私が経営者として、初めて作ったクレジットカードは、
オリコのビジネスカード「EX Gold for Biz」。
事業費決済可能なクレジットカードなのに、
年会費が安く、還元率も高い。
そして特典も優れたビジネスゴールドカード。
ただ、安いなりのデメリットも有ると感じましたので。
Amazonのオリコモールが対象外になっちゃったのは痛いです。
EX Gold for Bizのメリット
還元率0.6%~1.1%
オリコカードは、1,000円につき1スマイル貯まる。
1スマイルは5円相当。よって、基本的な還元率は0.5%。
1000円毎に1スマイル=5円相当=還元率0.5%
EX Gold for Bizは、ゴールドカードなので、
還元率+20%の特典が適応となり、還元率0.6%となります。
0.5%×20%=+0.1%→還元率0.6%
法人クレジットカードは還元率が低い傾向に有り、
基本の還元率0.6%でも高還元率の部類に入るのですが・・・
EX Gold for Bizは、使えば使う程、翌年度の還元率も高くなる。
「暮らスマイル」という、ステージアップシステムが存在します。
EX Gold for Biz クラステージ
年間利用額 | 還元率 (加算倍率) | ゴールド特典 (0.5%×20%) | 合計還元率 |
---|---|---|---|
50万円未満 (ノーマルステージ) | 0.5% (1.0倍) | 0.10% | 0.60% |
50万円以上 (ステージ50) | 0.75% (1.5倍) | 0.10% | 0.85% |
100万円以上 (ステージ100) | 0.85% (1.7倍) | 0.10% | 0.95% |
200万円以上 (ステージ200) | 1.0% (2.0倍) | 0.10% | 1.10% |
年間50以上で還元率0.85%、年間100万以上で還元率0.95%、
年間200万以上で還元率1.1%・・・と、
法人カードでは、高い部類の還元率となります。
ダイニング BY 招待日和(Mastercardのみ)
EX Gold for Bizは、ビジネスカードなので、
ビジネスに関わるサービスの優待が有り、
VISAとMasterCardで、付与される特典も違います。
]
VISAビジネスゴールド特典
MasterCardビジネスゴールド特典
マスターカードの場合、Mastercard T&E Savingsも付帯し、
ビジネスゴールド会員で「ダイニング BY 招待日和」が利用可能へ。
Mastercard T&E Savingsの特典 | |
---|---|
ビジネスプラチナ | 国際線手荷物無料宅配(往復手荷物2個無料) LoungeKey(空港VIPラウンジ) ※予定 |
ビジネスゴールド | ダイニング BY 招待日和(レストラン2名以上の利用で1名無料) |
ビジネススタンダード コーポレートゴールド | 国際線手荷物宅配サービス(帰国時500円) 空港クローク優待サービス(10%オフ) 海外携帯電話・WiFiレンタル割引 |
コーポレートスタンダード | 海外ホテル割引(エクスペディア10%オフ) |
「ダイニング BY 招待日和」って、
高級レストランの指定コースが、
2名以上の予約で1名無料という特典。
他社クレジットカードでは、中々付かない特典なのです。
ちなみに、VISAを選ぶ利点は・・・無いです。
マスターカードは、海外決済時の為替レートが良いし、
→海外クレジットカード決済の為替レート比較。国際ブランドによる事務手数料の違い。
利用できる店舗数は、VISAとも変わらないから。
→クレジットカード国際ブランドの選び方。私がVISAではなくMastercardを選ぶ理由。
空港ラウンジ特典
2018年10月より、カードスペックが更に改良され、
空港ラウンジ特典も付与されるようになりました。
国内19空港と、ホノルル、仁川にてラウンジ利用できます。
空港 | ラウンジ |
---|---|
新千歳空港 | スーパーラウンジ |
秋田空港 | ロイヤルスカイ |
仙台空港 | ビジネスラウンジ |
新潟空港 | エアリウムラウンジ |
富士山静岡空港 | YOUR LOUNGE |
成田空港 第1ターミナル | ビジネス&トラベルサポートセンター IASSエグゼクティブラウンジ |
成田空港 第2ターミナル | TEIラウンジ IASSエグゼクティブラウンジ2 |
羽田空港 第1ターミナル(JAL) | POWER LOUNGE CENTRAL POWER LOUNGE NORTH POWER LOUNGE SOUTH |
羽田空港 第2ターミナル(ANA) | エアポートラウンジ2F、 POWER LOUNGE CENTRAL、 POWER LOUNGE NORTH |
中部国際空港 | 第2プレミアムラウンジ セントレア |
関西空港 | カードメンバーズラウンジ「比叡」 |
大阪国際空港 | ラウンジオーサカ |
岡山桃太郎空港 | ラウンジマスカット |
高松空港 | ラウンジ讃岐 |
松山空港 | ビジネスラウンジ スカイラウンジ |
福岡空港 | くつろぎのラウンジTIME ラウンジTIMEインターナショナル |
長崎空港 | アザレア |
熊本空港 | ラウンジ ASO |
大分空港 | ラウンジくにさき |
鹿児島空港 | スカイラウンジ菜の花 |
那覇空港 | ラウンジ華~hana~ |
仁川国際空港 (韓国) | 第1ターミナル MATINA 第2ターミナル AIRCAFE |
ダニエルKイノウエ国際空港 (ハワイ) | IASS HAWAII LOUNGE |
※参考→空港ラウンジサービス|クレジットカード・カードローンのオリコ
一般カードでは、年会費1万円前後のゴールドカードに付帯する特典。
従業員も使うなら、追加カードで一緒に利用可能となります。
ただ、クレジットカードの空港ラウンジサービスって、
それほどVIPなサービスでは無いので。あまり期待せずに。
航空会社のVIPラウンジとは別物で、あくまで休憩スペースが利用できる程度。
私も何度か利用してますが・・・ソフトドリンク程度です。
羽田空港でも、エアポートラウンジ、Power Loungeと、
国内線ラウンジしか使えません。
そもそも飛行機乗らないなら、空港ラウンジサービスって意味も無いし、
正直、無理して利用するモノでも無いです。
コンタクトレス決済対応
EX Gold for Bizは、最新のコンタクトレス決済に対応しています。
Mastercardなら、Mastercardコンタクトレス、
VISAなら、VISAタッチ決済(VISA payWave)、
国内、海外でタッチ決済も可能となってます。
※iD、QUICPayから、コンタクトレス決済へ
通常のクレジットカード決済とは違い、サッとかざすだけ。
非接触決済なので、少額決済も時間短縮。Suicaみたいに使える。
また、オリコカードは、Apple Payに登録した場合、
QUICKPayで利用可能となります。
※日本ではQUICPay、海外ではMastercardコンタクトレスとなります。
→Apple Payを利用して気付いた注意点とデメリット。アップルペイの使い方。
どこでもカード決済できれば、細かい支払の把握も容易となる。
クラウド会計で自動記帳できる時代、現金はなるべく使わない。
事業主って税務リスクも背負ってるから、経理の手間も無くした方が良い。
→クラウド会計のメリットとデメリット。インストール型会計ソフトとの違い。
クラウド会計で使うなら・・・freeeかマネーフォワードの二択です。
→個人事業主におすすめクラウド会計ソフト。freee、マネーフォワードクラウド確定申告、やよいの青色申告オンラインの比較。
審査書類が少ない
私は、他社法人クレカで審査落ちを経験しているのですが・・・
オリコカードでは、設立0カ月の新設法人でカード発行できました。
オリコEXの場合は、代表者個人での審査となり、
カード審査に必要な書類も、他社法人カードよりも非常に少なかったです。
オリコEX Gold for Bizの申込みに必要だった書類
- 入会申込書
- 本人確認書類(代表者個人の運転免許証コピー等)
- 口座振替依頼書(法人名義口座)
入会申込書に個人印と法人印の捺印。
本人確認書類は個人の運転免許証のみ。法人の登記簿謄本も不要でした。
口座振替依頼書は法人名義口座が必要なので、事前に法人口座を作っておく必要は有ります。
強いて言うなら、法人口座の開設が一番難易度高いです。
→法人口座の開設方法と必要な期間。維持費と手数料を比較する。
ちなみに、カード券面には個人名の刻印のみとなり、
カードに法人名は記載されません。
法人名をカードを記載したからといって、何が変わるわけでもないけど。
→会社名が刻印される法人カード。カードに記載する英語表記に悩む。
利用明細が過去15カ月分
オリコのウェブ明細なら15カ月も遡って、請求履歴を確認できます。
確定申告時期に、前年の明細が確認できないことも無い。
利用明細送付って、今ではどこでも有料になっちゃってますからね。
また、カードの締め日も月末締め(翌月27日払い)と、
経理上分かりやすいのも有り難い。
オリコの場合、未確定明細の反映も早いので、
キャッシュフローの把握、為替レートの確認が早くできるのも助かる。
私は海外利用も多いので、不正利用被害も他人事じゃない。
より早く履歴反映されるに越したことは無いからね。
→クレジットカード不正利用被害と返金。クレカ会社の対応と対策。
国内・海外旅行保険が付帯
ゴールドカードなので、保険関係も通常クレジットカードよりも手厚いです。
海外旅行傷害保険は自動付帯で最高2,000万円。
国内旅行傷害保険は利用付帯で最高1,000万円。
旅行傷害保険だけでなく、ショッピング保険(最大100万円)も付いています。
海外旅行保険は自動付帯なので、持っているだけで保険適用となります。
他社ゴールドカードや、
プラチナスカードに比べれば補償は劣りますが、
年会費2,200円なら文句ないと思う。
EX Gold for Bizのデメリット
Amazon還元率UPの対象外へ
オリコカードは、オリコモールを経由することにより、
更に還元率がアップするってのは、過去の話。
オリコモール経由しても、還元率はプラスされなくなってしまいました。
ただ、これはオリコカードに限った話では有りません。
ポイントサイトでも、Amazonは対象外。
→ポイントサイトを徹底比較。運営会社、運営歴、資本金、還元率、現金化方法の違い。2024年おすすめポイントサイト。
クレジットカードのポイントモールでもAmazon対象外へ。
→クレジットカード会社のポイントモール比較。ポイントサイト還元率との違い。
Amazonで高還元狙うなら、Amazon Mastercardを使うしかないし、
一番お得なのはAmazonギフト券チャージなのです。
→【2024年】Amazonセールの攻略方法。おすすめ激安商品の見極め方、買ってはいけない中華ブランド。
マイル還元率が低い
Ex Gold for Bizが最高の還元率を誇るのは、
ポイント換算した時であり、あくまで現金化をメインに考えた場合。
マイル交換した場合、ポイント価値は半減してしまいます。
- Ex Gold for Biz ANAマイル還元率:0.3%~0.66%
- Ex Gold for Biz JALマイル還元率:0.25%~0.55%
マイルを貯めたいというなら、
他に還元率の高いビジネスカードは多々有るのです。
利用枠300万円が上限
オリコEX Gold for Bizは、限度額300万円まで。
しかも、WEB経由での利用可能枠変更手続きは100万円が限界です。
限度額を100万円以上にしたい場合は、カードセンターでの審査となり、
審査用の書面(利用可能枠変更申込書)も必要でした。
住所、勤務先、年収、ローン状況、希望の利用可能枠・・・等を記載して返送、
数日後に電話連絡で、限度額アップの連絡を頂きました。
EX Gold for Bizは、個人審査で発行できるという事で、
他にも個人でオリコカードを所持している場合は、
与信枠も他オリコカードと共通となります。
私は、オリコのプラチナカードも使っているので、
利用枠はEX for Bizと共有となり、合計で300万円以上には成り得ません。
仕事EXを使いまくってると、プラチナが使えなくなるのは困る。
限度額は多いに越した事は無いですからね。
特に困ったのが、法人税のクレジットカード納税。
オリコでは一時増枠という仕組みも無く、
どう足掻いても限度額300万円以上は成り得ないと断られました。
→国税クレジットカードお支払サイトのデメリット。所得税、法人税、事業税、消費税、源泉所得税の支払方法。
結局、一時増枠対応してくれたセゾンのビジネスカードで支払いました。
セゾンカードは、税金払いでも還元率が下がらないですからね。
→税金支払いおすすめスマホ決済(スマホアプリ納付・eL-QR)。国税・地方税をお得にクレジットカード納税する方法。
追加カード、交通カードに制限が有る
オリコEX Gold for Bizは、従業員用の追加カードが年会費無料。
ETCカードまで年会費無料なのですが・・・
法人カードの追加カードは3枚まで、
ETCカードの発行上限枚数は、各カード1枚までとなってます。
※個人事業主(EX Gold for Biz S)は、追加カードの発行不可能。
交通費精算では、新幹線の「プラスEX」に未対応なのも痛い。
乗る頻度が多いなら、エクスプレス予約可能なプラスEXが欲しいのです。
→「スマートEX」と「エクスプレス予約」を比較。Apple Pay Suicaで使うならどちらが得なのか?
会員ページログインの画像認証が面倒
WEB明細を確認できるのですが、
ログインIDとパスワードだけでなく、画像認証も必要です。
表示された文字列(ひらがな)を3文字入力するってやつ。
セキュリティの都合なのは分かりますが、毎回必要なので、ちょっと不便。
私は、海外決済が多い都合、未確定明細も頻繁に確認しますので、
このオンラインでのログインの手間を毎度毎度感じてます。
これは、クラウド会計を使ってデータ取り込む際も一緒。
オリコカードだけ、画像認証を毎回手入力しないと同期してくれない。
私はストレスを感じてますので。
EX Gold for Biz SとMの違い
EX Gold for Bizは、個人用は「S」、
法人用は「M」とカード名称が異なり、内容は微妙に違います。
EX Gold for Biz SとMの違い
カード | EX Gold for Biz S | EX Gold for Biz M |
---|---|---|
申込対象 | 個人事業主 | 法人 |
年会費 | 2,200円(初年度無料) | |
追加カード年会費 | 不可能 | 無料 |
追加カード枚数 | 不可能 | 最大3枚 |
ETC年会費 | 無料 | |
ETCカード枚数 | 1枚 | カード毎に1枚 (最大4枚) |
限度額 | 最大300万円 | |
ポイント還元率 | 0.6%~1.1% | |
国際ブランド | MasterCard、VISA | |
搭載電子マネー | Mastercardコンタクトレス Visa payWave |
|
Apple Pay | QUICPay Mastercardコンタクトレス |
|
支払い方法 | 1回払い、分割払い、据置き一括払い、半年賦併用払い、リボルビング払い ※1回払い、2回払い、据置き一括払いは手数料無料 |
|
キャッシング | 利用可能 | 不可能 |
空港ラウンジ | 国内16空港、海外2空港 (ホノルル、仁川) |
|
福利厚生サービス | ベネフィット・ステーション | |
グルメ優待 | ダイニング by 招待日和 ※Mastercardブランドのみ |
|
海外旅行保険 | 最高2000万円(自動付帯) | |
国内旅行保険 | 最高1000万円(利用付帯) | |
ショッピング保険 | 年間最高100万円(自己負担1万円) |
法人用の「EX Gold for Biz M」は、追加カードを無料で3枚まで。
個人事業主用の「EX Gold for Biz S」は、追加カードの発行は不可能。
また、「EX Gold for Biz M」は、法人用クレジットカードとなる為、
法人名義の口座からの振替が必須となり、キャッシング機能が付帯していません。
→ビジネスカード(法人カード)を使うべき理由。個人向けクレジットカードとの違い。
ただ、「S」も「M」も基本スペックは一緒なので・・・
追加カードを考えてなければ、あまり違いは気にする必要無いかと。
EX Gold for Biz Mも、法人カードというより、法人代表者向けカードですから。
EX Gold for Biz まとめ
オリコのビジネスカード「EX Gold for Biz」は、
年会費が格安にも関わらず、特典も豊富。
Mastercardブランドを選択した場合は、
「ダイニング BY 招待日和」も利用可能で、
還元率も最大1.1%まで上昇する。
ただ、年会費が安いということは、サポート品質は微妙であり、
限度額300万円という限界値もあるわけで、
事業費決済としてバシバシ使うなら、他カードも検討すべきかなと。
法人カードって、ポイント還元率が高いカードが限られているので、
結局の所、マイル還元率が高いカードを使びがち。
→個人事業主、中小企業の経営者におすすめ法人カード(ビジネスカード)
なんだかんだで、ステータスとマイルに弱い。
経営者あるあるだと思います。
コメント
コメント一覧 (4件)
わかりやすい記事ありがとうございます(^^)
申し込もうと思ったのですが
ページが開けないとエラーになりました。
自分でサイト探してみますね!
大変参考になりました。
失礼対しました。
僕の設定のせいでした。すみません。。
はじめまして!
法人2期目なので法人カードを作ろうかと模索中で大変参考になりました!
せっかくなので空港ラウンジが使えるゴールドカードにしたいんですが、こちらの「 EX Gold for Biz 」は、空港ラウンジが利用できると書いてるのですが、
よく利用する鹿児島空港と、伊丹空港ラウンジのホームページには
オリコブランドの利用可能カード
・ゴールドマスターカード、
・The Gold
・ゴールドアプティ
しか記載しておらず、
この記載だと、
こちらのカードは利用出来ないのでしょうか?
せっかく作ってもラウンジが使えないと悲しくなってしまうので、お分かりであれば教えて下さい。
よろしくお願いいたします。
空港ラウンジは、提携するカード会社の「空港ラウンジ特典」で使えます。
オリコカードの「空港ラウンジサービス」対象となっているラウンジなら、
EX Gold for Bizでも使えます。
鹿児島空港では、スカイラウンジ菜の花。
伊丹空港(大阪国際空港)では、ラウンジオーサカが使えます。
※参考→大阪国際空港(伊丹空港)カードラウンジ「Lounge Osaka(ラウンジオーサカ)」レビュー | とりあえずバンクーバー。