還元率1.2%のクレジットカードとして、有名なリクルートカード。
楽天カードやヤフーカードと比べて、
たしかに通常還元率は高いんだけど、
還元率0.2%の差で、勘違いをしている人も多いと思う。
Pontaポイントは、あくまでリクルートポイントと統合しただけであり、
リクルートポイント=Pontaポイントでは無いということ。
じゃらん、ホットペッパー、ポンパレモール・・・
リクルートのサービスを使うか?ってことよりも、
Pontaポイントを貯める理由についても、今一度考えるべきだと感じました。
他社カードとのスペック比較
リクルートのメリットは、還元率1.2%だけでは有りません。
カードスペックで比較してみても、ライバルカードより優れています。
リクルートカード | 楽天カード | ヤフーカード | dカード | |
---|---|---|---|---|
券面 | ||||
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 1.20% | 1.00% | 1.00% | 1.00% |
ETCカード | 無料 | 550円 | 550円 | 550円 ※年1回以上利用で翌年度無料 |
ETC発行手数料 | 1,100円 (VISA、Master) | 無料 | 無料 | 無料 |
貯まるポイント | リクルートポイント (≒Pontaポイント) | 楽天ポイント | Tポイント | dポイント |
ポイントカード機能 | 無し | 楽天ポイントカード | Tポイントカード | dポイントカード |
ポイント有効期限 | 最終加算日より12ヶ月 | 1年間 | 1年間 | 48ヶ月 |
電子マネー | 無し | 楽天Edy | Tマネー | iD |
nanacoチャージ | × | × | × | × |
海外旅行保険 | 最高2,000万円 (利用付帯) | 最高2,000万円 (利用付帯) | × | × |
国内旅行保険 | 最高1,000万円 (利用付帯) | × | × | × |
ショッピング保険 | 年間200万円 (自己負担3,000円 ) ※JCBは1万円 | × | 年間100万円 (自己負担3,000円 ) | 年間100万円 (自己負担3,000円) |
ポイント有効期限が、最終加算日より12ヶ月なので、
使い続ける限りは、実質のポイント有効期限も無い。
ETCカードも年会費無料であり、
海外旅行保険だけでなく、国内旅行保険、ショッピング保険も付帯していますし、
保険は利用付帯ですが、現地で保険延長できる裏技カードとしては貴重です。
他ライバルカードと比べて優秀であり、デメリットというデメリットも見当たらない。
どこに難癖つけるところがあるのか?というわけで、続きます。
リクルートカードのデメリット
リクルートカードは、一見すると優れたカードなのですが、
他社ライバルカードを使ってると、残念な点があることに気づきます。
楽天カード、ヤフーカード。
自社サービスとの連携や、ポイントの貯まりやすさが、ぜーんぜん違います。
リクルートカードは、Pontaカードでは無い
リクルートカードは、Pontaポイントの貯まるカードとして紹介されがちですが、
リクルートカードで貯まるポイントは、リクルートポイントとなります。
リクルートポイント≒Pontaポイントでは無いので、
共通ポイントではなく、あくまでPontaポイントと統合しただけ。
※2021年5月24日より、dポイントへの交換も可能となりました。
リクルートカードには、Pontaポイントカードとしての機能も無いので、
Ponta加盟店で使う場合は、リクルートカードを提示しても意味がなく、
別途、Pontaカードを所持する必要が有るわけです。
ローソンPontaカードは、一体型なんですけどね・・・
リクルートIDとPonta 会員IDも別であり、
リクルートポイントは、リクルートのサービスで使えるけど、
リクルートポイントは、dポイントやPonta加盟店では使えない。ややこしい感じ。
リクルートのサービスでは「Pontaポイント」もしくは「dポイント」が貯まるんだけど、
リクルートカードで貯まるのは、リクルートポイントのまま。
じゃあなんで、リクルートポイントを残しているのか?
リクルートのサービスと、Pontaのサービスを区別するためなんじゃないかと。
リクルートのサービスは、Ponta加盟店の一つというイメージ。
リクルートには、リクルート会員に付与される期間限定ポイントも有りますからね。
使えるポイント | 貯まるポイント | |
---|---|---|
リクルート運営サービス (じゃらん、ホットペッパー等) | リクルートポイント リクルート期間限定ポイント Pontaポイント | Pontaポイント |
Ponta加盟店 | Pontaポイント | Pontaポイント |
dポイント加盟店 | dポイント | dポイント |
リクルートポイントがPontaポイントとdポイントに移行できるなら問題ない・・・
と思ってましたが、そういう訳でもありません。続きます。
リクルートカードには、ポイント倍付店舗が無い。
Ponta加盟店は、リクルートカードとは関係ないと言いましたが、
リクルートカードを使って、倍付されるような店舗が一切ありません。
しかも、提携店舗だけでなく、自社リクルートのサービスで使っても倍付されないの。
通常還元率 | 対象オンラインショップ | 倍付け特典 | 合計還元率 | |
---|---|---|---|---|
リクルートカード | 1.20% | 無し | 無し | 1.20% |
ヤフーカード | 1.00% | Yahoo!ショッピング(1%) LOHACO(1%) | ポイント3倍 (+1%) | 3% |
楽天カード | 1.00% | 楽天市場(1%) 楽天ブックス(1%) | ポイント3倍 (+1%) | 3% |
楽天ゴールドカード 楽天プレミアムカード | 1.00% | 楽天市場(1%) 楽天ブックス(1%) | ポイント5倍 (+3%) | 5% |
dカード | 1.00% | dデリバリー(0.5%) dショッピング(1%) dファッション(1%) dトラベル(1%)等 | dカード特約店 (+1%) | 2.5~3% |
楽天カードなら、楽天市場でポイント3倍~5倍。
ヤフーカードなら、Yahoo!ショッピング&LOHACOでポイント3倍。ですが、
PayPay優遇の今、既に所持するいみは有りません。
付与されるポイントも期間固定Tポイントから、PayPayボーナスへ。
PayPay決済の方が高還元されるわけ。
→PayPay還元率とPayPay残高の種類。PayPayマネー・マネーライト・ボーナス・ボーナスの違い。
楽天もYahoo!も、特定日(5のつく日 等)で更にポイントが5倍増えたりもする。
倍付け日 | 倍付け特典 | 合計還元率 | |
---|---|---|---|
Yahoo!ショッピング LOHACO | 5のつく日+5倍 | +4% | ヤフーカード:7% |
楽天市場 楽天ブックス | 5と0のつく日+2倍 アプリ購入で+1倍 | +2~3% | 楽天カード:5%~6% 楽天ゴールド、プレミアム:7%~8% |
楽天市場にはSPUでの倍付けシステムもあるので、
楽天セールの買いまわりも駆使すればポイント20倍以上。
楽天経済圏と言われるほどにポイントも貯まりまくるから。
一方、リクルートカードはというと・・・なーんにも無いの。
じゃらん、ホットペッパー、ポンパレ・・・
他社クレジットカードで利用しても、2%~3%ポイント還元されるのよ。
例えば、じゃらんでは、利用金額の2%ポイントバックされるので、
リクルートカードを使った場合は、カード還元率+1.2%で合計3.2%還元となる。
ただこれは、楽天カードを使った場合でも合計3%還元となり、
やっぱり0.2%しか変わらない。
だったら、他社の高還元率クレジットカードを使った方が良いわけ。
リクルートサービスと他社カード還元率
ポイント | リクルートカード (+1.2%) | 楽天カード (+1.0%) | ヤフーカード (+1.0%) | |
---|---|---|---|---|
じゃらんnet | 2.0% | 3.2% | 3.0% | 3.0% |
ポンパレモール | 3.0% | 4.2% | 4.0% | 3.0% |
ポンパレ | 2.0% | 3.2% | 3.0% | 3.0% |
ホットペッパーグルメ | 2.0% | 3.2% | 3.0% | 3.0% |
ホットペッパービューティー | 2.0% | 3.2% | 3.0% | 3.0% |
そもそも、楽天やYahoo!はポイントの貯まるキャンペーンも頻繁にやっているし、
サービス自体のバリエーションも豊富だから、使う頻度も高いんだよね。
なんでこんなに「ポンパレモール」が普及してないのか?考えてみて。
リクルートポイントとPontaポイントの価値が微妙。
リクルートカードは、ポイントの価値という点でも微妙です。
リクルートポイントの基盤となる、リクルートサービスが弱く、
Ponta加盟店でもポイント消費できるようになっただけ。
サービスが拡大してないのん。
かつてはホテル予約サイトといえば「じゃらん」でしたが・・・
現在では、楽天トラベルに掲載数を抜かれる有様。
楽天トラベル > じゃらん > Yahoo!トラベル
楽天市場のようになるかと思われた「ポンパレモール」も、
Yahoo!ショッピング vs 楽天市場 の争いには太刀打ちできず・・・
なんだかよくわからないショッピングモールになってますからね。
楽天市場 > Yahoo!ショッピング > > > > > > ポンパレモール
飲食店も、「ホットペッパー」という時代ではなくなったし、
予約でも「食べログ」「ぐるなび」「Retty」を使っちゃう。
「ホットペッパーお食事券」も、使える店舗に制限有り。
・・・となると、厳しくなるのがポイントの使い道。
これは、Pontaポイント統合により、解消されるのかと思いきや、
TポイントとYahoo!の提携、新たに楽天ポイントの登場で、
Pontaポイントまでも、使いづらくなるという。負の連鎖。
→Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイントの価値を比較。共通ポイントの貯まりやすさと利便性。
Pontaで消費するよりも、むしろリクルートで消費した方が良いんじゃないかという。
Pontaポイントの使い道って、ローソン、大戸屋・・・
やっぱりローソンしか行かないから、ポイント消化にコマール。
ポイント利用する為に、わざわざ外出するのは本末転倒。
理して使うようになったら、オシマイなわーけ。
Pontaポイントは、JALマイルにも交換可能ですが、
マイルに交換したら価値も半減。マイル還元率は0.6%。
だったら、JALマイルの貯まるクレジットカードを使わん?
→JALマイル還元率が高いクレジットカードを比較。効率良くJALマイルを貯める方法。
旅行予約も「楽天トラベル」を使えばSPUで+1倍だし、
楽天で貯まりまくる期間限定ポイントも使える。
結局のところ、リクルートのサービスに魅力がなくなっちゃってるんだよね。
リクルートカードは、電子マネーチャージとETCに使うべし
リクルートカードは、どこで使っても還元率1.2%。
他カードでも、倍付されない場所でこそ使うべきと判断しました。
代表的なのが、ETCカード。
リクルートカードはETCカード年会費も無料だし、
ETC発行手数料もJCBブランドなら無料となります。
ETCカードの年会費と還元率の比較
リクルートカード | 楽天カード | ヤフーカード | dカード | |
---|---|---|---|---|
還元率 | 1.20% | 1.00% | 1.00% | 1.00% |
ETCカード年会費 | 無料 | 550円 | 550円 | 550円 ※年1回以上利用で翌年度無料 |
ETC発行手数料 | 1,100円 ※JCBは無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
リクルートカードは月3万円までなら、
電子マネーチャージでも、ポイントが半減すること無く貯まります。
ただし、発行ブランドにより、電子マネーチャージの対応状況は異なるので注意。
Mastercard | Visa | JCB | |
---|---|---|---|
nanaco | ○ | ○ | ○ |
モバイルSuica | ○ | ○ | ○ |
楽天Edy | ○ | ○ | × |
SMART ICOCA | ○ | ○ | × |
au WALLET | ○ | ○ | × |
また、楽天カードで楽天Edyへチャージする場合も、還元率は0.5%へと半減するので、
楽天Edyチャージも、リクルートカードを使った方が良い。
リクルートカードは、モバイルSuicaへチャージも可能ですが、
Apple Pay Suicaへチャージする場合は、他カードをオススメします。
「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」なら、
月3万円の制限も関係無く、還元率1.5%でApple Pay Suicaへチャージもできるわけ。
還元率 | |
---|---|
リクルートカード ※VISA、JCBはSuicaアプリ経由 | 1.20% (月3万円制限) |
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD | 1.50% |
ビックカメラSuicaカード ※Suicaアプリ経由 | 1.50% |
ちなみに、リクルートカードのJCBは、Apple Payは利用不可能でしたが、
2019年8月15日より、Apple Payで利用可能となってます。
→Apple Payを利用して気付いた注意点とデメリット。アップルペイの使い方。
リクルートカードまとめ
リクルートカードを調べた結果、電子マネーチャージに活路を見出しましたが、
実際のところ、nanacoもEdyも使わなくなった俺。
既に、nanacoでポイント2重取りの裏技も使えない時代ですからね。
最近は、Apple Pay Suicaばっかり使ってるわけ。
電子マネーチャージの月3万円制限を気にするのも面倒だし、
セゾン→Apple Pay Suicaチャージで、
問答無用で1.125%JALマイル還元できた方が使いやすいわけなのさ。
→【マイル還元率1.125%】セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのメリット・デメリット
Suicaは、Edyやnanacoよりも、使える店舗が多いし、
iPhone、Apple Watchだけで、Suica決済できるのも便利なんだよね。
手数料が発生するとはいえ、
税金もクレジットカードで直接払えるようになってるし、
→国税クレジットカードお支払サイトのデメリット。所得税、法人税、事業税、消費税、源泉所得税の支払方法。
ポイント還元率考えたら、決済手数料以上に得するわけだ。
→税金支払いおすすめスマホ決済(スマホアプリ納付・eL-QR)。国税・地方税をお得にクレジットカード納税する方法。
海外でカード決済する場合も、リクルートカードのMastercardとVISAは、
三菱UFJニコス発行だから為替手数料が高いです。
→海外クレジットカード決済の為替レート比較。国際ブランドによる事務手数料の違い。
結局のところ、楽天やYahoo!でポイントが貯まりまくるから、
貯まらないPonta加盟店にも行かなくなる。
楽天ポイント、Tポイントで5倍~10倍貯まりやすいとなると、
普段行く店も変わってくる。ワタシなら変わるし変えようと思う。
似たようなコンビニ、似たようなレストラン。
似たようなチェーン店なら、ポイントが有る方、貯まる方を使うでしょって話。
0.2%の違いではありません、5%、10%の話だから。
共通ポイントを見直せば、出ていくお金も減るということ。
なんとなくポイントを貯めるのは、もったいない。
共通ポイントで貯めるよりも、QRコード決済でキャッシュバックの時代。
→Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイントの価値を比較。共通ポイントの貯まりやすさと利便性。
使えるお店、貯まりやすさ、全然違いますから。
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