楽天ビジネスカードのデメリット。所持して気付いた注意点。

楽天ビジネスカード

法人・個人事業主向けのクレジットカードの選ぶにあたり、
楽天カードを持っているから、楽天ビジネスカードを発行するっていう安直な考え。
かく言う私も、その一人でしたが、
ビジネスカードを多く持つようになって気付いた、楽天ビジネスカードである不都合な点。

楽天ビジネスカードは、年会費2,000円還元率1.0%だけど、
他の事業者向けクレジットカードとは、ちょっと仕組みが違うから。
楽天ビジネスカードのデメリットまとめておきます。

目次

楽天プレミアムカードが必要

楽天ビジネスカードは、年会費2,200円となってますが、単体では発行できません
楽天カードの上位カード、楽天プレミアムカード保持者のみ、
発行できるのが、楽天ビジネスカードとなってます。

楽天プレミアムカードは、年会費11,000円という高額クレジットカード。
ビジネスカードを発行するとなると、合計13,200円の年会費が必要となる。
年会費の元を獲るには、年間約130万円も利用しなければいけないっていう。

個人で楽天プレミアムカードを利用してるなら+2,200円で済むのですが、
楽天ビジネスカードは、あくまで楽天プレミアムカードのオマケカードという位置づけ
個人と法人で楽天カードを利用する事により、色々とややこしい事にもなります。

限度額は楽天プレミアムカードと共有

楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカードのオマケカードと言いましたが、
楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードの利用可能枠は共有となっており、
両カード合算で限度額が設定されてます

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個人で楽天プレミアムカードを使っちゃったら、
法人側の楽天ビジネスカードで使える金額が減ってしまうという。

しかも、楽天プレミアムカードの限度額は最大300万円と、
他社法人カードと比べてそれほど多くない。

楽天ビジネスカードの限度額

事業費で大金決済すると、個人では使えなくなるジレンマ。
仕入とか、決算月とか、使いまくりたい人も要注意です。

ポイント付与は個人に合算

楽天ビジネスカードの最大の売りは還元率1.0%事業支出を区別できる事。
ビジネスカードで還元率1.0%を超えるカードは希少なのですが・・・
問題なのが還元される楽天ポイントが付与されるアカウント。
ポイント還元される楽天アカウントは、楽天プレミアムカードも楽天ビジネスカードも一緒
どちらのカードを利用しても、個人カードの方へポイント合算されて貯まってしまうわけ。

ポイントを所得として考えないなら別に良いんですが・・・
税務上、楽天ポイント≒現金相当の価値として考えた場合、
せっかく個人と法人で支払い口座分けてるのに、
ポイントバックされる楽天アカウントは同じっていう。
経理上、支出を法人と個人で区別したいから利用するのに、
ポイント付与は区別されないっていう矛盾。

法人クレジットカード決済で貯まるポイントの考え方は様々あるとは思いますが、
金券や各種ポイントへの風当たりが強くなって来た昨今、
いずれ来るだろう税務調査へ向けて、できる事なら区別しておきたい。
楽天ポイントの使途は豊富、現金並みに使えるようになってますからね。

楽天の期間限定ポイント使い道。価値を高める消化方法。

審査に必要な書類が多い

楽天プレミアムカードのオマケカード扱いなのに、審査書類も多かったです。
個人のプレミアムカードと限度額は一緒なのに・・・法人の書類が必要となる。

「法人名義預金口座から支払に関する同意書」も必要で、
200円の収入印紙まで求められたのは、後にも先にも楽天ビジネスカードだけです。

法人カードの審査と必要書類。カード発行までの日数と申込みの流れ。

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楽天プレミアムカードも同時申込みする場合、
楽天プレミアムカードの審査後に、楽天ビジネスカードの審査となる為、
通常の法人カード審査よりも時間がかかります。
しかも必要書類や書類の記入方法が、プレミアムカードと一緒になっちゃってるから、
非常に分かりづらいっていう。
まぁ、審査は難易度は低く、新設法人であっさりと審査は通りましたけど。

カード特典は特に無い

楽天ビジネスカードの特典として、楽天プレミアムカードの特典が紹介されがちですが、
楽天ビジネスカード自体に特典は、ほとんど無いという事。
旅行保険やショッピング保険等の付帯保険も付いておらず
いずれも、楽天プレミアムカードに付帯している特典を利用するといった感じです。

楽天ビジネスカードは、VISAブランドのビジネスカードとなる為、
使える特典は「VISAビジネスオファー」くらいです。
楽天プレミアムカードは、MasterCard、VISA、JCBと選べるのに。
楽天ビジネスカードは、VISAブランドしか選べないから。

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MasterCardブランドが選べたならば、
Mastercard T&E Savingsが使えたのにね。

支払方法は1回払いのみ

楽天プレミアムカードは、分割払いに対応していますが、
楽天ビジネスカードは、分割払いは不可能です。

限度額一緒なのに、法人カード故に分割払いはできないという。
2回払いで金利手数料無料の裏ワザも使えません。
分割払い可能なビジネスカードも増えてますので、この辺も残念なところ。

従業員カード発行不可能

楽天ビジネスカードは、ETCカードを複数枚発行する事が出来ますが、
ETCカードが無料発行可能なのは1枚まで
2枚目以降は、550円の年会費が発生します。

ビジネスカードとはいえ、あくまでプレミアムカードのオプションカードの為、
従業員用の追加カードを発行する事も不可能です。
社員、従業員等、複数人でクレジットカードを利用したい場合は、
他のクレジットカードをオススメします。

追加カードとETCカードが無料発行できる法人カード。社員・従業員にオススメ。

年会費の大半が経費にならない

楽天プレミアムカードと、楽天ビジネスカードの支払い口座は別となる。
その為、カード年会費もビジネスカード分しか法人口座引き落としとなりません。

楽天プレミアムカードの年会費は、個人口座から引き落とされるので個人の支出
11,000円の年会費は、法人の経費にするのは難しくなります。

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無理やり法人の経費として仕訳する事も出来なくはないでしょうが、
個人と法人で分ける為、楽天ビジネスカードを発行してるんだから、
個人カードの年会費を経費計上すると矛盾も生まれちゃうよね。

法人カードの年会費は経費になるからって、
わざわざ高額なステータスカードを所持している人も多いかと。
13,200円のうち、2,200円しか経費にならないなら・・・ね。

券面デザインは大差無し

クレジットカードを所持する大きな理由の一つ。カードデザイン。
現在は、漢字「楽天」からアルファベット「Rakuten」へ変更となり、
文字のサイズも控えめになってますね。
Business Cardって記載されるくらいで、
楽天カードとの見た目の違いも無いのです。

楽天ビジネスカード券面

楽天ビジネスカードは、法人名が記載されません
法人審査のビジネスカードって、
氏名の下に法人名が記載されるカードが多いのですが、
楽天の場合は、「BUSINESS CARD」の刻印となってました。

会社名が刻印される法人カード。カードに記載する英語表記に悩む。

法人名カード刻印

せっかくだから、法人名を記載してくれた方が嬉しいんじゃないかと。

楽天ビジネスカードまとめ

楽天ビジネスカードなら、楽天プレミアムカードの特典が利用可能・・・
だったら、楽天プレミアムカードだけ所持していれば良いわけ。

楽天プレミアムカードはゴールドカードでは無い。メリット・デメリットと本当の使い方。

プライオリティパス狙いなら、悪いカードでも有りません。

私は楽天カードは、楽天市場で使うものと割り切って使ってます。
楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードなら、楽天市場でポイント+4倍
楽天カードは、楽天市場で使うから価値が有る。

高還元率という事でだけ考えるなら、
個人向けのカードを、法人決済のカードとして使う事は、
税務上完全に不可能というワケでも無いですからね。

ビジネスカード(法人カード)を使うべき理由。個人向けクレジットカードとの違い。

そもそも、楽天ビジネスカードの為に+2,200円も払うなら、
同じ年会費で、特典豊富なビジネスカードは他に有る。

法人カードを比較する。事業主にオススメのビジネスカードランキング。

還元率で選ぶなら、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
JALマイル還元率1.125%
利用額200万円以上で年会費も半額。特典も段違いなの。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのメリット・デメリット 

楽天市場以外で使うなら、楽天で有る必要は無いし、
仕事では、楽天で決済しないことの方が多いのです。

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この記事を書いた人

KJ新谷のアバター KJ新谷 小さな会社の取締役

平成21年に輸入物販で起業して、既に起業15年目。
法人10期目。小さい会社の代表です。
雰囲気で商売しています。

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