海外ローミングが含まれるSIMは、ahamoだけでなく楽天モバイルも有る。
月額1,078円で海外2GBまで使えるなら安い。
楽天モバイルなら、Rakuten Linkで電話もかけられるし、
海外データ容量の追加購入も可能。
海外用のサブSIMとして使うのも有り。
先日、私はシンガポールに行った際に、
現地SIMが繋がらなくて、楽天モバイルに助けられたのですけど、
最後まで、楽天モバイルだけで、なんとかなっちゃう雰囲気でした。
というわけで、今回は、楽天モバイル海外で使って気づいたこと。
海外利用の注意点をまとめておきます。
楽天モバイルを海外で利用するまでの流れ
事前準備
楽天モバイルは、3GBまでは月額1,078円、
3GB~20GBまでは月額2,178円、
20GB以降は月額3,278円という従量制プランですが、
この中には、海外データ通信容量2GBが含まれています。

ahamo同様に、国際ローミングも無料で使えるプラン。
ただ、国際ローミングが強制オンのahamoとは違い、
楽天モバイルは、オンラインで国際ローミングの申し込み(有効化)手続きが必要です。
Rakuten Linkアプリのメニューから、
「契約プラン」→「海外ローミング(データ通信)」をオンにして「変更する」をタップする。
※初期設定でオンになってるとは思いますけど・・・


楽天モバイルの契約情報で、「海外ローミング(データ通信)」をオンにしたら、
スマホ側でも国際ローミングの設定をする。
スマホの「設定」アプリから「データローミング」をオンにする。
- Android:設定→ネットワークとインターネット→モバイルネットワーク→データローミング
- iPhone:設定→モバイル通信→通信のオプション→データローミング

日本にいる時点で、既にデータローミングはオンにしておいて問題ありません。
日本で楽天モバイルを使う場合は、データローミングにはなりません。
日本に居ながら海外の電波を掴んでしまう可能性は、全く無いとは言い切れませんが、
データローミングをしたとしても2GBまでは無料で使えるし、
楽天モバイルでは、データローミングで自動課金されることもあり得ないですからね。
ちなみに、格安SIM(MVNO)で、プロファイルインストールしている場合、
APN設定プロファイルが邪魔して、国際ローミングが使えなくなることが多いです。
もしプロファイルインストールしているなら、「プロファイル削除」するのも忘れずに。

海外到着時
海外到着時に特に設定は必要ありません。
国際ローミングなので、そのまま自動的に使えるようになります。
日本からSIMを挿しっぱなしでOKなので、
SIMを挿し替える必要も、eSIMを切り替える必要もありません。
具体的な流れとしては、飛行機に乗ったらスマホの機内モードをオンにする。
※電源オフでも構いません。
数時間のフライトを経て、現地に付いたら機内モードをオフにするだけ。
楽天モバイルが自動的に現地の電波を掴んでくれます。
シンガポールでは、アンテナピクトの表記「StarHub」となりました。

現地でローミング開始と同時に、RakutenからSMSメッセージも届きます。

国際ローミングでもテザリングは使えるし、テザリングも高速でした。

日本帰国後も、日本到着後にスマホの電源を入れれば、
今までどおり自動的に楽天回線が使えるようになります。
公式では、帰国後に楽天モバイルにて「海外ローミング」をオフに戻すことを推奨してますけど、
私は、海外ローミング設定はオンのままで何ら問題ないと思ってます。
初期設定でオンになってましたからね。
帰国後はmy 楽天モバイルにて「海外ローミング」をオフにすることをおすすめします。
海外ローミング(データ通信)ご利用方法 | 通話/通信サービス(国際) | お客様サポート | 楽天モバイル
楽天モバイルの海外通信速度
楽天モバイルを、実際に海外で使ってみてどうだったのか?
国際ローミングといえど、現地のSIMと変わらず爆速。
日本の回線速度が遅いので、シンガポールの方がむしろ快適に使えました。
まず、チャンギ空港についた時点で爆速でした。
下り178Mbpsって爆速です。
楽天モバイル公式情報では、シンガポールは5G未対応とのことでしたが、5G回線掴んでました。

シンガポールは、どこでも爆速。セントーサ島に滞在しながら、
マリーナベイ周辺にも行きましたが、50Mbps以上が当たり前に出ていました。

ahamo、楽天モバイル、プリペイドSIMにて比較
中華電信のローミングSIM以外は、70Mbpsオーバーですね。
楽天も70Mbps以上と超高速ですが、この時はahamoも90Mbpsオーバー出ています。
国際ローミングなので応答速度(Ping)は遅いのですけど、遅延は全く感じないです。

ahamoでもSturHubで同じ回線、4Gでも165Mbps出たりしてました。
4Gでも5Gも関係無いですね。日本の4Gが遅いんですね。

楽天モバイルを海外利用して気づいたこと
Rakuten Linkを使えば国際電話も激安
楽天モバイルの強みとして、通話料の無料のRakuten Linkが有ること。
Rakuten Linkから日本へかける場合は、通話料が無料となるし、
Rakuten Linkから現地の電話番号へかける場合も、通常の国際通話料金よりも安くなります。
以下、シンガポールの国際電話料金です。

また、楽天モバイルには「国際通話かけ放題(月額980円)」もあるので、
国際電話を使うつもりなら加入することで費用も抑えられる。
「国際通話かけ放題」は、OS標準の電話アプリの通話も対象となるのも良い。
- 海外→日本:Rakuten Linkで無料
- 海外→海外:国際通話かけ放題対象
- 日本→海外:国際通話かけ放題対象
注意点としては、「国際通話かけ放題」の対象エリアは「海外指定66の国と地域」。
楽天モバイルの国際ローミングが使える国と地域よりも微妙に少なく、
アラブ首長国連邦、カタール、クウェートが対象外となっています。
海外指定69の国と地域で使える
楽天モバイルは、69の国と地域で使えます。
ahamoが、82の国と地域なので、比べると微妙に少ないですが、
観光で行くような主要国には一通り対応しています。
アイスランド、アイルランド、アメリカ(ハワイ)、アメリカ本土、アラブ首長国連邦、アンドラ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カタール、カナダ、カンボジア、韓国、キプロス、ギリシャ、グアドループ、グアム、クウェート、クロアチア、サイパン、ジブラルタル、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、フランス領ギアナ、ブルガリア、ベトナム、ペルー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マカオ、マルタ、マルティニーク、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モロッコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、レユニオン、ロシア(2023年1月27日時点)
楽天モバイルは海外でも2GB無料!追加設定なしでそのまま使える | 国際サービス | オプションサービス | 楽天モバイル
ahamo同様、南アメリカ、アフリカ方面は未対応であり、
ahamoに比べると、アラスカ、ブルネイ、ラオス、バングラデシュ・・・あたりが未対応。
海外ローミング対応エリアは、日々更新されており、
エリア毎に対応の有無を確認できるので、公式サイトでチェックすることを推奨します。
※参考→海外ローミング 対応エリア・料金 | お客様サポート | お客様サポート | 楽天モバイル
海外データ通信は、月間容量に含まれる
楽天モバイルは、使った容量に対して料金が変わる従量制。
海外データ使用量が、この月間容量に含まれるのか?という疑問。
楽天モバイルアプリでのデータ表記も気になったので、海外ついでに調べてきました。
国内出国時点では、ほぼ未使用で海外へ出国。
海外データ通信を使用すると、国内と同じく、
月間データ利用料でカウントされてます。

海外データ使用量は、どうやって把握するのか?というと、
下の方の「パートナー回線(海外)」で表記されていました。
海外容量2GBのうち0.9GB使ったので、残り1.1GBという感じ。

海外でしか使わないなら上限は2GB、月間3GB未満で抑えられるので、
月額1,078円という料金で抑えられるわけですね。
制限後128Kbpsで使えて、容量追加も可能
楽天モバイルでは、海外で2GBを使い切ってしまった場合でも、
制限後速度の最大128kbpsで使えます。

うっかり使い切っても完全に使えなくなることは無い。
海外でも最低限コミュニケーションツールは使えるという安心感。
データ通信が使えれば、楽天モバイルアプリから容量追加手続きもできる。
1GBあたり500円でデータチャージ可能です。
海外データ容量は、非課税なので国内パートナー回線チャージよりも安い。
データチャージは、購入日を含めて31日間有効です。
- パートナー回線エリア(国内): 1GBあたり660円
- パートナー回線エリア(海外): 1GBあたり500円
実際のところ、データ容量が少なくなるとSMSでメッセージが来るので、
気づかないまま、海外データ容量を使い切ることも無い。

パートナー回線チャージの注意点としては、
パートナー回線チャージしても、月間容量が増えるわけでは無いということ。
月間3GB未満で月額1,078円に抑えている人は、
海外で3GB以上使ってしまうと、月額1,078円→月額2,178円へと月額料金もアップする。
パートナー回線料金だけでなく、月額料金も上がる可能性があるということです。
海外で楽天モバイルが繋がらない時の対処法
海外ローミングではパートナー回線が決まっているので、
パートナー回線以外に繋がってしまうと、繋がらなくなる可能性が高いです。
これは、楽天モバイルに限らず、ローミングSIMではよくあること。
シンガポール滞在時は「SGP-M1」に繋がってしまい、
インターネットに接続されていないトラブルに見舞われました。


接続先は、スマホの設定画面から変更できます。
設定→モバイル通信→SIMを選択。
SIMの情報画面から「ネットワーク選択」をタップ。
「自動」をオフにすることで、現地の回線を選べるようになります。

楽天モバイルは、シンガポールではStarHubがローミング先とのこと、
「StarHub」を選択することで、快適に使えるようになりました。

ちなみに、ローミング先によっては、複数の回線が使えることも有ります。
例えば、ハワイでは「AT&T」と「T-Mobile」が使えます。

エリアによっては電波が弱く、回線が遅い場合もあるので、
そういった場合にも、接続先を切り替えてみることをおすすめします。
海外ahamoと比較して気づいたこと
ハワイ、シンガポールと、楽天モバイルとahamoを使って気づいたこと。
いずれも海外ローミング無料は同じだけど、細かいルールが違うと感じました。
月額料金、データ容量だけじゃない違い。
海外利用における違いを、まとめておきます。
海外ahamoと楽天モバイルの違い
ahamo | 楽天モバイル | |
---|---|---|
月額料金 | 月額2,970円(20GB) | 月額1,078円(~3GB) 月額2,178円(3GB~20GB) 月額3,278円(20GB~) |
海外データ容量 | 月間20GB ※国内併用 | 月間2GB |
対象地域 | 82の国と地域 | 69の国と地域 |
超過後速度 | 超過後:1Mbps 15日以降:128kbps | 超過後:128kbps |
海外データ追加料金 | 1GB/550円 ※大盛り加入時は不可 | 1GB/500円(非課税) |
海外利用制限 | 海外利用15日まで ※帰国でリセット | 月間2GBまで ※翌月リセット |
SIM交換手数料 | 物理→eSIM:無料 eSIM→物理:2,200円 | 無料 |
ahamoも楽天モバイルも、基本的には国内利用が前提ですが、
国内で使うというなら、ドコモ回線のahamoが使い勝手が良いです。
楽天モバイルを国内で使うのは、無制限SIMが必要な場合。
固定回線バリに使いまくるパターンになるかなと。
楽天モバイルは、プラチナバンド未対応なので、
単体で利用するのも怖い、あくまでサブ回線として使った方が良い。
では、海外利用だけで考えた場合は、どうなのか?
楽天モバイルの方が、使い勝手が良い気がしました。
まず、月額1,078円とahamoの約3分の1の料金で済むし、
2GBのデータ容量が有れば、数日程度の海外旅行は足りてしまいます。
足りない場合は、1GBあたり500円で容量追加もできますからね。
1週間程度の海外旅行だと、2GBではギリギリ足りない印象。
海外WiFiの相場が、1日500MBで想定されているので、
1週間だと、3GB~4GBくらいは欲しくなる。
楽天では2GB追加で+1,000円なので、だったら余裕をもってahamoにするかなと。
海外20GBで月額2,970円は、海外SIMと比べても圧倒的に安いから。
→海外でahamo(アハモ)を使う方法。ハワイで使って気づいた注意点。
また、楽天モバイルは、Rakuten Linkが有るのも大きい。
海外では着信通話も料金が発生することから、
Rakuten Linkなら海外→日本へ無料で折り返すといった使い方ができる。
海外では着信が有っても電話は出ないのが私のスタンス。
国際電話の為だけに、楽天モバイルを契約してるといっても過言ではない。
ちなみに、ahamoは、15日以上の海外利用は不可能ですが、
楽天モバイルは、毎月データ容量がリセットされるので、
海外に長期滞在する場合のSIMとしては、楽天モバイルの方が使えます。
月額料金も安いから予備SIMとしても持っていきやすい。
あと、細かい難点として、ahamoはeSIM発行に難が有ります。
eSIM発行手数料は無料だけど、物理SIMに戻す場合は有料2,200円もとられるし、
ahamoはオンライン認証手続きが複雑、
ahamoでeSIM使っちゃうと、海外でスマホ故障した時も困ります。
その点、楽天モバイルは、SIM交換手数料は全て無料、
オンラインでeSIMへ即日切替できるし、UIも分かりやすい。
iPhoneのデュアルSIMにも使いやすいとも思いました。
ahamoは、docomoアカウントが分かりづらいし、サポートも不親切なのでした。
楽天モバイルの海外利用まとめ
楽天モバイルって、ちょっと癖が強いSIMですが、
海外利用に限って言えば、日本よりも快適に使えます。
国際ローミングなので、日本の楽天回線エリアも関係無し。
むしろ海外の方がバリバリ繋がるので、
海外でこそ使うサービスなんじゃないのか?とも思いました。
→【2022年7月改悪】楽天モバイルのデメリット。Rakuten UN-LIMIT VIIレビュー。
日本で使うなら、モバイルルーターに挿すのが最適な使い方。
日本でも繋がってしまえば高速であり、無制限SIMとしては優秀ですからね。
どこでも持ち運べる高速WiFiスポット。
海外旅行の際も、日本を離れる直前まで、仕事しながら動画も見まくれる。
→モバイルルーターでpovo2.0、楽天モバイルの無制限SIMを使う方法。おすすめSIMフリーモバイルWiFiまとめ。

楽天は、海外で使うか、無制限SIMとして使うか。
それ以外なら、ahamo、LINEMOにした方が良いですね。
povo2.0は、最安運用できるけど、未だに海外では使えないから、
海外に行く人は気を付けた方が良い。SMS認証できないと困ります。
→povo2.0を0円運用して気づいたメリット・デメリット。注意点と賢い使い方。
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