法人カード、ビジネスカード、コーポレートカードの違い

法人カード、ビジネスカード、コーポレートカードの違い

個人事業主、法人代表者向けというクレジットカード。
法人カード、ビジネスカード、コーポレートカード・・・
発行する以前に悩む、カード名称の違い。

「法人カード」なのに、個人事業主でも発行できるし、
名前が違うからと言って、カードの違いは分からない。
いずれも同じ事業費決済用クレジットカード。

実際のところ、呼び名でカードスペックが変わるわけじゃないけど、
カード会社によって呼び名は変わるっていう。
なんだかややこしいから、まとめてみました。

目次

法人カード≒ビジネスカード

ビジネスカードと法人カードを、一通り調べてみましたが・・・
法人カードとビジネスカードで、発行対象の区別は有りません。
法人カード≒ビジネスカードという認識で問題無いです。
よって、個人事業主でも、ほとんどの「法人カード」が発行できます。
カード会社毎にまとめてみました。

日本のビジネスカード&法人カードまとめ

カード名対象追加カード枚数支払方法
三井住友ビジネスカード for Owners個人事業主・法人役員数枚程度一括決済(事業用口座)
三井住友ビジネスカード中小企業20枚目安一括決済(事業用口座)
JCB法人カード個人事業主・中小企業制限なし一括決済(事業用口座)
JCBビジネスプラス法人カード個人事業主・中小企業制限なし一括決済(事業用口座)
EX Gold for Biz S個人事業主不可能一括決済(事業用口座)
EX Gold for Biz M法人役員最大3枚一括決済(事業用口座)
オリコビジネスカードGold中小企業最大20枚一括決済(事業用口座)
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード個人事業主・中小企業最大9枚一括決済(事業用口座)
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード個人事業主・中小企業最大9枚一括決済(事業用口座)
UC法人カード個人事業主・中小企業最大99枚一括決済(事業用口座)
ライフカードビジネスライトプラス個人事業主・中小企業最大3枚一括決済(事業用口座)
アメックスビジネスカード個人事業主・中小企業制限なし一括決済(事業用口座)
ダイナースクラブビジネスカード個人事業主・中小企業制限なし一括決済(事業用口座)
P-one Business MasterCard個人事業主・中小企業最大5枚一括決済(事業用口座)
楽天ビジネスカード個人事業主・法人代表者不可能一括決済(事業用口座)
法人口座決済用ラグジュアリカード法人代表者最大4枚一括決済(事業用口座)

強いて違いを言うのであれば、
ビジネスカードが個人事業主&小規模法人向けというニュアンスで、
法人カードが中小企業向けという傾向が有るといった感じ。

追加カードの発行可能枚数が多いカードも、
「法人カード」というネーミングが多いです。

やはり、「法人カード」という名称なので、
個人事業主よりも、企業や組織を意識しているんでしょう。

また、カード発行時に代表者個人を審査するカードでも、
「ビジネスカード」という名称が、多い気がしました。

法人カードの審査と必要書類。カード発行までの日数と申込みの流れ。

まぁ、「ビジネスカード」でも、法人審査のカードも有るっちゃ有るから、
やはり、一概には言えないのですけど。

ちなみに、券面にも法人名が刻印されるカードは、
法人審査のカードが多いですね。

会社名が刻印される法人カード。カードに記載する英語表記に悩む。

コーポレートカード≒大企業向けカード

コーポレートって、本来は「企業」や「会社」って意味。
法人との違いが分からないんですが・・・

クレジットカードでは、
「コーポレートカード」という名前が使われているのは、
いずれも「大企業向け」と明記されているクレジットカードでした。

大企業の定義が何は分かりませんが、
日本の老舗の「三井住友コーポレートカード」を参考するのであれば、
追加カード20枚以上も発行できるというのが、大企業の目安かと。

日本のコーポレートカードまとめ

カード名対象追加カード枚数支払方法
三井住友コーポレートカード大企業応相談一括決済(事業用口座)
個別決済(社員口座)
※選択可能
JCBコーポレートカード大企業応相談一括決済(事業用口座)
UCコーポレートカード大企業応相談一括決済(事業用口座)
個別決済(使用者口座)
※選択可能
アメックスコーポレートカードプログラム大企業応相談一括決済(事業用口座)
個別決済(使用者口座)
※選択可能
ダイナースクラブコーポレートカードシステム大企業応相談一括決済(事業用口座)
個別決済(使用者口座)
※選択可能

また、「コーポレートカード」は、
中小企業向けの「法人カード(ビジネスカード)」とは違い、
支払限度額や追加カード枚数も「応相談」となっていたりと、
利用する会社に合わせてカスタマイズできるようになってます。

支払方法(決済方法)を選べるのも、コーポレートカードの特徴。
法人口座で一括支払い(会社決済)だけでなく、
社員個人口座で個別支払い(個人決済)も選択可能となっており、
カードの利用方法に合わせて、振替口座も選べるわけです。
・・・ただし、「JCBコーポレートカード」を除くです。

JCBカードだけイレギュラー

「ビジネスカード」という名称で、ややこしいのが「JCB」。
JCBビジネスカード」は、大企業向けクレジットカードとなっており、
このカードが有るせいで、私の「ビジネスカード」定義が崩れてます。

JCB法人カードの説明(公式より引用)

  • JCB法人カード:多様なビジネスシーンをサポートする法人カード
  • JCB CARD Biz:あなたのビジネスチャレンジに役立つスマートな1枚
  • JCBビジネスプラス法人カード:経営者・個人事業主の皆様向けのキャッシュバック型法人カード
  • JCBコーポレートカード:大規模企業向け一括決済型法人カード
  • JCBビジネスカード:大規模企業向け使用者支払型法人カード

えっと、言葉だけだと意味わかんないので、
対象企業と、その違いを比較してまとめてみました。

JCB法人カード、ビジネスカード、コーポレートカードの違い

カード名対象追加カード発行枚数支払方法
JCB法人カード個人事業主・中小企業制限なし一括決済(事業用口座)
JCBビジネスプラス法人カード個人事業主・中小企業制限なし一括決済(事業用口座)
JCBコーポレートカード大企業制限なし一括決済(事業用口座)
JCBビジネスカード大企業制限なし個別決済(使用者口座

「JCBコーポレートカード」と「JCBビジネスカード」は、
同じ大企業向けですが、支払い方法が違うのです。
他社コーポレートカードでは、「一括決済」と「個別決済」を選択できましたが、
「JCBコーポレートカード」では、「一括決済」しか選べず、
「個別決済」にしたい場合は、「JCBビジネスカード」となるわけ。
JCBに限って言えば、「ビジネスカード」の意味が違うわけですね。

JCB法人カード、ビジネスカード、コーポレートカードの意味

  • 法人カード=個人事業主・中小企業
  • コーポレートカード=大企業
  • ビジネスカード=大企業(個別決済)

「JCBビジネスプラス法人カード」は、
「法人」も「ビジネス」も両方入ってるから、ホントややこしい。
こちらは、中小企業向けの「JCB法人カード」と同じカテゴリーのカード。

「JCB法人カード」と「JCBビジネスプラス法人カード」は、
同じ中小企業・個人事業主向けですが、カードスペックそのものが違います。

JCB法人カードは、ポイント型。JCBビジネスプラス法人カードは、キャッシュバック型。
現金還元されるJCBビジネスプラス法人カードの方が良さそうですが、
還元対象となるのは宿泊費と交通費のみ。
JCB法人カードで、普通にポイント還元した方が良いのでした。

法人カードとビジネスカードの違いまとめ

法人カード、ビジネスカード、コーポレートカード。
名称による明確な違いや、決まりも無いのですが、
カード発行会社同士で、なんとなくネーミングの傾向は見えました。

事業費決済カード 名称による違い(傾向)

  • ビジネスカード:個人事業主、法人代表者向け
  • 法人カード:中小企業向け
  • コーポレートカード:大企業向け

定義は特に無いので・・・俗称に近いものが有る。
ブラックカード、プラチナカード、ゴールドカードみたいなもんでしょうね。

クレジットカードのグレードとステータス性。ゴールド、プラチナ、ブラックの違い。

まぁ、コーポレートカードとなると、発行できるのは大企業なんで、
我々弱小法人には関係ない。
法人カード、ビジネスカードから選べば良いわけです。

個人事業主、経営者にオススメの法人カード(ビジネスカード)

個人カードと法人カードでは、大きく違いますので、
事業主なら、しっかりと区別して使い分ける事を推奨します。
個人カードで、事業費決済できないわけでは有りませんが、
使った方が良い理由も有りますので。

ビジネスカード(法人カード)を使うべき理由。個人向けクレジットカードとの違い。

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この記事を書いた人

KJ新谷のアバター KJ新谷 小さな会社の取締役

平成21年に輸入物販で起業して、既に起業15年目。
法人10期目。小さい会社の代表です。
雰囲気で商売しています。

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