海外でahamo(アハモ)を使う方法。ハワイで使って気づいた注意点。

ahamo海外での利用方法


ahamoが海外でも使えるなら、海外WiFiも海外ローミングSIMも要らないわけで、
ahamoってスンゲー安いんじゃないか?という疑問とともにハワイで試してきました。

どうやったら海外でahamoが使えるようになるのか?
そして実際に、海外でahamoを使って気づいたことについて。

まぁ、控えめに言ってとても便利でしたので、海外トラベラーこそahamoは使うべきですね。
ahamoの国際ローミング使用感レビューします。

目次

ahamoを海外で利用するまでの流れ

事前準備

ahamoでは、月間20GBの容量の中に海外データ通信(国際ローミング)も含まれています
国際ローミングの申し込みも不要で、スマホの設定だけで使えるようになる。

スマートフォンの設定も簡単、設定画面でデータローミングをオンにするだけ
たったそれだけで、海外でも日本と同じように使えるようになるのです。

  • Android:設定→ネットワークとインターネット→モバイルネットワーク→データローミング
  • iPhone:設定→モバイル通信→通信のオプション→データローミング

日本にいる時点で、既にデータローミングはオンにしておいて問題ありません。
日本で日本のSIMを使う場合は、データローミングにはなりません

日本に居ながら海外の電波を掴んでしまう可能性は、全く無いとは言い切れませんが、
ahamoは、データローミングも含めて20GBというプラン。
データローミングをしたとしても無料で使えるわけ。
よって、ahamoでは、データローミングで課金されることはあり得ないです。

海外到着時

海外到着時にも特に設定は必要ありません。
SIMを挿し替える必要も、eSIMを切り替える必要もありません。
国際ローミングなので、何もせずとも自動的に使えるようになるのです。

具体的な流れとしては、飛行機に乗ったらスマホの機内モードにしますよね。
数時間のフライトを経て、現地に付いたら機内モードをオフにするだけ。
ahamoが自動的に現地の電波を掴んでくれます。

ハワイでは、アンテナピクトの表記「AT&T」へ。4G回線となりました。

現地でローミング開始と同時にSMSメッセージも届きました。
20GBの月間利用可能データ容量で、追加料金なく利用可能と丁寧にお知らせしてくれます。

私は、ahamoの回線を2つ契約して、1回線はSIMのまま持ってって現地で挿したのですが、
海外でSIMを挿した場合も、そのまま使えるようになりました。

SIMを挿してからの設定方法も日本で初期設定するのと一緒。
プロファイル設定は不要、SIM挿して国際ローミングオンにするだけ。
念の為、再起動はしましたけど。

日本に帰国時も、日本到着してから機内モードオフにすれば、
そのままドコモ回線を使えるようになります。帰国して、そのままスグ使えるのは最高。

日本で国際ローミングオフにしても良いけど、日本でもオンのままでも別に問題は有りません。
繰り返しますが、ahamoは海外データ通信も含むわけで、
オンにしておいたからといって、余計な請求が来ちゃうってことも無いのです。

ahamoの海外通信速度

続いて、ahamoを海外での使用感について。
国際ローミング故に低速や、エリアの狭さを懸念してましたが、
ハワイでは、日本で使うのと全く遜色なく使えました。
日本のahamoは、パケ詰まり酷いから、むしろ早く感じたよ。

ワイキキ周辺では、通信速度も通信エリアも全く問題無し。
さすがエリアの広い、AT&Tの回線といったところ。

2枚目のahamoは、「AT&T」ではなく「Verizon」となっていましたが、
いずれもアメリカの最大手キャリアですからね。
「Sprint」や「T-mobile」より、通信エリアは広い印象です。

実際、ワイキキ、カイルア、ダイヤモンドヘッドあたりでは繋がらなくなることも無く、
電波が入りにくいという噂のアラモアナセンター周辺でも何不自由なく使えました。

4G回線で通信速度は、安定して10Mbps~20Mbpsくらい出ていました。
テザリングしたPCやiPadでも快適に使えました。

ちなみに、予備でT-mobileのプリペイドSIMも持っていったので、
ついでに速度検証しましたが激早でビックリしました。
速度計測してみましたが・・・400~500Mbpsほど出ていました。

ahamoと同じタイミングで計測しても、圧倒的に速かったです。

左2つがahamo、一番右がT-mobile

アメリカでは、通信事業者によって5G表記が違うらしく、
T-mobile USAは「5G UC(Ultra Capacity)」と表記されていました。

コロナ前ではこんなに速度出なかったのに・・・
無制限SIMでこの速度ですからね。凄いアメリカ。

まぁ、スマホ利用では、ここまでの高速回線は必要ないので、
大多数の人は、ahamoだけで良いですね。

私が使ったプリペイドSIMは、6日間使い放題で約3,000円でした。
電話番号も使えるので、現地の電話も使いたい人は、プリペイドSIMですね。

ahamoが海外で繋がらない場合の対処法

ahamoをハワイで使った時は、全く問題無かったのですが、
シンガポールで使った時に、回線が遅い、繋がらないというトラブルに見舞われました。

スマホのデフォルト設定では、ネットワーク選択が「自動」となっているので、
本来繋がるべきハズのネットワークに繋がっていないわけです。

スマホの設定アプリより、モバイル通信→ahamoをタップ。
SIM情報画面の「ネットワーク選択」をタップすることで「自動」をオフにできます。
自動をオフにすると、現地のネットワークがズラッと表示されるので、他のネットワークを選んでみる。

シンガポールでは「StarHub」を選択で、高速回線が使えるようになりました。
4G回線を掴まないとか、3G回線が通信速度が遅いという場合も、別のネットワークを試すべきです。

これは国際ローミングではよくあるトラブル、
楽天モバイルを海外で使った際にも、同じ状態に陥ったことがありますので、
ネットワーク選択を「自動」をオフにするという方法を覚えておきましょう。

海外で楽天モバイルを使う方法。シンガポールで使って気づいた注意点。

楽天モバイルを海外で使って気づいた注意点

楽天モバイルでは、国ごとにローミング先が公開されてますので、
利用先の国情報を、公式サイトで事前に調べておくと確実です。

ahamoを海外利用して気づいたこと

無料となるのはデータ通信のみ

ahamoが海外で追加料金無く使えるのは、データ通信の部分だけです。
携帯電話番号による音声通話発信をする場合は、国際電話の料金が取られます。
海外でのSMS発信も国際料金(1通100円)となります。※SMS受信は無料

日本国内の5分通話無料も、海外では無効となりますし、
海外では発信も着信も国際電話料金となる。
海外では着信通話も、高額な料金が発生するのです。

基本的にドコモと同じ国際電話料金が取られます。
国際電話料金は、国によって異なります。以下、国際電話料金の一例です。
※SMS送信料金は、全世界一律で1通あたり100円です。

SMS送信着信滞在国内に発信日本に発信他の国に発信
韓国100円/1通70円/分50円/分125円/分265円/分
タイ100円/1通155円/分75円/分175円/分265円/分
アメリカ本土・ハワイ100円/1通175円/分125円/分140円/分265円/分
参考→国際ローミングの対応エリアと利用料金 | NTTドコモ

実際のところ、海外でもLINEしか使わないなら関係無し。
電話番号による発着信を使うとすれば、レストランやタクシーくらいかなと。

ただ、今の時代、レストラン予約もタクシー配車もスマホアプリで済んでしまうので、
私が国際電話を使うことは無いですね。

UberやLyftの登録には電話番号(SMS認証)が必要ですが、
海外でもSMS受信は無料であり、現地のUber利用では電話番号は使いません。

※参考→ハワイのタクシーはUberとLyftを使うべき理由。料金、チップ、空港送迎、スーツケース、子連れ利用の注意点。 – とりあえずバンクーバー。

まぁ、どうしても電話を掛ける必要が有る場合も、
IP電話アプリを使ったり、Rakuten Linkを使ったりと安くする方法は有るわけで。
海外ahamo利用時は、電話番号の発着信を使わない方が良い
着信が有っても出ない方が良い。これだけは知っておくべきですね。

海外では15日間制限が有る

ahamoは、海外でも月間20GBまで使えますが、
海外で使えるのは、海外でデータ通信開始してから15日間です。

15日を超えて海外で利用すると、通信速度が最大128kbpsに制限されてしまいます。
よって、あくまで2週間程度の海外旅行が限界であり、海外長期滞在にはahamoは使えないってこと。

この制限は、日本に帰国しないと解消されないので、
データ量を追加購入しても意味が有りません。月をまたいでもリセットされないってこと。

海外で最初にデータ通信を利用した日(日本時間)を起算日として15日経過後の日本時間0時以降に、海外では通信速度が送受信最大128kbpsとなります。本速度制限は、利用可能データ量を追加購入しても日本に帰国しデータ通信を行うまで解除されませんのでご注意ください。

海外データ通信 | サービス | ahamo

ちなみに、ahamoでは月間利用料が5万円を超過した場合、
当月末まで海外データ通信も使えなくなります。
月間5万円を超えるってことは無いとは思いますが、海外で国際電話を使っちゃう人は気を付けて。

大盛りは国際ローミング対象外

ahamoには、月間データ容量+80GBの大盛りオプション(月額+1,980円)が有りますが、
大盛りの80GBは、国内でしか使えません
大盛りオプションに加入しても、海外では最大20GBのままなのです。

ahamoでは、データ超過後の通信速度は最大1Mbpsとなっていますが、これも日本国内での話。
海外でデータ超過した場合は、最大128kbpsとなります。
月間20GBのデータ容量を使い切ってしまった場合は、使い物にならないと考えておいた方が無難です。

利用できるエリアは82の国・地域

ahamoは、世界82の国・地域で使えます
大手携帯キャリアの国際ローミングや、ローミングSIMに比べると利用できる国は少ないです。

南アメリカ、アフリカ方面に行く人は、ちょっとahamoでは厳しそう。
日本人が行きそうな国では、ドバイ(アラブ首長国連邦)、南米のアルゼンチン、
ニューカレドニア(南太平洋)、東アフリカのケニア、東ヨーロッパのジョージア・・・あたりでしょうか。

エリア対象地域
北アメリカアメリカ(本土)
アラスカ
カナダ
グアム
サイパン
ハワイ
アジアインド
インドネシア
カンボジア
シンガポール
タイ
フィリピン
ブルネイ
ベトナム
マカオ
マレーシア
ミャンマー
ラオス
韓国
香港
台湾
中国
バングラデシュ
オセアニアオーストラリア
ニュージーランド
フィジー
ナウル
ヨーロッパアイルランド
アゾレス諸島
アンドラ
イギリス
イタリア
エストニア
オーストリア
オランダ
カナリア諸島
キプロス
ギリシャ
クロアチア
サンマリノ
スイス
スウェーデン
スペイン
スペイン領北アフリカ
スロバキア
チェコ
デンマーク
ドイツ
トルコ
ノルウェー
バチカン
ハンガリー
フィンランド
フランス
ブルガリア
ベルギー
ポーランド
ポルトガル
マディラ諸島
モナコ
ラトビア
リトアニア
リヒテンシュタイン
ルーマニア
ルクセンブルク
ロシア
中南米米領バージン諸島
プエルトリコ
ブラジル
ペルー
メキシコ
チリ
エクアドル
アフリカエジプト
モロッコ
南アフリカ
レソト
中東カタール
オマーン
イスラエル
ヨルダン
サウジアラビア

例えば、ローミングWiFiでメジャーなGlocalMeの対応国は140カ国以上
ローミングSIMでメジャーなSIM2Flyも140カ国以上
ドコモの国際ローミング「WORLD WING」の対応国が200カ国以上
他社のローミングサービスと同じように使えるとは思わない方が良い。

まぁ、その辺に行く人はしっかりと調べるとも思ってるし、
逆を言えば、日本人が好むようなメジャーな観光地はahamoで大丈夫ってこと。
事実、日本人の渡航先であるエリアの約95%をカバーしています。

ちなみに、ahamoの通話とSMSが利用できる地域は、ドコモのWORLD WINGのエリアと同じ
あくまでデータ通信(データローミング)が使える国が、82の国と地域なのです。

ブラックリスト問題が有る

今回、海外に行くにあたり、ahamoを1枚追加契約したのですが、
プリペイドSIMのように利用して問題ないのか?という懸念が有りました。

結局、海外旅行から帰ってスグ解約したのですけど、
申し込み月に解約してブラックリスト入りしない?大丈夫?っていう不安。

プリペイドSIMとは違い、ahamoは定期契約のイメージも有りますからね。
契約→解約を繰り返してブラックリストにならないのか?1カ月だけ契約できるのか?
端末購入してないから大丈夫でしょうか?

直近では、総務省が2023年2月28日に、
携帯の短期解約だけでブラックリスト入りするのは「違法」というような見解を示しているので、
今後、キャリア側でも明言するなり、対応せざる得ないとも思っています。

※参考→携帯電話販売代理店に関する情報提供窓口」等に寄せられた情報及び短期解約に関する役務提供義務の考え方について

まぁ、この辺は、また海外行く時に申し込もうと思ってるんで、
繰り返して契約して検証するしかないですね。

海外WiFiと国際ローミングの相場

海外SIM、海外WiFiと多々使ってきましたが、
ahamoは、それに比べてだいぶ格安だと感じました。

海外WiFIレンタルでは、1日500MBで1週間で3,000円~4,000円
現地でプリペイドSIMを購入するとしても、数千円の料金が取られます。

日本でも海外旅行用のプリペイドSIMや海外ローミングSIMは購入できますが・・・
安くても1,000円~2,000円はしますからね。アジアより欧米圏はさらに割高となる。

SIM2Flyでもアジア32カ国でも、8日間6GB約2,000円
欧米含む144カ国なら、15日4GB約4,000円もするのです。

その点、ahamoは、82カ国月間20GBも使えて月額2,970円
日本の番号のまま海外で使えるし、4Gの高速回線。どう考えても激安です。

参考までに、本家ドコモの料金は、「海外パケ・ホーダイ」が1日2,980円
日本のデータ量を海外でも使える「パケットパック海外オプション」も有りますが、
1時間200円、24時間980円、3日間2,480円、5日間3,980円・・・だったらahamo契約した方が良い。

ライバルのLINEMOでは、「海外パケットし放題」が1日2,980円(10MBまでは1,980円)。
「海外あんしん定額」が24時間980円で最大1GB72時間2,940円で最大3GB
海外到着時にLINEMOからSMSも届きましたが・・・ahamoに比べたら超高額でビックリ。

LINEMOを契約して気づいたメリット・デメリット。3GBスマホプランと20GBミニプランの違い。

「LINEMO」も、ハワイでは「AT&T」になりました。

ちなみに、povo2.0は国際ローミングには未対応なので、海外でpovo2.0は使えません。
ローミング対応する予定と言い続け・・・既に数年経過しています。

povo2.0を0円運用して気づいたメリット・デメリット。注意点と賢い使い方。

povo2.0の0円運用とデメリット

海外旅行は20GBで足りるのか?

ahamoは、20GBも使えることを考えると、1週間程度の滞在期間なら足りなくなることは無い。
日本でも海外でも同じように使えるわけで、日本で月間20GBで足りてるなら海外でも足りるハズ。
旅行で少し通信量が増えるかな?くらいです。

ホテルでも、基本的にWiFiが使えますからね。
パソコンでテザリングしても、足らないってことは稀かなと。
せっかくの海外旅行で、パソコン作業しまくるってことも無いとも思ってます。

旅行中に一番使うのが、検索アプリと地図アプリ、あとはいつも通りのSNS。
観光地やレストラン情報を調べたり、そこまでの経路を調べるのが主な用途。
意外と容量を使うのが、Googleマップですね。

実際のところ、1週間のハワイ旅行で使ったデータ通信量は約5GBでした。
同行した私の家族のSIMは、1日500MBも使ってませんし、
海外WiFiのデータ量を鑑みても、多くの人は1日1GBも有れば十分なんじゃないかなと。

速度も高速で、テザリングでパソコンも快適に使える。
家族のスマホにも共有できるし、ホントahamoだけで済んでしまうという感じです。

ahamoの海外利用まとめ

ahamoは海外でも使えるって、正直オマケ程度の話かと思ってましたが、
普通にメインSIMのまま、これだけで海外旅行も行けてしまう。
テザリングも可能だし、ホント海外WiFiサービスは要らなくなりますね。

海外に行くことが有るのであれば、間違いなく使うべきahamo
格安SIMよりダンゼン高速で、5分間の無料通話も付いている。
日本だけで使うことを考えても、コスパに優れたSIMなのでした。

【ahamo】日本でも海外でも月間20GB使えて月額2,970円

ahamoのデメリットは、povo2.0やLINEMOに比べると通信速度が劣ること。
パケ詰まりしがちで、20GB以下のプランが無いこと。

ahamoを契約して気づいたメリット・デメリット。ahamo大盛り100GBの違い。

今回は、ハワイでしたが、この様子だと他ローミングSIMと同じ品質で使えそう。
ローミング先は、日本のドコモ回線とも関係ないわけで、
海外では、ahamoだから遅いってことも無いのです。

iPhoneユーザーなら、eSIMでデュアルSIM運用するのも悪くない。
海外に行くときだけahamoを契約しても、十分元取れる気がした。

iPhone eSIM(デュアルSIM)を使って気づいたメリット・デメリット

円安が進んだ今、海外でSIM契約するより安いし、なにより手間が無い。
あとは、今後、ahamoのサービスが改悪しないことを祈るのみです。

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この記事を書いた人

KJ新谷のアバター KJ新谷 小さな会社の取締役

平成21年に輸入物販で起業して、既に起業15年目。
法人10期目。小さい会社の代表です。

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