クレジットカードの還元率も大事ですが、海外決済時の為替レートも、
国際ブランド(VISA、Master、JCB、AMEX等)によって、結構違うというお話。
私は仕事柄、普通の人よりも非常に多く海外決済しておりますので、
クレジットカードの為替レートも、把握しているつもり・・・だったのですが、
調べてみると、カードによって0.5%~1%くらいは、余裕で為替レートが違いました。
過去の決済を元に、色々と検証してみましたので、国際ブランド選びの参考までに。
結論を先に言うとMastercardブランドが最強かなと。
クレジットカード発行会社によって為替レートは異なる
クレジットカードの海外為替手数料(外貨取扱手数料)として、
Visa、Masterの基準レート+1.63%、JCBが+1.6%ってのが一般的。
ただ、この数値って何の意味も為さないです。
国際ブランドの海外為替手数料
- VISA:VISAインターナショナルのレート+1.63%
- MasterCard:MasterCardインターナショナルのレート+1.63%
- JCB:JCBが定めたレート+1.60%
- American Express:アメックスが指定した銀行間相場+2%
- Diners Club:ダイナース指定の金融機関の為替相場+1.3%
基本、JCBは1.6%、AMEXは2.00%なんですが、
VISA、Mastercardは、カード会社により為替手数料も異なる。
三菱UFJニコスのクレジットカード(MUFG、DC、NICOS)は、
Mastercard、VISAと為替レート悪くなっちゃってるので気を付けて。
【改定前】1.55%(税込1.67%)
【改定後】2.00%(税込2.16%)
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カード発行会社 | VISA | Master | JCB | AMEX |
---|---|---|---|---|
三井住友カード | 1.63% | 1.63% | ||
SuMi TRUST CLUBカード | 2.00% | 2.00% | ||
SuMi TRUST CLUB クリアカード | 2.50% | 2.50% | ||
SuMi TRUST CLUB キャッシュバックカード | 2.50% | 2.50% | ||
MUFGカード | 2.16% | 2.16% | 1.60% | 2.00% |
DCカード | 2.16% | 2.16% | ||
NICOSカード | 2.16% | 2.16% | ||
ポケットカード | 1.63% | 1.90% | 1.60% | |
オリコカード | 1.63% | 1.63% | 1.60% | |
ジャックスカード | 1.63% | 1.63% | 1.60% | |
楽天カード | 1.63% | 1.63% | 1.60% | |
ヤフーカード | 1.63% | 1.63% | 1.60% | |
dカード | 1.63% | 1.63% | ||
イオンカード | 1.60% | 1.60% | 1.60% | |
エポスカード | 1.63% | |||
セゾンカード | 1.63% | 1.63% | 1.60% | 2.00% |
セディナカード | 1.60% | 1.60% | 1.60% | |
ビューカード | 1.63% | 1.63% | 1.60% | |
SBIカード | 1.63% | |||
JCBカード | 1.60% | |||
アメリカンエキスプレスカード | 2.00% |
ただ、ダイナースは1.3%だから、為替レートが良いというわけでも無く、
そもそも基準となるレートが、皆バラバラだから、公開されている手数料率ってのは全くアテにもならない。
基準となるレートを公表しているのも、VISA、Master、JCBのみ。
American Express、Diners Clubは、基準レートを公表していないという。
例えば、ダイナースはTTSレート換算でCITIバンクって事もあり、為替レートは悪くなる。
VISA、Mastercard、JCBの基準レート
- VISA→Exchange Rate Calculator | Visa USA
- Masterccard→Welcome to MasterCard’s Currency Conversion Tool| MasterCard®
- JCB→海外でのお取り引きにおける基準レート | JCBブランドサイト
元となる為替レートが異なるし、
その具体的なレートは非公開っていうか、ブラックボックス。
Q: 海外で利用した際のレートは?
A: MasterCardとお手持ちのカードの発行会社の間における決済には、通貨換算手続きに基づき、市中銀行の為替レートにX%(カード発行元にて設定された%)を加えたレート、もしくは政府指定の為替レートが使用されますが、非公開となっておりインターネット等で確認することは出来ませんので、予めご了承ください。
どこのレートが良いのか?調べられないなら、
実際に海外でクレジットカード決済しまくって、検証するしかないよね。
というわけで、やってみました。
海外ショップの利用明細で為替レートを比較する。同日連続決済で検証。
一般の消費者だったらやらない、同じタイミングでの連続決済。
どんだけ同じとこから買ってんだよっていう、突っ込みは置いといて、
実際の請求明細から、為替レートを集めて、レート検証してみました。
下記は、全てアメリカの同店舗で同時刻に決済をした場合の為替レート。
なかなか同日に連続で決済する事も限られてるので、データ出すのに苦労しました。
楽天VISAデビット vs オリコMasterCardのUSドル換算レート
起業したての頃は、クレジットカード枠も足らず、VISAデビットもよく使ってました。
当時は、為替レートなんて、意識してもいませんでしたが、
VISAデビット決済は、クレジットカード決済に比べると、為替レートは断然悪かったです。
2010年4月9日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=94.666円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=94.665円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=94.663円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=96.339円
2010年4月12日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=94.118円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=96.28円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=96.278円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=96.279円
2010年4月13日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=94.371円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=96.074円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=96.07円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=96.075円
2010年5月27日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=92.116円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=92.114円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=92.116円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=93.896円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=93.893円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=93.892円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=93.891円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=93.895円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=93.894円
2010年7月6日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=88.494円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=91.058円
Masterカードとの比較しか有りませんが、ざっと並べてみてもVISAデビットは明らかにレートが悪いです。
MasterCardと比べると、約1.5~2円もレートが違います。
また、VISAデビットは利用→即時引き落としとなる都合、
決済時に大体の金額で一旦引き出され、後で微調整されるという感じ。
デビットVISAは、為替レートも悪いですが、
金融機関の明細もややこしくなり、どれがどの決済だか理解するのにも苦しむ。
私のように利用回数が多いと、どれが本決済で調整分なのか?意味不明の数字が並びまくる。
即時決済の都合、返金時の手続きも複雑となるので、できる事なら海外利用は控えた方が良いかと。
海外旅行等で、VISAデビット機能使うなら、
国際キャッシュカードとして、現地で現金を引き出して、両替して使った方が混乱しない。
MasterCard(オリコ) vs VISA(Citi)のUSドル換算レート比較
ゴールドカードが欲しくて、愛用していたCitiカードのシティエリート。
※Citiカードは、TRUST CLUBカードへとサービス名が変更になってます。
年会費永久半額にやられて、利用していましたが・・・今考えれば、なんちゃってゴールドの先駆け。
海外利用での為替レートは非常に悪かったです。
2010年7月28日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=88.153円
- VISA(Citiカード):1ドル=88.53円
2011年1月27日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.358円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.353円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.355円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.354円
- VISA(Citiカード):1ドル=84.404円
- VISA(Citiカード):1ドル=84.398円
- VISA(Citiカード):1ドル=84.404円
2011年1月28日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.355円
- VISA(Citiカード):1ドル=84.402円
2011年1月31日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.787円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.788円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.787円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.789円
- VISA(Citiカード):1ドル=83.345円
- VISA(Citiカード):1ドル=83.343円
- VISA(Citiカード):1ドル=83.345円
- VISA(Citiカード):1ドル=83.345円
2011年2月7日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.138円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.144円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.137円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.14円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=83.142円
- VISA(Citiカード):1ドル=84.191円
- VISA(Citiカード):1ドル=84.196円
2011年3月14日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.047円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.043円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.042円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.044円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.041円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.04円
- VISA(Citiカード):1ドル=82.069円
- VISA(Citiカード):1ドル=82.611円
2011年3月15日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=81.486円
- VISA(Citiカード):1ドル=81.16円
- VISA(Citiカード):1ドル=81.158円
2011年4月5日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=86.455円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=86.453円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=86.457円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=86.454円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=86.451円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=86.452円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=86.458円
- VISA(Citiカード):1ドル=87.058円
- VISA(Citiカード):1ドル=87.057円
- VISA(Citiカード):1ドル=87.058円
- VISA(Citiカード):1ドル=87.058円
- VISA(Citiカード):1ドル=87.059円
2011年4月11日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=84.882円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=84.878円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=84.879円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=84.877円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=84.88円
- VISA(Citiカード):1ドル=85.746円
- VISA(Citiカード):1ドル=85.751円
- VISA(Citiカード):1ドル=85.749円
- VISA(Citiカード):1ドル=85.751円
- VISA(Citiカード):1ドル=85.748円
VISAカードがレートが悪いのかと思っていましたが、
シティバンク系のクレジットカードのレートが悪いという事。
同じくシティバンク系のダイナースも同様にレートが悪いですからね。
Citiカードは為替レートが悪いとはいえ、VISAデビットに比べればマシです。
唯一同日決済したデータが有りました。
2010年7月26日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=88.691円
- VISA(Citiカード):1ドル=89.683円
- VISAデビット(楽天銀行):1ドル=90.519円
VISA(Citi) vs VISA(楽天)のUSドル換算レート比較
VISAカードってレートが悪いもんだと思ってましたが、
VISAでレートが悪いのは、シティカードだけでした。
楽天カードのVISAで決済したところ、シティカードよりも断然レートが良かったです。
2011年7月21日
- VISA(Citiカード):1ドル=80.245円
- VISA(楽天カード):1ドル=79.957円
- VISA(楽天カード):1ドル=79.957円
同日同時刻に同店舗決済したデータが、
1個しかないのですが、同じVISAブランドにしては、為替レートに開きが有りました。
同カード会社同士でレートは違うのか?有料カードと無料カードの比較。
限度額を上げる為、有料のゴールドカードも発行してみました。
無料のカードと、有料のカードでは、為替レートは違うのか?検証となります。
同じカード会社(オリコ)で、国際ブランド(MasterCard)も一緒です。
2010年12月8日
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=85.084円
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=85.082円
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=85.084円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=85.083円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=85.082円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=85.084円
2011年2月7日
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=83.138円
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=83.144円
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=83.144円
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=83.137円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=83.14円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=83.142円
2011年3月14日
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=82.047円
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=82.043円
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=82.044円
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=82.042円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=82.041円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=82.04円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=82.046円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=82.043円
2011年3月15日
- MasterCard(オリコPremium Gold):1ドル=81.486円
- MasterCard(オリコUpty):1ドル=81.486円
まぁ、予想通りですが・・・驚くくらいに為替レートは一緒でした。
カード会社一緒で、カードブランドも一緒なら、
ゴールドカードだろうが、無料カードだろうが、為替レートは一緒。
MasterCard(オリコ) vs MasterCard(LIFE)のUSドル換算レート比較
カード会社が同じ場合は、為替レートは一緒。
ではカード会社が違う場合で、国際ブランドが同じ場合、為替レートは一緒なのか?
オリコカードとライフカードで比較してみました。
2013年11月4日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=99.769円
- MasterCard(ライフカード):1ドル=99.76円
- MasterCard(ライフカード):1ドル=99.72円
誤差くらいの違いで、換算レートは一緒な感じ。
他のカードで、同じブランドの同時刻決済データが無いのですが、
日付のズレを考慮しても、同じ国際ブランド同士で、大きく異なる事は無さそう。
MasterCard(オリコ) vs VISA(楽天)のUSドル換算レート比較
国際ブランドが一緒なら、カード会社は関係ない。
ただしシティカードを除く。
という仮説を元に、Masterカード、VISAカード、CITIカードの為替レートを比較しました。
2011年9月3日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=77.818円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=77.816円
- VISA(楽天カード):1ドル=78.18円
- VISA(Citiカード):1ドル=78.461円
2011年9月6日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=78.376円
- VISA(楽天カード):1ドル=78.817円
- VISA(Citiカード):1ドル=79.1円
2012年2月20日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=81.445円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=81.445円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=81.445円
- VISA(楽天カード):1ドル=81.645円
- VISA(楽天カード):1ドル=81.645円
- VISA(Citiカード):1ドル=81.935円
- VISA(Citiカード):1ドル=81.936円
VISAよりも、Masterブランドの方が為替レートが良かったです。
同じVISAでも、やはりCITIカードは、為替レートが明らかに悪い。
MasterCard(オリコ) vs AMEX(MUFG)のUSドル換算レート比較
人生初のアメックスカードとして、MUFGのAmericanExpressを利用してみました。
アメックスは為替レートが悪いという事で、海外利用した回数は多くないのですが・・・
1日だけ、同じショップで同日同時刻で決済した履歴が有りました。
2012年4月9日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.177円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=82.177円
- VISA(Citiカード):1ドル=82.673円
- VISA(Citiカード):1ドル=82.673円
- AmericanExpress(MUFGカード):1ドル=83.028円
- AmericanExpress(MUFGカード):1ドル=83.028円
ダイナース系のCitiカードよりも悪いレートとなりました。
同日決済のデータが他に有りませんでしたが、
全体的な利用明細を見ても、なんとなく為替レートが悪いのが伝わって来てます。
ダイナースだけでなく、AmericanExpressの為替レートは悪いです。
MasterCard(オリコ) vs JCB(JCB)のUSドル換算レート比較
JCBは国内専用で使っていたのですが、
たまに資金(利用枠)が足らない時に海外利用もしてましたので、そのレートについて。
レートの良いMasterCardとJCBカードの比較です。
2011年10月10日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=77.818円
- JCB(JCBカード):1ドル=78.272円
2011年11月16日
- MasterCard(オリコカード):1ドル=78.144円
- MasterCard(オリコカード):1ドル=78.143円
- VISA(楽天カード):1ドル=78.213円
- VISA(楽天カード):1ドル=78.214円
- VISA(楽天カード):1ドル=78.212円
- VISA(Citiカード):1ドル=78.493円
- VISA(Citiカード):1ドル=78.493円
- VISA(Citiカード):1ドル=78.494円
- JCB(JCBカード):1ドル=78.181円
日本独自の決済ブランドであり、アメックスと提携してたりということで、
為替レートは悪いもんだと思ってましたが、為替レートは悪く無かったです。
MasterCardには、若干劣るイメージですが、
VISAと同じくらいのレート、むしろVISAより換算レートが良い事が多かった。
というわけで、JCBデスクの質も高いので、最近は海外利用でも使えるなら利用したりしてます。
ちなみに、JCBの場合、換算レートと供に換算日の記載もありました。この辺も親切かなと。
他社が利用日だけなので・・・利用日=換算日では無いというのも知れました。
換算日は利用日+2~5日のタイムラグが有るので、
各社の換算日も分からないし、一律じゃないから完璧に比較するのは難しい気もしたよ。
決済地域(州)や決済店舗によって為替レートは変わるのか?
同時刻に他の店舗で購入する場合のレート比較。
同じカード(MasterCard)を利用した場合、
ショップや地域によって、為替レートは変わるのか?
同一決済日を抽出してみました。
2011年6月25日:アメリカでMasterCard(オリコカード)決済
- Pennsylvania:1ドル=81.443円
- California:1ドル=81.441円
- Kansas:1ドル=81.447円
2011年7月2日:アメリカでMasterCard(オリコカード)決済
- Florida:1ドル=81.963円
- Colorado:1ドル=81.974円
2011年7月12日:アメリカでMasterCard(オリコカード)決済
- California:1ドル=81.623円
- Colorado:1ドル=81.625円
2011年7月19日:アメリカでMasterCard(オリコカード)決済
- California:1ドル=80.33円
- Kansas:1ドル=80円
2011年12月02日:アメリカでMasterCard(オリコカード)決済
- Kansas:1ドル=79.085円
- Wyoming:1ドル=79.077円
2011年1月10日:アメリカでMasterCard(オリコカード)決済
- Kansas:1ドル=78.15円
- New Jersey:1ドル=78.143円
別々のオンラインショップで決済なので、時間帯は微妙にずれているのですが・・・
基本的に私の行動パターンは変わらないので、それ程大きなタイムラグも無いハズです。
ショップに導入している決済システムとかでも、レートは変わるんじゃないか?って思ってたのですが、
アメリカのネットショップに限って言えば、
どこのWEBショップで決済しても、為替レートは大差無い気がしました。
ちなみに、同じアメリカの店舗で購入していても、カードによって決済地域の表記が無かったり、
地域名が異なる場合も有り、混乱したのですが・・・
Kansas州の中にOttawaが有り、Florida州にSarasotaが有るんだね。
上記はカード明細に載っているまま、記載して比較してます。
決済国によって為替レートは変わるのか?決済通貨によるレートの違い。
ヨーロッパで決済すると、利用国しか載ってない事が多いのですが・・・
同じ国でも違うショップや、違う地域で購入する事は多いので、データ比較してみました。
2012年10月29日:ドイツでMasterCard決済
- Gelsenkirchen:1ユーロ=104.461円
- Frankfurt:1ユーロ=104.434円
2012年10月31日:ドイツでMasterCard決済
- Gelsenkirchen:1ユーロ=105.103円
- Nuremberg:1ユーロ=105.112円
2012年12月25日イギリスでMasterCard決済
- ASOS:1ポンド=138.98円
- London:1ポンド=139.029円
2013年1月25日:ドイツでMasterCard決済
- Frankfurt:1ユーロ=123.617円
- Nuremberg:1ユーロ=123.676円
2013年1月28日:イギリスでMasterCard決済
- London:1ポンド=144.896円
- Southampton:1ポンド=144.889円
イギリスはユーロだったり、ポンドだったりしますが、
決済国が同じなら、店舗が変わったところで、レートは一緒な感じ。
ヨーロッパは、基本ユーロ決済なので、国は違えども同じユーロ決済でどれくらい違うのか?
2013年8月5日:MasterCardでユーロ決済
- ドイツ:1ユーロ=132.07円
- フランス:1ユーロ=131.067円
2013年8月12日:MasterCardでユーロ決済
- ドイツ:1ユーロ=130.56円
- フランス:1ユーロ=131.227円
ドイツとフランスしかないけど、微妙にレートがズレましたが、
この日は、ユーロレートも大きく変動していたので、なんとも。
主にヨーロッパでは、決済通貨を選べるショップも増えているので、違う国で通貨を揃えてみた場合。
2012年12月13日:MasterCardでユーロ決済
- ドイツ:1ユーロ=110.524円
- イギリス:1ユーロ=110.521円
2012年12月19日:MasterCardでドル決済
- アメリカ:1ドル=85.58円
- イギリス:1ドル=85.31円
ヨーロッパショップの場合、どこに実態があるのかハッキリしないサイトも多いのですが、
上記は全て、クレジットカード明細に記載されてる国名で記載してます。
基本的に、外貨決済するなら、レートは大差無いイメージ。
ヨーロッパでドル決済しても、アメリカでドル決済しても同じようなレートだったのは意外。
海外で日本円決済すると、物凄いレート悪くなるんだけど・・・
ドルってやっぱり違うのかな?具体的な事は分からないです。
ただ、ヨーロッパで不正利用被害に遭ってからというもの、
決済国によりカードの使い分けをしているので、明確に比較できるデータを持ってないのが現状です。
私の友人もイギリス帰国後に、不正利用被害に遭ってますので・・・
個人的に、イギリスでの利用は気を付けてます。
現地のリアル店舗での決済の場合は、また違うのかもしれませんが、
少なくとも、オンライン決済の場合、地域や国による為替レートに違いは、あんまり関係無さそう。
決済する国によっても違う可能性は有るし、こればっかりは体感するしかないね。
現地決済時の換算レートも参照しましたが・・・
同じMastercardでも、発行会社によって換算レートは異なるという話。
- 7月14日 11:14 AM:18.85ドル 換算レート 115.172円(オリコMaster) +2.233
- 7月14日 11:15 AM:18.85ドル 換算レート 114.748円(三井住友Master) +1.809
- 7月14日 11:16 AM:24.08ドル 換算レート 115.116円(セディナMaster) +2.177
ただ、マスターカード&JCBが良いレートで、
アメックスが微妙というのは、変わらないという感じの印象を受けました。
VISAデビットカード、JCBデビットカードの為替手数料。
VISAデビットカード、JCBデビットカードもクレジットカード同様、
海外ショッピングで決済できますが、その為替手数料は、
一般的なクレジットカード決済に比べると、やはり高かったです。
デビットカードの為替手数料
ブランド | 為替手数料 | 海外ATM手数料 | |
---|---|---|---|
ジャパンネット銀行 | VISAデビット | 3.08% | 無料 |
楽天銀行 | VISAデビット JCBデビット | 3.08% | 無料 |
住信SBIネット銀行 | VISAデビット | 2.50% | 無料 |
セブン銀行 | JCBデビット | 3.00% | 1回110円(税込) |
ソニー銀行 | VISAデビット | 1.79% | 1回220円(税込) |
イオン銀行 | VISAデビット JCBデビット | 1.60% | 1回220円(税込) |
スルガ銀行 | VISAデビット | 3.00% | 1回220円(税込) |
りそな銀行 | VISAデビット | 2.50% | 無料 |
一般的なクレジットカードが1.6%前後なので、デビットカードの為替手数料は3.0%前後だと、
クレカ+1.0~1.5%くらいの手数料といったイメージでしょうか?
楽天銀行デビットカードの場合。
国際ブランドが定めたレートとしっかりと明記してますが、円換算レートは非公開。
でもVISAとJCBのレートだよね?
円換算レートは、国際ブランドが定めたレートに3.024%(税込)を加えたものになります。
(円換算レートは非公開のため、ご案内しかねます。)
ジャパンネット銀行のJNB Visaデビットカードの場合もVisa Inc.レートと明記。
円換算レートは、外貨額をVisa Inc.(国際提携組織)の決済センターで集中決済された時点でのVisa Inc.が指定するレートに、海外取引に関わるコスト等として、3.02%(税込)を加えたものです。
住信SBIネット銀行もVisaの定める為替レートと明記されてます。
海外でのショッピング・ATMを円貨決済でご利用の際は、Visaの定める為替レートにて円貨換算した金額に当社所定の海外事務手数料(2.50%(非課税))がかかります。
イオン銀行のイオンデビットカードや、
ソニー銀行のSony Bank WALLETの為替手数料が安いようなのですが・・・
為替レートの具体的な数値に関しては、どこも言い回しが微妙です。
海外ショッピングのご利用は、日本円に換算された利用金額に対して、イオン銀行所定の海外取引関係処理経費(1.60%)がかかります。
ソニー銀行の場合は、Visaの指定するレート+1.76%で間違いなさそうですけど・・・
ご利用金額をVisaの指定するレートにより円換算した金額に海外取り引きにかかる事務処理経費として1.76%(税込み)の手数料を加算した金額にて引き落としとなります。
私は実際に利用してませんので、なんとも。
デビットカードは、楽天銀行になる前、イーバンク時代によく利用していました。
クレジットカードの限度額が超えた時に利用していたのですが、
今比較してみると、便利な分やはり為替レートは悪いですね。
即時請求の都合、海外利用時は色々とデメリットも有るので、併せて気を付けましょう。
→デビットカード(VISA・JCB)のメリット・デメリット。クレジットカードとの違い。
デビットにはMastercardブランドも無いので、為替レートという点ではイマイチかと。
PayPal決済の為替レート。為替手数料は3.5%~4%。
海外ショップでPaypal決済は利用している方も多いと思いますが、
Paypalの為替手数料(利用手数料)は、3.5%~4%と高く、クレジットカード払いに比べてもレートが悪いです。
為替手数料は決済通貨により異なり、
Paypalにログインすれば、当日の決済レートも調べられます。
PayPalの通貨換算レートはどこで確認できますか。
通貨換算レートの確認方法は以下のとおりです。
- PayPalアカウントにログインします。
- ページ左側の[PayPal残高]をクリックします。
- [通貨の管理]をクリックします。
- [残高換算]または[支払い換算]を選択します。
- [通貨の換算]に必要な情報を入力し、 [計算]をクリックします。
- 支払いを完了する前に、 表示された換算レートを確認してください。
同日決済した時の、クレジットカード決済との比較データ。
高い通貨ほど、その手数料の高額さを感じます。
ユーロ決済の為替レート
- クレジットカード:1ドル=126.49円
- Paypal:1ドル=130.54円
ポンド決済の為替レート
- クレジットカード:1ドル=144.92円
- Paypal:1ドル=151.44円
ドル決済の為替レート
- クレジットカード:1ドル=92.73円
- Paypal:1ドル=94.95円
Paypalはトラブルがあった時に、Paypalに間に入って貰えるので安心ですが、
ある程度、信頼できるショップでは、クレジットカード決済の方が良いかと。
まぁ、Paypalには買い手保護のシステムがあるので、その手数料な感じ。
クレジットカード > デビットカード > PayPal の順番で為替手数料が安いです。
海外キャッシングは為替手数料が発生しない。
おまけです。
海外旅行で現地でキャッシュを使うか、カード決済を使うかについて。
海外でクレジットカード決済した場合は、為替手数料が発生しますが、
海外キャッシングした場合は、為替手数料は発生せず、返済日までの利息だけで済む。
一見すると、海外キャッシングの方が得な気もしますが、
海外ATM手数料や、返済手数料を考えると得するのは難しい。
あくまでクレジットカード決済との比較の話ですけど。
キャッシング利用時のレートも、クレジットカードにより異なるので、
こちらも利用する場合は、国際ブランドにも気を付けて。
やはり、マスターカードが強い模様でした。
海外キャッシングの為替レート in ハワイ
セゾンカード AMEX:1USD=117.8ドル(市場レート+4.70)
オリコカード Mastercard:1USD=113.4ドル(市場レート+0.30)
楽天カード Mastercard:1USD=113.4ドル(市場レート+0.30)
マネパカード:1USD=114.0ドル(市場レート+0.99)
為替レート検証結果まとめ
Masterカードで決済した時は、基本的にレートが良く、
アメックスは大抵為替レートが悪い、ダイナースはもっと悪い・・・というのが通説。
あながち間違って無いという結論です。
MasterCard ≧ JCB > VISA > American Express > Diners Club
あと、同じマスターカード、VISAカードでも、
三菱UFJニコス発行のクレジットカードは、為替手数料が高くなってます。
MUFGカード、DCカード、ニコスカードは、海外決済は避けた方が良い。
VISA、MastercardのJALカードとかも、三菱UFJニコス発行だからね。
私は、ダイナースで海外決済のデータを所持していないのですが、
Citiカード同じくSMBC信託銀行(旧シティバンク)と考えると、良いとは思えない。
ダイナースでマイル貯めまくってる知人に聞いたけど、
アメックスカードと比べても、ダイナースのレートは無茶クソ悪いってさ。
クレジットカード海外決済のポイントまとめ
- MasterCardが為替レート最強。次いでJCB&VISA。
- AMEX、Diners、SuMi TRUST CLUBは、為替レートが悪い。
- 三菱UFJニコス発行カード(MUFG、DC、NICOS)は、為替レートが悪い。
- ポケットカードのMastercardは、為替レートが悪い。
- 決済時にレート換算されるわけでは無い。換算日は毎度違う。
- 為替レートは常に変動している。数分単位で換算レートは異なる。
- 決済国や決済地域による得意不得意は無いと思われる。
- 無料カードもゴールドカードも、為替レートに差異は無い。
- 海外利用でポイント倍付けのクレジットカードが有る。
ここまで検証して思ったのが、完全に比較する事は不可能だし、
為替レートは、その時々で変化してるし、レート換算日だってカード発行会社により変化するもの。
同じMastercardでも、レートが異なるのは、こういう理由も含まれているのかと。
レート換算日
カードのご利用データが、Visa/Masterの決済センターに到着した日付となります。
カードを実際にご利用いただいた日付とは異なります。
換算日の目安
ご利用日から2~4日後が目安となりますが、ご利用店の手続き状況により異なります。
MasterCard、VISA、JCBなら、そこまで気にする必要も無い。
ただ、VISAとMastercardで悩むなら、私ならMaseterカードを選ぶかな。
VISAは売上シェア率No.1ですが、加盟店数はMastercardと変わりません。
→クレジットカード国際ブランドの選び方。私がVISAではなくMastercardを選ぶ理由。
為替レートが悪いのは、アメックスとダイナース。
マイル換算率はそれなり・・・ですが、為替レートを考えたら損します。
アメックスやダイナースのマイル還元率を信じて、妄信的に使ってる人も多いですが・・・
海外決済するなら、両方ひっくるめて、ちゃんと検証した方が良い。
ダイナースもアメックスも交換レートは年々改悪、
年会費だけでなく交換するのにもお金取られるし、実際のところ陸マイラーだらけのANAマイル。
私はJALマイル派だし、アメックスもJALマイルには交換できないから。
→JALマイル還元率が高いクレジットカードを比較。効率良くJALマイルを貯める方法。
ちなみに、私のように事業費決済で使いまくるなら必ずビジネスカードを使うべき。
個人カードでバシバシ決済していると・・・最悪カード強制退会で詰むし、カード限度枠の幅も違います。
海外こそトラブルが多いので、コッソリ仕入れに使って、
トラブル時にサポートを使えないのも恐ろしい。海外決済に不正利用も付き物だから。
不正利用被害?えぇ私は人生で5回も遭ってますよ。
→クレジットカードで繰り返し不正利用被害に遭う。カード会社の補償と対応の違い。
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