クレジットカードで選べる国際ブランド(決済ブランド)。
年会費無料のクレジットカードでも、
VISA、Mastercard、JCB、AMEXと選べる時代、結局どれが良いのか?って話。
世界No.1が「VISA」だから、VISAを選ぶっていう、なんとなく感。
いや、別にVISAでも良いんだけど、だったらMastercardを選ばない?
VISAが良いって言うわりには、
VISAを選ぶメリットって、あんまり無い気がしたので、
今回は、私が「Mastercard」ばかり所持してる、その理由について。
国際ブランドの売上シェア率と加盟店数の違い
決済カードとして使うのだから、どれくらい普及しているのか?
どこでも使えるのか?っていうのが何よりも重要。
よく参考に挙げられるのが、5大国際ブランドのシェア率。
いつの間にか「銀聯(ぎんれん)」が食い込んで来てますが・・・
やはりVISAとMastercardがダントツ。未だにシェア7~8割を占めます。
国際ブランド売上高の世界シェアランキング
- VISA(ビザ)
- Mastercard(マスターカード)
- 銀聯(ぎんれん)=UnionPay(ユニオンペイ)
- American Express(アメリカン・エキスプレス)
- JCB(ジェーシービー)
- Diners Club(ダイナースクラブ)
- Discover Card(ディスカバーカード)
ただ、これって売上高のシェア率なんだよね。
カード発行枚数でも無いし、
利用可能な店舗数では無いから、勘違いしないように。
VISAが使える店舗で、マスターカードが使えないって見たことも無いハズ。
加盟店舗数を確認すれば、VISAもMasterも加盟店数はほぼ一緒なわけ。
世界200カ国で約5,000万の加盟店ってのは変わらず、
あったとしても誤差の範囲。だって、俺「VISAだけ」って見たこと無い。
VISAもマスターカードも、決済システムの代理店は一緒。
店舗でカード決済導入する場合も、片方だけ選ぶのも難しい。
クレジットカードが使える店≒VISAとMastercardが使える店なわけだから。
国際ブランドの加盟店数の世界シェアランキング
- VISA・Mastercard:約5,000万の加盟店(世界200ヵ国)
- JCB・American Express・Diners Club:約3,000万の加盟店(世界190ヵ国)
- 銀聯:約2,300万の加盟店(世界168ヵ国)
2018年より、コストコがAmerican Express→Mastercardの乗り替えたので、
日本のコストコでは、Mastercard以外使えないですからね。
JCBとアメックスとダイナースは、加盟店の相互開放しているから、
JCBが使えるなら、アメックスもダイナースも使える。
ダイナースが使えるなら、アメックスもJCBも使える・・・
ってよく聞くんですが、これは使えない店舗に遭遇してます。
日本だと、JCBが使えてもアメックス、ダイナースは使えないって全然有る。
アメックスは、カード番号数も違いますからね。
そもそもJCBが使える店舗は、日本でもVISA&Masterに比べて少ないから。
ちなみに、「銀聯」の加盟店数が凄いんだけど、その大半が中国国内の店舗。
中国では既に紙幣を使わないのが常識となっており、
紙幣が使えないんじゃ、カードを所持するしかない。
そして、カード決済は「VISA」よりも「銀聯」が主流。
中国は、お国柄色々と制限が有るし、
貧富の差も有り、クレジットカードを所持できない人も多い。
銀聯カードのほとんどは「デビットカード」だから、
国際ブランドで括るのは、ちょっと違うような気もする。
銀聯カード発行枚数は世界1位・・・だけど売上は3位、
世界的に加盟店は、まだまだ少ない。
日本で「銀聯」を発行したいなら、三井住友カードと三菱UFJニコスカード。
中国行くならっていうカードです。
Discover Cardどこ行った?と思ったら、
銀聯カードと提携、JCBカードとも提携していた。
でも、やっぱりVISA&Mastercardには、到底及ばないんだな。
マスターカードは、VISAより為替レートが良い
国際ブランドは加盟店数で選ぶもの。
日本以外での利用も想定して、VISAを選ぶ人も多いハズ。
で、ここで問題となるのが、海外決済時の為替手数料。
海外でショッピングするなら「クレジットカードを使った方が良い」ってのは、
なんとなく理解しているかと思う。
先進国で紙幣文化が根付いているのは、日本くらい。
ワザワザ両替手数料払って、現金にする必要は有りません。
VISAでもMastercardでもJCBでも、
現金両替するなら、直接クレジットカード決済したほうが得します。
でも、国際ブランドが違えば、請求時に上がってくる金額も違うから。
MastercardとJCBが、為替レートが良い傾向に有ります。
→海外クレジットカード決済の為替レート比較。国際ブランドによる事務手数料の違い。
現地通貨を手に入れたい場合も、現地で海外キャッシングした方が良い。
海外キャッシングの場合は、為替手数料が発生せず、
金利手数料と、ATM手数料のみになります。
一般的なクレジットカードの海外キャッシングに伴う費用
- 為替手数料(事務手数料)は無料となる
- 海外キャッシングの金利:年利18%
- 海外ATM利用手数料/1回:1万円以下108円、1万円超216円
※クレジットカードにより、微妙に異なります。
海外キャッシングの場合は、為替手数料が発生しないと言いましたが、
海外キャッシングでも、国際ブランドによって換算レートは異なるわけで、
やはり、Mastercard、JCBの為替レートが良いと感じています。
海外キャッシングは、クレジットカード決済と同じで、
Master ≒ JCB > VISA > AMEX の順で、為替レートが良くなる感じ。
ただ、海外キャッシングの場合は、
カード発行会社の手数料や金利、
現地ATMによる手数料が発生する場合も有るので、ある程度の使い慣れは必要かと。
現地ATMでも、現地の銀行レート換算されてしまう場合も有り、
こうなっちゃうと、銀行で両替するのと変わらないから。
マスターカードは、VISAよりも特典が豊富
クレジットカードは、所持するだけで特典が使える。
クレジットカードの特典って、
カード発行会社の特典だけでなく、国際ブランドも関係してきます。
Mastercard特典、VISA特典、JCB特典が、別途付いてくるわけ。
このVISA特典とMaster特典の違い、上位カードになればなるほど顕著。
例えば、最近よく見かけるプラチナカード。
VISAのプラチナカードよりも、
Mastercardのプラチナカードの方が、付帯する特典が優れています。
参考→プラチナMastercard®カード | Mastercard®
例えば、三井住友カード プラチナカードでは、VISAもMastercard®も発行できますが、
Mastercardを選べば、Mastercard Taste Of Premium特典が使えるので、
「国際線手荷物宅配2個無料」「ダイニング BY 招待日和」も使えてしまうわけです。
最近では、オリコやジャックスの格安プラチナカードで、
空港ラウンジサービス(Lounge Key)も使えるようになってますが、
これもカード会社の特典というよりは、Mastercardの特典になるかと。
※参考→空港ラウンジ | 世界に広がる空港ラウンジ | Mastercard Airport Experiences
更に、ビジネスカードなら、ビジネスゴールドの時点で大きな差がでます。
Mastercardのビジネスゴールドだと、
Mastercard T&E Savings特典で「ダイニング BY 招待日和」が使える。
ビジネスゴールドカードって、年会費2,000円程度のカードも多く、
Mastercardブランドのビジネスカードは、コスパも非常に高い。
ちなみに、JCBブランドは、海外サポートや海外特典のイメージ。
特にハワイでは、JCBプラザ、JCBプラザラウンジが使えたり、
JCBで割引が効いたりとか、JCBカードで無料のバスにも乗れます。
有ると、まぁ便利かな・・・程度の特典ですけど。
日本のVISAカードにブラックカードが無い
ステータスカードとして、アメックスカードやダイナースカードで比較されますが、
ステータスカードでは、マスターカードは有りなんじゃないかと。
日本で初めてマスターカードの最上級カードも登場してますから。
年会費5万円のラグジュアリーカードは、マスターカードのWorld Elite。要はブラックカード。
ステータスカードでMastercardって有りそうで無かったし、
使いづらいアメックス、ダイナースよりも実用的な気もした。
VISAの最上級カードって、スルガVISA Infiniteだけってのも、個人的にはなんだか。
三井住友カードで、Visaのブラックカードが出れば、また話は別ですけど。
まぁ、ブラックカードだから、なんなんだって言ったらそれまでだけど。
ブラックカードという言葉は、使ったもん勝ちだから。
→クレジットカードのグレードとステータス性。ゴールド、プラチナ、ブラックの違い。
いずれにせよ、VISAだけじゃなく、マスターカードも有るよ。
マスターカードはプライスレスって事で。
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