以前は少なかった、au系の格安SIM。
格安SIMの普及とともに提供する会社も増えており、
通信速度の速さから、私も使っております。
SIMフリー端末だけでなく、auロックのスマホでも使えるのが最大の利点。
ただ、ドコモ系の格安SIMに比べると、気を配るべき点は多い。
オススメau系SIMとともに、注意点も挙げておきます。
目次
au回線オススメの格安SIMは・・・ほぼ2択。
au回線で格安SIMを提供するMVNOは、現在8社ほど。
増えたといえど、そのほとんどがDocomo回線も提供しているマルチキャリア。
au回線では微妙な所が多く、悩むポイントも少ないです。
UQ mobile
UQモバイルは、端末セットとSIM単品でプランが異なり、
SIM単品の場合、2種類のプランのみ。
月間容量3GBプランと、データ無制限プランの2種類しかありません。
UQ mobileのメリット
- 通信速度が常時高速。昼時も速度低下しない。
- 端末セットが豊富。iPhoneセットで契約できる。
- iPhone、iPadでもテザリングが可能。
- 500kbpsの無制限プランが有る。
- VoLTE非対応の端末でも利用可能。
UQ mobileのデメリット
- 他社より料金が高い。
- 特に「無料通話付きプラン」は高く、Yモバイルと同じ料金。
- 無料通話不要のプランは「3GB」と「データ無制限」の2つのみ。
- 大容量プラン(6GB、14GB)は、「無料通話付きプラン」でのみ提供。
- 端末セットのiPhoneは、UQ版SIMロックが付いている。
- 対応端末が少ない。動作確認端末が全然更新されない。
UQmobileは、格安SIMの中では通信速度が超高速。
同じくau回線のmineoと比較しても、より通信速度は速いです。
→au回線の格安SIM「UQ mobile」と「mineo(マイネオ)」の通信速度比較。
また、au系SIMでiPhoneテザリングが利用できるのはUQmobileだけ。
※iPhone7、iPhone8は不可→参考
せっかくの高速回線を、テザリングでも使いたいって人は多いハズ。
ただ、UQモバイルの難点は、
通話定額&無料通話プランがメインとなっており、
データSIMや音声通話SIMの契約の場合、
月間3GBプランしか選択肢が無いという事。
無制限プランだと最大500kbpsになってしまうから、ホント意味ない。
au回線という事で、auロックのスマホでも使えますが、
DoCoMo系の格安SIMに比べると対応端末も少ない。
動作確認端末も全然更新されないから、新しい端末を使えるのかも謎。
※参考→動作確認端末一覧 | SIM | 製品 | 格安スマホ・格安SIMのUQ mobile
通話セットプラン(おしゃべりプラン、ぴったりプラン)は、
大容量プラン14GBまで有りますが、これは最初の2年間のみ。
通話特典が強制であり、基本的に割高。
更に、2年目から月額料金1000円が上がり、
3年目は通信容量が半分に減るというカラクリ。
通話しないなら損というのも、大手携帯キャリアと同じ。
てかこれ、Y!mobileと全く同じ料金プランだよね。
通話定額をつけるくらいなら、断然Yモバイルのが良いです。
→下手な格安SIMよりもY!mobile(ワイモバイル)をオススメする理由。
ちなみに、iPhone6S、iPhone SEを端末セットで購入できますが、
UQmobileのiPhoneはUQ版SIMロックがかかってます。
→SIMロック解除のお手続き|【公式】UQ mobile|UQコミュニケーションズ
UQ版iPhoneは、101日目以降ならSIMロック解除もできますが、
SIMフリー端末で無いので、気をつけて。
mineo(Aプラン)
元祖au回線のMVNOといえばmineo。
2015年9月より、DoCoMo回線プランも開始となったので、
au回線のプランはAプランとなってます。
mineo Aプランのメリット
- ドコモ系格安SIMでNo.1のサービスを踏襲。
- データSIMのSMSオプションが無料。
- 通話SIMはデータSIM+610円。他社よりも安い。
- データ容量プランが豊富。最大30GBプランまで有る。
- 対応端末が豊富。新機種の動作確認が早い。
- Dプラン(ドコモ回線)への切替も可能。
- Dプラン(ドコモ回線)との容量シェアも可能。
- VoLTE非対応の端末でも利用可能。
mineo Aプランのデメリット
- iPhone、iPadでテザリングが不可能。
- 通信速度がUQモバイルに比べると劣る。
激戦のドコモ系格安SIMで素晴らしいサービスを誇るmineo。
mineo Dプランが最強だから、Aプランも最強。
→ドコモ回線でオススメの格安SIM。ドコモ系MVNOの違いについて。
ただ、AプランとDプランで、微妙に違いが有ります。
mineo AプランとDプランの違い。
- Aプランはau 4G LTE&au 3Gエリア。
- DプランはドコモXi(クロッシィ)&FOMAエリア。
- AプランはiPhoneテザリングに非対応。
- Aプランはデュアルタイプ(通話SIM)が微妙に安い。
- Dプランのシングルタイプ(データSIM)はSMSが有料(+120円)。
- Dプランは、直近3日間の通信制限が無い。Aプランは3日間6GB。
- Dプランには「三者通話サービス」オプション無し。
一番の違いは、AプランではiPhoneでテザリングが不可能という事。
サービスで選ぶなら、断然mineoなんだけど。
iPhoneでテザリングが使えるのは、UQモバイルだけ。
回線速度もUQモバイルには敵わない。
敢えてau回線を選ぶなら・・・2位だね。
auSIMで、対応端末が一番豊富なのもmineo。
最新端末iPhone8の動作確認済み。
au回線はドコモ回線よりも、癖が有るので、
対応端末チェックは欠かせない、そういった面でもオススメ。
私はmineoで、DプランもAプランも契約していますが、
iPhoneやiPadでテザリングをしないなら、
mineo Aプランの方が高速で快適。
AプランのデータSIMはSMSオプション無料で使えるから、
iPadとか、子供用スマホとかだと最強のコスパとなります。
ただ私は、仕事上テザリングって使うので、
Dプランをメインに使ってますけど。
mineoはDプランとAプラン間で、繰越容量のシェアが可能、
用途別に使い分けるのも有りかと。
IIJmio、BIGLOBEモバイルもau SIMを提供しているけど。
ドコモ系MVNOがマルチキャリアとなって、
au回線SIMも提供するようになってます。
大手ではIIJmioと
BIGLOBEモバイルです。
ただ、IIJmioも、BIGLOBEモバイルも、
VoLTE SIMしか取扱いがありません。
VoLTE端末を使うには、
au端末でもSIMロック解除が必須なので・・・
わざわざau回線を選ぶ意味も無くなるという。※後述します
VoLTE端末も少ないので、対応端末も必然と少ない。
au回線といえど、通信速度ではUQモバイルには敵わないので、
敢えて制限の有るau回線SIMを使うなら、
対応端末も豊富で、歴史の有るmineoの方が安心かと。
地味に料金も安いからね。
au系格安SIMの料金比較。
格安SIMで料金比較しても意味無いとは思うけど。
せっかく調べたから載せておきます。
au系格安SIMの月額料金(データSIM)
容量 | 500MB | 1GB | 3GB | 5GB | 6GB | 7GB | 10GB | 12GB | 15GB | 20GB | 30GB | 50GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
UQ mobile | 980 | |||||||||||
mineo | 700 | 800 | 900 | 1580 | 2520 | 3980 | 5900 | |||||
BIGLOBEモバイル | 1020 | 1570 | 2820 | 4620 | 6870 | |||||||
IIJmio | 900 | 1520 | 2560 | |||||||||
Fiimo | 900 | 1600 | 2650 | |||||||||
Tikimo SIM | 790 | 890 | 1480 | 1980 | 3490 | 6390 | 10490 | |||||
Qtmobile | 800 | 900 | 1550 | 2550 | 4200 | 6200 |
au系格安SIMの月額料金(音声通話SIM)
容量 | 500MB | 1GB | 3GB | 5GB | 6GB | 7GB | 10GB | 12GB | 15GB | 20GB | 30GB | 50GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
UQ mobile | 1680 | |||||||||||
mineo | 1310 | 1410 | 1510 | 2190 | 3130 | 4590 | 6510 | |||||
BIGLOBEモバイル | 1400 | 1600 | 2150 | 3400 | 5200 | 7450 | ||||||
IIJmio | 1600 | 2220 | 3260 | |||||||||
Fiimo | 1600 | 2300 | 3350 | |||||||||
Tikimo SIM | 1490 | 1590 | 2180 | 2680 | 4190 | 7090 | 11090 | |||||
Qtmobile | 1450 | 1550 | 2250 | 3250 | 4900 | 6900 |
au回線MVNOは料金プランも難解なところが多い。
J:COM Mobleも、au回線を扱ってますが、
SIMカード単体の契約ではdocomo回線しか選べません。
よって、上記の料金比較には入ってません。
月額料金で比較してもmineoが優れているかと。
通話SIM3GBプラン、大容量30GBプランでも一番安いです。
UQ mobileは、通話定額&無料通話プランの
「ぴったりプラン」「おしゃべりプラン」を打ち出してますが、
通話特典が付いている分、基本的に割高です。
2年縛りも発生し、2年目以降は月額料金が1000円も上がり、
3年目はデータ通信量も半分になります。
容量 | 1GB (2年間2GB) |
3GB (2年間6GB) |
7GB (2年間14GB) |
|
---|---|---|---|---|
おしゃべり
プラン |
2980円 (初年度1980円) |
3980円 (初年度2980円) |
5980円 (初年度4980円) |
|
ぴったり
プラン |
2980円 (初年度1980円) |
3980円 (初年度2980円) |
5980円 (初年度4980円) |
月額イチキュッパは、初年度のみっていう・・・
携帯キャリアみたいなプランなので、
格安SIMとして考えるなら辞めた方が良いです。
au系格安SIMのメリット・デメリット
ドコモ系の格安SIMがシェアを占める中、
敢えてau系SIMを使う理由は有るのか?
au系格安SIMのメリット
- ドコモ系MVNOに比べ、通信速度が速い。
- au端末をSIMロック解除せず使える。※VoLTE端末を除く
- データSIMの場合、SMSオプションが無料。
au系格安SIMのデメリット
- ソフトバンク回線SIMに比べると、通信速度が遅い。
- MVNOが少ない。
- iPhoneではテザリング不可能。※UQmobileを除く
- 直近3日間の6GB制限が有る。※au回線の都合
- LTEの周波数帯(Band)が特殊。
- 音声通話のCMMA2000とVoLTE問題も有る。
au系SIMの魅力は、ドコモ系SIMに比べてユーザーが少ないので、
回線速度が速いという話・・・
ただ、これはau系MVNOが増えた事により、速度低下を感じています。
私は、mineo AプランとDプランを両方契約していますが、
mineo Aプランも、混雑時はスゲー遅いです。
2018年7月には、LINEモバイルから爆速なソフトバンク回線SIMも登場したので、
敢えてau回線SIMを使う理由も無くなってます。
→LINEモバイルのソフトバンク回線レビュー。料金プランと通信速度。
また、回線速度が魅力という点を除いてしまうと、
au系SIMは、デメリットが多いです。
au回線だから、auの端末がそのまま使えるというわけでも無く、
SIMフリー端末だから、au回線も使えるというワケでも有りません。
制限だらけで、気を遣うポイントも多い。
特に、対応端末には注意が必要です。
au系格安SIMの対応機種と対応バンドに注意。
au回線の格安SIMのデメリット。それは対応端末の少なさに有ります。
SIMフリー端末だからといって、au系の格安SIMは使えない事がほとんど。
故にmineoや、UQ mobileのセット端末も微妙。
au回線の周波数帯が、世界的に少数派なんだよねん。
au回線は音声通話の通信方式が異なる。CDMA2000の問題。
SIMフリーでauのLTEデータ通信は使えても、
au音声通話の3G回線(CDMA2000)に対応している端末は、ほとんどありません。
コスパが良く人気のSIMフリースマホは、
ほぼW-CDMAと呼ばれる通信方式を使っています。
→SIMフリー格安スマホランキング。オススメのAndroid端末 2016年Ver.
Zenfone2、P8lite、Nexus6・・・au系の格安SIMでは音声通話は不可能です。
auの回線を使っているUQモバイルも、
マイネオも、必然的にCDMA2000を採用している。
KDDIは音声通話にCDMA2000と呼ばれる通信方式を採用しているため、現在国内販売されている『SIMフリー』スマホのほとんどでは音声通話ができません。mineoはKDDIのMVNOなので、mineoのデュアルタイプ(データ通信+090音声通話)での音声通話もCDMA2000を使用するため、残念ながら音声通話はできないのです。
au回線のVoLTE(ボルテ)の問題。
CDMA2000不可でも、音声通話が可能なVoLTE(ボルテ)なら・・・
というわけで、2017年にau系の格安SIMでVoLTE対応するようになりました。
ただ、このVoLTEが非常にややこしい。
au回線 VoLTEのややこしいポイント
- 既存のSIMとVoLTE SIMには互換性が無い
- auのVoLTEとMVNOのVoLTEには互換性が無い→SIMロック解除必須
- IIJmioとBIGLOBEは、VoLTEでのみau回線SIMを提供。
ドコモ系MVNOではVoLTEに関して気にする必要は有りませんが、
au系MVNOでは、VoLTEには注意が必要です。
VoLTE対応端末は、基本的にVoLTE SIMでしか動作しないので、
SIMを間違って選択してしまうと、全く使えないという事。
大手携帯キャリアauのVoLTEと、MVNOのVoLTEにも互換性が無いので、
auのVoLTE端末を使う場合、
auSIMロック解除しないと、au系のMVNOで使えません。
また、新たにau系SIMを提供開始となった、
IIJmioとBIGLOBEは、VoLTE SIMのみ扱ってます。
よって、VoLTE端末でしか使えず、対応端末も少ないです。
auとドコモのLTEデータ通信の周波数(バンド)の違い。
au回線は音声通話に制限が有るだけでなく、
LTEデータ通信の周波数こと対応バンドも異なります。
ドコモ系のMVNOは、ドコモのバンド(周波数)を使うし、
au系のMVNOは、auのバンド(周波数)を使う事になる。
大手携帯キャリア 対応バンド一覧
- docomo:Band1,3,6,19,21,28
- au:Band1,11,18,26,28
- SoftBank:Band1,8,11,28
ドコモ回線のバンド3、バンド19に対応している端末は多く、
au回線が強いバンド18に対応している端末は、非常に少ないです。
SIMフリー端末 対応バンド一覧 ※モデルにより微妙に異なります。
- Nexus5:band1,2,3,5,7,8,20
- Nexus6:band1,3,5,7,8,9,19,20,28,41
- ASUS Zenfone5:band1,3,7,8,19
- ASUS Zenfone2:band1,2,3,4,5,6,8,9,18,19,28
- Huawei P8 Lite:band1,3,5,7,8,19,28
- Huawei P8 Max:band1,3,7,38,39,40
- Huawei Ascend Mate7:band1,2,3,4,5,7,8,19,20,40
- iPhone5:1,3,5,13,25
- iPhone5S/5C:band1,2,3,4,5,8,13,17,18,19,20,25,26
- iPhone6/6 Plus:band1,2,3,4,5,7,8,13,17,18,19,20,25,26,28,29,38,39,40,41
iPhoneは世界的な端末という事で、万能に対応。
現行モデルならMVNOを気にせず使えます。
一方、Androidは、端末により大きく異なるので、
対応バンドのチェックも欠かせません。
他社キャリア端末のキャリアロックを解除したところで、
周波数帯で対応していなければ意味もありません。
特に、各キャリアで販売されている端末は、
キャリア向けに対応バンドも調整されている事が多いです。
auスマホはau回線で使うのが無難。
docomoのAndroid端末なら、ドコモ系の格安SIMで使うのが間違い無い。
イチイチ確認するのも面倒ですから。
ちなみに、海外から輸入したSIMフリー端末を日本で利用する事は、
電波法違反の恐れ有りデス。
使用できないというよりも、使っちゃいけないという。
バンド1だけ使って(バンド1が無いエリアでの使用はちょっと不安だけど・・)mineoは使えるのでは?となるのですが、もうひとつ技術基準適合証明(いわゆる技適)を取得しているかが問題になります。日本で利用するには、『SIMフリー』スマホが技適を取得している必要があります。
海外から安く端末を輸入する際は、技適マークにも気を配りましょう。
→EXPANSYS(エクスパンシス)からSIMフリースマホを激安輸入。評判&購入レビュー。
au系格安SIM比較まとめ。
au系MVNOは、au回線を利用するという事で、
回線速度が早いというメリットが有りましたが・・・
様々なデメリットもありますので、利用する場合は気をつけて。
au系 格安SIMをオススメするユーザー
- なにより通信速度を優先したい。
- au版Android端末を所持している。
- iPhoneでテザリングを使わない。※UQmobileを除く。
iPhoneでテザリングを使わないユーザーや、
au版のAndroid端末を所持しているなら、
au系の格安SIMは有りだと思います。
MVNOも少ないので、SIMで悩む余地も無い。
au系でオススメの格安SIM
ただ、様々な制限が有るのは、間違いない。
申込み前に、必ず動作端末を確認する。
それでも不安な人、初心者は避けた方が良いかと。
au端末を持っておらず、わざわざ新しく端末を用意するなら、
LINEモバイルのソフトバンクSIMがオススメです。
→LINEモバイルのソフトバンク回線レビュー。料金プランと通信速度。
au回線のようなデメリットもなく、速度も爆速。
ソフトバンクとLINEモバイルの提携で、
ソフトバンク回線は、ほぼLINEモバイルの独占状態ですからね。
→ソフトバンク回線の格安SIM。SoftBank系MVNOのデメリット。
私の場合は、サブSIMとしてau系SIMを使ってましたが・・・
LINEモバイルに、全部切り替えちゃっても良いかなーと。
それくらい早いです。
海外に暮らしており,年に1ヶ月ほど日本に帰ります。その時に困るのがウエブ接続。日本のMVNO事情などフォローしていません。何が何かわからないわ,値段高いわ,登録難しいわ。とりあえずと注文したUQモバイルのSIMが使えず,サポートに電話しても,適切な説明すらしてもらえず,ここのサイトでやっと納得しました。感謝します。
最近知ったケーブルテレビのau系MVNOのようです。
auスマートバリュー契約者用の料金があったり謎が多いです。
詳しい説明をお持ちでしたらよろしくお願いします。