以前は、TポイントとPontaポイントだけだった、共通ポイント。
楽天ポイント、ドコモのdポイントも参入で、
4枚のカードを管理しなければならないという。
似たような還元率で、複雑なポイントシステム。
結局のところ、どこのポイントが貯まりやすくて、使いやすいのか?
QRコード決済も登場し、よりややこしくなってるので、
頭の中を整理しておきました。
提携店舗数と会員数の比較
共通ポイントの元祖は、Tポイント。
その後、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイントと登場しましたが、
提携店舗数、会員数は、サービス開始の早さは関係有りませんでした。
各社、公開しているデータを拾ってみました。
Tポイント | Pontaポイント | 楽天ポイント | dポイント | |
---|---|---|---|---|
会員数 | 6,950万人 (実働ユーザー数) ※2019年6月末 |
9,129万人 ※2019年6月末日 |
1億人以上 (楽天会員ID数) ※2018年9月末 |
約6,883万人 ※2018年12月末 |
店舗数 | 1,062,758店舗 (191社) ※2019年6月末 |
約22万店 (127社) ※2019年7月1日 |
52万店舗 ※2017年12月 |
約68,600店舗 ※2018年12月末 |
サービス開始 | 2003年10月 ※ファミマ参入は2007年11月 |
2010年3月 | 2014年10月 | 2015年10月 |
参考元 | CCCホームページ | LMホームページ | 決算説明会資料 | 決算説明会資料 |
国内最大のオンラインショッピングモールの楽天が、
2014年10月、旧称 Rポイントカードにて、共通ポイントに参入。
楽天会員=楽天ポイント会員となるので、会員数は一気にトップへ。
会員数はさておき、提携店舗数でも2位へ。
対するTポイントは、2013年にYahoo! JAPANと提携。
2015年4月には、ヤフーカードの登場で、
Yahoo!ショッピング&LOHACOで、Tポイントが貯まるようになりました。
Pontaポイントは、2014年リクルートと提携、
2015年には、リクルートポイントとポイントと統合しましたが・・・
ポイントの相互交換で終わっちゃってるのが、伸びてない要因かと。
現在、楽天ポイントは、楽天ペイ加盟店でも使えるし、
dポイントは、d払い加盟店でも使えるので・・・
ポイント加盟店シェアだけでは、比較できないってのは有るけど。
コンビニの共通ポイント事情
共通ポイントといえば、コンビニのイメージですが、
1つのコンビニで、複数のポイントサービスに対応しています。
ファミマとローソンでは、楽天ポイント、dポイントが貯まるので、
Tポイントとポンタじゃなくても良いわけです。
カード | 利用方法 | 貯まるポイント | |
---|---|---|---|
セブンイレブン | nanacoカード | 決済 | 200円毎に1ポイント |
ファミリーマート | Tポイントカード dポイントカード 楽天ポイントカード |
提示 | 200円毎に1ポイント |
ローソン | Pontaカード dポイントカード |
提示 | 100円毎に1ポイント |
ミニストップ | WAON POINTカード | 提示 | 200円毎に1ポイント |
スリーエイト ポプラ くらしハウス |
楽天ポイントカード | 提示 | 100円毎に1ポイント |
ミニストップも電子マネーWAON決済の仕組みから、
WAON POINTカード提示で貯まる仕組みへ。
セブンイレブンは、自社の電子マネー決済(nanaco)でポイントが貯まる仕組み。
2019年7月よりセブン・ペイを導入に伴い、
nanacoの還元率は半減したまま、セブンペイ終了するという謎。
ファミリーマートは、マルチポイント化となり、
「Tポイント」だけでなく、
「dポイント」「楽天ポイント」も貯まるようになりました。
ローソンは、「dポイント」「Pontaポイント」対応で、
どちらも100円毎に1ポイントと、他よりも還元率が高い。
しかも、クレジットカードの「dカード」、
「JMBローソンPontaカードVisa」で決済すれば、更にポイントが貯まる。
クレジットカード特典 | |
---|---|
dカード | 3%割引 +100円毎に1ポイント +カード還元率1% |
JMBローソンPontaカードVisa | 100円毎に2ポイント +カード還元率0.5%(マイル) |
dカード決済なら、請求時に3%割引、dポイントカード特典で100円毎に1ポイント、
更に、dカードの決済額に応じて1%のポイントが付くので・・・
dカードのローソン還元率は約5%にも及びます。
JMBローソンPontaカードVisaの場合は、2.5%のローソン還元率ですが、
0.5%の部分は、JALマイルで貯まるので、JALマイラーにも悪くない。
あくまで、ローソンを使う場合の話ですけど。
共通ポイントが貯まるクレジットカードの違い
共通ポイント各社、クレジットカードを発行していますが、
ポイント還元率も違うし、貯まるポイントも違います。
Pontaのみ、他の共通ポイントのクレジットカードとは違うシステム。
Ponta一体型のクレジットカードは多く有るのですが、
クレジットカード決済で、Pontaポイントが貯まるカードは無いということ。
クレジットカード | 年会費無料 | 通常還元率 | 貯まるポイント |
---|---|---|---|
Tカードプラス | 無料 | 0.50% | Tポイント |
ヤフーカード | 無料 | 1.00% | Tポイント |
ローソンPontaカードVisa (セゾンカード) |
無料 | 0.50% | 永久不滅ポイント (≒Pontaポイント) |
JMBローソンPontaカードVisa (JALカード) |
無料 | 0.50% | JALマイル (≒Pontaポイント) |
リクルートカード ※Ponta一体型では無い |
無料 | 1.20% | リクルートポイント (≒Pontaポイント) |
楽天カード | 無料 | 1.00% | 楽天ポイント |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | 1.00% | 楽天ポイント |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1.00% | 楽天ポイント |
dカード | 1,375円 ※初年度無料 ※年1回以上の利用で次年度無料 |
1.00% | dポイント |
dカードゴールド | 11,000円 | 1.00% | dポイント |
Ponta一体型クレジットカードは、多々ありますが、
いずれも還元率0.5%止まりであり、貯まるのは発行クレジットカード会社のポイント。
クレジットカードのポイントと、ポイントカードのポイントは別なわけです。
例えば、「ローソンPontaカードVisa」は、Pontaポイントカード機能を持ってますが、
クレジットカード決済で貯まるのは、セゾンの永久不滅ポイント。
Pontaポイントを貯めるのに、何故リクルートカードを使うのか?
リクルートカードは、還元率1.2%でリクルートポイントが貯まり、
リクルートポイントは、Pontaポイントへ等価値で交換可能。
ただし、リクルートカードは、Pontaポイントカードとしては使えません。
それでも、還元率1.2%でPontaポイントが貯まるなら、
リクルートカードがお得・・・とは言い切れない現状です。
楽天とYahoo!は、自社サービスで倍付される
Pontaポイント≒リクルートポイントを前提にすると、
リクルートカードなら還元率1.2%で、Pontaポイントが貯まるのですが、
楽天カードやヤフーカードのような、倍付特典が一切ありません。
→リクルートカードのデメリット。還元率1.2%は果たして得なのか?
楽天カードは、楽天市場でポイント3倍、
Yahoo!JAPANカードは、Yahoo!ショッピングでポイント3倍。
リクルートカードは、リクルートのサービスで、使っても何にも特典無いです。
ポンパレモール、じゃらん、ホットペッパー・・・ポイント1倍(1.2%)です。
通常還元率 | 対象オンラインショップ | 倍付け特典 | 合計還元率 | |
---|---|---|---|---|
ヤフーカード | 1.00% | Yahoo!ショッピング LOHACO |
ポイント3倍 (+2%) |
3% |
リクルートカード | 1.20% | 無し | 無し | 1.20% |
楽天カード | 1.00% | 楽天市場 楽天ブックス |
ポイント3倍 (+2%) |
3% |
楽天ゴールドカード 楽天プレミアムカード |
1.00% | 楽天市場 楽天ブックス |
ポイント5倍 (+4%) |
5% |
dカード | 1.00% | ドコモオンラインショップ dショッピング d fashion ショップジャパン |
ポイント2倍 (+1%) |
2% |
更に、Yahoo!ショッピングと楽天市場には、
倍付けキャンペーン日も有るので、ポイントもジャブジャブ貯まるわけ。
Yahoo!の「5のつく日」に対抗して、楽天市場で「5と0のつく日」開始です。
倍付け日 | 倍付け特典 | 合計還元率 | |
---|---|---|---|
Yahoo!ショッピング LOHACO |
5のつく日+5倍 | +4% | ヤフーカード:5%~7% |
楽天市場 楽天ブックス |
5と0のつく日+2倍 アプリ購入で+1倍 |
+2~3% | 楽天カード:5%~6% 楽天ゴールド、プレミアム:7%~8% |
楽天市場は、SPUで最大16倍にもなるので・・・
まぁ、リクルートカードやdカードとは、比にならないほどポイントが貯まるわけです。
ポイント倍付だけでなく、ECシェアも楽天は強く、
2016年度の日本のEC市場シェアを見ると、
Amazon20.2%、楽天20.1%、ヤフーショッピング8.9%。
2016年度のデータなんで・・・ちょっと古いけど。ベスト3には変わらないハズ。
楽天市場の出店数は、2018年7月2日時点で店舗数45,757店、商品数254,580,964点。
Yahoo!ショッピングの出店数は、2017年12月末時点で65万店。
Yahoo!ショッピングの無料化で、出店数こそ急増してますが、
売上となると、まだまだ楽天市場には敵わない印象。
2017年度のEC売上比較
- 楽天 EC流通総額:3.4兆円
- Yahoo!JAPAN eコマース国内流通総額:2.1兆円
※「楽天市場」の流通総額に加え、トラベル、楽天マート、楽びんなどの流通額を合算
※Yahoo!ショッピング、オークション、アスクル、LOHACO、トラベル、デジタルコンテンツ含む
一方、ポンパレモールやdショッピングは・・・
まともなデータも出てこないので、公開するに値しないのだと思われる。
キャンペーン倍付けポイントの利便性
楽天市場とYahoo!ショッピングでは、
キャンペーンでもポイントが非常に貯まりやすいのですが、
倍付で貯まるポイントは、通常ポイントとは名称が異なり、
ポイント有効期限が短く、利用できる場所も異なります。
キャンペーンポイントの名称 | 使えるサービス | 使えないサービス | |
---|---|---|---|
Yahoo!JAPAN | PayPayボーナス | PayPay加盟店 | 現金や他社ポイントへの交換 Tポイント提携店舗 |
楽天ポイント | 期間限定ポイント | 楽天グループサービス 楽天ポイント提携店舗 楽天Pay |
他社ポイントやマイルへの交換不可能 楽天edyへのチャージ |
dポイント | dポイント(期間・用途限定) | dポイント提携店舗 dマーケットで使う d払いに使う ギフトコで使う ドコモ商品に使う メールストア等のドコモサービスに使う |
ケータイ料金の支払い データ量の追加 寄付 スゴ特クーポン 商品が当たる抽選 PontaポイントやJALマイルへの移行 |
Pontaポイント | 無し | – | – |
Yahoo!ショッピングでは、利用金額の1%Tポイントが貯まるのですが、
Yahoo!関連のキャンペーンでは、期間固定Tポイントが廃止となり、
PayPayで使えるPayPayボーナスの付与となりました。
→PayPay還元率とPayPay残高の種類。PayPayマネー・マネーライト・ボーナス・ボーナスの違い。
TポイントからPayPayへ移行中といった感じ。
TポイントはPayPayで使えませんから、Tポイントの価値も下がるのみ。
楽天市場の期間限定ポイントは、
楽天グループのサービスでも一通り使えるし、楽天ポイント加盟店でも使える。
現在では、楽天Payでも利用可能となっており、消化方法にも困らない。
dポイントにも、キャンペーンで貰える「dポイント(期間・用途限定)」があり、
こちらは、dポイント提携店舗、d払いで使えます。
PayPay、楽天Pay、d払いというQRコード決済で、
ポイント消化ができるようになってるわけ。
一方、Pontaポイントには、期間限定ポイントは無いし、
連携できるQRコード決済サービスも無い。
有るのはリクルート会員の「リクルート期間限定ポイント」と「サイト限定ポイント」。
いずれもPontaポイントには交換不可能です。
まぁ、Pontaに交換したとしても、大して使いみちはないわけで。
リクルートのサービスで使う方が、むしろ使えるんじゃないかと。
共通ポイントからQRコード決済へ
なんか、最近Pontaポイント使えねーなーって思って調べてみましたが、
気づいたら、色んな要素が絡み合い、差が出てましたね。
今後は、楽天Pay、Paypay、d払いというQRコード決済の台頭で、
Pontaとは更に差も開きそうな感じも否めない。
TポイントもYahoo!との連携が弱くなってるので・・・危ういですね。
ポイント還元という時代では無いのかも。
クレジットカードの還元率1.0%~1.2%と大差無いけど、
ポイント倍率や、倍付対象サービス数が違い、
貯まったポイントが使える店舗数、サービス数も全然違うわけ。
楽天、Yahoo!と超大手企業。
サービス数、会員数・・・結局は資本力の違いでしょうか。
楽天カードや、Yahoo JAPANの還元率5%~に慣れてしまうと、
リクルートカード、dカードの使い所が・・・微妙。
リクルートカードの還元率1.2%と高いですが、
どこで使っても、還元率1.2%が限界という。
→リクルートカードのデメリット。還元率1.2%は果たして得なのか?
ドコモユーザー以外なら、無理して使うことはない。
他にも還元率が高いクレジットカードは、たくさんありますからね。
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