個人事業主や、法人経営者しか発行できない法人カード。
ビジネスカードと、個人向けの一般クレジットカードって何が違うのか?
法人カード≒ビジネスカードであり、
「法人カード」という名称のビジネスカードでも、
個人事業主で発行できるカードは多いです。
→個人事業主、中小企業の経営者におすすめ法人カード(ビジネスカード)
個人事業主でも発行できるし、
使い方も普通のクレジットカードとも変わりません。
じゃあ何で必要なのか?
ビジネスカードを利用する理由について。まとめておきます。
個人クレジットカードの事業費決済は危険
個人用の普通のクレジットカードは、一般的な利用を前提としたクレジットカードです。
基本的に、事業用の決済をする事を想定とされてませんので、
経費バリバリって使っていると問題になる場合が有ります。
かといって、個人用のクレジットカードが、全く事業費決済に使えないかといえば、
そんなことは無いとも思ってます。
現在では、カード申込時に事業費決済に使うか?っていう確認項目も有るし、
信用の無い新設法人・個人事業主が、
クレジットカードを作れる補償も有りませんから。
ただ、金額が大きくなると問題になるって話。
常識を超える額を使っていると電話かかって来ます。
仕入とか、集客の為のPPC広告費とか、多額の販売手数料とか・・・ね。
特に現金化っていう項目には、非常に厳しいので、
この辺はしっかりと把握して置いた方が良いです。
現金化する為にショッピング枠を使う行為は、規約違反であり、
仕入れにクレジットカードを利用する事も、現金化と考えられても仕方ないかと。
クレジットカードの規約にも、禁止事項として書いて有ります。
9.会員は、現金を取得することを目的として商品・権利の購入または役務の提供などにカードのショッピング枠、ショッピング残高枠(第19条第2項に定めるものをいう。)を利用すること(以下「ショッピング枠現金化」という。)はできません。なお、ショッピング枠現金化には以下の方式等がありますが、現金を取得することを目的とするショッピング利用である限り、方式のいかんにかかわらず、禁止の対象となります。
JCB会員規約(個人用)
アメックスなんかは、ハッキリと転売目的不可って明記されてます。
3. カードは、個人的に消費するための物品またはサービスの購入の決済に通常使用するものであって、転売または換金目的の物品購入に使用することはできません。この他、過去の物品・サービスの購入に係る債務の精算にカードを使用することはできません。
アメリカンエキスプレス会員規約
情報商材系の「手元にお金が無くても稼げる」というやつは、
完全な規約違反行為になりますので、くれぐれもお気を付け下さい。
手元にお金が無いのに使っちゃ駄目だし、
手元にお金が無い人ほど、チェックも入りやすいハズですから。
年収に対して、使いまくってたり、
イキナリ利用額が増えた場合は、あからさまに不自然。
クレジットカード会社から確認の電話や、警告が入る場合も有り、
悪質な場合は、一発で利用停止、退会処分となる場合も有るようです。
強制退会となれば、信用情報にも傷が付く。
ブラック入りしてしまうと、5年間は情報が残りますからね。
→クレジットカードの審査基準と信用情報の関係。CIC信用情報開示請求をして気づいたこと。
クレジットカードって、当たり前に使えるものと思ってますが、
使えなくなると、その損失は計り知れない。
ビジネスで使っているので有れば、色々と滞ります。
少しでも負い目を感じているのであれば、
早い段階で、ビジネス用クレジットカードに切り替えた方が何かと安心かと。
→個人事業主、中小企業の経営者におすすめ法人カード(ビジネスカード)
個人クレカは年会費無料で還元率が高い。
基本的に、これは一般利用を想定されての事です。
海外相手に商売やってるなら尚更、ビジネスカード。
トラブル時にも、堂々とサポートが使えないのは痛いから。
法人カードは、法人口座引き落とし
クレジットカード規約上の問題に続き、税務上の問題。
個人名義のクレジットカードは、個人口座しか振替口座に指定できず、
法人名義のクレジットカードは、法人口座しか振替口座に指定できない。
これが重要となります。
税務上、法人で個人名義のクレジットカードを使うのは好まれません。
個人名義のクレジットカードが問題というよりも、
法人口座から振替ができないのが問題になるかと思います。
法人って個人とは全くの別人格なんで、
基本的には資金の異動を勝手にはしてはいけない。
法人で個人クレジットカードを使って、
個人口座から引き落とされてるけども、法人経費にする。
とりあえずややこしいから、何で?って突っ込まれる。
かといって、法人クレジットカードの審査が厳しいのは先ほど申した通り。
法人成りで、完全に移行する事も不可能なので、
個人向けクレジットカードを使っても仕方ない。だって仕方ないんだから。
個人向けクレジットカード使い続けるなら、
引き落とし口座も、完全に事業用口座として使う。
個人名義の口座だけど、個人では絶対に使わない。
私はそれで対応する事にしました。
私の会社は、クレジットカード無しでは回りません。
クレジットカードも多くないと駄目なんです。だから勘弁してちょ。
法人クレジットカードが間に合わない人や、
クレジットカード発行するほど使わない人は、
デビットVISAや、プリペイドのVISAカードも活用しましょう。
ネットバンク系キャッシュカードなら、
デビットVISA&デビットJCB機能も付いてますし、
法人口座の審査も、ネットバンクが優しいですから。
→法人口座の開設方法と必要書類。審査の流れと口座開設完了までの期間。
法人カードは、複数の追加カード発行可能
一般的なクレジットカードは、家族カードしか発行できませんが、
ビジネスカードは、追加カードを多く発行できます。
社員や従業員の数だけクレジットカードを発行できるので、
現金管理の手間や、現金所持の不安も無くなります。
従業員カード毎に利用明細の確認が可能なので、
誰が何に利用したのか?
領収書の貰い忘れや紛失リスクも無くなるし、
カード明細を確認すれば、
利用者と利用先も容易に把握できるようになります。
従業員が多くなればなるほど、イチイチ確認するのも面倒だし、
後から追跡するのはもっと大変ですからね。
また、クラウド会計と連携しておけば、経理作業も非常にラクになる。
従業員カードの利用明細から自動記帳も可能となります。
→クラウド会計のメリットとデメリット。インストール型会計ソフトとの違い。
ビジネスカード付帯のレポート機能よりも役に立つ。
個人事業主なら、マネーフォワードクラウドが格安ですが、
→個人事業主におすすめクラウド会計ソフト。freee、マネーフォワードクラウド確定申告、やよいの青色申告オンラインの比較。
法人の会計ソフトなら、freeeの方が良い。
→小規模法人におすすめクラウド会計ソフト。freee、マネーフォワードクラウド会計、弥生会計オンラインの比較。
仕事上の経費はなるべくクレジットカード決済。
現金決済と領収書の手間、仕訳の手間も減らしていきましょう。
法人カードは、分割払い&キャッシング不可
基本的に、法人カードに分割払いやキャッシング機能は付いていません。
キャッシング枠が有っても「海外キャッシングのみ」という制限が有ります。
※個人事業主の場合は、キャッシング枠が利用できる法人カードも有ります。
例:オリコEX Gold for Biz、三井住友ビジネスカード for Owners 等
一般的に、法人が資金調達する手段として、銀行から融資を受けるのが一般的。
わざわざ金利の高いクレジットカードを利用する理由も無いし、
法人がカードキャッシングする時点で怪しいわけ。
資金繰りが苦しい→倒産リスクも高い→キャッシング枠は基本的に付いてないって事です。
法人カードは、限度額の上限が高井
ビジネスカードとなると、事業費決済を想定しているので、
一般向けのクレジットカードよりも、利用金額が大きく設定されています。
年会費2,000円の「オリコEX Gold for Biz」の限度額は最大300万円、
年会費2,000円の「オリコビジネス法人Gold」の限度額は最大1,000万円。
公開されている金額以上の限度額も、応相談ってところも多いです。
年会費無料のクレジットカードで限度額500万円越えって・・・
一般向けのクレジットカードでは、まず不可能。
限度額が増えれば、より大きな金額を動かせる。
商売をするなら、これ以上ないメリットです。
法人カード独自の特典が有る
ビジネスカードは、個人用のクレジットカードには無い特典が存在します。
特に、その特典のコストパフォーマンスが高いのが、ビジネスゴールドカード。
格安なビジネスカードで「ダイニング BY 招待日和」特典が使えます。
招待日和って、レストラン2名以上の予約で1名が無料となるグルメ特典。
一般向けクレジットカードだと、プラチナカードで付帯するやーつ。
注意点としては、これはあくまでMasterCardのビジネスゴールド特典。
同じビジネスゴールドカードでも、
VISAカードを選択した場合は、「ダイニング BY 招待日和」は使えませんので気を付けて。
なんだかんだで、やっぱりマスターカードが最強って事。
→クレジットカード国際ブランドの選び方。私がVISAではなくMastercardを選ぶ理由。
法人の信用が積みあがる
限度額は信用情報次第、
いくら最大限度額が高いビジネスカードでも、
発行する法人に信用がなければ、限度額は低くなります。
新設法人だと法人カードも発行できないし、
発行できでも数十万程度の限度額しか付与されません。
信用情報を手っ取り早く積み重ねるには、法人契約のビジネスカードを使う。
法人カードを毎月コツコツと使い、毎月遅延せず支払いをする。
一番身近なクレジット契約が、ビジネスカードなんだから。
法人カードも個人名で決済する
法人カードは、券面に法人名が記載されるカードも多いのですが・・・
カード所有者は個人となり、個人でなければ使えないわけ。
→会社名が刻印される法人カード。カードに記載する英語表記に悩む。
従業員が使う場合も、従業員名義でカード発行し、従業員名で決済する。
あくまで、法人口座で引き落とされるってだけ。
実際に、法人カードで決済する時にも、法人名とか法人情報は必要有りません。
利用する個人のサイン、利用者個人の情報を入力する感じ。
よって、使われる側も、法人カードと一般カードの違いは分かりません。
私は小売り店で仕入れもする都合、業者ってバレたら嫌だな。
バレて購入できなかったら、どーしよー。なんても思ってましたが。
結局のところ決済は、クレジットカードの名義人は個人名。
小売り店舗や、ネットショップで購入で、当たり前に決済もできるのです。
ごく稀に「法人カードは使えません」って言われることもありますのですが、
これは「契約者と支払者が異なるクレジットカードは使えない」という意味。
要は、相手が法人カードというものを勘違いしているわけです。
法人カードといえど、決済時には個人名の入力となる。
法人カードと個人カードか?決済システム側では区別する方法も無いわけで、
決済エラーが出ることもないのです。
個人審査の法人カードが増加している
法人カードといえど、個人事業主でも発行できるカードは多く、
法人で申し込んでも、個人(法人代表者)の審査となるカードも増えています。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、その代表格。
法人の確認書類も必要有りませんでした。
同じビジネスカードでも、審査の流れは全然違うから。
→法人カードの審査と必要書類。カード発行までの日数と申込みの流れ。
個人審査の都合、必要書類も少なくなり、
申込みの手間も減り、カード発行期間も短くなるという。
審査も個人審査となるので、限度額も個人の信用情報次第。
審査方法が違うからといって、決済方法が異なるわけでもなく、
もちろん法人口座を支払口座に指定できる。
カードスペックも、個人審査の法人カードの方が高い気がするし、
還元率も高い傾向にあります。
決済カードとして重要なのは、どれくらい還元されるか?
不確定要素の多いポイントではなく、貯めるべきはマイルです。
事業費決済でのマイル還元率を求めるなら、
個人でも法人でもセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードが最強です。
いずれも、個人審査のビジネスカード。
税金支払いでも還元率も変わりませんから。
→税金支払いおすすめスマホ決済(スマホアプリ納付・eL-QR)。国税・地方税をお得にクレジットカード納税する方法。
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