ワイジェイカード株式会社が発行するヤフーカード。
主にYahoo!サービスでの特典があり、ライバルは楽天カードといったところ。
楽天カード同様に、無料で還元率の高いカードなのですが、
楽天とはポイント倍付の仕組みや、ポイントの利用先も全く異なるので、
色々と勘違いしやすいカードでも有ります。
2018年にQRコード決済サービス「PayPay」が登場したことにより、
一時的に「PayPay」で得するカードになったのですが・・・
2020年2月には、PayPay決済、PayPay残高チャージでは、
ポイント還元されないカードへ。
持つべき理由は有るのか?再考します。
ヤフーカード不要→PayPayが良い
ヤフーカードということで、
Yahoo!サービスを利用する人が得するカードと思われがちですが、
実際のところ、楽天カードほどは得しません。
→私が楽天カードを使う理由。楽天カードのメリット・デメリット。
ヤフーカードは、Yahoo!ショッピング、LOHACOでの3倍特典のみ。
3倍といっても+1%されるだけだし、
PayPay決済でも同じく3倍(+1%)されるし、
5のつく日だって、PayPay決済で5倍(+4%)の対象。
わざわざヤフーカードを利用する理由も無くなってしまったんだよね。
ヤフーショッピングから「PayPayモール」、ヤフオクから「PayPayフリマ」へ。
還元ポイントもTポイントではなく、PayPayへシフト。
貯まるポイントも期間固定Tポイントから「PayPayボーナス」となり、
高還元となるのも既にPayPay決済が前提なのよ。
→PayPay還元率とPayPay残高の種類。PayPayマネー・マネーライト・ボーナス・ボーナスの違い。
ヤフーカードの売りとして「Tポイント」が有りましたが、
現状、Tポイントの利便性も失われつつあるわけで。
→Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイントの価値を比較。共通ポイントの貯まりやすさと利便性。
高還元率を狙うなら、通信契約も避けられないんだけども、
ソフトバンクよりも、ワイモバイルの方が断然安いわけで、
倍付けするために回線契約するのも本末転倒。
回線スペックだけなら、ホント「Y!mobile」で十分なのよ。
→ソフトバンクとワイモバイルとLINEMOの違い。SoftBank系ブランドの選び方。
ヤフーカードのメリット
還元率1.0%で年会費が無料
ヤフーカードは年会費が永年無料で、
どこで使っても還元率も1.0%のクレジットカード。
楽天カード同様に、固定費リスクが無いです。
家族カードも無料で発行できますが、
ヤフーカードの年会費は無料なんで、
発行できるなら別途発行した方が、請求も分けられて良いかと。
家族カードだと請求が一緒になっちゃうからね。
審査が最速2分で終了、簡単に発行できるカード
無料カードなので審査難易度は低いし、ヤフーカードは審査も凄い早い。
審査が最短2分で終了って事で、気軽に申込みしましたが・・・
本当に2分で審査通りました。
「ヤフーカード申し込み受け付け完了のお知らせ」が16時10分
「ヤフーカード審査完了のお知らせ」が16時12分・・・激速です。
私の周りの自営業者にも勧めてますが、割と審査は緩い模様。
ただ、その分ステータス性は皆無だし、初期限度額も低い。
他社で使いまくってる私でも、最初は30万となってましたので。
決済ブランドが選べる
ヤフーカードは、VISA、Master、JCBと国際ブランドが選べます。
国際的にはVISAがシェアがNo.1だけど・・・私ならマスターカードです。
→クレジットカード国際ブランドの選び方。私がVISAではなくMastercardを選ぶ理由。
MasterCardブランドの特徴
- 海外決済での為替レートが良い。
- 加盟店が多い。基本VISAが使えれば使える。
- au WALLETチャージでもポイントが貯まる。
- コストコでは、MasterCardのみ使える。
- Apple Payでの制限が無い。※VISAは制限有り
高還元率のクレジットカードで、マスターカード選べるって希少。
海外利用ならMasterブランドが間違いない。為替レートも違います。
→クレジットカードの為替レートについて。国際ブランドの換算レートを比較する。
決済ならMastercardなのですが、サポートで選ぶならJCB。
JCBブランドは海外に限らず、日本でも使えない店舗が多いのですが、
日本人が行くメジャーな観光地では、JCBサポートが充実しています。
例えばハワイでは、JCB PLAZA Loungeが利用できるようになるし。
※参考→ワイキキにあるクレジットカードラウンジの種類と場所。 | とりあえずバンクーバー。
特に有名なのが、ハワイで無料利用できるピンクラインです。
※参考→JCBカードでピンクライン(ワイキキトロリー)を無料利用する方法。 | とりあえずバンクーバー。
他社とは違い、JCBロゴがモノトーンカラーってのも良い。
券面ブラックとの相性も良い。見た目はブラックカード。
→クレジットカードのグレードとステータス性。ゴールド、プラチナ、ブラックの違い。
JCBブランドの特徴
- ヤフーカードの場合、JCBロゴがシルバー
- 海外でのサポートが充実
- 加盟店が少ない。日本でもJCBが使えない店舗有り。
一方、VISAカードは、提携店舗数が世界一とのことですが・・・
VISAが使えるならMasterCardも使えるってのが、ほとんど。
為替レートも、MasterやJCBに比べると劣るし、
Apple Payの利用でもVISAは制限が有りますので・・・
→Apple Payを利用して気付いた注意点とデメリット。アップルペイの使い方。
ヤフーカードのデメリット
PayPay、nanacoでポイント付与されず。
2020年2月、ヤフーカードが改悪となりました。
今後は、nanacoチャージ、PayPayチャージでポイント付与されず。
ポイントの2重取りが不可能になったわけです。
PayPayチャージ用に使っていた人も多いハズ。
ポイント3倍は、実は2倍というカラクリ
Yahoo!ショッピングやロハコで3倍というと、
ヤフーカードの還元率3%のような錯覚を起こしますが、
実際のところ、ヤフーカードの倍付け特典は2倍止まりです。
そもそもYahoo!ショッピングや、ロハコでは、
どのクレジットカードを使っても、購入金額の1%分のポイントが貯まるので、
Yahoo!カードを使った事により、純粋に増えるポイントは+1%のみというわけ。
ポイント3倍のカラクリ
- 通常ストアポイント:1%
- ヤフーカードの還元率:1%
- ヤフーカードの3倍特典:1%
ちなみに、楽天カードのポイント3倍も同じカラクリ。
実際は、楽天市場で+1%増える計算となります。
→私が楽天カードを使う理由。楽天カードのメリット・デメリット。
TポイントとPayPayボーナスライトで還元される
Tポイントといえば、以前は共通ポイントの先駆けでしたが、
現在は、共通ポイントでもイマイチのTポイント。
→Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイントの価値を比較。共通ポイントの貯まりやすさと利便性。
Yahoo!のサービスでも、TポイントからPayPayへの移行中。
ヤフーカードは、Yahoo!ショッピングでポイント3倍といっても、
その内訳はTポイント2%、PayPayボーナスライト1%となっています。
ヤフーカードで3倍の内訳
- 通常ストアポイント:Tポイント1%
- ヤフーカードの還元率:Tポイント1%
- ヤフーカードの3倍特典:PayPayボーナスライト1%
PayPayで使える「PayPayボーナスライト」は、
PayPay店舗で使えるので、PayPay使わないなら意味も無いです。
まぁ、PayPayは、QRコード決済の中でも大きなシェアを占めるので、
キャッシュレス化の中で、使うのも避けられないとは思いますけど。
PayPayボーナスライトは有効期限が60日間
Yahoo!のキャンペーンで貯まるポイントは、Tポイントでは無く、
「PayPayボーナスライト」となりました。
2019年9月に期間固定Tポイント付与も終了となったわけです。
ヤフーカードの倍付け特典や、Yahoo!のキャンペーンで大量に付与されるPayPay残高は、
PayPayボーナスではなく、PayPayボーナスライト。
Tポイントとも違い、有効期限も60日間と短いです。
→PayPay還元率とPayPay残高の種類。PayPayマネー・マネーライト・ボーナス・ボーナスの違い。
ジャブジャブ貯まるけど、早く使わないドンドン失効してしまいます。
まぁ、これは楽天カードや楽天市場も同じ仕組みだけどね。
楽天では期間限定ポイントという名称です。
Tカード一体型だけど、PayPayで代用可能へ
ヤフーカードは、Tカードとしても使えるってのが利点でも有りましたが・・・
現在では、モバイルTカードも有るので、Tカードすら持つ必要もなくなり、
PayPayアプリでも、モバイルTカードが表示できる始末。
Tカード加盟店で、ヤフーカード提示する必要もなく、
PayPayアプリで完結できてしまうわけです。
PayPayアプリ
Tカード目的なら、別に持つ必要もないかなと。
ETCカードの年会費が500円
ヤフーカードの年会費は無料だけど、
ETCカードを発行する場合は年会費500円となります。
これは楽天カードと一緒。
ETCカードが欲しいなら、別のクレカで作るのも手かと。
ETCカードの年会費も無料ってカードは有るので・・・
例えば、オリコの高還元率カードOrico Card THE POINTならETCカードも無料です。
→無料で高還元率のクレカ「Orico Card THE POINT」レビュー。メリット・デメリットを徹底的に挙げてみた。
カスタマーサポートの質が低い
無料のクレジットカードということで、
カスタマーサポートには期待できないのは仕方ないのですが、
ヤフーカードは、特にその評判が良くない。
まぁ、私もトラブルで電話したところ、スンゲー待たされた挙げ句。
その対応は、あんまり気分の良いものでは有りませんでした。
あと、定期契約の支払いにも注意した方が良いです。
私の妻が、mineoの支払いカードとして、ヤフーカードで申し込んだところ、
審査落ちしてしまいました。
【重要】mineoサービスお申し込み審査結果のお知らせ
このたびはmineoサービスをお申し込みいただき、誠にありがとうございます。
弊社審査基準に基づいて検討した結果、今回は残念ながらお申し込みをお断りさせていただきますので、何とぞご了承願います。
調べてみたら、ヤフーカードが怪しいということで、
楽天カードで申し込みしなおしたら、スグに審査通過しました。
クレジットカードで審査落ちるなんてことが有るのね。
審査が簡単な分、信用といったところで微妙っぽい
ステータスとか、そういうカードでも無い。
ヒストリーを積むなら、有料カードを使った方が良い。
上位カードとか、カードバリエーションも無いのも難点。
海外旅行保険が付帯しない
他社クレジットカードで、海外旅行傷害保険が一般的なのに対し、
ヤフーカードでは、海外旅行傷害保険が付帯していません。
クレジットカードの海外旅行保険って結構使えるんですけどね。
その代わり、ヤフーカードには、ショッピング保険が付帯しており、
ヤフーカードで購入した商品が90日間補償されます。
ショッピングガード保険 詳細(動産総合保険)
ショッピングガード保険 詳細 – Yahoo!カード
ヤフーカード会員がヤフーカードを利用して、保険期間中に購入した商品が購入日(配送等による場合には商品の到着日)より90日以内に、破損、盗難、火災などの偶然の事故により損害を被った場合に、所定の金額を補償します。
まぁ、私は使った事が無い保険なので、なんとも。
ヤフーカードまとめ
ヤフーカードは、通常還元率1%と高いですが、
楽天カードと似たような特典なら、楽天で良いかなって。
審査難易度が低いという点では、ヤフーカードの方が優しいのでは?
その代わり限度額は上がりづらく、ステータス性も無いのだけども。
ヤフーカードのメリット
- 年会費無料で還元率1.0%
- Tポイントカードとして使える
- Yahoo!ショッピングで還元率+1%
- 審査が超早い、最短2分
- ショッピング保険が付帯
ヤフーカードのデメリット
- 倍付け特典は有効期限が短いPayPayボーナスライト
- ETCカードが有料
- 海外旅行保険が付帯していない
- ステータス性が皆無
- 限度額が低め
現在は、PayPay決済のが得する事が多いわけで、
ほぼ使う機会・・・無くなりました。
2020年4月には、PayPay自体の還元率も1.5%→0.5%へ下がり、
PayPay手数料も有料化で、PayPay加盟店も減少中・・・
そりゃ、ヤフーショッピングやPayPayモールの使う頻度も落ちる。
私は、ソフトバンクユーザーでも無いですからね。
やっぱり、楽天カードで倍付けされる楽天市場を使いがち。
ヤフーは、倍付けルールがコロコロ変わるのも、ちょっと理解に苦しむ。
ヤフーカードのスペック、PayPay還元率の継続性を見ても・・・
今後は、ちょっと使う気になれないかなと。
ソフトバンクユーザーでも無いし、
楽天モバイルのRakuten UN-LIMITも非常に格安。
→楽天モバイルの評判。使って気づいたRakuten UN-LIMIT VIのデメリット。
同じく無料のリクルートカードとも比較されがちですが、
リクルートカードは、通常還元率が高いカードであり、
リクルートのサービスでは、ポイント倍付されないカード。
還元率1.2%だけど、ポンパレモールで使ってもポイント倍付されませんし、
リクルートカードは、ポンタのポイントカードとしても使えません。
結局のところ、楽天市場の楽天カードが凄い理由も分かります。
最近は、楽天のが安いって事も多く、
Amazonレビューもステマだらけ、全く参考になりませんからね。
Amazonで使うなら、Amazon Mastercardゴールド。
→Amazon最強のクレジットカード徹底調査。オリコ、JCB、Amazonカードの還元率比較。
プライム年会費無料を考えたら、悪くないカード。
Amazonは、プライム会員も欠かせないサービスですからね。
コメント
コメント一覧 (4件)
大変参考になりました。
ひとつ疑問なのですが、ショッピング保険がついているのは大きく取り上げられてますが、盗難保険(不正利用された場合)はどうなっているかご存知ですか?
調べても出てこなくて参っているのですが、ご存知でしたらご教示ください。
よろしくお願い致します。
クレジットカードは、基本的に本人以外は決済不可能となっているので、
盗難等で不正利用被害に遭った場合は、いずれのクレジットカードでも補償対象となります。
私は無料のクレジットカードを含め、何度も不正利用被害に遭ってますが、
いずれも不正利用分は負担する必要はありませんでした。
→クレジットカード不正利用被害と返金。クレカ会社の対応と対策。
特定の期間内(60日以内がほとんど)に不正利用の旨、申告する必要は有りますので、
日頃から利用明細のチェックは欠かせませんけど。
いつも拝見し勉強させていただいております。PayPayでYJカードの価値が上がったのは同感で、ずいぶん使わせてもらってます。
ただ、Tポイントはイマイチとの評価でしたが、以前はわたしもそう思い、あおりでYJカードもほぼ使っていませんでした。
しかしこの春からTポイントがJRキューポ に等価交換可能になり、俄然、YJカードを使うようになりました。
JRキューポ は最終的にはANAマイルに交換できますから、陸マイラーたちは相当Tポイントに注目しているのではないでしょうか。
わたしはマイラーではありませんが、JQエポスゴールドをメインにしており、ためたキューポから有利なポイントに交換して使っているので、Tポイントの使い道が増えて助かりました。余波でオリコポイントもTポイント経由でキューポにできるようになりましたね。
それでもTポイント加盟のショップが少なくなっているのは事実なので、なかなか大変だとは思いますが、今回の英断が起死回生の策として生きるよう頑張ってほしいなと思いました。
突然長コメント失礼しました。
>>JRキューポ は最終的にはANAマイルに交換できますから、
>>陸マイラーたちは相当Tポイントに注目しているのではないでしょうか。
ANAマイルのLINEルート(JRキューポ→Gポイント→LINEポイント→メトロポイント→ANAマイル)が使えるのですね。
81%の交換レートなら悪くないかも。
貴重な情報ありがとうございます。