラスト比60,000:1まで上がるらしい。
まぁ数字はさておき、実際に映画を見たり、ゲームとかをやってみると黒さがすごい。
他社を圧倒するコントラスト性能ってのは、間違いないでしょう。
ここで気になるのが、長焦点プロジェクターのフラッグシップモデルとの映りの違い。
「最高峰のAWOL Valerionと比べてどうなのか?」って話。
下の画像は、左がAetherion Max、右がAWOL Valerion VisionMaster Maxで、どちらも100インチのマットスクリーンに投影している。



両者が作る映像は似ており、どちらも間違いなくトップレベルに綺麗で、どちらも非常に色が濃く、黒が黒い。
それでも正直、比べてしまうと、やはりAWOL Valerionの方がより濃く美しく感じました。
この辺のところは、私が使っているのがAetherion Maxのデモ版であり、AWOL Valerionの方はアップデートを繰り返し、EBLやアイリスの調整も経て、だいぶ仕上がってきてますからね。
何より、最高峰と言われるAWOL Valerion並みに綺麗な映像を、この投影距離が短いAetherion Maxで実現できてしまうってことが、ものすごいことなのです。
至近距離から大画面投影が可能
このプロジェクターがすごいのが、超至近距離から超大画面に投影できるってこと。
我が家は賃貸住宅なので部屋も狭く、今まで使ってたプロジェクターは投影距離の都合、100インチが限界だったのが、このAetherion Maxなら120インチで楽しめる。
同じスペースでも、画面サイズが一回りどころじゃなく大きく投影できるわけ。
100インチが小さく見える、このアホみたいなデカさ。

もちろん画面サイズが大きくなればなるほど、映像の違いも如実に出るし、ごまかしも効かなくなってくるハズなんだけど、このAetherion Maxは、デカくなっても綺麗なのもすごいなと。
「具体的にどのくらいの距離感で投影できるか?」っていうと、80インチで約7.6cm、100インチで約15.8cm、120インチで約24cm、150インチでも約36cm。
壁からたった16cmほどの距離に置くだけで、100インチ投影ができてしまう。
16cmって、ホントスクリーンにビタ付けの距離感ですからね。


ほんの少しの距離があれば、大画面投影もできちゃうので、部屋の真ん中にプロジェクターを置いて邪魔になることもない。
また、プロジェクターからスクリーンの距離が短くなることで、投影範囲も最小限で済むので、映像を見ながら動き回れるようにもなる。
動きが制限されないことで、ホント、テレビのように使えるし、テレビとは違って、簡単に動かせる。
75インチのテレビでも、このサイズ感なのです。

100インチとか120インチのテレビだったら、1回設置したらもう動かせないってのもあるけど、まず家に入らないパターンも多い。
デカいテレビは設置してしまったら取り返しがつかないんだけど、プロジェクターなら動かせるから、テレビみたいに使えて、テレビより圧倒的に設置のリスクが無いと感じました。
洗練された本体デザイン
このプロジェクターは、デザインが非常に良いです。
まず外観は、近未来っぽいデザインで非常に高級感がある。
ちょっとしたオブジェ、「どっかのデザイナーの作品ですか?」っていう佇まいで、いかにもプロジェクターって物体でもなくて、おしゃれなインテリアとして、リビングに置いておけるデザイン。

それでいて電源をオンにすると、ライトも光るし、レンズカバーも自動で開閉する。
これがまたカッコ良い。
電源アダプタも本体に内蔵されているので、ケーブルの途中にでかいアダプタもないし、配線もすごくスッキリする。


USTプロジェクターって、従来のプロジェクターと違って、スクリーンの目の前、リビングの見える位置に置くことになるので、デザインも結構重要だと思っている。
テレビみたいに常に見える位置に置くんだけど、テレビと違って圧迫感がない。
このプロジェクターは、見える位置に置くからこそ、使い勝手も良く、メンテナンスもしやすいと感じています。
ケーブルの抜き差しがしやすく、掃除もしやすいし、専用カバーも付いている。


これはいつも言っていることですが、プロジェクターって一人で楽しむっていうより、誰かと一緒に、なんならちょっと自慢したいもの。
リビングにこんなインパクトのあるマシーンがあったら、絶対「何これ?」ってなる。
そんでもって起動したら、本体は光るし、レンズも開くし、スクリーンは出てくるし、終いには、とんでもなく綺麗な映像が表示されるわけで、もぅ色々と盛り上がってしまうのも避けられないと思いました。
ゲーミング性能も最高峰
このプロジェクターは、ゲーミング性能も非常に高いです。
まずは入力遅延。
1080pのフルHD解像度、リフレッシュレート240Hzで、入力遅延は1ms。
もはやゲーミングモニターのレベルで、プロジェクターでこの数値も最高峰。
参考までに、AWOL Valerion VisionMaster Maxは、1080p 240Hzで4ms。
しかも、VRRに対応しており、ゲームをしていてティアリングを感じることもない。
プロジェクターとしては初のDolby Vision Gamingにも対応。
今のところ、これはXbox限定ですけどね。

私は120インチの大画面で、色々とゲームを楽しんできた。
映像が綺麗なのはさることながら、操作の遅れとか、カクつきとか、一切感じなかった。
この投影角度で、台形補正も効きまくってるはずなのに、「遅延がない」ってことに驚きました。
ALLMにも対応してるので、PlayStation 5とか、Nintendo Switchとかのゲーム機を接続すると、自動的にゲームモードにも切り替わってくれる。
目の前の大画面で何も違和感もなく、ストレスもなくアクションゲームができる。

あと、HDMI 2.1が3ポートあるってのも素晴らしくて、ゲーム機もたくさん挿せるし、しかもプロジェクターが目の前にあるから、ケーブルの抜き差しもラク。
さらにすごいのが、DisplayPort対応のUSB-Cポートまであること。
ミニPCとかMacBookとか、USB-Cケーブル1本で映像出力ができてしまう。
つまり、映像の入力に使えるポートが合計4つもある。

GeForce NOWとかXbox Cloud Gamingも活用すれば、ミニPCでも、簡単にPCゲームもできちゃってビビります。

→ 関連記事:Xbox Cloud Gamingレビュー
最近のゲームはシアターレベルの映像で、とても美しく、暗いシーンとか、黒を基調とした映像も多い。
EBLによる黒表現がゲームでも活きてくるし、超短焦点プロジェクターは、長焦点プロジェクターのようにスクリーンから光がはみ出ることもないから、スクリーンと部屋の境目も分かりづらく、没入感もすごい。
120インチの大画面で、視界すべてが包まれるとなると、もぅこれは別物ですね。
やっぱり迫力がすごいと思いました。

スマートデバイスとしても最高峰
このプロジェクターのすごいところは、処理スペックが高く、スマート機能が非常に優れていること。
Google TV搭載で、CPUはMediaTek MT9655。
メモリが8GB。

実際に操作してみれば、動作はサクサクで、反応もめちゃくちゃ早い。
アプリの起動も早いし、切り替えもスムーズ。
もっさり感が一切ないし、ストレージも128GBもあるし、容量が埋まる気配もありません。

参考までに、Amazon Fire TV Cubeのメモリが2GB、ストレージ容量が16GB。
Google TV Streamerのメモリが4GB、ストレージ容量が32GB。



Google TV搭載なので、主要な動画配信サービスはもちろん、クラウドゲーミングアプリにも一通り対応しています。
・動画配信:Netflix、YouTube、Prime Video、Disney+、U-NEXT、Hulu、ABEMA、TVer
・ゲームアプリ:GeForce NOW、Steam Link、PS Remote Play、Moonlight
Bluetooth 5.4にも対応しているので、コントローラーの接続性も高く、コントローラーを繋ぐだけで、大画面でゲーミング体験もできてしまったりもする。


リモコンもBluetooth接続なので、プロジェクターに向けなくても反応するし、バックライトもついてる。
Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、Disney+のダイレクトボタンもついてて、ワンタッチ起動もできる。
もちろん音声操作にも対応していて、音声操作の処理も早かった。


リモコンは、AWOL Valerionのリモコンに似てるデザインなんだけど、色がガンメタルグレーになってて、ロゴも変わってます。

そして、Wi-Fi性能も高く、最新のWi-Fi 7に対応。
最新規格の6GHz帯の高速通信も使えます。
実際、我が家のWi-Fi 7対応ルーターで通信速度を計測してみましたが、賃貸住宅の1Gbpsが上限の回線で、700Mbpsを超える速度も出ていました。
無線でも十分すぎる速度が出てますけど、有線LANも搭載で、しかも1Gbpsに対応してますからね。

Google TV搭載なので、プロジェクターの初期設定も簡単。
スマホのGoogle Homeで連携するだけ。
Google Castも使えるし、AirPlay 2やHomeKitにも対応。
iPhoneでもAndroidでもミラーリングできるし、Macの拡張ディスプレイとしてワイヤレス接続して使ったり、リビングで情報共有したりとか、非常に便利に使える。



あと、このプロジェクターはChatGPTとか、GeminiのAIサービスにも対応しちゃってる。
これらの機能を全て使うかってのはさておき、いろいろなことがプロジェクター一台で対応できてしまうってのが、恐ろしいところ。
プロジェクターとして高性能ってだけでなく、エンタメ用のスマートデバイスとしても、非常に優秀だと感じました。

入出力端子も最高峰
このAetherion Maxは、プロジェクターとは思えないほど、インターフェイスも非常に豊富になっています。
映像の入力は、HDMI 2.1が3ポート、USB-C DisplayPortが1ポート。
AWOL Valerion VisionMasterシリーズでもHDMIが3ポートと多かったけど、このAetherionは、さらにUSB-C DisplayPortが加わって合計4つもある。

さらに音声出力も充実していて、eARCに光デジタル出力、オーディオ端子もある。
eARCに対応したHDMIオーディオ機器を接続すれば、他のHDMIポートに挿しているゲーム機の音声も出力できるようになる。
光デジタルやアナログ出力もあるので、古いオーディオ機器とも接続できるし、ヘッドホンで音を楽しむこともできる。


有線LANポートもあり、これは1Gbps対応。
Wi-Fi 7があるとはいえ、やはり有線接続の安定性が欲しい人もいるでしょう。
USTプロジェクターって本体が目の前にあるので、これら端子も使いやすい位置にあるんですよね。
テレビみたいに、テレビの裏に回り込む必要もないし、天吊りのプロジェクターみたいに配線に苦労することもない。
HDMI、USB、オーディオ端子に電源と、全部手の届く位置にあるから、配線の抜き差し、オーディオ環境の変更がめちゃくちゃラク。


従来のプロジェクターって、サラウンドシステムの構築も非常に大変でしたからね。
プロジェクターは背面にあるんだけど、スクリーンは前側にある。
音と映像の位置がバラバラになりがち。
音を前から出すとなると、後ろから前へ配線を引き回さなきゃならないけど、超短焦点プロジェクターなら、本体がスクリーンの手前にあるので、サウンドバーもAVアンプも、全部同じ場所で完結するからケーブルも短くて済む。
音響周りの配線が、圧倒的にシンプルになるってわけです。

→ 関連記事:PCデスクとテレビ裏の配線整理
ちなみに、このプロジェクターは、プロジェクターの内蔵スピーカーを、ホームシアターのセンタースピーカーとして活用できる機能も持っている。
しかも内蔵スピーカーは25Wのフルレンジが2つと、20Wのツイーターが2つという構成で、プロジェクターにしては出力も大きいので、そこそこ迫力もあります。

いつもの私なら「内蔵スピーカーはオマケです」っていうところですが、音圧も大きめで音も悪くないと感じました。
サラウンドシステムを構築する前に、まずは一旦、内蔵スピーカーで試してみても良いんじゃないかなと。
Aetherion Maxの注意点(デメリット)
まずは、サイズと重量。
超短焦点プロジェクターって、そもそもデカくて重い。
サイズが56.2cm×32.3cm×13.9cmで、重量が8.75kg。
昨今流行りのコンパクトで機動力を重視したプロジェクターっていうわけではなく、どちらかというと、据え置いて使うことが前提のプロジェクターとなる。



台形補正やフォーカスの調整も、自動で完結するってわけではなく、マニュアル補正は必要だし、長焦点プロジェクターに比べると、ちょっと初期設定の手間もある。
投影距離が短い都合、設置位置のわずかなズレが、画面の形状に大きく影響もするので、細かい調整が必須。
台形補正の様子を伺いながら位置を調整して、また台形補正を微調整。
そして、フォーカスの調整もしなければならない。



気軽に持ち運んで使えるプロジェクターではないし、どちらかといえば、プロジェクターには微塵たりとも動いて欲しくないのです。
あと投影するスクリーンも、通常のプロジェクターより気を遣う。
超短焦点プロジェクターの投影映像は、スクリーン性能にもかなり左右されると感じました。
これもAetherionのプロジェクターに限った話ではないけど、至近距離から斜めに光を当てる都合、スクリーンの平滑性がものすごく重要。
よって、基本的に格安なスクリーンは使えないし、吊り下げタイプのスクリーンも使えない。
ちゃんとテンションをかけて突っ張れる、自立式のポップアップタイプ、もしくは、固定フレームのスクリーンが必要となります。

壁に直接投影もできるっちゃできるけど、長焦点に比べると壁の素材にも左右されがちで、基本的に「映像の美しさも半減してしまう」と思っておいた方が無難です。


あと、超短焦点専用のALRスクリーンは、通常のプロジェクター向けのALRスクリーンに比べて、その効果や影響が大きく、画質も劇的に良くなると感じています。
というのも今回、私はAWOL Visionのマットスクリーンと、ALRスクリーンの両方で検証して、使い比べてきたのですが、ALRスクリーンの方が明るい場所だけでなく、暗い場所でも、劇的に綺麗になるのを体感したんですよね。
もちろん、両方とも超短焦点プロジェクターに対応したスクリーンを使っている。
通常のプロジェクター、長焦点のAWOL Valerionも、マットスクリーンからALRスクリーンに変更することで綺麗にはなりましたけど、暗いところでは、そこまで変化も感じなかったですからね。
下の画像はAetherion Maxの投影映像で、左側がマットスクリーン、右側がALRスクリーン。
画像で伝わるかは分かりませんが、右側のALRスクリーンの方が、明らかに色味が綺麗になっている。

今回、Aetherion MaxでALRスクリーンを試すまでは、あくまでALRスクリーンは「明るい場所で使う」ってものだと思ってた。
でも、超短焦点プロジェクターに限って言えば、暗いところで使うにしろ、ALRスクリーンを使った方が良いかなと。
この辺のところは、検証したスクリーンも限られるので、断言はできないのですけどね。
少なくとも「超短焦点プロジェクターの映像は、スクリーンに大きく左右される」っていうのは間違いないでしょう。
いずれにせよ、超短焦点用のALRスクリーンの選択肢は豊富にあり、AWOL Visionで販売されているALRスクリーンも、思っていた以上に質も高かったです。
下の画像が、まさにAWOL Visionの超短焦点専用のALRスクリーン。
映像が綺麗になったってだけでなく、視野角もものすごく広くて、ちょっとビックリしました。

横から見ても下から見ても超綺麗で、本当テレビと錯覚するほど美しい。
目の前で寝転がって見ても綺麗に見えるし、スペックルも全く感じないし、ちょっと感動もしました。
下手したら、そこら辺のminiLEDテレビより視野角も広いんじゃないかなと。


あと、このスクリーンには、プロジェクターと連動して起動させるためのUSB受信機も付属するので、電源をONにすると、自動的にスクリーンも上がるようにできたりもする。



もちろん明るい部屋でも綺麗に映るようになるし、リビングに置くなら迷光の影響も抑えられる。
ここまで良いプロジェクターを使うなら、スクリーンもちゃんとしたものを使いたくなるってのも否めないはず。
結局のところ、ALRスクリーンも欲しくなってしまうってのが、このプロジェクターのデメリットでもあると思いました。

→ 関連記事:超短焦点プロジェクターにALRスクリーンが必要な理由。マットと明るい部屋で比べた結果と、賃貸での設置方法。
Aetherion Maxの活用例
ここまでAetherion Maxの凄さについて色々と書いてきましたが、では、このプロジェクターを実際どのように使っているのか?
私が使って感じたことを踏まえて、具体的な使用例について。
このプロジェクターが来てからというもの、本当、テレビを起動しなくなってしまったのです。
ホームシアターとして使うってだけでなく、リビングテレビの代わりに超短焦点プロジェクターを使うってのは、ちょっと真剣に考えてみても良いのではないかなと。

テレビと比べて、プロジェクターに優れている部分があるって話は、以前からなんとなくしてきたかと思いますが、それでもやっぱりプロジェクターはプロジェクターであり、無意識に気を遣っている部分もあった。
従来のプロジェクターは本体が後ろにあるから、音の方向が逆になるし、投影中に前を通ると光が目に入って眩しいし、自然と前屈みになってしまって、皆がなんか、気を遣って動けなくもなりがち。
Aetherion Maxなら、そういうストレスがない。

テレビと同じく正面置きで、本体も映像も音も端子も全部前側にあるし、スクリーンの前も自由に動き回れる。
ちょっとした集まりやパーティー中に気軽に投影しても、映像を無視してウロウロできるし、スクリーンに近寄って、映像の美しさを間近で確認することもできる。
ホント、テレビと同じような感覚で使えるのが素晴らしいんだなと。


もちろんパネル自体が発光するテレビに比べれば、明るさで劣る部分はある。
とはいえ、このプロジェクターは3,300 ISOルーメンもあるので、明るい部屋でも普通に使えるし、ALRスクリーンを使えばだいぶ綺麗な映像にもなる。
明るい部屋で使えるなら、料理をしながら、掃除をしながらとか、ながら視聴もできるし、明暗差も少ないので、目の負担も少なくなる。
直接光を見るテレビに比べて、目も疲れにくくなったような気もしています。

部屋を暗くしてしまえば、テレビとの違いはわからなくなるし、むしろ「こっちの方が綺麗なんじゃないか?」と思うほどに美しいですからね。
そして、テレビとの決定的な違いは設置の柔軟性。
100インチを超えるテレビって重量が60kgオーバーで、搬入するだけでも大変だし、一度設置したら動かすのも容易ではない。
スタンドも大きいし、壁掛けするのも本当に大変だった。
→ 関連記事:ラブリコ・ディアウォールで作る壁面収納DIY
その点、このプロジェクターは床に置くだけ。
スクリーンも非常に薄くて、テレビに比べたら圧倒的に軽い。
使わない時は収納もできるし、部屋に圧迫感もなくなる。
巨大テレビなのに隠せるし、引っ越しても持ってけるし、部屋のサイズに合わせて、投影サイズも自由に変えられます。


というのも、かくいう私は、ちょうど引っ越しをしなきゃいけない状況にあって、「この75インチのテレビをどうしよう?」ってなっちゃってましたからね。
新しい家で大画面テレビとプロジェクター、どちらか一つを選べと言われたら、プロジェクターを選びたい。
そう思い始めてしまっていました。
テレビにできることって、このプロジェクターで一通りできるし、Google TV内蔵で処理速度も速い。
動画配信サービスはもちろん、地上波のテレビ番組が見たければ、nasneやREC-ONみたいな、ワイヤレスTVチューナーをつなげばいい。
DTCP-IPアプリにも一通り対応してるし、もちろんTVerでも見れる。
我が家はPIXELAのXit AirBoxを使っています。
このプロジェクターはWi-Fi性能も高いわけで、ワイヤレスでも、地上波テレビを快適にザッピング視聴できる。
こうなってくると、本当テレビとの違いがわからない。


ただ、当たり前に大画面を使うようになって気づいたのが、地上波テレビって大画面で見る必要がないってこと。
ニュースやバラエティ番組は、100インチでは大きすぎるし、そもそも地上波ってHD解像度で、映像がそこまで綺麗じゃない。
大画面になるほど、映像の粗さも目立ってしまう。
テレビって妄信的に大画面に憧れがちだけど、日常的なテレビ番組は、むしろ大画面じゃない方が良い。
ワイヤレステレビチューナーという便利なものもあるので、最近はスマホやタブレットで、テレビ視聴することの方が多い。

あと、個人的にはゲーミング性能が高いのも嬉しいところ。
このプロジェクターは、ゲーミングモニターとしても過不足なく使える。
1msクラスの入力遅延にVRR、ALLM、HDMIポートも豊富。
ゲーム機を全部挿しっぱなしにできるし、何よりこんな大画面でゲームできるって、そうそうないですからね。
みんなが集まった時に、パーティーゲームをやるなんてこともできるし、超短焦点プロジェクターなら、目の前で動き回ることもできる。
120インチって、4分割しても60インチサイズ。
横から下から遠くからと、どこからでも見えまくり。

そして個人的にハマっているのが、プロジェクターで3D映像を楽しむこと。
実は、3D対応テレビって、2017年頃にほぼ絶滅してるんですよね。
最新のテレビでは3D体験ができないのに、このプロジェクターなら、3D体験ができてしまうのです。
3Dのブルーレイプレイヤーをつなぐだけで、自動的に3Dモードに切り替わるし、一般的なDLPリンク対応メガネが使えるから、AWOL Valerionの3Dメガネもそのまま使える。
Aetherion Maxは3,300 ISOルーメンもあるので、アクティブシャッター方式の3Dでも十分明るいし、めちゃくちゃ綺麗。
さらに、このAetherionはAnti-RBE技術も搭載していて、2Dだけでなく3Dモードでも、レインボーエフェクトを99.99%低減してくれる。



実際に3D映画を見てみると立体感がすごいし、やっぱり映像がものすごい綺麗ですからね。
この至近距離で120インチで3Dって、ほんと映画館もびっくり。
3D映画に限らず、NetflixやDisney+の海外ドラマって、映画館じゃ見れないじゃないですか。
最近の海外ドラマは映画作品以上にお金もかかってるし、映画作品よりも映像も綺麗だったりもする。
Disney+の「SHOGUN 将軍」とか、映像の美しさもさることながら、衣装の細かい部分もすごく分かるようになったし、「ゲーム・オブ・スローンズ」とかも、この大画面で最初から全部見直したいとも思ってる。
やっぱり好きなドラマや自分の好きな映画を、映画館クオリティで気軽に観れるっていうのが最高なのです。
あの面白かった時代の作品を、勝手にリバイバル上映しまくれる。
これはもう、映画館が厳しくなってしまうのも仕方ないと思いました。
Aetherion Maxまとめ
Aetherion Maxという最先端のプロジェクターを使ってみて分かったのは、超短焦点プロジェクター特有の弱点が、ほぼ無くなっているっていうこと。
最高峰の画質はさることながら、省スペースで大画面投影もできるし、ゲーミング性能も本物。
大画面という点では、テレビよりも設置の柔軟性が高く省スペース。
それでいて、テレビのように使えるようになっちゃってる。

もちろん、「テレビと全く同じか?」って言われると、そんなことはないけど、テレビの代わりに検討する価値は、十分にあると思いました。
テレビって大型になればなるほど、どんどんコスパも悪くなるし、身動きも取れなくなりますからね。
100インチクラスの大型テレビを検討しているなら、このAetherion Maxも選択肢に入れてみてはいかがかと。
海外の定価は4,499ドルで、日本円にすると約70万円という結構な金額がしますが、100インチを超える大画面テレビが100万円以上することを考えたら、そこまで高額ってわけでもない。
Kickstarterのキャンペーンでは、定価4,499ドルが先行価格で、半額近い2,299ドルで販売されていました。
日本円に換算すると、約30万円台半ば。
プロジェクター性能も異次元ですが、先行価格のオフ率も異次元で、高性能プロジェクターとしても破格だったのは言うまでもないでしょう。

いや本当、ホームシアターに使うってだけでは、もったいないくらいの性能で、テレビやストリーミングデバイス、ゲーミングモニターとしても高性能ですからね。
リビングに置くエンタメデバイスとして、一家に1台あったら最高だと思いました。

Kickstarterのキャンペーンは2026年4月1日に終了し、国内では2026年8月18日からMakuakeで先行販売が始まっています。
受付は2026年10月21日までで、Aetherion Max単体の支援価格は394,900円(一般販売予定価格719,800円の45%OFF)、Aetherion Proは324,800円(同559,800円の42%OFF)。
ALRスクリーンとのセットやスクリーン単品のコースもあります。
Makuake期間中の応援購入は保証が合計2年(通常1年+無料延長1年)で、実機は全国13店舗のAVACで体験できます(事前予約制)。
▶ 実際の投影映像は、動画で見られます → YouTubeで見る
P.S.
ここまでプロジェクターが進化すると、大画面テレビを選ぶ理由も薄くなりますね。
テレビってホント場所とるし、そもそもテレビも見なくなっている。
映像を楽しむという行為自体も、変化しているように感じました。


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