理科の実験でおなじみの、エタノール。
商品の汚れ落としや、掃除用、殺菌用、様々な用途に使える事を知りました。
スマホやタブレット、PC用品・・・様々な電化製品にも使えます。
一家に一本の常備薬です。
無水エタノールは油汚れに強く、殺菌作用も有り、すぐに揮発する。
エタノールは油汚れに強いという事で、
キッチン用品かぁーなんて、勝手に思ってたのですが・・・
エタノールは水と違い、電気を通しません。
よって、電子機器にも使えまくります。
最近の電化製品は、液晶画面だらけ。
ちょっと触れば、指紋等の皮脂汚れも簡単についてしまいますからね。
直ぐに揮発するというのも、エタノールが便利なポイント。
ガラス等の透明度の高い物、拭きムラが目立ちやすい製品にも使えます。
即乾燥するので、拭いた跡が残ってしまう事も有りません。
殺菌性も強いので、除菌効果も有り、製品のカビ繁殖も抑えてくれます。
また、油汚れに強いという事で、
油性ボールペンや油性マジックの汚れを消すのにも使えます。
油性インクが、衣類についてしまう事ありません?
アパレル商材を扱っている方なら、ちょっとペン先が当たってしまうなんて事。
私は多々やってます。
検品してる時にボールペン持ってるんだもん。散らかってるんだもん。
そんな時にも、エタノールの出番です。
無水エタノールで落とします。
これをコットンに浸し、汚れ部分にあてると・・・油性の汚れ浮き出ます。
挟み込んで叩いて落としたり、綿棒で慎重にやったりと・・・
頑張れば、目立たない程度の新品に生まれ変わります。
使用の際は、予め目立たないところで試してから。
色味の有る物ですと、変色したり、色落ちしますので・・・
油性ボールペンのインク漏れで、無水エタノール汚れ落ち具合を検証。
どれくらい落ちるのかというと、
インク漏れしたベタベタのボールペンがあったので、試してみました。
中が油性インクだらけのボールペンと、ジップロック的なビニールを用意。
袋に入れて、無水エタノールを入れる。
すると、一瞬にして浮き出てきます。
数分そのままにしておいたら、液は真っ黒になりました。
あとは、水ですすいで、おしまい。
ボールペンが、ピカピカになりました。
消毒エタノールと無水エタノールの違い。
エタノールは、無水エタノールよりも、消毒用エタノールが一般的。
その具体的な違いですが・・・
エタノール濃度が大きく違います。
無水エタノールと消毒エタノールの濃度
- 無水エタノール:エタノール濃度99.5%以上
- エタノール:エタノール濃度95%前後
- 消毒用エタノール:エタノール濃度80%前後
無水エタノールは、エタノール濃度が99.5%以上と、ほぼエタノールのみ。
消毒用エタノールは、エタノール濃度が80%前後。
消毒するには、濃い方の無水エタノールの方が効きそうですが、
そういう訳では無かった。
無水エタノールも、エタノールなので消毒効果があるのですが、
揮発性が高過ぎるので、殺菌前にエタノールが蒸発してしまう。
で、適度に薄めて、消毒用エタノールとして使ってるわけ。
実際のところ、70~80%位なら殺菌効果に余り違いは無いという話。
というわけで、無水エタノールを精製水で薄めれば、消毒用エタノールとしても使えます。
ちなみに精製水とは、不純物の無い水です。
一般家庭での用途なら、水道水で薄めても問題無いかと。
私は無水エタノールを水道水で薄めて、消毒用エタノールとしても使ってます。
80%位の濃度をベストとするなら、
400mlの無水エタノールと、100mlの水道水で消毒用エタノールの出来上がり。
私は、100mlボトルを使っているので、
「無水エタノール:水 = 80ml:20ml」となります。
ちなみに、消毒用エタノールに含まれる水分は精製水であり、
その水分量も少ないため、
消毒用途だけでなく、様々な汚れにも使えます。
消毒がてらエタノールで拭いたら、ピカピカになるという。
スマホ画面くらいなら、消毒用エタノールで拭いちゃう。
消毒できて、ピカピカと二度美味しい。
アルコールとエタノールの違い。消毒用エタノール(IP)が安い理由。
エタノールは、数有るアルコールの中の一つの名称。
メタノール、プロパノール、イソプロパノールなんかもアルコールに含まれます。
アルコールの種類一例
- エタノール(エチルアルコール)
- メタノール(メチルアルコール)
- プロパノール(イソプロピルアルコール)
同じアルコールでも、メタノールやプロパノールは毒性が強く、飲むとヤバいって話。
エタノールは、お酒として飲もうと思えば飲めます。
無水エタノールは、飲めるので、酒税も発生してます。
※厳密にいうと「特定アルコールに対する加算額」となるようです。
飲めない消毒用エタノールは、酒税が無い分格安に手に入ります。
商品名にIPと表記されているのは、イソプロパノールが入っているという事。
サイキョウ・ファーマ 消毒用エタノールIP「SP」 500mL [指定医薬部外品]
イソプロパノール(IP)という、飲めない成分が入っている。
エタノールでは無い成分を入れる事で、酒税を回避してるワケ。
まぁ、一般的にはアルコール≒エタノールみたいな解釈で問題無いかと。
消毒用エタノール≒消毒用アルコールで売ってるし、
IPが入っているから、用途が異なるというわけでも無い。
エタノールを使わない方が良い物と場所。プラスチック製品は素材による。
エタノールは万能で、掃除から殺菌まで、
様々な用途に使えますが、
アルコールに弱い物や、溶けてしまうものには使えません。
エタノール≒アルコールだという事。
エタノールを使わない方が良い物
- ワックスやニスが塗ってある物(フローリングの床や、家具や革等)
- 一部のプラスチック製品
- 一部のゴム製品
なんでもかんでも使えると思って使ってましたが、
特に、床のフローリングには注意が必要です。
以前、クレヨン跡のついたフローリングをエタノールで拭いたら、
ワックスを溶かしてしまい、白い跡になってしまった事が有ります。
家具に使われるニスも駄目なようで、
テーブルもモノによっては注意が必要という話。
我が家のテーブルは、エタノール使いまくりですが・・・
不安なら、目立たない部分で試してから、使いましょう。
また、厄介なのがプラスチック製品。
一口にプラスチックと言っても、その種類も様々です。
プラスチックの種類とエタノール耐性について
- ポリエチレン(PE):エタノール可能
- ポリプロピレン(PP):エタノール可能
- 塩化ビニル樹脂(PVC):エタノール可能
- ポリスチレン(PS):エタノール不可
- ポリエチレンテレフタレート(PET):エタノール不可
- アクリル樹脂(PMMA):エタノール不可
- ABS樹脂(ABS):エタノール不可
- AS樹脂(AS):エタノール不可
とはいえ、家庭の至るところに存在するプラ製品。
エタノール駄目ってなっている物でも、サッと拭く程度なら大丈夫な場合が多い。
例えば、ゲーム機のコントローラーなんかは、ABS樹脂ですが、
除菌程度に利用するなら、ほぼ問題無いハズです。
ガラスに使えても、アクリルには使えません。気を付けましょう。
アクリル板が曇った場合は、プラスチッククリーナーという方法も有ります。
※参考→PCケース汚れの落とす方法とアクリル傷(曇り)の消し方。プラスチッククリーナーで研磨してみた。 | 自作パソコンdeゲーム野郎
また、エタノールは引火点が低いので、
火を使う台所での利用は注意、引火する危険性があります。
通気性の良い場所で、換気も忘れずに。
密室だと、揮発性が高いのと相まって、
お酒に弱い人は、酔っぱらったり、体調不良になる場合も有ります。
アルコールに弱い人は、手の消毒に使って肌荒れる可能性も有ります。
ちなみに、IP(イソプロパノール)入りの消毒用エタノールは、
飲めないという認識から、口に入る物に使うのは不安かもしれませんが・・・
イソプロパノールは、エタノール同様に揮発性も高いので、
除菌程度なら問題ありません。まな板、テーブル、食器棚・・・使えます。
消毒用エタノールを、そのまま飲んだら駄目って事です。
それでも不安に感じるなら、
無水エタノールを薄めて、オリジナルの消毒用エタノールを作ったら良い。
エタノールだって、高濃度アルコールなんだから、直接飲んだら危ないよね。
エタノールを入れる容器に注意。PETは利用不可能。
エタノールの容器に、基本的にPET製のスプレーボトルは使えません。
見た目が一緒だから、知らずに使ってしまってる人も多いハズ。
アルコール製品に対応にしていないと危険。
ペットボトル容器だと、アルコールで溶ける可能性があります。
※PETでもアルコール耐性の有る物も有ります。
100均ショップの霧吹きには、
「アルコールは入れないで下さい」という記載も有ったりします。
ガラス容器や、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)の物が間違いないです。
無水エタノールの容器にも、PE、PPの表記があります。
ボトルがPEで、キャップがPPで作られてます。
私は、アルコール利用可能なボトルを選んで使ってます。
ease 保存容器 スプレータイプ ガラス 青色 100ml
これティッシュやキムワイプで使うのに便利です。
消毒用エタノールのスプレータイプを買って、
詰め変えて使うのが、一番おトクなんじゃないかな。
ガレージ・ゼロ 無水エタノール 50ml スプレー容器タイプ 【アルコール99.8vol%以上】(無水アルコール/油汚れ落とし/溶剤/洗浄剤)GZ807*郵送発送
もともと消毒用エタノールが入ってたんだから、間違いない。
エタノールは子供の居る家庭ほど、使う頻度が増える。
ホワイトボードに、油性マジックで書かれた事ありません?
子供の落書きに困ってません?
意味不明のクレヨン跡、テレビへの落書き・・・
ディスプレイが指紋、よだれで、異様に汚れてる・・・・
エタノールでサッと拭けば、落ちてしまいます。
セロハンテープのベタつきも、シールの剥がれ跡も簡単に取れます。
精密機械以外なら、高濃度の消毒エタノールでも代用できるし、
消毒効果もあるという・・・
子供の居る家庭に、消毒用エタノールは使えまくります。
【第3類医薬品】消毒用エタノールIP「ケンエー」 500mL
無水エタノールなら、電子機器にも安心して使えるし、
薄めれば消毒エタノールとしても使えますので。
揮発性も高いので、拭きムラにも成り辛い。ただちょっと高い。
近くのドラックストアでは、1000円以上はしてましたが・・・
やはりアマゾンが安い。
アマゾン定期便にすると、ここから更に10%オフ。
一家に一本。無水エタノール。我が家もあらゆる場所に置いてます。
コメント
コメント一覧 (4件)
無水エタノールは開封後、すぐに空気中の水を吸って濃度が下がります。
使いきらないなら、後で水を加えるなら、70%くらいのアルコールでも十分。
高い無水エタノールにするなら、安い消毒用エタノールですね。
空気中の水分も吸って、濃度が下がるのですね。
開封後の開け締めには気をつけます!
無水エタノールはベンゼンが残留している可能性があるので、薄めて使うにしても誤飲の可能性のあるものや口を付けるものへは使用しないほうが良いかと・・・
以前は、脱水剤としてベンゼンが使われていたようですが、
ご指摘のようにベンゼンは毒性が有った為、
現在では、ペンタン、シクロヘキサン、ジエチルエーテルが使われているようですね。
まぁ、消毒用エタノールだって飲めないわけですから・・・ね。
ご利用は、各自の責任でお願いします。