XGIMI Elfin Flip 4Kレビュー。4モデルの違いと選び方。

スタンドを立てて並べたElfin Flipシリーズ4モデル
この記事の結論
  • 迷ったら全部載せのElfin Flip 4Kを選べば間違いなし
  • 映像の綺麗さと価格のバランスならElfin Flip Laser
  • 予算7万円ならPlus、Proはバッテリー必須の人だけ

ポータブルプロジェクターって、正直ちょっとナメてますよね。
どうせ画質はそこそこで、「手軽さだけが取り柄」の製品でしょ、と。
かくいう私も、ずっとそう思っていた側の人間でした。

その思い込みは、1ヶ月で崩れました。
XGIMIのElfin Flipシリーズ4モデル(Pro、Plus、Laser、4K)を使い比べてみたら、最新のElfin Flip 4Kは従来のポータブル機とは別次元
本格的なホームプロジェクターと比べても、遜色ないレベルまで進化していたのです。

スタンドを立てて並べたElfin Flipシリーズ4モデル

現行4モデルは何が違うのか、どれを選ぶべきなのか。
1ヶ月使い比べて出した答えを、この記事に全部書きました。

動画では4モデルを同じスクリーンに並べて投影した実際の映像比較まで見られます。

目次

Elfin Flipシリーズとは

XGIMIは、ホームプロジェクター市場で出荷量世界第1位のメーカー。
累計700万台以上を販売している、名実ともにトップブランドです。

そのXGIMIで、HORIZONシリーズとともに看板を張ってきたのがElfinシリーズ。
初代Elfinが登場したのは2021年。

初代Elfinの主要スペック。本のようにスリムな平置き型

「本のようにスリムなプロジェクター」というコンセプトで、重さ0.9kg、厚さ約5cmのボディにフルHD解像度と600 ISOルーメンの明るさ、Harman Kardon製スピーカーまで詰め込んだオールインワン機です。
プロジェクター設置のハードルを一気に下げた革命的なモデルで、Red Dotデザイン賞やVGPも受賞し、100万台以上を売り上げました。

ただ、初代Elfinには弱点があって、平置き型だったのです。

カバーを展開してスタンドにした2台

天井に投影したい場合は、別でスタンドを用意する必要があった。

そこで2024年に登場したのが、Elfin Flipシリーズです。
カバーがそのままジンバルスタンドとして機能する、スタンド一体型構造を採用。

初代ElfinからFlip 4Kまでの系譜と主要スペック

最大150度まで無段階に角度調節ができるので、これ単体で、壁にも天井にもシームレスに投影できるようになりました。

このデザインがよく考えられていて、折りたたんだ状態ではレンズを保護するカバーとして機能し、展開すればプロジェクターの角度調節ができるスタンドになり、持ち運ぶ時には取っ手にもなる。
機能あってこそのデザイン。

4モデルの価格とスペックを並べた一覧

この見た目との両立が素晴らしいのです。

シリーズ累計では300万世帯が愛用中という、世界的なロングセラー。
そして2026年4月、このElfin Flipに、レーザー光源の「Elfin Flip Laser」と、シリーズ初の4Kモデル「Elfin Flip 4K」が同時に追加されました。
従来のProとPlusとも併売されるので、現行ラインナップは全4モデル。
となると、どれを買うべきか、何が違うのかが気になってきます。

現行4モデルのスペック比較表

4モデルの違いで大きいのは、光源、明るさ、解像度、そして光学ズームの有無です。

本体を並べた俯瞰。サイズ差はわずか
Elfin Flip ProElfin Flip PlusElfin Flip LaserElfin Flip 4K
発売2024年9月2026年3月2026年4月2026年4月
価格(メーカー希望)69,800円69,800円139,800円206,800円
光源LEDLED3色レーザー3色レーザー
明るさ400 ISOルーメン500 ISOルーメン1,600 ISOルーメン1,600 ISOルーメン
解像度フルHDフルHDフルHD4K UHD
コントラスト比非公表4,000:1(EBL)10,000:1(EBL ON)20,000:1(EBL ON)
色域Rec.709 121%BT.2020 110%BT.2020 110%
OSXGIMI OSGoogle TVGoogle TVGoogle TV
ストレージ16GB32GB64GB64GB
光学ズームなしなしなし0.98〜1.3倍
入力遅延26.3ms以下20ms以下20ms(1080p@60Hz)1ms(1080p@120Hz)
Wi-FiWi-Fi 5Wi-Fi 6
端子HDMI×1・USB×1HDMI×1・USB×1HDMI(eARC)×1・USB×1HDMI×2(eARC対応)・USB×2・3.5mm音声出力
スピーカー3W×23W×2Harman Kardon 7W×1Harman Kardon 7W×1
バッテリー15,000mAh内蔵なしなしなし
投影サイズ80〜150インチ40〜200インチ40〜200インチ40〜200インチ
サイズ235×226×64mm235×226×71mm254×245×75mm254×245×78mm
重量1.42kg1.1kg約1.38kg約1.55kg

150度回転のジンバルスタンド一体型という基本構造は、全モデル共通。

本体と付属のリモコン・電源アダプター

動作音も静かで、Laserと4Kは1,600 ISOルーメンのレーザー光源を積みながら28dB以下です。

4モデルの違い

初代から最新まで、世代が上がるたびに何が変わったのか。
隣り合うモデルを1組ずつ並べて比べると分かりやすいのです。

Pro vs Plus

まずは既存モデル同士の比較から。
どちらも発売価格は69,800円と同じなのですけど、中身は結構違います。

明るさは400 ISOルーメンから500 ISOルーメンへ。
とはいえ、同じマットスクリーンに並べて投影してみると、明るくなったというより、コントラストが高くなって色が濃くなった印象でした。

Elfin Flip ProとPlusのスペック比較表

とはいえ、どちらも明るさは低めなので、投影している感は否めず、照明をつけた部屋では映像が薄くなってしまう。
この2モデルは、良くも悪くもポータブルプロジェクターらしい映像です。

照明をつけた部屋で2台を並べて投影したところ。映像が白っぽく薄くなる

使ってみて一番の違いは、OSの使い勝手。

ProとPlusの化粧箱を並べたところ

PlusはGoogle TV搭載になったので、Google Playストアからアプリを入れられます。
Netflix、YouTube、Prime Video、U-NEXT、Hulu、ABEMAと主要どころは一通り網羅。
Chromecast機能も内蔵なので、スマホからのキャストもできる。

はかりに載せたElfin Flip Plusの実測重量

細かいところでは、Proはアイプロテクション非搭載で、Plusはアイプロテクションにも対応しています。

そして最大の違いがバッテリー。
Proには15,000mAhのバッテリーが内蔵されていて、電源なしで最大約2時間使えます。

Plusではこれが廃止され、代わりに1.42kg→1.1kgと大幅に軽量化されました。

これ、一見するとPlusの退化に見えますよね。
ただ実際のところ、Proのバッテリー駆動って省エネモードで映像が暗くなるし、2時間も持たない。

無理してバッテリー駆動するより、ちゃんと電源を挿して少しでも綺麗に投影したい。
バッテリーをなくして軽くする方向で、正解だったと思います。

外観まわりでは、リモコンの形状は同じでもボタン配置が微妙に変わっていて、Plusの方はバックライト付きでボタンが光るようになっています。

Google TVのホーム画面を投影したところ

電源アダプターもPlusの方が省スペースになり、電源を挿す位置が中央から背面に変わって、配線がしやすくなった。
本体だけでなくアダプターも軽いので、天吊りもPlusの方がやりやすいですね。

投影サイズも80〜150インチから40〜200インチへと大幅に広がりました。
ポータブルプロジェクターって、大画面よりむしろ「小さく投影できる」ことの方が、活用の幅が広がったりもするのです。

Plus vs Laser

続いてElfin Flip PlusとElfin Flip Laserの比較。
価格は69,800円と139,800円、約2倍の差があります。
この差額で何が変わるのかと言うと、一言でいえば「光源」です。

PlusのLED光源に対し、Laserは3色レーザー光源。

Elfin Flip PlusとLaserのスペック比較表

しかも普通のレーザーではなく、日亜化学工業製の最新世代3色レーザー「QuaLas RGB」シリーズ。
日亜化学工業は2024年にアカデミー科学技術賞を受賞した、シネマ用レーザーダイオードも手がける徳島県のメーカーです。
その技術基盤を受け継いだ光源が、このポータブル機に載っているわけです。

はかりに載せたElfin Flip Laserの実測重量

結果、明るさは500 ISOルーメンから1,600 ISOルーメンへと3倍以上。
コントラスト比は4,000:1から10,000:1へ。
色域もRec.709 121%からBT.2020 110%へと、圧倒的に広くなっています。

並べて投影してみると、電源を入れた瞬間から違いが分かりました。
明るさが全然違うし、色の濃さも全然違う。
ProやPlusが「いかにもポータブル」という映像だったのに対し、Laserは映像に立体感があり、黒がより暗く、特に赤と緑の発色が別物

1,600 ISOルーメンという数字は、2021年のXGIMIフラッグシップHORIZON Proが1,500 ISOルーメンだったことを考えると、数年前のフラッグシップ級の明るさがポータブル機から出ているということ。
ある程度遮光された日中のリビングや、間接照明のある寝室なら十分に楽しめる、実用的な明るさです。

スピーカーもHarman Kardon製7Wに進化して、中低音の量感が増しています。

まぁ、この薄さなので重低音が弱いのは否めず、期待しない分には良い音、というのが正直なところ。

価格差は約2倍ですが、映像体験の差は価格差に見合うくらい大きい。
同じシリーズとは思えないくらい、別物の映像になっていましたからね。

Laser vs 4K

そして最新モデル同士、Elfin Flip LaserとElfin Flip 4Kの比較です。
どちらも同じ1,600 ISOルーメンのレーザー光源。
価格は139,800円と206,800円で、約67,000円の差。

Elfin Flip Laserと4Kのスペック比較表

何が違うのか?

外観はサイズがほぼ同じで、パッと見の違いは本体カラーです。

LaserとFlip 4Kの光学ズーム・入力遅延の比較

Laserは濃い紫っぽい色味で、従来のプラスチックっぽいホワイトより高級感があって汚れも目立ちにくい。

4KはHORIZON 20と似た重厚感のあるグレーで、どちらも落ち着いた色味です。

分かりやすいのは解像度。
フルHDと4K UHDで、画素数は約4倍の差です。

DMDチップのサイズも違い、Laserは0.23インチ、4Kは0.39インチ。

チップが大きいほど光の利用効率が高く、映像品質も変わってきます。

50インチくらいの投影でも綺麗さは結構違いますし、100インチまで拡大すると、文字の鮮明さ、木々や泡の細かさ、映像全体のきめ細かさが段違い。
フルHDのLaserは画素の粗さが見えて、比べるとちょっとボケているようにも感じてしまいました。

LaserとFlip 4Kで投影したサンゴ礁の比較

コントラスト比も最大10,000:1と20,000:1で、4Kの方が色が鮮やかで黒も締まっている。

ただ、Elfin Flip 4Kの本当の価値は、映像以外の「全部載せ」っぷりにあると思っています。

まず、4モデルで唯一の光学ズーム(0.98〜1.3倍)を搭載しています。

ゲーミング性能は、入力遅延がフルHD120Hzで1ms以下と、ゲーミングモニター並み。

VRRとALLMにも対応し、ゲーム機を挿せば自動でゲームモードに切り替わります。

実際、Elfin Flip 4KはNintendo Switchを挿しただけで4K表示され、HDRにも対応。

Nintendo Switchのホーム画面を投影

台形補正をかけたまま4K HDR表示でも遅延を感じず、快適にプレイできています。

一方のLaserは、パソコンがなぜかHDMIで認識されず、SwitchはつながったもののSD解像度表示で映像も荒くなり、設定を色々いじってみたけど、よく分からなくて諦めました。

この辺の接続の安定感も4Kの方が明確に上です。

LaserのHDMI接続で「信号なし」となり認識されなかった画面

Wi-Fiも4KはWi-Fi 6対応(LaserはWi-Fi 5)。

Google TVはSteam LinkやPS Remote Play、GeForce NOWに対応しているので、ゲーム機を挿さずにクラウドゲーミングを直接プレイすることもできます。

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端子も4KはHDMIが2ポート(片方eARC対応)、USBが2つ、3.5mm音声出力まで付く。

ゲーム機とBlu-rayプレイヤーを同時につないだり、外部デバイスの音声をプロジェクター経由でスピーカーに出したり、有線イヤホンをつないだりもできる。
内蔵スピーカーの物足りなさを外部オーディオで補えるのは大きいです。

つまり4Kモデルは、解像度を上げただけでなく、「設置の自由度」「ゲーミング」「接続性」を全部載せしたモデルということ。
正直、この差額でこれだけ揃うなら、4Kの方がコスパが高いと感じます。

HORIZON 20との比較

もう一つ、動画に入れていない比較があります。
XGIMIのフラッグシップ、HORIZON 20シリーズと比べてどうなのか。

そもそもコンセプトもサイズも価格も違うので、フェアな比較ではないのですけど、「Elfin Flipで十分なのか、それともHORIZONにすべきなのか」で悩む人は多いはずです。
Elfin Flip 4Kの画質が思っていた以上に綺麗で、私自身も気になっていたところ。
我が家にはHORIZON 20 Proがあるので、同じスクリーンに並べて比較してみました。

まずスペックと価格から。
Elfin Flip 4Kが206,800円に対し、HORIZON 20は289,900円。
上位のHORIZON 20 Proが349,900円、HORIZON 20 Maxは450,900円です(2026年7月時点、公式)。

HORIZON 20シリーズは基本的に輝度以外は大差がなく、Elfin Flip 4Kの1,600 ISOルーメンに対して、HORIZON 20は3,200 ISO。
Proなら4,100 ISO、Maxに至っては5,700 ISOと異次元の明るさを誇ります。

解像度はどちらも4Kで、光源はどちらも3色レーザー。

XGIMIのHORIZONシリーズ全モデルの一覧

色域もどちらもBT.2020 110%で並んでいます。
光学ズームはどちらも対応していますが、HORIZON 20はレンズシフトにも対応。
RAMは2GBと4GB、ストレージは64GBと128GB。

スピーカーはHarman Kardon 7Wに対して、HORIZON 20は12W×2の合計24W。
一方でHDMI 2ポートとWi-Fi 6、Google TVは共通です。

実際に並べて投影してみると、これはもう比較してびっくり。
全然違います。
1,600 ISOと4,100 ISOですからね。
Elfin Flip 4Kも十分明るいと思っていたのに、隣に並べると明るさの格が違う

暗い部屋では眩しすぎるほどで、HORIZON 20 Proの明るさに引っ張られて、Elfin Flip 4Kが暗くも見えてしまう。

複数台を並べて同時投影した比較

輝度を10から1まで落として比較してみても、やっぱり一段階濃くて美しい。
色の深みも立体感も違うし、同じ4Kでも100インチまで拡大すると解像感の差も出てきます。
Google TVの操作もHORIZON 20 Proの方がサクサクで、Elfin Flip 4Kは比べてしまうと少しモタつきを感じますね。

というわけで、映像と音のトータルでは、HORIZON 20 Proの方が上。
これはもう、フラッグシップなんだから当然のこと。
価格もサイズもレンズも違いますからね。

ただ、これは比べたから分かったことで、逆に言えば、このフラッグシップ並みの映像を、厚さ約8cm、1.55kgで出していること自体がすごい。
HORIZON 20は約4.8kgで、電源アダプターも倍以上に大きい。
100インチ未満のサイズでは違いも分かりづらくなるし、日本の住宅環境を考えると、実はHORIZONよりElfin Flip 4Kが向いている人、かなり多いんじゃないかと思っています。

メリットとデメリット

1ヶ月使って気づいたこと

プロジェクターって、基本的に「大画面で投影するもの」というイメージがあると思います。
でも、普段の生活で毎日100インチで映像を見るかといったら、そうでもないのです。
大画面テレビがあるのに、タブレットやパソコンで見るってパターンも多いし、実際のところ見やすいのは、視界に全部入るサイズだったりする。

寝室の天井付近に向けて設置しているところ

我が家には75インチテレビもあるのですけど、賃貸住宅では75インチですら結構な大画面。
大画面になるほど視聴距離が必要となり、家具を置くとその距離が取りづらくなる。

寝室の壁に投影したGoogle TVの画面

実際、6畳間では60インチが厳しいパターンは多く、40〜50インチが使いやすかったりもするのです。

→ 関連記事:仕事に最適なモニターサイズと解像度(疲れづらい画面サイズと視距離)

Elfin Flip 4Kは、この「日常のサイズ」で使うのにちょうど良い。

天井に投影した映像を寝ながら見る

光学ズームがあるから、適当な位置に置いても画質を落とさず好きなサイズに調整できる。
大画面が欲しい時は大きく、日常使いでは小さく。

日常サイズで壁に投影したところ

柔軟に使えるわけです。

Elfin Flip 4Kだけの装備で、私が一番価値を感じたのが光学ズームです。

光学ズームの何が良いかというと、画質を一切劣化させずに画面サイズを調整できること。
レンズ自体が物理的に動くので、デジタルズームのように4K解像度を潰さない。

そして、これは単に調整がしやすいという話ではなく、「投影できる場所」が大幅に増えるのです。

通常、100インチの画面を出すには壁から3m前後の距離が必要です。

Elfin Flip 4Kなら光学ズームのおかげで、最短2.17m〜最長2.88mの幅で100インチを投影できる。
90インチなら1.89m〜2.59m、80インチなら1.74m〜2.3mです。

光学ズームの調整画面

数字だけだと分かりづらいので、6畳間で100インチを投影する場合で考えてみます。
6畳の部屋の長い方は大体3.5mくらい。

投影サイズを調整しているところ

ズームのないLaserだと、スクリーンから約2.66mの位置、部屋のやや真ん中あたりに本体を置くしかない。
一方の4Kなら、最短2.17mから100インチが出せるので、スクリーンも本体も部屋の端に置けるのです。

床に置いた2台で投影位置を合わせているところ

実際、一般家庭でプロジェクターを使う場合って、投影距離をピンポイントで取れないことの方が多いのです。
家具があったり、コンセントの位置が限られたり、そもそも部屋が狭い。
そういう制約の中では、光学ズームの有無で投影できる場所が全然変わってくる。
日本の住宅事情では決定的な差だと感じました。

しかも、XGIMIの強みである中断なしの自動台形補正とオートフォーカスがものすごく速い。

棚のある壁面に投影した様子

投影しながら本体を動かしても、すぐさま補正してくれる。
設定の手間がホントに無いので、気軽に持ち運ぶ気になれるのです。

暗い部屋で投影した映像

ちょっとした壁さえあれば、そこがモニターになる。
リビング、子供部屋、寝室と使い回して、寝る前にベッドから天井投影で映画を見るのが最高です。

1.55kgと軽くて三脚穴も付いているので、ダクトレールに固定したり、突っ張り棒に吊り下げたり、アームに固定したりもできる。
テレビやモニターの壁掛けより、圧倒的にラクに固定できますからね。

→ 関連記事:ラブリコとディアウォールで作る壁面収納DIY

あと、地味に効いてくるのがバッテリー非内蔵であること。
リチウムイオン電池の規制に引っかからないので、飛行機でスーツケースに入れたまま預けられる。

リビングの壁に投影した映像

出張のプレゼンにも、旅先のホテルの天井投影にも気軽に持っていけます。
プレゼン用途なら、4K解像度だからExcelのような細かい資料でも文字が潰れないし、斜めから投影しても自動台形補正が効くので、スクリーンの正面に置く必要すらありません。

動画配信アプリの一覧を投影したところ

結局のところ、「40〜50インチクラスのテレビの代用」として最適なのです。
テレビを置くスペースがなくても壁さえあれば成立するし、使う時だけ出して、使い終わったら棚に戻せて、しかもおしゃれですからね。

気になったところも正直に

もちろん、気になる点もあります。

まず価格。
206,800円は、ポータブルプロジェクターとしてはさすがにためらう金額です。

スピーカーは、Harman Kardon 7Wで悪くはないものの、この薄さゆえ重低音は弱め
映画をがっつり観るなら、eARC経由でサウンドバーなり外部スピーカーなりを足したくなります。

コントラスト比を稼ぐEBL機能は、オンにすると全体的に映像が暗くなってしまい、個人的にはオフの映像の方が好みでした。
もっとも、EBLオフでも4Kのコントラストの高さは十分体感できます。

EBLオフのElfin Flip 4Kで投影した映像。オフでもコントラストは十分高い

それと、世の中の映像コンテンツって、意外と4K対応していないものも多い。
NetflixもDisney+もPrime Videoも、4Kは別料金の方向になっているし、地上波はHD解像度ですからね。
ソースがフルHDなら、4K解像度の恩恵は小さくなります。
とはいえElfin Flip 4Kは、コントラストや色域も含めて「画質を妥協するプロジェクター」ではないので、フルHDソースでも綺麗に見えるのは救いです。

Elfin Flip 4Kまとめ

使い比べた結論として、選び方はシンプルです。

Elfin Flip Proを選ぶ理由は、ただ一つ。
電源なしで使えるバッテリー内蔵であること。
電源が取れない屋外や車中泊で使うなら、唯一の選択肢になります。

Elfin Flip Plusは、予算7万円以内で、暗い部屋でカジュアルに使う人向け。
Google TV搭載で、使い勝手は現行水準です。

本体の質感と色味の違い

Elfin Flip Laserは、映像の綺麗さと価格のバランスを重視する人向け。
明るさはフラッグシップ級ですが、私の環境ではゲーム機やパソコンとの接続に難があったので、ゲーム用途には注意が必要です。

そして迷ったら、全部載せのElfin Flip 4K。
解像度も光学ズームもゲーミングも接続性も揃っていて、長く使うほど差額の元が取れます。

結局のところ、ProよりPlusが良いし、PlusよりLaserが良いし、Laserより4Kが良い。

多少の価格差で悩むんだったら、新しいElfin Flip 4Kを選ぶのが良いです。

価格は、4Kが206,800円、Laserが139,800円、PlusとProが各69,800円(2026年7月時点、メーカー希望価格)。
安い買い物ではないのですが、XGIMIは定期的にセールを行うメーカーなので、買うタイミングは選べます。
実際、Makuakeでの先行販売は応援購入総額6億3,688万円を突破し、5万件以上のプロジェクトの中で歴代1位を記録するほどの人気ぶりでした(2026年6月30日時点、サポーター5,717人)。

それだけ「この性能でこの価格帯」に反応した人が多かったということ。
※価格や在庫は変動します。
最新情報は公式サイトやAmazonでご確認ください。

Elfin Flipシリーズ4モデルを1ヶ月使い比べた結論。
Elfin Flipは、モデルが新しくなるにつれてスペックも大幅に進化している。
特にElfin Flip 4Kは、フラッグシップ級の明るさ、4K解像度、光学ズーム、ゲーミング性能を、厚さ約8cm、1.55kgの折りたたみボディに全部詰め込んだ、今までにありそうでなかった一台です。

わずか5年で、光源はLEDから純レーザーへ、明るさは600から1,600 ISOルーメンへ。

インフレや円安が進む昨今、この価格でこの進化は素直にすごい。
XGIMIが世界シェアNo.1を誇る理由は、映像の綺麗さに加えて、設置の手軽さがズバ抜けているから。
「プロジェクターをもっとシンプルに、誰でも使える家電にする」というブランド理念を、ここまで高い次元で体現できるのは、XGIMIだからこそだなと思いました。

▶ 4モデルの実際の映像比較と光学ズームの動作は動画で詳しく解説しています → YouTubeで見る
チャンネルではプロジェクター、デスクセットアップ、賃貸DIYのレビューを続けています。よろしければチャンネル登録もどうぞ。

P.S.

正直、ポータブルプロジェクターってことでナメていたのですけど、Elfin Flip 4Kの綺麗さは、従来のポータブル機とはホント別物でした。
これだけ手軽に綺麗な映像が投影できると使う頻度も増えるようで、既に我が家では、このプロジェクターの争奪合戦が始まっている。
リビングから子供部屋へ、子供部屋から寝室へと、日々連れ回されています。
あらゆる壁がモニターになるって、やっぱり楽しいのですよね。

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この記事を書いた人

KJ新谷のアバター KJ新谷 小さな会社の取締役

平成21年に輸入物販で起業して、既に起業17年目。
法人12期目。小さい会社の代表です。

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